公認会計士を諦めた場合、どのような就職先があるのか

経理・財務
会計事務所・税務スタッフ
2018/10/03

公認会計士を諦めた場合、どのような就職先があるのか

公認会計士を諦めた場合、どのような就職先があるのか

公認会計士試験は、司法試験や不動産鑑定士試験と並ぶ、文系最難関の国家試験の一角として知られています。会計士需要の高まりを受けて、かつてよりは合格枠が広がっていますが、決して簡単に合格できるようになってはいません。 では、公認会計士試験に合格できず、諦めた場合でも会計の仕事に就職することはできるのでしょうか。

公認会計士を諦めた方が就職する先は?

たとえ、公認会計士になることを諦めたとしても、受験準備に費やした時間や労力は無駄になりません。公認会計士試験に求められる合格レベルは、会計人材として非常に高度なものです。

証券取引市場に上場している大企業の会計監査を担当するため、その複雑多岐にわたる監査内容にミスがあれば、日本経済に深刻な影響を及ぼしかねません。よって、少なくとも会計スキルという意味では、公認会計士の受験者には最上級のものが求められます。ここまでくると、誰にとっても「努力は必ず報われる」とはいえません。
使える全ての時間を受験勉強に充て、人一倍の努力を重ねたとしても、公認会計士試験にもともと適性のある人と争えば、まったく歯が立たないこともあります。

また、公認会計士試験のような最難関の資格試験では、少しの差が合否を分けます。運よく直近で確認した内容が出題されることもあれば、運悪くすっかり忘れてしまっている内容が出題されることもあります。その巡り合わせで一度で合格する可能性もあれば、何度も不合格してしまう可能性もあります。

合格のボーダーライン付近にいる受験者の間で比較すれば、知識量や事務処理能力など、客観的に認められるべき実力差は、ほとんどありません。実力を得点で測定する以上、出題ごとの些細な差が蓄積された結果、実力差以上に点数の差が出る可能性もあります。

企業経理・財務、または会計事務所のスタッフとして就職するためには?

企業経理・財務、または会計事務所のスタッフとして就職するためには?

一方で、大半の一般的な事業会社では、そこまで高度な会計スキルを求められません。公認会計士を雇用するのはオーバースペックで敬遠されるケースも多く、その場合は、むしろ公認会計士試験に何度かチャレンジした後に公認会計士になることを諦めた方のほうが「ちょうどいい」と思う企業もあります。

よって、一般企業の経理部や財務部門に就職できる可能性は、大いにあります。

また、公認会計士試験合格を諦めたといえども、基礎レベルを超える会計知識を備えていますので、会計事務所や税理士事務所などのスタッフとして就職されることも多いでしょう。

大切なのは「ここまできた以上、試験合格の目標は果たさなければならない」「中途半端な状態では働けない」という意識や、余計なプライドを早めに捨て去ることです。

公認会計士試験という世界では、大した評価をされなかったかもしれませんが、実社会では高いスキルを身につけているのです。
公認会計士を諦めたことをきっかけに、ご自身が社会の中でどれほどの実力を持つのか、ゆがみの少ない客観的な自意識をもちましょう。

合格を諦めたとしても、再就職まで諦めないでください。不合格を繰り返す過程で低下してしまった自己肯定感を取り戻し、自信をつけることが、まずは最重要課題です。

履歴書などの書類と面接時に気をつけるべきポイントとは?

公認会計士試験を諦めた方の中には、会計の資格をもたない人もいるでしょう。就職活動の前に日商簿記2級など、履歴書に書ける最低限の資格を取得しておくのが得策です。

一般企業の経理部などに就職を希望する場合は、面接などで会計人としての実績をアピールしすぎないようにしましょう。公認会計士試験を諦めたという不安要素を払拭しようとして、どれだけ会計担当者として優秀で、どれほどの実績を積み上げてきたかを伝えようとしがちです。ただそれだけをアピールしてしまうと、一般企業への就職には逆効果に繋がりやすいです。

むしろ、チームの和を重視して、社内・社外とのコミュニケーションを積極的に採れる人材であることをアピールするエピソードを用意しましょう。公認会計士試験に何度か挑戦した経験が伝えられていれば十分で、それ以上の会計スキルのアピールは過剰な印象を与えます。かえって、他の従業員の仕事を尊重したり感謝したりするのが苦手で、組織の中で働く適性が欠けた人ではないかと疑われかねません。

一方で、会計士事務所や監査法人など、公認会計士の所長に雇用されるスタッフになろうとする場合、不合格者だからといって、不用意に自身を卑下したり、卑屈に思わないように気をつけましょう。

合格か不合格かは、単に資格試験という一定のルール化で競った結果なのであって、その結果をもって、会計人としての社会的価値が結論づけられ、固定化されるわけではありません。

社会的に高く評価されて活躍し、人としてバランスの取れた公認会計士であれば、試験に挫折し、諦めた応募者だからといって、不用意に下に見ることは決してしません。一定以上の敬意をもって、面接などに迎え入れるはずです。

まとめ

公認会計士を諦めた方が就職を成功させるには、細かい就活ノウハウよりも、「自分は会計人として活躍できる人材だ」という自信を失わないことのほうが大切です。
不合格という結果を正面から受け入れ、胸を張って堂々とした態度で臨むほうが、新たな職場で「仲間」として歓迎されやすい魅力が、おのずと醸成されていくのです。


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