会計事務所が使用するソフトウエアとは?シェア状況を公開

税理士
公認会計士
会計事務所・税務スタッフ
2018/05/31

会計事務所が使用するソフトウエアとは?シェア状況を公開

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会計事務所にとって、会計ソフトウエアは決して欠かすことのできない根幹的なシステムです。従来は、PCにインストールして使うものでしたが、近年になって会計ソフトの世界にも革新的な変化が起きています。
今回は、代表的な会計ソフトや、シェア率についてご紹介します。

大きく分けて2種類ある会計ソフト

大きく分けて、会計ソフトは、「インストール型(パッケージ型)」と「クラウド型」に分かれます。
インストール型は、端末のHDDなどに保存して使用するソフトで、インターネットに接続することが必須ではないため、動作が安定しやすいメリットがあります。また、代金は初期費用のみなので、長く使うほどコストダウンに繋がります。その一方で、端末そのものの性能が低いと、動作が遅くなるおそれがあります。HDDなどの記憶装置が壊れたときには、仕分けなどの記録の一部または全部が使えなくなるため、常に意識して記録のバックアップを取っておく必要があります。

クラウド型はインターネットに接続して、記録をネット上の装置(ストレージ)に保存することで、スムーズな会計処理を行うことが可能です。端末そのものの性能が低くても、ネット接続の速度が早ければ、スムーズに処理できることが多いです。
また、会計記録がストレージ上に自動保存されているため、端末のHDDが仮に使えなくなっても、ソフト提供企業が独自に導入しているセキュリティとバックアップ技術により記録が消去されておらず、顧客の大切なデータを確保し続けられるメリットがあります。通帳やクレジットカードの情報などを自動的に取り込む機能などが標準装備されていることがほとんどです。

一方で、インターネットに接続できない状態では機能が著しく制限されますし、月額や年額で定期的に使用料がかかることが多いため、長く使うほどコストがかかります。しかし、すぐに使用を止めれば安く抑えられます。初期費用がかかるインストール型に比べて、クラウド型は「お試し」に有利です。

会計事務所に愛用される会計ソフト

<弥生会計プロフェッショナル・弥生会計ネットワーク>
個人事業主や小規模企業向けの会計ソフトとして人気の「弥生会計」シリーズですが、会計事務所向けとして、1パッケージで端末2台まで使える「弥生会計プロフェッショナル」や、3台以上の端末で使える「弥生会計ネットワーク」があり、インストール型とクラウド型の双方が提供されています。

弥生会計は、日本国内で伝統があり、普及している会計ソフトですので、操作方法が分からない際などに、他の詳しい同業者などに尋ねやすい特徴があります。

<MFクラウド会計>
個人事業主向けとして好評な「MFクラウド」の法人版です。
MFクラウドは、家計簿アプリが人気で東証マザーズに上場しているマネーフォワード社が提供するビジネスシーン向けのクラウド系会計ソフトです。近年急速に普及しており、使用事務所数も急増していますので、今後のスタンダードになっていく可能性が高いです。これから新たに会計事務所を立ち上げようとするのであれば、MFクラウドも有効な選択肢のひとつです。

<freee法人プラン>
無料で1カ月間お試し利用ができる会計アプリとして、個人事業主の間で注目されている「freee(フリー)」の企業活動対応版です。
クラウド型の会計ソフトに特化して展開されているため、クラウドにおける不具合も少なく、様々な面で充実したサポートを受けることができます。
機能ごとに「ライト」「ビジネス」の2種類のコースが用意されており、1つのライセンスで管理者とその他2人が使用できます。ただ、さらに使用者を増やす場合も、1人あたり月額300円をプラスすればいいので、利用者が多い場合、パッケージ会計ソフトよりもリーズナブルに利用できます。

<TKC FX4クラウド>
こちらも半世紀以上の伝統ある会計ソフトの最新版です。もともと地元の会計事務所向けに会計システムを提供してきた栃木の企業が、商圏を全国に広げて展開しているのがTKCです。「TKC FX4クラウド」のルーツは、公認会計士と税理士の資格を持っていた飯塚毅氏によって構築されたプロ仕様のシステムのため、全国の会計事務所でも注目され、広く使用されています。

会計ソフトのシェア状況

実務経営サービスが、100箇所以上の会計事務所を対象にして2017年に実施したアンケート調査によれば、日本国内における各会計ソフトのシェアは以下の通りです(重複あり)。

【会計ソフト シェアランキング】
1位 MFクラウド会計シリーズ(54%)
2位 freeeシリーズ(35%)
3位 弥生会計シリーズ(18%)
4位 TKC FX4クラウド(12%)

会計ソフトの世界で伝統と信頼性があり、業界を引っ張ってきた弥生やTKCもそれぞれ全体の1割以上のシェアを誇っていますが、独自のクラウドシステムを武器として一気に普及を推し進めてきたMFクラウドやfreeeといった新興企業がシェア率1位と2位を占めています。

まとめ

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現代の会計事務所にとって、会計ソフトは必須の備品であり、クライアントに提供する会計サービスの品質に直結します。決して妥協をしてはなりませんが、コストとの兼ね合いも含めて、じっくりと検討してみてはいかがでしょうか。

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