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語学力とコンサルティング、公認会計士のキャリアプランで強いのはどちら?【コラム】

2018/02/13

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語学を勉強する社会人が増えている

仕事で語学を必要とするのは、昔は外資系の日本法人か海外駐在の仕事が中心でしたが、ここ数年、グローバル展開している国内資本の企業のいくつかが社内公用語を英語にする方針を発表しています。国際競争力を高めることや日本語を母国語としない人材の活用など、会社によって狙いはそれぞれでしょうが、社内会議や文書が英語に統一されたり、管理職昇格の条件にTOEICなどの英語力をはかる検定が加えられたりしています。限られた時間や、空き時間を効率的に使って学びたい人には、ネット環境さえあれば好きな場所で個人レッスンが受けられるインターネットを利用した英会話レッスンも人気です。

公認会計士の資格をめざす人や、すでに公認会計士として働いている人でも、英語をはじめとした語学習得に関心を持つ人は増えています。「企業の人材ニーズが変われば、公認会計士も同様に語学力が求められるようになるのは当然」ということでしょう。英語が苦手な人は、このような変化も「グローバル経済の弊害」と思われるのかもしれませんが、英語をはじめとする語学力の社会的ニーズは高まっているといえます。

語学力があると公認会計士にはどのようなメリットがある?

グローバル展開する企業で働くことをめざす公認会計士、もしくは公認会計士の卵にとっては、英語力は必須スキルとなりつつあります。実際に、公認会計士が語学力を高めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

やはり、一番は海外企業との仕事に携われることでしょう。資本提携やM&Aを行う目的で、海外企業のデューデリジェンスを行う際、語学力はマストといえます。
ニュースなどで知る機会も多いと思いますが、海外企業の買収や資本を含む提携は今後ますます増え続けると考えられます。グローバル展開の足がかりや先端技術を保有するために資本提携やM&Aは有効な手段なのです。

しかし、リスクを抱えこむ可能性もあります。皆さんもご存じの総合電機メーカーの経営危機は、買収した海外企業のリスクを抱え込んだことが引き金となったといわれています。大規模案件であればほかの分野のスペシャリストとも連携し、相手企業の経営者、財務・会計担当者らとコミュニケーションをとり、帳簿や資料だけではわからない企業の実態を把握しなければなりません。もちろん、プロの通訳を頼むこともできますが、微妙なニュアンスや意思の疎通には、自分の耳と言葉で理解できる語学力が必要です。
そして、日本語を母国語としない上司や同僚とのコミュニケーションに役立つということもメリットとして挙げられます。少子高齢化の影響もあり、広く海外まで優秀な人材を求める企業が増えています。英語を社内公用語とする目的のひとつでもあります。
その他で言えば、高い語学力があると転職時にキャリアパスが広がるということです。前述の海外との仕事に携われることや海外人材の多い職場にとけこみやすいなどの点で、転職の選択肢を広げることができます。

コンサルティングスキルと語学力、どちらが重要か

公認会計士には会計処理や監査をするだけでなく、財務会計の知識を活かしてコンサルタントとして働くというキャリアパスがあります。コンサルティングの仕事は幅が広く、クライアントが必要とする形で助言や提案をするもので、どのようなスタイルになるかは会社や担当範囲によっても異なります。確実なのは、クライアントが公認会計士に求めるのは“会計の専門家”としての助言や提案であり、語学力ではないということです。

コンサルティングは会計の先に存在する課題にアプローチし、公認会計士の基盤である会計の知識を活かして解決することです。課題が資金調達やIPO、企業買収などになってくると、会計という分野を越境した知識や交渉力なども求められます。クライアントも気づいていない課題を発見し、状況や要因を分析して解決策を考えるという手順は、実はどの仕事にもあてはまるスキルです。課題発見~要因分析~解決策の企画立案というプロセスは、仕事のなかで誰もが行っているものではないでしょうか。そこに公認会計士としての専門知識が加わることで、専門特化したコンサルティングになります。コンサルティングスキルは、会計知識をアウトプットするための標準スキルといってよいでしょう。
コンサルティングスキルと語学力はどちらを優先すべきというものではなく、キャリアパスによってはどちらも必須といえます。語学力はプラスαの能力として汎用性が高く、語学力を身につけることで、仕事の選択肢が広がることは明らかです。語学力を身につけることが、人材としての付加価値を向上させるとも言えます。そして、語学といえば英語が思い浮かびますが、英語があまり通用しない地域もあります。キャリアパスの方向性によって、習得する言語を選択するのもよいかもしれません。

語学力=優秀な人材ではない。公認会計士の地力の上に積み上げよう

語学習得に熱心な人にたまに見受けられる傾向ですが、語学力があれば就職や転職は確実であるという思い込みがあります。企業が“語学力のある公認会計士”求める場合、公認会計士として成果を出せるスキルや専門知識があることが大前提であり、その上で語学力の高さを持つ人材です。語学力は、あくまで実務能力や専門知識のプラスαとなる能力です。

実際にAIの進化により翻訳ソフトの精度は飛躍的に向上していますし、翻訳機能のあるチャットなどを活用すれば、語学力がなくてもある程度までのコミュニケーションは可能です。また、語学力があるからコミュニケーション能力が高いとは限りません。コミュニケーションで重要なのは、単語や文法ではなく「何を聞き、何を伝えるか」ということです。価値観や考え方が異なる人の意見を理解し、意思の疎通は語学だけではかないません。特に海外の仕事では、海外の異文化や商習慣への配慮が重要になります。
語学力=優秀な人材ではありませんので、まずは、公認会計士としての専門性、ビジネスパーソンとしての能力を積み上げ、それを活かす方法として、語学力の習得に取り組みましょう。

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