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    面接官のスキル次第で、採用業務の成果は大きく変わってきます。しかし、面接は一期一会の現場ですので、すぐにスキルを高めることは難しいです。そんな時は、面接官トレーニングが役立ちます。活用することで、面接官のスキル向上につながり、自社に合った人材を採用できる可能性が高くなるのです。今回は、面接官トレーニングについての解説に加えて、トレーニング方法、活用している企業の事例、おすすめの本などをご紹介します。

    1.面接官トレーニングとは


    その名の通り面接官の面接スキルを向上させる為のトレーニングです。面接スキルが高まることで、応募者の適性を冷静に判断し、自社に合った人材を採用できる可能性が高くなります。また、会社の顔として応募者と接する面接官の印象をより良くする上でも有効です。トレーニングをすることによって、面接官として現場に立ち会った経験が少ない人でも、自信を持って面接をすることができるようになります。

    上手な面接官は、相手の内面を引き出すスキルが高いです。質問を工夫し、掘り下げることで、書類だけではわからない応募者の内面性を引き出し、自社に合った人材かどうか判断しやすくなります。合わない応募者を避けられますので、内定を辞退することの防止にも効果的です。2019年現在、売り手市場ですが、だからこそ面接官のスキルは重要と言えます。

    2.面接官トレーニングの方法


    代表的な面接官トレーニングについて解説します。

    2-1.セミナーに参加する

    もっとも一般的なトレーニング方法はセミナーに参加することです。セミナーでは豊富な経験を活かしたノウハウを教えてもらえます。面接官のトレーニングに特化しているセミナーもあり、短期間でマスターすることも可能です。セミナーは開催している会社によって違いはありますが、半日〜1日程度の日程で組まれていることが多く、効率よくスキルを身につけることができます。

    セミナー内容は座学と実践に分けられており、面接官としての心構えや注意するポイントなどを学んだあとで、ロールプレイングをして実践的な学びを深める形式が多いです。 セミナーを選ぶ時は、内容や評価、主催している会社が信頼できるかなどに注目してどれに参加するか決めることをおすすめします。

    2-2.本を読む

    本を読むことも有効なトレーニング方法です。本は多くの人の目にふれて精査された情報が体系的にまとめられています。わずか数千円程度で経験に裏打ちされた為になる知識を学ぶことができるのでコストパフォーマンスが高いです。また何回も読み返せるというメリットもあります。 本で学ぶ時の注意点は、書かれている内容を実践することです。知識を得たとしても、実践しなければ意味がありません。実践を通してさらに知識が磨かれ知恵になります。古典的な名著も役立ちますので、積極的に活かしましょう。

    2-3.動画で学習する

    近年、動画教材は飛躍的に増えました。You Tubeなどをチェックすると面接官に役立つ使える動画が無料で提供されています。動画は、本で読むだけではわからない細かな動作などもチェックできるので有効なツールです。これまでは既存のメディアを通してしか情報発信ができませんでしたが、技術の飛躍的な進歩でYou Tubeのように誰でも気軽に動画発信ができるようになりました。企業ブランディングにも役立つことから、有益な情報を公開しているチャンネルは多いです。ただし、中には役立たない嘘の情報を発信しているものもありますので、きちんとチェックをして本当に役に立つ動画だけを活かすことをおすすめします。

    2-4.面接同席で上司から学ばせる

    経験から得られることは多いです。上司と一緒に面接の数をこなすことで飛躍的に学びを深めることができます。会社側でフォローしつつ、経験が浅い人に経験を積ませることは会社にとって非常に有益です。

    3.面接官トレーニングを行っている企業


    3-1.株式会社トライアンフ

    講師が企業に赴いて指導してくれるスタイルが特徴の面接官トレーニングを提供しています。費用は税別30,000円。自社に合わせた指導を受けることが可能です。経験豊富な講師から実践的な学びを深めることができます。
    >株式会社トライアンフ

    3-2.株式会社サクセスボード

    講師から一対一で教えてもらうことができる「面接の家庭教師~マンツーマン面接官トレーニング~」というサービスを展開しています。費用は 2時間31,500円。また、本物の学生を使ったロールプレイングも実施しており、実践的な力を伸ばすことが可能です。
    >株式会社サクセスボード

    4.面接官トレーニングにおすすめの本


    4-1.採用基準(著:伊賀 泰代)

    世界的に有名な企業であるマッキンゼーにて、採用マネジャーを12年務めた著者が書いた本です。本当に優秀な人材とはどのような人かを知ることができます。マッキンゼーの採用基準について知れる本なので、面接官以外の人にもおすすめです。特にリーダーシップ論は為になります。人事に配属になったら一度は読んでおくと良いでしょう。
    > 「採用基準」

    4-2.採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則(著:青田 努)

    採用業務全般に関して豊富な実例をもとに学ぶことができる良書です。2019年4月11日に発売されており、現在の売り手市場に即した手法を知ることができます。成功事例が豊富で、参考になることが多いです。「効果的な面接の進め方」や「候補者の本音を確認できるスマートな質問」なども解説されています。面接官に限らず採用業務を担当している全ての人におすすめです。採用活動において基本となるフレームワークが多数紹介されていることも特徴と言えます。
    >「採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則」

    4-3.ビジョナリー・カンパニー2 - 飛躍の法則(著:ジム・コリンズ)

    古典的名著であるビジョナリー・カンパニーシリーズ。ビジネスに携わる人ならぜひ読んでおきたい名著です。特に面接官におすすめなのは「ビジョナリー・カンパニー2 - 飛躍の法則」です。飛躍する企業の内側では何が起こっているのかを読み解いています。適切な人を組織に入れることの重要性がわかります。また、古典として読みつがれていることからもわかる通り、何社もの綿密な調査のもと非常に信憑性の高い情報が惜しみなく詰め込まれており、読む価値がとても高い一冊です。まだ読んでいない方はこれを機に手にとって見ることをおすすめします。
    >「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」

    5.まとめ


    スキルの高い面接官がいることは企業にとって非常に有益です。面接官のスキルはトレーニングによって伸ばすことができます。面接官トレーニングを行って採用を成功させましょう。面接官トレーニングはセミナーが一般的ですが、本や動画からも学ぶことができます。また、上司と一緒に、実際に場数を踏むことも有効です。面接官のスキルを伸ばせるように会社側がサポートすることで、自社に合った人材を採用できる可能性が高くなります。なお、セミナーに参加することは人脈を広げる上でも効果的です。まずは自社に取り入れやすい方法から面接官トレーニングを始めてみましょう。面接の精度を高めることができます。個人の場合は、最初は本や動画から学ぶことが効果的です。

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