40代の税理士が転職を実現させる方法とは

更新日:2018/10/04
税理士

40代の税理士が転職を実現させる方法とは

管理部門・士業の転職

40代の税理士が転職を実現させる方法とは

一般的に年齢を重ねていくほど、転職市場で不利に傾向があります。この傾向は難関資格である税理士でも同様なようです。その現状を受け入れたうえで、40代の税理士が新天地に移るにはどのような転職方法があるのでしょうか。

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40代税理士の社会的位置

まず現状を見渡すと、税理士の平均年齢は60歳を超えており、高齢化が着々と進んでいます。そのため、総じて若手が不足している税理士業界は、退職した税務署職員の受け皿を担っている一面もあります。ただ、そうした「無試験組」が平均年齢を引き上げているのかと思いきや、純粋に税理士試験の合格者も高齢化が進んでいるのが現状があります。

一発試験で合格ラインを突破しなければならず、ペース配分や時の運も要求される公認会計士試験とは異なり、科目別合格を着々と積み上げることが可能な税理士試験は、41歳以上で合格する方も多数います。
事務所や一般企業で経験を積み、税士試験合格を機にキャリアアップを目的に転職を考える方もいるのではないでしょうか。

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事務所でも一般企業でも選択肢はあります。

40代で税理士試験に合格する方がいる中で、転職できる40代税理士と、転職できない40代税理士がいるのは、なぜでしょうか。

明暗を分けるのは「柔軟性」です。「新しい職場への適応能力」あるいは「他の社員へのリスペクト」と言い換えてもいいでしょう。
もちろん、その他にも各職場で歓迎される個別のスキルが多ければ多いほど、転職の可能性は高まりますが、年齢に応じて転職時に求められるスキルの要件は高まっていきます。一方で、「柔軟性」は「40代」などの定型的な年代の要素ではなく、属人的な要素で判断されます。

以上の前提から転職の際に気を付けるべき点は以下の通りです。

  1. 税理士資格を過剰にアピールしないこと
  2. 税理士以外の人(特に無資格者)をリスペクトする意識を持つこと
  3. 前の職場のやり方などに固執するのは避けること

1.税理士資格を過剰にアピールしないこと

資格は履歴書に書いていれば十分です。スキルに関してもある程度、職務経歴書で伝えることが出来ます。そのため、特に面接に進んだ際には、「コミュニケーション能力」や「チームワーク」に関するエピソードを重点的に伝える必要があります。

あくまでイメージですが、専門的な資格である税理士は、個人の判断で仕事を進め、他人の意見を聞き入れたがらない気質だと思われている可能性があります。ネガティブなイメージがある反面、イメージを覆して、組織適性の高さが伝われば、好感度を大きく高められるはずです。

2.税理士以外の人(特に無資格者)をリスペクトする意識を持つこと

一般企業に転職する場合も、事務所に転職する場合も、税理士以外の人をリスペクトする意識を持つようにしましょう。
仮に無資格者の方を卑下していなくても、有資格者ということで高飛車な印象を与える可能性もあります。意識的にリスペクトすることで、その気持ちは面接の際の言動にも滲み出るはずです。
一般企業でも、事務所でも40代の採用を考える際に、同じ職場のメンバーと円滑に仕事を進めることができるか否かは、実務スキル以上に重視している傾向があります。

3.前の職場のやり方などに固執するのは避けること

最後に、どんなに経験豊富で優秀な40代税理士であっても、前の職場のやり方に固執するのは避けましょう。この点は自分で気づきづらいので、要注意なポイントです。他社との差別化を図るために貴方にしかない独自の経験をしっかりとアピールすることも大切ですが、個性をアピールする場合は合わせて適応能力の高さもアピールすることが望ましいです。

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末永く活躍できる税理士になるために必要なこと

日本税理士会連合会(日税連)の調査によりますと、日本全国での税理士登録者は、2018年7月現在で7万7234人にのぼり、国家資格の中では最多の部類に入ります。しかも、東京都内だけで、およそ30%が集中している「税理士偏在」の課題もあります。

いくら、納税が国民の義務であり、税務が個人・法人ともに盤石の需要があるとはいえ、「クライアントの依頼を受けて、税務を代行する」という従来型の税理士業務は、やや飽和しつつあるのが実情でしょう。
よって、従来と同じことをやろうとしている限り、税理士という資格が社会に及ぼす神通力は、どんどん衰えていく一方です。

そこで、企業に勤務し、税務だけでなく会計全般まで統括する組織内税理士など、新たな職域にチャレンジするほうが、社会に貢献できる可能性が高まっているのです。また、コンサルティングファームで税務スキルを活かす道なども注目されています。

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まとめ

年齢だけで転職が望み薄になることはありませんが、年相応の実務スキルに加えて、社会人としての対応力や適応力は必要です。特に転職する場合は、新しい職場のやり方を受け入れ、他者の仕事へのリスペクトや感謝の気持ちを持つことが、必須要件といえるでしょう。 長年積み上げた経験をより高く評価してもらうためにも、資格やスキル以外の能力をアピールするように心がけてください。

管理部門・士業の転職

<参考>
・すずき会計 税理士の平均年齢は65歳!~プロである以上は引退も考えるべきでは?~
・日本税理士会連合会 税理士登録者数

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