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採用に失敗しがちな企業には、どのような問題点があるのでしょうか。 今回は、なかなか聞くことができない採用失敗の事例、失敗するパターン5つとその原因、成功するためのポイントをご紹介します。なぜ失敗するのかを理解することで、採用の成功確率を高めたい方にぜひ参考にしていただければ幸いです。
1.採用に失敗した3つの事例
採用に失敗した事例をご紹介します。
1-1.あらゆる求人媒体を利用したが、応募者が来なかったケース
A社では、人材を求め、求人媒体を使って募集をかけました。しかし、応募がなく、別の求人媒体も使うことにしました。結局、考えられる限りの求人媒体を使いましたが、応募者が来ません。人材を確保することはできませんでした。
このケースは、転職市場にいない人材を募集していたために発生したケースです。自社が求める人材がどこにいるのか考えて求人を出さないと、募集をかけても人材が集まらないことがあります。
1-2.内定を出したが、競合他社に取られたケース
B社は、選考の段階で魅力的な人材を見つけたので内定を出しました。しかし、B社が連絡した時点で、すでに競合他社から内定が出ており入社を決めてしまったと辞退されました。
このケースはスピード感が遅かったために発生した事例です。求職者は多くの場合、複数の会社に応募を出しています。採用業務はスピード感が大事です。内定を出すまでに間があくと、他の決断が早い企業への入社を決めてしまう可能性があります。
1-3.会社になじめず早期離職してしまったケース
C社は、中途採用で人材を採用しました。しかし、その後のフォローを行なわなかったことも影響して新しく採用した人材がなかなか社内になじめません。結果、早期離職をされてしまいました。
このケースは、入社した後のフォローがなかったために発生した事例です。入社後のフォローは必須というわけではありませんが、新しい人材がなるべく早く会社になじめるように声をかけるだけでも効果はあります。全く行なわないよりも、できる範囲で少しだけでもフォローをした方が、会社にとって有益でしょう。
2.採用に失敗するパターンとは
採用に失敗するパターンは大きく分けると以下の5つがあります。
2-1.人材募集をしても応募が来ない
たくさん求人広告を出しても、応募者が全然集まらないというケースはよくあります。応募者がなければ、当然ながら選考を始めることもできません。この場合、人材を探す市場や情報の出し方などに問題があることが考えられます。
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2-2.選考辞退されることが多い
せっかく面接日程を調整したのに、直前で辞退された。面接合格の連絡を入れたが、次回の選考を辞退された。そんなパターンの場合は、選考段階で応募者のモチベーションを下げてしまっている可能性があります。
2-3.内定を出しても競合他社に負ける
内定を出しても断られてばかり、というパターンもよくあります。企業が求める優秀な人材ほど、複数の企業に応募し内定をもらうことが多いです。競合他社の内定を断って選ばれる1社にならなければ、採用することはできません。
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2-4.早期離職が多い
せっかく入社しても、会社が合わないと感じると早期離職されるケースがあります。早期離職者数が多いと、採用業務や教育にかかったコストが回収できず、会社にとってマイナスになるのです。また、早期離職者が多いと、増員を期待していた社員や教育担当についていた社員などのモチベーションが低下してしまう副次的な悪影響もあります。
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1-5.採用した人が即戦力化しない
人材が定着しても、即戦力として使えなければ採用業務が成功したとは言い難いです。採用する人は誰でも良いわけではなく、会社で活躍してくれそうな人を見抜いて採用する必要があります。採用業務は入社をした人材が活躍できるようになってこそ意味があります。
3.採用に失敗する原因
採用に失敗する原因としては、主に以下の5つがあります。
3-1.人材募集の方法が適切でない
昨今は人材募集の方法が多様化しています。求人メディア、SNS、転職エージェント、転職フェアなど、さまざまな手段の中から最適な方法を選んで募集を出すことになります。求めている人物像に合った人材募集の方法を選んでいかなければ、望む成果は得がたくなるでしょう。
3-2.候補者のモチベーションを上げる選考ができていない
選考の段階は、候補者を見極める場所であると同時に、自社の魅力をアピールし入社意思を高める場でもあります。特に面接は重要です。候補者のモチベーションを上げる選考ができていないと、選考辞退などを引き起こす可能性が高くなります。
3-3.適切なクロージングができていない
現代は売り手市場です。優秀な人材ほど複数の企業から内定が出ています。ただ採用するだけではなく、他社ではなく自社を選んでもらうクロージングができていないと、入社につなげることが難しくなります。
3-4.採用選考でミスマッチを防げていない
採用選考でミスマッチが生じると、たとえ入社したとしても会社が合わない場合があります。早期離職につながりやすいので、採用選考でのミスマッチはできる限り生じないように配慮することが必要です。
3-5.入社後のフォローができていない
新しい環境になじむまでには時間がかかります。入社後のフォローがないと、会社になじむことができず、早期離職してしまう場合があるので注意しましょう。採用業務は、採用した人材が活躍して会社に貢献できるようになってこそ、意味があります。
4.採用に成功するためには
採用に成功するためには5つのポイントがあります。順番に見ていきましょう。
4-1.人材募集方法を見直す
まずは人材募集方法の見直しです。現代では便利な募集方法が数多くあります。自社が求める人材がどこにいるのかリサーチをして、より効果的な募集方法を採用することが肝心です。人材紹介会社に相談をして、適切な方法を模索することも有効と言えます。
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4-2.採用選考の工夫をする
選考段階は、応募者を見極めるだけではなく入社意思を高める絶好の機会でもあります。選考方法や担当者、選考段階で公開する情報などを工夫して、応募者も企業側もWIN-WINの関係になる状態を目指しましょう。スピード感を高めることも有効です。
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4-3.適切なクロージングをする
人材を確実に確保するためには、クロージングを行なうことが効果的です。フォロー面談やメール・電話・SNSを通じたフォロー、懇親会を開くなど、適切なクロージングを実施しましょう。
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4-4.ミスマッチを減らす工夫をする
ミスマッチを発生させないために、自社が求める人物像を明確化することが肝心です。また、面接などの段階で、メリットだけではなくデメリットの情報も伝えることを推奨します。求人票には載っていない生の情報を伝えることで、ミスマッチを予防することができるようになります。
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4-5.入社後のフォローをする
新しい人材が早く会社になじめるようにフォローをすることも効果的です。声掛けをする、歓迎会を開く、メンターをつけるなど、企業側も工夫することが望ましいでしょう。フォローをすることで、結果的により早く新しい人材が活躍できるようになり、会社の利益につながります。
5.まとめ
採用に失敗しがちな企業には理由があります。原因を取り除き、成功のためのポイントをおさえ、採用業務を成功させましょう。一口に採用の失敗といっても色々なケースがありますので、まずは何が原因で失敗が生じたのか振り返ることが大切と言えます。原因は1つではなく複数が組み合わさっていることもあるので注意しましょう。原因が判明したら、対処法を実行し、改善を促します。すぐに結果がでないかもしれませんが、多少期間に余裕を持たせて経過観察をすることで、改善が有効だったかどうか判断できるようになります。現代は変化の早い社会ですので、定期的に採用業務全体を見直して、都度改善を加えていくことが大切です。転職に関する情報が早い転職エージェントを使って失敗を減らす工夫をすることもおすすめと言えます。
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