2024年05月17日

経理部の仕事とは?エリートが多く出世コースって本当?【求人例あり】

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よく「経理部は出世コースだ」「経理部にはエリートが多く集まる」など聞きますが、本当でしょうか。
出世を求めて経理部への転職を考えている場合、まず経理部が担う仕事を理解しておくことが必要です。

本記事では、経理部の役割や仕事内容、経理部に転職する時に押さえるべきポイント、経理部でキャリアアップするために必要なスキルについて解説します。さらに未経験から経理部に転職できる求人例や、経理部への転職でよくある質問も紹介します。

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経理部の役割・仕事内容とは?

経理部とは、ひと言で言えば企業のお金の動きを管理している部門です。
会社の経営成績、収益や損益、流動資産や固定資産、純資産などの数字を経営層が正確に把握できていなければ、今後の経営方針を示し、適切な経営計画を立てることはできません。これらの数字をまとめ、経営層や株主に報告することが経理部の大きな役割です。

経理部にはさまざまな業務がありますが、ここでは毎営業日(または逐次)に発生する日次業務月ごとに発生する月次業務年単位で発生する年次業務に分けて解説します。

経理部の日次業務の例としては、主に以下が挙げられます。

  • ・仕入管理
  • ・売上管理
  • ・売掛金および買掛金の管理
  • ・請求書および領収書の発行
  • ・現預金の管理
  • ・小切手および手形の管理

また、月次業務の例としては、以下があります。

  • ・従業員の給与計算・振込および社会保険料の計算
  • ・源泉所得税の計算および納付
  • ・法人税、法人住民税、消費税の計算および納付
  • ・月次決算書の作成
  • ・月次予算実績の管理

最後に、年次業務の例としては、以下です。

  • ・従業員の賞与計算および振込
  • ・源泉所得税の計算および納付
  • ・法人税、法人住民税、消費税の計算および納付
  • ・年次決算書の作成
  • ・年次予算実績の管理
  • ・株主総会の準備

上記の業務はあくまで一例で、企業規模や業界によって経理の業務は様々です。
また、予算管理や金融機関との交渉、資金調達など、本来は財務部門で行われる業務を経理部が兼務しているケースもあります。

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経理部配属はエリートの証?

中央省庁の中でも、「財務省」は最も入省難易度が高く、エリート中のエリートの官僚だと言われています。
公金の管理や財政の健全化を担う財務省は、いわば国家の経理部に相当するため、企業の経理部も「エリートが多く出世コース」だと捉えられていると考えられます。
また、財務業務を経理部が行っている企業では、財務諸表の作成だけでなく、企業の経営状況や社会情勢から今後の経営方針について上層部へアドバイスする高度なスキルが求められるでしょう。
しかし一方で、経理求人の中には、「未経験可」の求人も多く見受けられます。企業内でのポジションや役割、業務内容に応じて経理担当者に求められるスキルは様々であり、経理部に配属されたからと言って、エリートの証ではないと言えるでしょう。

経理部配属後にエリートとして出世できるか否かは、本人の努力次第であり、配属後にどれだけのスキルや知識を身につけ、パフォーマンスを発揮できるかにかかっています。
例えば、一般的な経理業務を効率的にこなせることはもちろん、組織の資金管理や資金調達、金融機関との交渉といった財務関連の業務まで任せられるようになれば、高く評価されていると考えても良いでしょう。

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経理部に転職する時に押さえるべきポイント

経理部への転職において、押さえるべきポイントを3つご紹介します。

未経験から経理を目指そうと思ったきっかけを明確に

企業の採用担当者は、未経験の応募者に対して「すぐに辞めてしまうのでは」「熱意が低いのでは」などの懸念を抱いていることも少なくありません。
未経験者が経理部への転職を成功させるには、経験がないにもかかわらず経理を希望している理由を、採用担当者が納得できるように説明する必要があります。

例えば「前職で販売管理に携わるなかで経理の重要性を知り、経理の仕事に興味をもちました。実務経験はありませんが、経理の仕事に就くために、簿記2級を取得しました」など、経理に興味を持った前職でのエピソードに加えて、資格取得などのスキル習得をアピールしましょう。

少しでも経理部で活かせる経験があれば積極的にアピール

企業が中途採用で経理を募集している場合は、即戦力人材を求めているケースが一般的です。経理の転職市場は、経験者有利な傾向が強いと言えるでしょう。

しかし、経理未経験だからと言って、諦めることはありません。経理未経験であっても、他の職種で経理実務に役立つスキルや知識を身に着けることができます。
例えば、前職で日常的にExcelを使用していた、関数を自在に扱える、法学部出身で会計関連の法知識があるなどのスキルや知識は、経理業務で活かすことができます。
自己分析では、前職の経験から経理業務に活かせるスキル・知識を細かく洗い出しましょう。

資格で知識を深める

経理の実務に役立つ資格をもっている場合は、書類選考や面接でアピールしましょう。現在、資格取得に向けて勉強中であっても、その過程で経理に関する知識を得ていることや熱意は、採用担当者から評価されるはずです。

経理に役立つ資格として、まずは簿記が挙げられます。帳簿への記入や賃借対照表、損益計算書などの作成には簿記の知識は欠かせません。簿記の資格を取得できているのであれば、実践的な経理の知識と技術を有する人材であると判断してもらえます。転職時にはまず簿記2級を取得しましょう。そのほかにも、経営学検定やITパスポート、基本情報技術者試験なども、経理部への転職を目指す人におすすめの資格です。

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キャリアアップするために必要なスキルは?

経理としてキャリアアップするために必要なスキルは、希望するキャリアプランによって様々です。
一口に経理と言っても、幅広い経理業務を担うゼネラリストや、1つの業務に特化するスペシャリストなど、幅広いキャリアプランを描くことができます。

経理のゼネラリストを目指す場合は、経理に関する高度な知識はもちろん、財務や経営、人事、法務などの幅広い領域に精通することが求められます。数値から経営状況を読み解く能力をはじめ、会計関連の法知識、コミュニケーション能力も必要です。

経理のスペシャリストを目指す場合は、特定の業務に関する深い専門知識が求められます。幅広い経理業務に携われる中小企業よりも、分業化が進み、各担当部門の専門性が求められる大手企業の経理部が向いていると言えるでしょう。
携わる業務によっては、会計に関する法知識や英語力が求められることもあります。特に、海外の企業と取り引きしている企業では、高い英語力や国際会計知識が必要です。管理職や役員を目指す場合はマネジメント能力も求められます。

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未経験から経理部に転職できる求人例

未経験から経理部に転職できる求人例弊社MS-Japanは管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」を提供しています。ここでは、「MS Agent」で取り扱っている経理求人の内、未経験OKの求人例を紹介します。

【未経験歓迎】大手上場企業の100%出資会社より経理スタッフの募集!

仕事内容
・日常経理(支払業務等)
・固定資産
・決算業務
・BS/PLの作成
必要な経験・能力
・経理業務にチャレンジしたい方
想定年収
350万円~450万円

【東証プライム上場企業】業績安定の機械商社より経理の求人です

仕事内容
・日常の伝票処理
・債権・債務管理
・支払処理
・請求書発行
・月次決算、年次決算
・財務諸表作成
・管理会計
・連結決算
・開示業務
・税理士法人対応
・監査法人対応
必要な経験・能力
いずれか必須
・事業会社や会計事務所での経理経験をおもちの方
・日商簿記2級の資格をおもちで、経理職にキャリアチェンジしたい方(※未経験可)
想定年収
470万円~580万円

IT業界/社員定着率は95.6%/老舗システム企業より、経理求人の募集

仕事内容
・現預金出納管理
・月次決算業務(原価計算含む)補助
・決算業務補助
・経費精算
・電話対応、その他経理事務全般
必要な経験・能力
・経理業務にチャレンジしたい方
・日商簿記3級を保有している方
想定年収
350万円~400万円

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経理の求人情報

経理の求人情報

上場企業の経理マネージャーやIPO準備企業の経理部長候補などの高年収が見込める求人から、20代・30代向けのスタッフ層求人、 未経験OK求人など、幅広くご用意しております。
サイト上に公開されている求人はごく一部です。会員登録でより多くの求人をご確認いただけます。

経理部への転職でよくある質問

経理部への転職に関して、よく寄せられる質問について弊社キャリアアドバイザーからの回答をご紹介します。

経理部に転職しやすい時期は?

一概には言えないものの、一般的には12月から2月の間が狙い目です。国内では3月決算の企業が最も多く、経理部では3月から5月が最も忙しい時期です。
したがって、その前に人材を確保しようと考える企業が多くあります。決算が出てひと段落した6月以降も、積極的に採用活動を展開する企業が増加します。

経理部が忙しい時期は?

経理部が最も忙しくなるのは決算時期です。日本国内の企業で3月期決算の場合は、決算月の3月もちろん多忙ですが、財務諸表や決算報告書の作成、法人税・地方法人二税・消費税の確定申告、株主総会の準備と開催のある4月および5月も忙しい月です。
経理部の繁忙期は企業の決算時期よってほぼ決まりますが、担当業務によってはイレギュラーな業務が発生して忙しくなることもあります。

どのような視点で求人を見ればいいの?

やみくもに求人をピックアップするのではなく、まずは自分の求める条件や希望などを明確にすることが重要です。さらにその中から優先順位を付けて求人を絞り込みましょう。
ただし、条件や希望を細かく設定しすぎると、なかなか理想的な求人を見つけられず、転職活動が頓挫してしまうかもしれません。条件・希望は少し広めに見ることをおすすめします

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まとめ

お金の流れや資金の管理などを担う経理部は、企業が経営活動を行っていくうえで欠かせない存在です。
ただし、経理部に配属されたからと言って出世が約束されたエリートであるわけではなく、配属後の昇級・昇格は本人の努力によって左右されます
未経験から経理部への転職を成功させるには、目指した理由を明確にし、自らの経験やスキルが、転職希望先企業の実務にプラスになることを具体的にアピールすることが重要です。経理業務に役立つ資格は積極的に取得しましょう。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

森澤 初美

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を対象にこれまで3000名以上のカウンセリングを担当。現在は関東全域を対象に経理・財務・経営企画・CFO・公認会計士・税理士・税理士補助スタッフなどの会計系職種を幅広く担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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