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目次


    現代において会計事務所は人手不足と言われています。今回は、人手不足の原因を解説するとともに、人手不足解決策や、人手不足な会計事務所にありがちな採用面接でのNG事例、採用を成功させるポイントなどを解説します。現在人手不足に悩んでいる会計事務所の方、採用業務に関わっている方、会計事務所への就職を希望している求職者の方などは、参考にしてみてください。

    1.会計事務所が人手不足な原因


    会計事務所が人手不足な原因は主に3つあります。

    1-1.税理士受験者数の減少

    国税庁から発表されている税理士試験受験申込者数の延べ人数を確認すると、近年では年々減少している傾向にあります。平成30年度の受験申込者数は38,525名。平成29年度は41,242名。実に2,717名も減少しているのです。税理士を目指している人材が減っていることから、会計事務所に就職を希望する人材が限られ、人手不足の原因となっています。

    1-2.会計事務所の増加

    2018年度の税理士法人の主たる事務所の設立は299件、従たる事務所の設置は284件。前年度と比べても増加しています。就職希望者が減っているのに対して、人手を確保したい事務所の数は増えているのです。

    1-3.景気上昇

    景気上昇により、有効求人倍率は高いままです。その影響で人手不足が発生しています。

    2.会計事務所の人手不足解決策


    2-1.未経験者を育成する

    人手不足解消の為の有効な対策として、未経験者を育成することが挙げられます。未経験者を実力者に鍛える教育体制が整っていれば、就職したいと考える人は増えやすいです。採用する人の幅を広げることで、就職する人が増え、人手不足の解消に繋がります。

    2-2.シニアを採用する

    人生100年時代に突入した現代においては、働けるうちは働きたいと考える人は少なくありません。シニアの就職も受け入れることによって、人手不足を打破することができます。シニアの場合、フルタイムではなく、週2〜3日程度の就業から受け入れるという方法もありです。少子高齢化社会を迎え、若者が少なくなり高齢者が増えていますので、シニアに採用枠を拡大することで、足りない人手を補える可能性は上がります。

    2-3.復職者を歓迎する

    復職者も歓迎すると、人手を確保しやすくなります。復職者の場合、業務の経験はありますから、即戦力として活躍してくれる可能性も高いです。サポートを充実させている会計事務所は、復職希望者からも注目を集めます。まずは時短勤務を受け入れるなど、柔軟に対応することがおすすめです。

    2-4.業務効率化

    新しく人員を雇わなくても、今の人員で業務がこなせるように効率化をはかれば、結果的に人手不足による弊害を減らすことができます。また、業務効率化によって生産性がアップし、組織力の強化にも結びつきやすいです。

    3.人手不足な会計事務所にありがちな採用面接でのNG事例!


    3-1.所長が自社の魅力を語れない

    魅力的な経営者がいるかどうかは、転職希望者が重視するポイントの一つです。人手不足な会計事務所にありがちなNGとしては、所長が自社の魅力を語れないことが挙げられます。面接は逆に求職者が企業側に質問ができる場でもあります。その際に、所長が自社の魅力が語れないと、転職することのメリットが伝わりづらいです。ただ魅力を語るだけではなく、語り方も重要な要素となります。せっかく働くならやりがいがある事務所で働きたいを希望する人は多いです。自社の魅力を言語化し、しっかりと魅力が伝わる話し方を確立しておくことは、所員の士気を高める上でも有効です。

    3-2.自社の所員や他事務所の悪口を言う

    面接時に、求職者へ本音で話しすることや、自社のネガティブな情報も素直に伝えることは大切です。ただし、本音だからといって、自社の所員の欠点などを求職者に伝えることは避けましょう。求職者からすると印象も悪いですし、仮に入社した場合の人間関係にも影響する可能性があります。また、面接中に他の事務所も受けているか聞くこともあるかと思いますが、競合の会計事務所に対するネガティブな印象を求職者に吹き込むのも、信頼を失う原因となりますので、気を付けましょう。

    3-3.清潔感のない身なりで面接をする

    担当する面接官が清潔感のない身なりや、事務所内が汚いと面接者は悪い印象を抱きます。面接の場においてはもちろんですが、普段から清潔感のある身なりの徹底を促しましょう。また、掃除も大切です。クライアントにとっても清潔感は重要な要素と言えますので、清潔な環境を保つことは、事務所全体に良い効果をもたらします。

    3-4.所員が面接者と会った時に挨拶をしない

    求職者は面接に来た際に、事務所のことをチェックしています。意外と見られているのが挨拶です。普段から事務所内で挨拶をする教育を行っておくことをおすすめします。所員が求職者と会った時に挨拶をしないと、事務所全体に対する評価が下がります。気持ちよく挨拶ができる職場は、人間関係でのトラブルも起きにくいと言えますので、挨拶を大切にする文化を育みましょう。

    3-5.選考スピードが遅い

    売り手市場の昨今、求職者は複数の会計事務所に応募している可能性が高いです。選考スピードが遅いことは求職者にとってデメリットです。先に他の事務所に就職が決まれば、縁がなくなる可能性もあります。選考スピードはなるべく早めになるように普段から気を配ることが必要です。

    4.人手不足な会計事務所が採用を成功させるポイント


    人手不足な会計事務所が採用を成功させるポイントをご紹介します。

    4-1.所長の経歴を明確に伝える

    自己開示をすると、返報性の法則が働きます。所長が自身の経歴を明確に伝え、ありのままの自分を見せることで、面接者も心を開いて自分自身のことを伝えてくれる可能性が高くなります。円滑な人間関係を構築する為にも、所長の経歴を明確に伝えるなど、自己開示を行うことがおすすめです。

    4-2.顧客内容や業務内容を明確に伝える

    顧客内容や業務内容を明確に伝えることで、どのような事務所なのか相手にわかりやすくなります。求人情報だけでは伝わりづらい詳細な情報を伝える努力をしましょう。所長や所員自身が自社の魅力を語ることで、相手の興味を引きつけ理解を深めることができます。転職した後のミスマッチも防ぎやすいです。

    4-3.入所後の具体的なイメージを持たせる

    具体的なイメージを伝えることで、スムーズに事務所に馴染み仕事をこなすことができるようになります。イメージが魅力的であれば、仕事にやりがいがうまれ、成長を促すことも可能です。面接の場などで、入所時の業務から入所後の業務、そして成長したら任せたい業務などを具体的に伝えましょう。

    4-4.どのようなスタッフが働いているのかを伝える

    求職者は応募先の会計事務所に興味関心があり、詳しい情報を知りたいと考えています。求人情報や面接で、有資格者の割合、男女比、年齢構成、勤続年数など現在働いている所員の正確な情報を伝え、どのような人たちがいるのかわかってもらう努力をすることが効果的です。

    4-5.労働条件を明確に伝える

    働く上で詳しく知りたいのが労働条件です。人事評価制度はどのようなものか、残業時間、休日休暇、社会保険の有無など、求職者が知りたい情報を正確に伝えることが大切です。情報を開示することは、信用を得ることにもつながります。

    4-6.事務所の経営理念を語る

    事務所が目指す未来のビジョンが明確であると、所員が一丸となって同じ方向に突き進んでいくことができます。変化の激しい時代に会計事務所が成長していく為にも、経営ビジョンは欠かせません。事務所の経営理念を語りビジョンを共有することで、自社に合った人を採用しやすくなります。

    4-7.所長が率先して採用活動に取り組む

    所長の言葉が一番求職者に響きます。所長が率先して採用活動に取り組むがおすすめです。

    5.まとめ


    会計事務所は人手不足の傾向があります。人手不足を解消する為には、事務所側の工夫が必要不可欠です。NG行動を回避し、採用を成功させるためのポイントを踏まえて、効果的な選考を行いましょう。目指す経営ビジョンを明確にして所員が活き活きと働いている会計事務所は、人を呼び込みやすいです。採用時期だけではなく、普段から働く魅力がある環境を整えている会計事務所なら、人手不足も解消できます。なお、所長の言葉が求職者に一番響きますので、所長自身が採用業務に積極的に携わることがおすすめです。人材が集まることで、事務所内に活気がうまれ、さらに成長できる可能性が高くなります。

    弊社MS-Japanであれば、求職者が求めている採用情報や自社アピール内容のアドバイスなど採用が成功するよう伴走させていただきます。 採用について少しでもお困りごとが御座いましたら、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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