【財務の年収相場】年収を決める要素や年収アップの方法を徹底解説
財務担当者にとって、自身の年収と相場を比較することは、今後のキャリアを見通す上で重要です。
財務へ転職を考えている人にも、財務の年収相場は大きな関心事でしょう。
本文では、財務の年収に焦点を当て、年収を決める要素や年収アップの方法についても詳しく取り上げていきます。
財務キャリアを目指すモチベーションの一助として、ぜひお役立てください。
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そもそも財務とは
財務の役割と仕事内容
財務とは、企業の予算管理や資金調達を担当する部門です。
主な業務には、予算の策定、資金繰りの管理、財務分析、投資判断、余剰資金の運用などがあります。
企業の経営ビジョンにもとづいて長期的な財務目標を掲げ、それに向けた戦略を策定することも財務の主要な仕事です。
資金調達のための交渉や株式・社債の発行手配なども財務の業務に含まれます。
金融機関や投資家といったステークホルダーに対する信用は、財務の仕事が大きく影響します。
財務部門は、企業の財政状態を的確に把握し、健全な事業運営を支えるための重要な役割を担っているのです。
財務と経理の違い
財務と経理は混同されがちですが、その役割には明確な違いがあります。
経理は、主に過去の会計情報を通じて企業の経済状況を把握し、帳簿の管理や決算業務などを行います。
一方、財務は未来に向けた財務計画の立案や資金調達を行い、企業に必要なお金を確保します。
経理が過去のデータを扱うのに対し、財務は将来に向けた戦略に注力することが大きな違いです。
財務の役割が企業の成長と安定に直結するため、組織における重要な部門として位置づけられます。
【財務の年収相場】平均年収・中央値など
ここでは、弊社MS-Japanが運営する管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」の登録者データをもとに、財務の年収相場を見ていきます。
「MS Agent」の2023年4月〜2024年3月の登録者データによると、財務の平均年収は584.5万円、中央値は500万円となっています。
これに対し、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」における正社員の平均年収は、523万円です。
このデータ比較から、財務は一般的な平均年収よりも60万円程度高いことがわかります。
理由としては、財務が担っている役割の重要度に伴って、年収も高くなっていると考えられるでしょう。
ただし、財務の年収は、担当業務の内容や経験年数、企業の規模、業種によっても大きく異なります。
例えば、大手企業や外資系企業の財務担当者は、平均年収が高めであることが一般的です。
財務に活かせる専門性の高いスキルや資格を持つことでも、さらなる年収アップが見込めます。
財務の年収を決める要素とは
次に、どのような要素が年収に影響を与えるのかに整理してみましょう。
財務の年収を決める要素は多岐にわたりますが、以下の4つの視点から解説します。
担当業務の内容
担当業務の内容・範囲は、年収に直接的に影響を与える要素です。
例えば、日常的なキャッシュフロー管理や簡単な経費処理などの基本的な業務を担当している場合、年収は比較的低めに設定されることが多いでしょう。
逆に、資金調達や投資管理、財務戦略の立案など、上流工程にある業務を担当する場合、年収が高くなる傾向があります。
特にM&Aや国際会計基準への対応など、高い専門性を必要とする業務は、より高年収であることが一般的です。
担当ポジション
財務部門内でのポジションも年収に大きな影響を与えます。
一般社員と管理職では責任の重さや求められるスキルが異なるため、年収にも一定の差が出ます。
財務部長やCFOなどのポジションであれば、企業全体の財務戦略を策定・実行する責任があり、年収も高い傾向です。
責任の大きいポジションに就くことで、年収を引き上げることができるでしょう。
財務部長候補やチームリーダー、IR責任者といった次のステップを狙う役職に就くことも、キャリアパスが明確になり、昇進に伴う年収増加が見込まれます。
ポジションが高くなるほど、人事管理や経営戦略といった幅広い業務を担当することが求められ、その分報酬も高まるでしょう。
関連する スキル・資格・経験
財務に関連するスキルや資格、実務経験も、年収を決める重要な要素です。
公認会計士や公認内部監査人、ファイナンシャルプランナーなどの資格を保有していれば、企業から評価されるだけでなく、資格手当が付与される場合もあります。
また、財務分析や予算管理、財務計画といった実務経験が豊富な場合、その経験は年収に大きく反映されるでしょう。
特に上場企業での勤務経験がある場合、財務担当者としてのスキルや知識が高く評価されるため、年収も高くなる傾向にあります。
所属企業の業種・規模
所属する企業の業種も、財務の年収にかかわる主要素です。
金融業やインフラ業界、製薬業界、IT業界などの業界は、年収水準が高く、財務担当者の年収も高くなります。
これらの業界では、特に高度な専門知識やスキルが求められるため、その分報酬も高く設定されます。
例えば、金融業界では複雑な金融商品や投資戦略の理解が求められ、IT業界では急速な技術革新に対応するための財務戦略が重要となります。
製薬業界では、新薬開発にかかる多額の投資を管理するため、高度な財務管理が求められます。
業種によって必要となる知識やスキルを備えているかどうかで、財務担当者の年収は大きく変わってくるのです。
また、所属企業の規模も年収に大きく影響を与えます。
一般的に上場企業などの大手企業は年収水準が高く、福利厚生も手厚い傾向です。
財務で年収アップする方法
続いて、財務担当者として年収をアップするための方法に着目します。 効果的なポイントは、以下の3つです。
財務分野の資格を取得する
財務分野での専門的な資格を取得することは、スキルの向上を通じて年収アップを目指す有力な手段です。
例えば、公認会計士、税理士、日商簿記検定1級といった資格は、財務に関連した専門知識やスキルを有する証明となります。
これらの資格を持つことで、企業からの信頼が得られ、年収の増加につながるでしょう。
資格取得は、転職市場での競争力においても有用です。保有資格を履歴書に記載することで、スキル・知識のレベルを客観的な指標でアピールすることができます。
マネジメントポジションを目指す
財務部門内でマネジメントポジションを目指すことも年収アップの手段です。
部門長やチームリーダーとしての経験を積むことで、組織内での評価が高まり、年収の増加も期待できるでしょう。
マネジメントスキルを磨くことは、将来的なキャリアの幅を広げることにもつながります。
リーダーシップやチームマネジメントのスキルを身につけることによって、より高いポジションに就くための準備が整います。
経営陣に近いポジションほど、企業全体の財務戦略に関与する機会が増え、それに伴い年収もアップするでしょう。
年収水準の高い企業に転職する
年収をアップさせるためには、年収水準の高い企業に転職することも一つの選択です。
特に、外資系企業や大手企業は、一般的に年収水準が高い傾向にあります。
財務を経営基盤の強化に欠かせない重要な部門として位置づけている企業も多く、財務経験者の需要は活発的です。
ただし、年収が魅力的な企業に転職するのは容易なことではありません。
財務部門は全ての企業で設けている部門ではなく、比較的規模の大きい企業に限定されています。そのため、経理などと比較して求人が見つけにくいと感じる人も多いでしょう。
財務への転職活動を効率良く進めるための手段として、転職エージェントの活用がおすすめです。
弊社MS-Japanが運営する「MS Agent」は、管理部門と士業に特化した転職エージェントです。財務求人も多数取り扱っています。
また、財務求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、面接日程の調整、内定後の条件交渉まで、転職活動をトータルサポートサポートしています。
全てのサポートは完全無料です。ぜひお気軽にご相談ください。
高年収な財務求人例
「MS Agent」が取り扱う財務求人の中から、年収水準の高い求人を以下にご紹介します。
メーカー系リース会社の財務部会計室プロフェッショナル(室長候補)※リモート・フルフレックス制
仕事内容 |
・本社の資金繰り と出納に関する業務 ・有価証券の保管業務(営業取引上の担保有価証券を除く) ・グループ会社の資金繰り 業務と出納業務の受託 その他、上記に付帯する主管業務および業務全般 |
必要な経験・能力 |
<必須> ・事業会社の経理・財務経験、または銀行の事務オペレーション経験5年以上 ・プレゼンテーション資料作成スキル ・PCスキル中級~上級(Excel、PowerPointなど) <歓迎> ・資金管理(資金繰り ・出納)の業務経験 ・管理職としての組織・人材マネジメント経験 ・金融/外国為替市場、金融商品及び会計、簿記に関する知識 |
想定年収 |
800万円 ~ 1,000万円 |
就活・採用のサポートを行う企業の財務 ※リモート可・フルフレックス制
仕事内容 |
・年度予算策定および進捗管理(単体・連結) ・月次資金管理および資金調達計画の策定 ・金融機関(銀行、証券、信託会社等)との窓口業務および資金調達交渉 ・売上原価・販売管理費のコスト管理強化(粗利益の改善) ・取引先(納品先・仕入先・外注先等)の与信管理 など |
必要な経験・能力 |
・大卒以上 ・事業会社の財務部または経理部での業務経験:3年以上 (もしくは金融機関・コンサルティング会社等において同程度の業務経験) ・MS Word、Excel、Power Pointスキル ・会計全般(財務・税務・管理会計)の基本知識 など |
想定年収 |
800万円 ~ 950万円 |
まとめ
財務の年収相場は、他の給与所得者と比較して高めの水準です。
ただし、担当業務の内容やポジション、スキル・資格、所属企業の業種によって、年収の幅は異なります。
年収アップを目指すには、関連する資格の取得やマネジメントポジションへのキャリアパス、さらには年収水準の高い企業への転職が有効です。
財務への転職を考える際には、管理部門に精通した転職エージェント「MS Agent」に、ぜひ相談ください。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、大手出版系企業を経て現職へ入社。
主に大手・新興上場企業を対象とする法人営業職を4年、キャリアアドバイザーとして10年以上に及ぶ。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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