採用成功ガイドRECRUIT GUIDE


目次


    採用市場を取り巻く環境が変化するにつれて、それに対応しようとする企業の採用活動も変化を見せるため、採用手法にトレンドが生まれたり、採用に絡む新たなビジネス用語が登場したりします。以下では、2019年に話題となった採用トレンドや関連するニュースなどをおさらいとして取り上げていきますので、これから採用を成功させるためのヒントが隠れていないかどうかチェックしてみてください。いずれも2020年の採用市場につながっているものばかりです。

    1.2019年に変化した採用トレンド


    新しい採用方法の拡大

    深刻な人材不足が続くなか、各企業は人材の確保のために工夫を凝らし、新しい採用方法が広がってきました。

    まず挙げられるのはリファラル採用です。リファラル採用とは、自社の従業員から人材の紹介を受ける採用手法のことです。自社の社風や求める人物像などを把握している従業員からの紹介であるため、自社とマッチしやすい人材を採用しやすいメリットがあります。また、ダイレクトリクルーティングも求める人物像に近い人材を採用するための手法です。ダイレクトリクルーティングは自社が必要とする人材に直接アプローチしてスカウトするため、本格的に転職活動を行っていない潜在的な転職希望者にもアプローチできるのもメリットです。

    オウンドメディアリクルーティングやソーシャルリクルーティングという言葉も登場したように、ネットやSNSを利用した採用活動も一般的なものとなりました。オウンドメディアリクルーティングは自社の運営するホームページやブログなどで情報発信を続けることにより、自社の将来に向けたビジョンに共感を抱かせるなどして、自社で働きたいと思う人材を生み出していく手法です。ソーシャルリクルーティングも同じくTwitter、Facebook、YouTubeなどのSNS上で情報発信を続けながら自社に興味を持つ人物を発掘し、採用へと結び付けていきます。いずれも時間やコストの制約を受けないのが強みであり、従来の採用方法に加えやすいのが魅力です。

    2.2019年に話題になった採用関連ニュース


    2-1.中途採用関連のニュース

    2019年、中途採用関連のニュースで話題となったのは、いくつもの大手企業が希望退職者を募っていた報道です。退職時により良い条件を提示することで自発的な退職者を募る同手法はリストラの一環として行われるものであり、将来の不透明感をより色濃いものとしました。その一方で、慢性的な人材不足に悩む中小企業が人手不足を理由に事業の継続を断念するなどのニュースも見られ、これら2つのニュースの相対する内容にジレンマを覚えた方も少なくないでしょう。

    2-2.新卒採用関連のニュース

    新卒採用関連で話題となったニュースといえば、くら寿司が2020年春入社の新卒採用で年収1000万を提示して幹部候補生を募集しているというニュースです。かつては考えられなかったほどの待遇を用意して有能な人材を新卒時から囲い込もうとする姿勢が明確に打ち出されたものであり、NECも同様の動きを見せて話題になりました。その一方で、東証1部上場企業は新卒への待遇を据え置き傾向となっており、2020年からはどのような動きを見せるのか注目すべきところです。

    2-3.非正規社員関連のニュース

    非正規雇用者については、処遇改善と正規雇用化すべきとの報道が目立ちました。その背景には、働き方改革の柱である“同一労働同一賃金”の実現に向けた動きがありますが、人件費を削減させたい企業側の都合と労働力が流動化していることが合わさり、非正規雇用者数はいまだ多いままです。非正規雇用者に多くいる氷河期世代を採用しようと、市役所が氷河期世代を対象に採用試験を行ったのも話題となりました。

    2-4.海外の採用関連ニュース

    海外の採用関連ニュースにおいては、日本の採用事情と対比する内容の報道がいくつか見られました。上でもご紹介しているように、くら寿司やNECが新卒採用で1000万円を提示して話題となったものの、それは決してアメリカでは珍しい金額ではないという報道もあれば、破格の待遇で日本企業から優秀な人材を採用する中国企業などのニュースがありました。しかし、もっとも目立ったのは、海外から日本に働きに来る外国人が増加したことを取り上げたニュースでしょう。深刻な人材不足が解消されないままである以上、労働力を満たすには外国人採用が一番近道ともいえますので、今後も同様のニュースを多く目にするのではないでしょうか。

    3.2019年に変更になった採用に関する法律


    3-1. 働き方改革関連法

    2019年は、採用に関する法律にも変化が目立ちました。なかでも働き方改革関連法は4月1日より順次施行され、原則として月45時間、年360時間を時間外労働の上限とする規制の導入、使用車が労働者に年次有給休暇を取るよう働きかけを行うことで休暇を確実に取得させようとする規定、正規・非正規雇用労働者間の不合理な待遇差の禁止する規定が設けられました。

    3-2. 改正出入国管理法

    4月1日には、改正出入国管理法も施行されました。改正出入国管理法は人材不足が深刻であるとされる農業や漁業、介護や建設、ビルクリーニングなどの14業種を対象に、一定の技能と日本語能力のある外国人に日本での就労を認めるものであり、外国人労働者の受け入れ拡大につながっています。これに伴い、出入国在留管理庁が新設され、法の適正な運用が管理されています。

    3-3. 女性活躍推進法改正

    その他、注目すべき法律の変更として、女性活躍推進法改正が挙げられます。行動計画の策定・届出義務、自社の女性活躍に関する情報公開の義務の対象が拡大され、より女性が活躍できる環境の実現に向けた規定が設けられています。

    3-4. 継続雇用年齢の引き上げ

    また、深刻な人材不足の解消のために議論されたのが、継続雇用年齢の引き上げです。高年齢者雇用安定法によって、希望者全員の65歳までの雇用は義務化されていましたが、70歳まで就業できるようにしようと、定年廃止や七十歳までの定年延長、継続雇用制度の導入、他企業への再就職のサポートなどを企業の努力義務とする改正案が議論されています。

    4.2019年に話題になったその他採用関連ワード


    その他、話題となった採用関連の言葉として、HRBP、エンゲージメント、アルムナイ、ピープルアナリティクスなどがあります。

    4-1. HRBR

    HRBRはHRビジネスパートナーと表記されることもあり、戦略人事を実現させるために人と組織の面から経営者のパートナーとしてビジネスをサポートする役割を担うポジションのことを指します。

    4-2. エンゲージメント

    エンゲージメントとは、古くからの言葉として知られる愛社精神のようなものです。しかし、かつてのように年功序列や終身雇用を根幹とする愛社精神という言葉は今日にフィットしません。転職が当たり前の時代に、会社と従業員が対等な立場で互いに成長し合い、愛着や思い入れを育んでいくことを指して、エンゲージメントと表現しているので、両者は似て非なるものです。

    4-3. アルムナイ

    アルムナイとは、企業の離職者や退職者の集まりのことを指す言葉です。人材の確保が困難な今日、即戦力としての活躍ができるアルムナイの人材はその企業にとってとても価値が高いため、継続的にコミュニケーションをとり、タイミングが合えば再雇用する動きも少なくありません。

    4-4. ピープルアナリティクス

    ピープルアナリティクスとは、カード型やウェアラブル型の端末に内装したセンサー技術から社員の行動を収集して分析し、より生産性を高めるための施策につなげていく技術です。グーグル社をはじめ有名企業でも導入が進んでおり、より生産性の高い職場となるよう、机の配置を変えたり休憩のタイミングを変更するなど、オフィス環境の最適化などに応用されています。

    5.まとめ


    2019年は採用市場を取り巻く環境にいくつもの変化が生じてきました。2020年も当然、変化を繰り返していくでしょう。人材不足は解消されないままであり、外国人労働者を街中で見かける機会もとても多くなり、70歳を超えて働いている元気なシニア人材も大勢います。企業にとって、採用は重要な経営資源であるヒトを確保するための重要な役割を担う業務であり、人材の確保が難しい状況が続けば続くほど、各企業は採用手法に工夫を重ねていかなければなりません。同時に、ライバル企業がどのような採用を行っているのか、常にチェックする姿勢も忘れるべきではないでしょう。日頃から人材紹介会社と付き合っていれば、そういった情報も手に入りやすくなるので、自社の採用により優位な環境が実現しやすくなります。

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