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    経理人材を採用する場合の適正年収とは?スキルと年収の相関図!

    経理人材の採用において、求めるスキルに対する適正年収を把握することは採用成功への近道です。採用頻度は他職種に比べ高くないかもしれませんが、経理部門は企業運営の核です。転職市場の状況を踏まえた適正、且つ魅力のある給与設定が良い人材を引き寄せます。今回は経理の平均年収の他、地域や企業規模別の年収データを解説します。経験年数や職位、スキルに伴う年収の相関を示していますので、これから経理人材の採用をお考えの採用担当者の方は、是非お役立てください。

    経理職の転職市場動向

    経理職の需要の高さとその背景について

    近年、経理職の需要はますます高まっており、売り手市場といえます。その専門性と企業運営における重要性から、採用が難しい職種の一つとして位置付けられています。企業が国内外で厳しい財務規制に対応し、透明性の高い報告を求められる中で、経理人材のニーズは高まり、会計専門知識とスキルを持つ人材は引く手あまたな状態となっています。より良い条件を求め転職した経理人材の欠員補充採用や、制度対応における増員募集など、募集背景は様々です。経理人材を確保するためには、市場に見合った適正な報酬を設定し、良好な労働条件を提供することが必須となっています。

    市場全体の概況(エンタープライズ・IPO・非上場)と
    エリア(東京・大阪)や業種ごとの特性について

    市場全体を見ると、エンタープライズ企業では国際的なビジネス展開とそれに伴う複雑な財務処理が求められるため、高度な財務スキルと国際基準への理解が求められます。一方、IPOを目指す企業では、株式公開準備に必要な厳密な財務報告や開示、内部統制の強化が必要とされるため、その分野に特化した経理人材が重宝されます。非上場の中小企業では、日々の経理業務の効率化やコスト管理が主な役割となることが多いです。また経理以外の業務経験も重視されます。

    地域別に見ると、東京や大阪などの大都市では、多国籍企業の日本法人や大手国内企業の本社が集中しているため、経理職の需要が高く、年収も全国平均より高めに設定されています。これに対し、地方では中小企業が主となるため、年収設定は全国平均よりも低めに設定されている事が多いです。また、業種によっても必要とされる経理の専門性は異なり、例えば製造業では原価計算の専門知識が、サービス業では売上の認識や管理が特に重視されます。また業界特有の年収水準や、企業における管理部門のプレゼンスの高さも給与水準に大きく関係します。

    経理の平均年収は?

    MS-Japanが提供する管理部門特化型の転職エージェント「MS Agent」の登録データをもとにした、経理の平均年収は以下となります。2023年4月~2024年3月に「MS Agent」を利用して転職された経理職のオファー年収の平均値は536万円で、中央値は483万円です。

    算術 オファー年収
    平均値 536万円
    中央値 483万円

    ※オファー年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まれておりません。

    各年代別のオファー年収(平均値・中央値)

    経理職のオファー年収を、同条件で年代別に分けて比較すると下記となります。

    年代 平均値 中央値
    20代 408万円 394万円
    30代 518万円 496万円
    40代 641万円 600万円
    50代 726万円 720万円

    ※オファー年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まれておりません。

    経理職の転職市場では、年齢が上がるにつれて、年収オファーの金額も高くなる傾向があります。中途採用市場は基本的に即戦力を求める傾向が強く、特に経理は専門性が高い職種のため、年齢とともに蓄積される経験や専門知識が企業にとっての価値を高めるためです。特に、決算対応の他、複雑な財務分析、予算管理、税務対策、国際会計や上場基準の経理スキルなど、高度なスキルを持つ中堅からベテランの経理人材は、その専門性からより高い報酬を期待できます。管理職候補の求人については、上記経験に併せてマネジメント経験を求められる事が多いため、更に年収オファーが高い傾向となります。
    このように、経理職のスキルセットと年収の間には相関関係があります。企業は経験豊富な人材を確保するため、経験に応じた適切な年収を提示することが一般的です。年齢における年収平均値も大切ですが、経理スキルにおける年収相関を理解しておくことは、要件設定・母集団形成は勿論のこと、採用成功におけるプロセスとして非常に重要となります。

    【関連記事】
    >経理の平均年収はいくら?

    【独自調査】経理のスキルと年収の相関データ

    それでは、早速経理のスキルと年収の相関をみていきましょう。
    経理のスキルといっても、求められる要件は企業規模、上場・非上場によって異なります。また年収相場もエリアによって異なります。
    今回は、エンタープライズ系企業(上場~大手グループ企業)、IPO準備企業(株式上場準備会社)、SMB系企業(中小~非上場企業)毎に市場を区分し、エリアにおいても東京・大阪・名古屋に分けて詳しく解説します。
    MS-Japanのコンサルタントであるリクルーティングアドバイザーの視点から、市場特有の要件やスキルについても解説しています。

    関東(東京)エリア

    まずは、東京エリアを市場区分別にみていきましょう。

    1、エンタープライズ系企業(上場~大手グループ企業)

    経験年数~職位別でみた年収相場は下記となります。

    経験年数 未経験 経験2年~3年 経験5年以上 マネージャークラス 経理部長
    年収 350万円~400万円前後 450万円~500万円 500万円~700万円 700万円~1000万円台 1000万円~1200万円台

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    エンタープライズ系の企業においても、近年の売り手市場を受けて未経験人材の採用まで要件を広げはじめています。
    また、大手有名企業の場合、経理部長求人がそもそも求人として出ないケースも多いです。

    続いて、具体的な経理スキルごとに見てみましょう。

    経験スキル 年収
    月次決算 450万円~500万円
    年次決算 500万円~600万円
    管理会計・開示・連結 600万円~900万円
    税務 900万円~1300万円
    国際税務 900万円~1400万円
    会計資格者(会計士・税理士・USCPA等)
    ※インハウス未経験者を含
    700万円~1000万円

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    ・エンタープライズ系の企業では、時には有価証券報告書や決算短信等の開示業務、連結決算、国際会計基準(IFRS)等の高度な経理スキルが募集要件に求められます。
    中でも税務や管理会計、IFRSなどを経験した求職者は、転職市場ではかなり希少なため、年収が高くなりやすい傾向にあります。
    ・数年前は即戦力を求め「上場企業での経理経験」を求める求人が多くありました。しかし、売り手市場傾向を踏まえ、非上場企業出身者でも「年次決算や英語力があれば応募可能な大手求人」など、上場基準の経理経験を求められないケースが増えています。
    ・一方で、エンタープライズ系企業は英語力を求める企業が大多数です。英語力を求めると、年収が比例して上がるというよりも、応募条件の前提として、必須要件としている求人が多いようです。
    ・公認会計士や税理士など、高度な会計領域に対応可能な有資格者を対象とした求人要件も多いです。業界水準にもよりますが、監査法人や事務所出身者等、インハウス未経験者においても、700万円以上出る求人もあり、有資格者においても売り手市場であることが伺えます。

    各社必須要件は設けつつも、経理スキルにおいては売り手市場に合わせて柔軟に要件緩和を始めている印象です。

    2、IPO準備企業(株式上場準備会社)

    続いて、IPO準備企業について解説します。職位別でみた年収相場は下記となります。

    経験年数 未経験 スタッフ リーダー 経理部長 管理部長・CFO(経理系)
    年収 350万円~400万円 400万円~500万円 500万円~700万円 700万円~900万円台 900万円~1200万円台

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。
    ※IPO準備企業の場合は、各社によってポジションの呼称と役割が異なる場合があります。


    続いて、具体的な経理スキルごとに見てみましょう。

    経験スキル 年収
    月次決算 ~400万円前後
    年次決算 500万円~600万円
    開示担当(n-1期~申請期) 700万円~900万円台
    経理内製化~体制構築、内部統制強化(n-2期) 900万円~1200万円台
    会計資格者(会計士・税理士・USCPA等)
    ※インハウス未経験者を含
    資格有無よりもスキルが重視される傾向

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    ・開示担当者においては、IPOのスケジュールに合わせ、自社がどのフェーズにあるのかによって求められるスキルが異なります。直前期(n-1期)~申請期において、開示を担当してもらいたい場合は700万円~900万円台、直前々期(n-2期)の場合においては、外部に委託している経理の内製化や、会計回りの体制構築、内部統制が必要となり、900万円~1200万円台と求めるスキルに比例して年収相場も上がります。

    【関連サイト】
    >IPO準備のスケジュールをチェック

    ・IPO準備企業はスケジュールに合わせて新規株式上場を目指しているため、基本的にはスキル重視の採用を行うケースがほとんどです。ただし、売り手市場のため採用に苦戦し、人柄重視のポテンシャル採用を取り入れるケースも増えています。「企業カルチャーにフィットする若手の経験者を採用したい」と当初採用計画を立てたものの、IPO企業志向で経験のある若手求職者が市場に少ない為未経験に緩和する、というような求人も増えています。
    ・但し、未経験人材でもチャレンジできる企業は年々増加傾向にあり、上述のエンタープライズ系の上場企業でさえも募集対象となるため、未経験人材でさえも売り手市場であることは変わりがありません。採用背景にもよりますが、意欲的で人柄重視人材を募集したいケースは、未経験も検討するとよいかもしれません。
    ・経理人材は他職種に比べると安定志向の求職者が多く、ベンチャー企業やIPO準備企業を志望する方がそもそも多くありません。スキルは合致しても、マインドセットやカルチャーフィットを企業・求職者双方に懸念されるケースも多い為、当初の募集背景・採用課題から優先順位を改めて整理し、柔軟に検討をしていく事が採用成功へのポイントとなりそうです。

    MS-Japan 東京本社
    リクルーティングアドバイザー 蕪木 祐里

    IPO準備企業へアドバイス

    上場審査の兼ね合いで採用のデッドラインが決まっている場合は、スキル重視でシニアを積極採用されるのもお勧めです。
    実際に実務で手を動かしてもらえるのか?という企業懸念もあるかと思いますが、ベンチャー企業出身のシニアの方も多く、相性次第なのでまずはお会いしてみるのも良いかも入れません。

    >IPO準備企業の採用成功事例はページ後半に

    3、SMB系企業(中小~非上場企業)

    続いて、SMB系企業について解説します。主に非上場の中小企業を対象としています。経験年数~職位別でみた年収相場は下記となります。

    経験年数 未経験 経験2年~3年 経験5年以上 マネージャークラス 経理部長
    年収 300万円~400万円前後 350万円~450万円 450万円~600万円 500万円~650万円台 600万円~800万円台

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    ・非上場企業といっても、独立系大手から従業員数50名以下の中小企業に至るまで、企業規模はさまざまです。しかし、開示義務がない企業が多く、具体的な経理スキルというよりも、経験年数や、業界親和性を重視する傾向が強くなります。
    ・管理部門自体が少数精鋭の組織である事が多く、経理以外にも経理総務/経理労務など、経理+α業務等の経験を積まれている方がほとんどとなります。一方で、+α経験に比例して年収がアップする、という相関はあまり見られない事も特徴です。入社してからの年収の上り幅も、エンタープライズ系企業やIPO準備企業と比べると低い傾向となり、残念ながら管理部門のプレゼンスが企業内で低いケースもあります。
    ・経理部長においても、マネジメント業務よりも実務を担うプレーイングマネジャーのポジションに近いことが多く、マネージャーと経理部長が同じようなポジションのケースもあります。
    ・他市場で重要視されるスキルである決算業務についてですが、中小企業では会計事務所などに外部委託している企業が多いのも特徴です。必須要件で経理の決算スキルをどこまで求職者に求めるのか、予め担当部署とすり合わせをしっかり行う必要があります。外部委託している場合は、「決算の流れがわかっていれば、一人で取りまとめが出来なくてもよい」というケースも多いです。
    ・メーカーであれば原価計算、社会福祉法人の福祉会計、建設経理士や不動産の宅地建物取引士資格など、業界特有の経験や資格を重視される事も多いです。背景として、DXや引継ぎマニュアルが整っていないケース、人員が少ないなどの理由から、業界特有の親和性を重視し、即戦力人材を採用したい企業は多いです。

    MS-Japan 東京本社
    リクルーティングアドバイザー 柳原 怜音

    SMB系企業(中小~非上場企業)へアドバイス

    情報開示が重要です!上場企業と非上場企業の大きな差は情報量。情報開示や口コミが多い方が求職者は安心するため、入社した際のメリットや会社の魅力を求人票にしっかりと記載しましょう。SMB企業を志望する方は、働き方や、勤務地や業界など、「何か」を重要視しているケースが多いです。「誰か一人にでも刺されば良い求人票」をピンポイントで作成することがおすすめです。どんなことでもよいので、細かい粒度で情報量を出すことが大切になってきます。特に経理人材は業績などの数字を気にする傾向が強いです。上場企業は開示で分かりますが、非上場は関連会社の情報含め、ほぼ開示されていない状況です。数字を基に企業を見ているので、記載できない部分は口頭で捕捉するようにする事が大切です!

    >SMB系企業企業の採用成功事例はページ後半に

    関西・東海エリア(大阪・名古屋エリア)

    次に大阪・名古屋エリアを解説していきます。

    1、エンタープライズ系企業(上場~大手グループ企業)

    経験年数~職位別でみた年収相場は下記となります。

    経験年数 未経験 経験2年~3年 経験5年以上 マネージャークラス 経理部長
    年収 300万円~400万円 ~400万円前後 500万円~700万円 700万円~900万円台 850万円~1100万円台

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    ・東京と同じく、大手有名企業だと経理部長求人がそもそも求人として出ないケースも多いです。
    30代向けのリーダー~管理職候補の求人ニーズは高く、ミドル層を採用したい企業は多いです。そもそもの即戦力を採用したいという背景は勿論、就職氷河期世代の30代後半以降の年代が新卒で採用できておらず、組織構成上採用したいという背景もあるようです。

    2、IPO準備企業(株式上場準備会社)

    経験年数 未経験 スタッフ リーダー マネージャークラス 経理部長
    年収 300万円弱~400万円 ~400万円前後 500万円~650万円 650万円~850万円台 850万円~1000万円台

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。
    ※IPO準備企業の場合は、各社によってポジションの呼称と役割が異なる場合があります。

    3、SMB系企業(中小~非上場企業)

    経験年数 未経験 経験2年~3年 経験5年以上 マネージャークラス 経理部長
    年収 280万円弱~400万円 ~400万円前後 450万円~600万円 500万円~650万円台 600万円~800万円台

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    続いて、具体的な経理スキルごとに見てみましょう。

    経験スキル 年収
    月次決算 ~400万円前後
    年次決算 500万円~800万円
    管理会計・開示・連結 600万円~800万円
    税務 800万円~1200万円
    国際税務 900万円~1300万円
    会計資格者(会計士・税理士・USCPA等) 500万円~/インハウス未経験
    600万円~1000万円/経験者・管理職候補
    財務 600万円~900万円

    ※上記年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まない想定で算出しています。

    ・業界やポジションにもよりますが、50万円~150万円(1~2割)程度、東京との年収差がある印象です。
    ・公認会計士や税理士など会計資格者においては、インハウス未経験者であれば500万円~、経験者か管理職候補の場合は600万円~1000万円と経験によって年収帯に変化があります。
    ・財務の経験者求人については、経理や経営企画、金融業界出身者など、ある程度基となるキャリアを積んだ上で財務キャリアをスタートしているケースが多く、年齢層も40代以降の求職者が多いです。
    ・東京と比べて、地方企業については特に人材が限られてしまいます。フルリモートや、東京等のサテライトオフィスに勤務可能、などフレキシブルな働き方を可能にできれば、母集団形成が広がり、採用成功へ近づくためお勧めです。

    MS-Japan 大阪支社
    リクルーティングアドバイザー 関谷 勇志朗

    大阪・名古屋の企業へアドバイス

    大前提として経理は売り手市場なので、すべての要件を満たせるベストな人材を採用するのは難しいと考えた方が良いでしょう。
    ①求めるスキル ②年収の相場 ③転職市場にどれだけ対象の求職者がいるのか、という3点を理解することが大切になります。
    まずは転職市場における市況感を理解をしたうえで、改めて「なぜ募集するのか」「今回の採用で何を解決したいのか」というところに原点回帰され、適切な人材を採用をすることをお勧めします。市況の情報提供や、課題の整理については、勿論リクルーティングアドバイザーが提案します!

    >大阪企業の採用成功事例の採用成功事例はページ後半に

    経理職を採用するためのポイントとは

    優れた経理人材を見極めるには

    では、自社のニーズに合った経理人材を見極めるにはどうしたらよいのでしょうか。
    ポイントの1つ目は、選考を通じてスキルや経験をしっかりと確認することです。
    具体的には、基本的な会計知識、使用できる会計ソフトウェアの種類、過去に携わった財務報告の範囲や複雑さ、税務処理に関する知識などが重要です。
    経理のスキル面については専門性が高いため、現場部署に面接同席をしてもらう事もおすすめです。
    経験企業の売上規模や市場区分、業界の親和性はもちろんのこと、組織構成やポジション、外注の有無など、スキルのみならず環境面もしっかりと確認しましょう。
    また、求職者が以前に直面した課題とその解決策について尋ねることで、問題解決能力や臨機応変な対応能力を評価することができます。
    即戦力採用の場合は、ミスマッチのないように面接で適切な質問を投げかけることが重要です。スキルや経験に関する質問内容は、事前に担当部署とすり合わせ、準備しておきましょう。

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    また、2つ目のポイントは市場調査です。適切な年収を提示するためには市場調査が不可欠です。上述の通り経理人材は売り手市場のため、採用が難しい職種となっています。経理職の市場価値を把握することで、競争力のあるオファー条件を作成し、優秀な人材を引きつけることが可能になります。市場調査では、同じ地域や業界での経理職の一般的な年収、職務内容、必要とされるスキルレベルを比較検討し、その情報を基に適正なオファー年収を算出します。
    スキルと年収の相関を基に、募集要項が市場に適しているのか検討していただくとよいでしょう。MS-Japanでは定期的に登録者の年収やスキルをまとめた登録者データを配信しています。こちらも是非ご確認ください。
    また、人材紹介を利用している場合は市場動向をコンサルタントに聞き、効率よく情報修習をされることもおすすめです。

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    管理部門・士業の採用はMS-Japan

    採用プロセスの見直しと再設計を

    コロナ禍以降、面接を対面からWeb面接に移行する企業も多く、採用プロセスとスピードが大きく変わりました。Web面接により複数の企業を同時に受ける求職者や、志望度がそこまで高くなくても試しに面接を受け、現職と比較しながら選考を進めている求職者も多いです。経理人材が売り手市場である昨今は、採用プロセス、オファー提示のスピードと手法が大きなポイントとなります。

    MS-Japan 東京本社
    リクルーティングアドバイザー 湯原 捺喜

    採用プロセスや転職市場の認識が数年前のままの企業も

    これまでは選考の中で企業が求職者を選ぶ側でしたが、現在は企業が求職者に選ばれる側になっています。数年に一度のペースで管理部門の採用をかける、という企業もあるため、転職市場の認識が現在とはズレてしまっている企業もあります。

    <気を付けたい点>
    これまでとは異なるスピード感を持って選考を進めること
     書類選考で1か月かかるようでは、他社で決まってしまうケースも多いです。
    ・質疑応答だけで終わる面接でなく、自社の魅力を訴求する時間を設けること

    <訴求したい内容>
    ・業務内容
    ・入社後のキャリアステップ(その後の昇格有無など)
    上記2点を中心に訴求する事がお勧めです。経理人材の場合は数字を気にするため、「業績が悪い」等のネガティブな情報もあれば必ずフォローしましょう

    オファー提示のタイミングと方法

    オファー提示の適切なタイミングと方法は、採用成功に直結します。 面接を通じて求職者のスキルと適性を十分に評価した後、通常、最終面接が終了する段階でオファーの提示を行います。オファー時に面談を組み、求職者へ魅力付けをする企業も多いです。

    MS-Japan 東京本社
    リクルーティングアドバイザー 柳原 怜音

    志望度を変えるオファー面談を!

    SMB系企業の場合、選考内ではお伝え出来ない情報でも、オファー後であれば、求職者限定で前向きに公開できる情報も多いはずです。
    例えば、内定承諾にあたり事業成長が懸念材料になっていた求職者の方には、中期経営計画、組織図、社内情報をその方限定で開示してもらったケースがありました。また、子会社出向前提のポジションでは、受諾前提であれば出向先の社名を公開できる、など柔軟に対応していただいたケースもありました。
    前向きに検討している求職者に対して、オファー面談でどれだけ情報を出せるのか、選考段階で見れない情報をどこまで出せるのかという事が重要です。
    双方のギャップもなくなりますし、「ここまでしてくれるのか」と、求職者の志望度が上がるケースも多いです。オファー後のフォローアップとコミュニケーションは戦略的に行いましょう。

    経理人材確保のための長期施策

    経理部門の長期的な人材確保には、離職防止の効果的なキャリアパスの設計と育成プランが不可欠です。例えばシニアレベルの即戦力経理人材を採用し、その豊富な知識と経験を活用して若手の育成を行うことは、部門全体のスキル向上と後継者育成のために特に効果的です。シニアスタッフがメンターとして若手スタッフに実務のノウハウを伝え、専門的なスキルや企業文化を継承することができます。

    MS-Japan 大阪支社
    リクルーティングアドバイザー 関谷 勇志朗

    【採用成功事例】IPO準備企業でシニア採用

    担当したIPO準備企業では、「連結決算ができる人が欲しい」という募集要件でご相談いただきました。一方で年収相場の600万円~800万円は採用予算的に難しく、採用予算は年収500万円台とのこと。改めて今回の募集における背景をヒアリングし整理したところ、課題は「連結決算を上場基準でできる方をすぐに採用したい」というものでした。この課題に対して、即戦力のシニア人材をご提案させていただき、スキル豊富な方を約400万円台のオファーで、業務委託で採用して頂きました。2年~3年を目安に、若手を育成することを目的にご入社いただき、知識豊富なシニア求職者のスキルを現場へ還元してもらうというミッションで双方合意。早期採用が実現した採用実績となりました!実際にプレイヤーとして手を動かせるシニア人材の採用は、若手の育成面でもお勧めです。

    継続的なスキルアップを支援するためには、定期的な研修プログラムが有効です。例えば、最新の会計ソフトウェアの操作方法、国際会計基準の変更点、税法の最新情報など、現代の経理職が必要とする知識を更新するための研修を提供するとよいでしょう。これにより、スタッフは常に最新の知識を身につけ、業務の効率化と専門性の向上を図ることができます。

    さらに、福利厚生の充実も重要です。例えば、勤務時間の柔軟性、リモートワークの選択肢、健康支援プログラムなど、働きやすい環境を提供することで、スタッフの仕事への満足度と継続的な雇用が促されます。これにより、優秀な人材の確保と保持が可能となり、組織全体の競争力の維持に寄与します。

    【関連記事】
    >建前とホンネの転職理由から学ぶ「経理人材採用と定着強化のポイント」


    経理職を採用した成功事例/課題に合わせて柔軟に要件を見直そう

    売り手市場の現状を踏まえ、経理職の採用においては、募集要件を市場の動向に応じて適宜調整し、見直すことが非常に重要です。企業が求めるスキルや経験の詳細を現実的な範囲で設定することにより、より多くの候補者を引きつけ、母集団形成をすることができます。 スキル・経験重視の場合は、適性年収は大前提の上、年齢や働き方、雇用形態を広く設定することがポイント。
    一方で組織構成や人柄を重視する場合は、スキルはある程度社内育成で補うことも視野に入れ、中長期的な視野での採用が必要となります。

    MS-Japan 東京本社
    リクルーティングアドバイザー 蕪木 祐里

    【採用成功事例】ベンチャー企業でママさん採用

    経験重視で行くのであれば、子育て中のママさん経理人材の採用もおすすめです。リモートやフレックスが制度として使用できるようであれば、育児中の女性からの人気も高いです。時間の制約はありながらも、前職でしっかりと経験を積んでいる優秀な女性は多いです。当初は時短スタッフとして採用したものの、ゆくゆくフルタイムに戻してもらえたりというケースも。
    中長期的な目線で育児中の女性をターゲットに採用するのもよいかもしれません。

    まとめ

    経理職の転職市場は、売り手市場です。適切な人材を確保するためには、企業が積極的に市場条件を理解し、柔軟な採用基準を設けることが求められます。
    経理人材を採用する際には、ただ技術的なスキルを重視するのではなく、スキルと経験に応じた適切な年収設定が必須です。また求職者に選ばれる企業となるために、魅力的な面接とオファー面談も重要です。時代に合わせて採用プロセスを常に見直すことが求められています。
    もし採用プロセスにおいて不明点がある場合や、適切な求職者が見つからない場合は、人材紹介会社に相談するのも一つの有効な手段です。MS-Japanでは経理をはじめとする管理部門特化型エージェントとして30年の実績があり、専門的な知識を提供可能です。 ご興味ある採用担当者様は、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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    この記事を監修したリクルーティングアドバイザー

    湯原 捺喜

    大学卒業後、ベンチャー企業に入社し営業を3年間経験。
    2017年にMS-Japanに入社し、当初はキャリアアドバイザーとして求職者の転職支援に2年程従事。その後法人営業へ異動となり、東京本社にてリクルーティングアドバイザーとして主に大手エンタープライズ系企業を中心に担当。
    顧客に寄り添った進め方に定評があり、社内売り上げギネス記録や数々のMVPの受賞経験がある。

    蕪木 祐里

    大学卒業後、2018年に新卒でMS-Japanに入社。東京本社にて一貫してリクルーティングアドバイザーとして法人営業に従事。
    IPO・ベンチャー企業を中心に、数多くの企業へ採用支援実績がありリレーションも強い。VCやファンドからの紹介決定も多くある。

    柳原 怜音

    大学卒業後、保険会社へ入社し代理店営業に従事。
    その後、MS-Japanに入社し、東京本社にてリクルーティングアドバイザーとして中小~非上場企業を中心に法人営業を担当。特に飲食・介護・ホテル業界に強みを持ち、業界や企業規模に合わせた適切な人材提案が出来るように努めている。

    関谷 勇志朗

    人材営業、メーカー営業を経てMS-Japanに入社。大阪支社にてリクルーティングアドバイザーとして法人営業に従事。
    主に大手エンタープライズ系から非上場企業まで広く企業への支援実績がある。