採用成功ガイドRECRUIT GUIDE


目次


    最近、耳にすることが増えたミートアップ。聞いたことはあるけれど、実際にどのようなものかわからないという方も多いでしょう。実はミートアップは採用にも使える有効な手段として近年注目を集めています。そこで今回は、意外と知らないミートアップの解説に加えて、メリット・デメリットや、ミートアップで採用を成功させるためのポイントなどをご紹介します。ミートアップに少しでも興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

    1.ミートアップとは交流会のこと


    ミートアップとは交流会のことです。共通の趣味を持つ人などに向けてSNSでイベントの告知を行い、集まった人が交流をします。実際に顔を見た状態で交流できることが特徴です。

    ミートアップは、2001年に創業されたアメリカの「ミートアップ社」が作り出した造語です。当初はミートアップ社が提供する「meetup.com」を通じて交流するプラットフォームサービスを意味していました。しかし現在ではミートアップは、1つの概念を表しており、必ずしも「meetup.com」を使わない形での交流会も意味しています。

    ミートアップは、コネクションの構築や、コミュニティ作りができることが特徴です。SNSなどのオンラインでの交流だけではなく、オフラインで集まることで、より深い結びつきを形成することができます。テーマが明確に設定されていることで、興味関心や問題意識が共通した人が集まることが特徴です。

    2.ミートアップでの採用が広がってきた背景


    ミートアップは採用の現場でも活かされるようになってきました。ミートアップが広がってきた背景には採用難が関係しています。令和元年8月の有効求人倍率は1.59倍。2010年ごろから、有効求人倍率は増加傾向です。ただ募集を出せば人員が集まる時代は終わっていると言えます。

    加えて、求人媒体などが増えたことから、求人においてターゲットをしっかり絞って、ターゲットに効果的な求人媒体を選ぶなど工夫をすることが必要です。採用ブランディングが重要性を増しています。ミートアップを行うことで、効果的に自社の採用ブランディングを目指す企業が増えているのです。

    3.ミートアップを採用に活用するメリット・デメリット


    3-1.メリット

    ・自社のファンを増やせる
    インターネットが発達した世の中とは言え、オフラインでの繋がりは強力です。ミートアップを行うことで、自社のファンを増やす効果が期待できます。ミートアップは、多くても20名程度で小規模に開催することがコツです。少人数なので、1人1人としっかり交流を育むことができます。また、ミートアップを通じて自社のファンが増えれば、さらにその人たちの友人にも興味を持ってもらえる可能性が高いです。ファン層の拡大を見込むことができます。

    ・社員との交流により社風を理解してもらえる
    ミートアップでは、現役の社員との交流をはかることができます。参加者にとっても嬉しいポイントと言えるでしょう。社員との交流を通じて言葉や写真だけでは伝わりづらい社風を理解してもらえる可能性が高くなります。

    ・採用に繋げやすい
    ミートアップはリラックスした雰囲気で行われます。会社説明会のように堅苦しい雰囲気ではないので、参加者が打ち解けやすいです。有望な人材を採用に繋げやすいというメリットがあります。

    ・低価格でできる
    採用業務において、採用コストは重要な要素です。採用に関するミートアップなら社内で開催することが一般的で、場所代を抑えられます。交流がメインであり、食事も軽食の立食形式です。比較的低価格で実施でき、コストを抑えられます。

    3-2.デメリット

    ・企画が大変
    ミートアップでは、LT(ライトニングトーク)と呼ばれる5分程度で話せるテーマを用意します。また、1回きりの開催ではなく、継続して行うことが採用に活かす為のポイントです。その為、毎回企画を考える手間は発生します。

    ・集客が大変
    ミートアップを開催しても人が集まらなければ意味がありません。集客は工夫して行う必要があります。大切なことは、ミートアップの告知に適した媒体を活用することです。SNS以外にもミートアップの告知に適した媒体を選ぶことがおすすめです。

    ・人手が必要
    採用業務にミートアップを活用する場合、現役の社員に参加してもらうなら、協力してくれる人の予定を調整する必要があります。社員の場合、仕事がありますから、10分だけ参加してもらうなど、うまく調整することが必要です。

    4.採用にミートアップを活用している企業事例


    ミートアップを活用している代表的な企業はフリマアプリが有名な株式会社メルカリです。株式会社メルカリでは、ミートアップイベントを定期的に開催しています。テーマをしっかり設定しており、月3回という高頻度で継続していることが特徴です。ミートアップを通じて、メルカリのファンを増やします。

    SansanやEightなどの名刺管理アプリを開発・提供しているSansan株式会社も、定期的にミートアップを開催しています。時には他の企業と合同でミートアップを開くなど、うまくミートアップを活用している企業です。

    5.ミートアップで採用を成功させるポイント


    ポイントは主に5つあります。

    5-1.小規模で継続的に開催する

    ミートアップの醍醐味は、小規模に開催することにあります。少人数だからこそ、アットホームな雰囲気で打ち解けやすく、有意義な時間を過ごせるのです。また、単発ではなく継続的に開催することで、1度参加した人が他の人に紹介するなど、コミュニティーを広げたり、新しい出会いの場として機能しやすくなります。

    5-2.SNSを使って拡散する

    ミートアップを企画しても知ってもらわなければ参加者は集まりません。集客に便利なのはSNSです。TwitterやFacebookなどを活用して、より多くの人に知ってもらいましょう。また、ミートアップの様子などをシェアすることで、参加したいと思う人を増やすことができます。参加した人の楽しげな様子などは、写真に撮って活かしていくことが大切です。

    5-3.準備を徹底する

    当日にフランクな雰囲気を出すためにも、準備は欠かせません。様々な場面を想定して必要なものを揃えておくなど、入念な準備を徹底しましょう。ミートアップが成功するかどうかは準備にかかっているといっても過言ではありません。もし、初めて開催するなら、すでにミートアップを開催している企業の情報を収集して参考にするなど、工夫をすることが必要です。

    5-4.媒体を活用して集客する

    SNSだけではなく、ミートアップに適した媒体を使うことで集客がよりスムーズにできるようになります。おすすめの媒体としては、Meetup、connpass、Wantedly Visitなどが挙げられます。時にミートアップという造語を編み出したMeetupはおすすめのプラットフォームです。他のミートアップを調べる上でも役に立ちます。それぞれの媒体で利用層は異なりますので、自社のミートアップに適したプラットフォームを選びましょう。

    5-5.短期的な結果(採用)ばかり狙わない

    ミートアップの効果はすぐに出るとは限りません。もともとコミュニティづくりの場ですから、短期的な結果ばかりを狙うことは適していないと言えます。中長期的な目線で、短期的な結果にこだわりすぎず活用することをおすすめします。短期的な結果だけに固執しないことで、気軽に参加しやすくなり、結果自社のファンが増えるなど良い効果を期待できるのです。

    6.まとめ


    アメリカで生まれ、日本の採用現場にも活かされるようになってきたミートアップ。新しい出会いの場として、徐々に活用する企業が増えています。すぐに採用につながるとは限りませんが、自社のファンを増やせる意味でも、開催することは効果的です。

    ミートアップを開く時は、先々を見越して入念に準備しながら開催しましょう。定期的に開催することで、反応がよいテーマや、集客に適した媒体などを見極められるようになります。少子高齢化社会に突入し、今後も人材を確保することが難しいことが予想されます。顔を合わせて交流できるミートアップは、自社に合った人材を採用するために、有効な手段です。

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