法律事務所に転職するための志望動機とは

更新日:2022/09/30
弁護士
転職準備

法律事務所に転職するための志望動機とは

管理部門・士業の転職

弁護士としてインハウスから法律事務所に、または現在の事務所から別の事務所に転職しようと考えたとき、どちらかというと応募者は自分のキャリアや実務経験が気になるかもしれません。

しかし、採用する側は、能力だけでなく志望動機にも注意を向けています。

確かに、キャリア・スキルのチェックが中心になるとはいえ、他の応募者と違った志望動機を説明できると、面接官の印象がガラッと変わることもあります。
この記事では、弁護士が法律事務所に転職するケースを想定して、評価される志望動機の書き方や例についてご紹介します。


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志望動機を作るまでに準備すること

法律事務所への転職に限らず、志望動機を構築する上で重要なのは、大前提として「自分に正直であること」です。
お目当ての法律事務所に評価されたいからと言って、一度嘘をついてしまうと、入所してからもずっと嘘をつき続けることになってしまい、自分の発言が自分自身を苦しめることになります。

よって、転職活動の際は、自分の志向・にマッチしている事務所かどうかのチェックを入れておく必要があります。
具体的には、自分がその法律事務所で働く状況を想像して、以下をおろそかにしないよう、注意しましょう。


弁護士として歩みたい「キャリアプラン」を明確にする

一口に弁護士と言っても、たくさんの弁護士がいて、それぞれで得意分野が異なります。
もちろん、公式の弁護士ジャンル別評価があるわけでもありません。
一つのジャンルに絞って営業している法律事務所も少ないです。
それでも法律事務所を選ぶ上では重要なポイントになります。

弁護士のキャリア次第では、転職後にまったく未経験の分野に挑戦せざるを得ないケースも考えられます。

自分が過去にどのような業務を経験していて、転職先の法律事務所でどうなりたいのかを明確にしないと、入所後にギャップを感じてしまうかもしれません。


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自身のキャリアプランを明確にするための手順

実際に自分のキャリアプランを明確にするためには、一定の手順を踏んで思考をまとめるとスムーズです。
以下に、簡単に手順をご紹介します。


自分のキャリアを棚卸しする

初めて弁護士として働く場合を除き、弁護士は何らかの形で弁護士業務に携わっています。
具体的には、企業法務、一般民事事件全般、刑事事件、行政事件など、幅広い業務に携わるケースが考えられます。
それぞれの事件において、自分がどのような役割を果たしたのかをまとめましょう。
それによって今後どの分野のキャリアを強化すべきなのかを分析できるでしょう。


スキルを評価する

キャリアの棚卸しをしたら、今度は自分の持っているスキルについて、掘り下げて考えましょう。
法律業務などのテクニカルスキルはもちろんのこと、顧客とのコミュニケーションなどに役立つヒューマンスキル、物事の本質をつかむコンセプチュアルスキルについて、習熟度を確認していきます。
これまでの実績をベースに、できたこと・今後の課題などをまとめ、次のステージに進みます。


弁護士として「どのようなキャリアプランを歩みたいのか」を考える

キャリアの棚卸しとスキルの評価が終わったら、それらの情報をもとに、将来的にどのようなキャリアを歩んでいきたいのかを考えていきます。

具体的には「10年以内で金融法務に強い弁護士になる」など、逆算してステップアップができるような目標を立てることが大切です。

仕事面だけでなく、プライベートの面でもバランスが取れているかどうかをチェックすることも、忘れずに行いましょう。
特に、法律事務所はインハウスと比較して労働時間が長いのが一般的であるため、現在どのような働き方をされている状況なのか、必ず確認しましょう。


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応募先の法律事務所を定める手順

自分が将来どうなっていたいのか、キャリアプランを明確にしたら、そのキャリアプランを応募先の法律事務所で実現できそうかどうかをチェックした上で、応募先事務所を選定します。
手順は人それぞれですが、以下の流れで行うとスムーズです。


求人情報をチェックする

転職は、どんな法律事務所が求人を出しているのか、求人情報をチェックすることから始まります。
求人サイトをチェックする他、転職エージェントが管理している非公開求人を探すなどして、法律事務所にどんな人材が求められているのかを確認していきます。


気になった求人を出している法律事務所のWebサイトをチェックする

求人情報を閲覧する中で、興味のある求人を見つけたら、その求人を出している法律事務所のWebサイトに目を通してみましょう。
どんな分野を得意としているのか、在籍している弁護士がどういった経緯で入所したのかなど、サイト上にある情報から自分との相性を探ります。


弁護士同士のネットワークから情報を集める

修習を共に過ごした仲間や、大学院・修習時に指導してくれた方などから情報収集を行うことも有効です。
弁護士は同期のつながりや法律事務所内でのつながりなどが濃い場合も多くあるかと思いますので、持てるネットワークから情報を集めることもしてみましょう。


必要に応じて、転職エージェントに相談する

求人情報やWebサイトの情報を自分の目で確認しても十分に判断できない部分がある場合は、転職エージェントに相談するのも一手です。
法律事務所とパイプがあるエージェントに質問して、知りたい情報を収集すれば、採用後の働き方をイメージしやすいでしょう。
なお、上記の流れでリサーチを進めるにつれて、新たに魅力を感じる点が見つかったら、その理由についてもまとめておくことをおすすめします。

内容によっては、今までの方向性を見直して、別の法律事務所を検討することにつながる可能性もあるからです。


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選考で評価される志望動機とは

応募書類・面接などで評価される志望動機のうち、どのような法律事務所でも評価されやすい志望動機には、いくつかの特徴があります。
以下に、法律事務所が評価する志望動機のポイントについてお伝えします。


その法律事務所を選んだ理由が明確である

数ある法律事務所の中から、なぜその事務所を選んだのかを説明するのは、ある意味では応募先に対する礼儀のようなものです。
逆に言えば、採用されるならどこでもよい、という雰囲気を醸し出した場合、採用は遠のきます。
自分のキャリアプランを踏まえた上で、オリジナリティのある理由を伝えることが大切です。


良い意味で「自分主体」である

志望動機を説明する場合、応募先の法律事務所に対して自分が貢献できることをアピールしなければなりません。

ただし、あまりに事務所側に内容を寄せ過ぎてしまうと、心からそのような発言をしているのか、不安に感じられる場合があります。

これまでの自分の取り組みを説明しつつ、自分主体でどのような点に魅力を感じているのかを積極的にアピールできるくらいの気概があると、その分、志望動機が具体的なものになるでしょう。


応募書類との一貫性がある(面接時)

面接の場面で、志望動機を述べるよう求められたときに備えて、履歴書・職務経歴書等の内容を頭に入れておきましょう。

例えば、自己PRや職務経歴と一致しない志望動機を述べてしまうと、発言の一貫性を疑われます。
応募書類の下書きを残しておくなど、面接に臨む前に内容を確認できるように準備しておくことが大切です。


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良い志望動機例

頭の中で志望動機のイメージが思い浮かんでも、それを文章としてアウトプットするのは、意外と難しいものです。
以下に、志望動機の文章が思い浮かばない人のために、参考情報として志望動機例をご紹介します。


法律事務所経験者


前職では、主に○○法律事務所で一般民事事件を担当していました。
損害賠償請求から不動産関連まで幅広い案件を担当させていただきましたが、会社員時代の上司の遺産相続問題を担当したことを契機に、本格的に家事事件を担当したいという気持ちが強まり、Webサイトを拝見して実績が豊富な貴所に応募させていただきました。

貴所では家事事件の他、不動産関連のクライアントも多いものと理解しておりますので、私の経験を活かせると思っております。
何卒、ご検討のほど宜しくお願い致します。



法律事務所未経験者(一般企業)


○○株式会社で企業内弁護士として働く中で、紛争対応業務を中心に企業法務を経験しました。

現職では、紛争案件が発生した時により難しい対応は提携先の法律事務所へ依頼をしていることから、自身の弁護士としてのスキル不足を感じました。
今後は、弁護士としてより専門性を高めることで企業成長の支援をしたいと考えておりますため、クライアントファーストを実践されている貴所の求人に応募させていただきました。

現職でも意見が対立した際に折衷案を考える経験が多かったため、経営者に不満を感じさせることなく意見をまとめる能力はあるものと自負しております。

民事・刑事問わずクライアント第一で職務に従事する所存ですので、どうぞよろしくお願い致します。



法律事務所未経験者(弁護士経験が浅い)


「不当要求を決して許さない」という運営方針に感銘を受け、今回応募させていただきました。

貴所では消費者トラブルの解決事例が多く、自身が弁護士を目指すきっかけとなった「人のためになれる弁護士」を実現できるものであると感じております。
司法修習を終えて間もない立場ではございますが、何卒ご検討のほど、よろしくお願い致します。



なお、上記の文章例はあくまでも一例ですから、自分の経歴に沿ってアレンジしてください。


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悪い志望動機例

志望動機の中には、逆に悪い評価につながるものもあります。
以下にご紹介する例は、応募時にはできるだけ避けた方が無難です。


応募先の事情を勘案していない


成長著しい貴所で働き、弁護士としてより有益な実務経験を積みたいと考え応募致しました。
仕事に関しては真摯に取り組ませていただきますので、よろしくお願い致します。


自分の本音だけを伝えるのではなく、応募先に貢献できる要素も志望動機に持ち込む必要があります。
上記文章は、厳しく言えば「自分のことしか考えていない」と応募先に解釈されてしまうでしょう。


応募先に関わらずまったく同じ内容


貴所の方針に感銘を受け、ぜひ働かせていただきたいと思い、応募致しました。
採用された暁には、前職で培った経験を活かし、精一杯努力する所存です。


応募した法律事務所のことに触れていない志望動機は、使い回しを疑われます。
法律事務所ごとに志望動機は違って当然ですから、応募先に関わらずまったく同じ内容でまとめるのは止めましょう。


面接官に嘘だとバレる内容


貴所で働くことが、弁護士としての最終目標と考えております。
パートナーになれるよう、身を粉にして働きますので、どうぞよろしくお願い致します。


大手法律事務所で働くなど、採用されることで弁護士としての展望が開けるケースは往々にして存在しますが、オーバーな物言いはかえって警戒されます。
志望動機は、自分が貢献できる部分をアピールするにとどめ、嘘もしくは嘘だと思われる表現は控えるようにしましょう。


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法律事務所の転職理由の伝え方

どの業界でも同様ですが、法律事務所に転職する場合でも、転職の理由は必ず問われると考えておくとよいでしょう。
その時に適切な答えができるように、事前に転職理由を検証しておく必要があります。

まず第一に守るべきなのは、ネガティブな転職理由は絶対に避けることです。
新たな人材を採用する立場からすると、前職に不満を抱いて転職を考えている相手に対しては、採用後に再び同じような理由で離職するリスクを考慮せざるを得ません。
これでは大きなマイナスポイントになってしまいます。

また、前職での人間関係を転職理由に挙げることも絶対に避けましょう。この場合も同じように、採用後に事務所内で人間関係のトラブルを起こしかねないとみなされるからです。

ネガティブな理由は、それをうまく工夫してポジティブな理由に変換して伝えればよいのです。

例えば前職での業務に不満があったとしても、それを別な視点から考えてみると、前職でできなかった業務を、より高いレベルで経験してみたいというポジティブな理由に変換できます。
重要なのは、新しい職場で前向きに働きたいという意思を伝えることです。

キャリアアップのために転職するという理由を前提に、志望動機を作成したり、面接に臨んだりすることが大きなポイントです。
キャリアアップを目指す人材は、当然仕事に対する向上心も高く、法律事務所にとっても戦力アップにつながると考えられるからです。


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志望動機を書く前にエージェントに相談しよう!

志望動機を書く前にエージェントに相談しよう!

ここまでで見てきたように、転職する場合には志望動機を明確に示すことが非常に重要です。
転職先の事務所によっては、志望動機が転職の成否を左右する可能性もあります。

そこで、もしも自分だけでの転職準備に不安を感じたら、一度転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントでは、数多くの転職を成功させてきた実績をもとに、転職先の事務所に最適な志望動機の書き方を提案できます。
何よりも、個人では難しい転職先の法律事務所事務所の情報や、業界の事情も分析した上で、それに適した志望動機を作成できることは、転職希望者にとって非常に大きな強みになるでしょう。

エージェントに相談する場合は、キャリアアドバイザーによるカウンセリングがメインになります。
この時にさまざまな悩みや不安をすべて聞いてもらい、必要があれば履歴書・職務経歴書の準備からサポートを受けます。
それをもとに志望動機の作成まで、エージェントに任せることも可能です。
自分で作成する場合でも、添削サービスがあるので安心です。

もう一つ転職エージェントを利用するメリットとして、転職者に合った事務所を効率的に探せることが挙げられます。
特に、非公開求人まで探せることは、転職のチャンスを大きく広げることにつながるでしょう。

MS-Japanは管理部門・士業特化型の転職エージェントであり、法律事務所への転職決定実績も数多く有しています。
また、転職相談会やセミナーも定期的に開催しているので、まずは気軽に参加してみてください


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まとめ

法律事務所は、事務所によって得意分野や業務内容が異なるため、なぜその事務所を選んだのかを具体的に説明できないと、志望動機としては弱い部分があります。
転職活動の際には、自分のキャリアプランを明確にした上で、応募先が違和感なく受け入れられる志望動機を考えましょう。

管理部門・士業の転職

この記事を監修した人

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。法律事務所や会計事務所、監査法人、社労士事務所、FAS系コンサルティングファームなどの士業領域の採用支援、及びその領域でのご転職を検討されている方の転職支援を行っています。
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