2023年05月29日

人事採用担当の転職で評価される志望動機とは?

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企業が新卒・中途採用により新規人材を採用するとき、中心的な役割を果たすのが人事採用担当です。
しかし一方、この「人事採用担当」も専門性の高い業務であり、培った経験・スキルを武器として転職活動を行うこともできます。

そこで今回は、人事採用担当が転職をする際に評価されやすい志望動機とは何か、について掘り下げてみましょう。

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基本:志望動機作成の3ステップ

人事としての転職に限らず、志望動機作成には押さえるべき基本が存在します。
就職とは企業と個人のマッチングであるため、自分と相手企業のニーズの合致が大前提となります。単に志望動機を書き上げるのみでなく、自分のニーズや強みを整理するためにも下記のステップを踏むことが効果的です。

①経験の整理
②志望企業のスクリーニング
③相手企業のニーズを満たす人材であることを証明する
+α:他候補者との差別化 (ex. 今後のキャリアプラン)

志望動機作成のゴールは「自分と相手企業の過去と未来の一致」です。それぞれのやってきたこと(=過去)とこれから目指す姿(=未来)が一致できると転職に近づきます。

自分が何をやってきたのかを整理・分析し、その結果をもとに、どのような企業に自分の求める環境があるかという基準を作りながら、各企業をスクリーニングしていきましょう。
自分の経験から導き出した基準に従って企業を選び出し、そこに至るまでの思考を説明すれば、それだけで説得力のある志望動機を書くことができます。


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重点事項① 企業の個別ニーズの把握

基本的な枠組みを構築した後は、「企業の個別ニーズの把握」に注力しましょう。人事職の転職における難しさは人事という仕事がどの企業にも存在することにあります。

そのため、自分の経験の中から、なぜこの会社なのか? という問いに対する答えを見つけ出すとともに、相手企業の独自ニーズを把握し、的確なアプローチをすることが重要です。
企業の独自ニーズを把握するために重要なポイントをいくつかご紹介しますので、参考にしてください。

企業の目指す姿

企業HPに掲載されているIR情報などを活用し、志望企業がどこへ向かおうとしているのか、全体のトレンドを把握しておきましょう。
企業の長期目標/計画に表れる目指す姿の中には、「目標達成のためにどのような組織であるべきか」という企業の課題意識が込められています。経営計画などに表れる会社としての考え方を読み取ることで、個別ニーズが見えてきます。

会社/事業の課題

中長期の目指す姿のみでなく、足元の課題を洗い出し、その課題の中から組織としての課題は何かを探ります。
現状の経営課題を人事としてどのように解決するか、自分が提案・貢献できる打ち手までプレゼンテーションができれば、高い評価を獲得することが可能です。

現役社員の声

転職サイトの口コミや、実際に働いている現役社員との会話を通じて、その企業で働いている社員が会社に対しどのような思いを抱いているのか調査してみましょう。
面接官となる人事や経営層の視点と、そうでない個々の社員の視点はまったく違います。経営層の求めるもののみでなく、個々のプレーヤーが求めるものにも目を向け、志望企業の組織をさまざまな角度から分析しましょう。


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重点事項②差別化アイテムの用意

重点取り組み事項の二つ目として、差別化アイテムの用意が挙げられます。
これまでご紹介してきた内容で、志望動機のお手本はできあがるかと思います。
しかし、さまざまなバックグラウンドをもつ他候補者との椅子の取り合いの中では、自分独自の差別化アイテムが武器になります。

差別化においては独自性が重要なので、ひな型のようなものに頼るのではなく自分の経験と感覚で掴み取りましょう。ここでは、あくまで一例として「今後のキャリアプラン」という差別化戦略をご紹介いたします。

キャリアプランを差別化アイテムとして活用するメリットは二つあります。
他者との差別化が容易であることと、採用担当者が自分の入社後の姿を思い描きやすくなることです。
キャリアプランというのは平たく言えば「やりたいこと」であるため、自分の独自性が表れやすいトピックです。難しく考えなくとも、自分のこれまでの経験の整理の結果や、今後の希望を込めれば立派な差別化になります。

また、転職活動においては就職がゴールになってしまい、手段の目的化が起こりやすく採用担当者もそれを認識しています。
キャリアプランを伝えることで、採用担当者に入社後の自分をイメージさせ、目的意識の高さをアピールすることにもつながります。


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重点事項③なぜ人事なのかを明確に

なぜその企業への就職を希望するのかという志望動機も大事ですが、自分が人事としてのキャリアを積み上げたいと考える際には、「なぜ人事なのか」の理由付けも必要です。

ただし、付け焼き刃的でありきたりな理由付けだと、評価を受けるのは難しいでしょう。
人事職の業務内容は幅広く、任される責任は重いです。その実情を認識した上での理由を説明しなければ、転職の成功は困難になります。


たとえば、「自分にはコミュニケーション能力がある」といった資質面の特徴を志望理由の中心的根拠とすることもできますが、それだけでは人事の仕事について十分に理解しているという印象を採用担当者に与えることはできません。

一方、「働きやすい就労環境を整える手助けがしたい」のような、どのような人事職になりたいのか、人事職としての理念や目標は何かを伝えると、好印象につながりやすいです。


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人事の志望動機例文

人事経験者の志望動機例文

大学卒業後すぐに新卒として〇〇会社に入社し、人事部として3年勤務してきました。
取り組んでいたのは主に新卒採用業務で、採用スケジュールの企画・管理・進行、大学訪問などの業務経験を積んできましたが、採用だけでなく人事評価制度の策定に関わる業務に取り組んでみたいと考え、このたび志望いたしました。

人事未経験者の志望動機例文

前職では新卒採用後、玩具メーカーの経理職として3年間勤務して参りました。
入社してから今まで、新人研修やスキルアップ研修などの中で人事部門の方と話をする機会が増え、次第に私自身、人事職として人材育成・人事戦略に関わりたいと強く思うようになりました。
今回、貴社の募集要項を拝見し、私の人事職に対する思いを実現できると考え志望いたしました。

キャリアチェンジの際の志望動機例文

今回、貴社の人事職を志望いたしましたのは、これまで勤務していた営業職を通して身につけた経験が、人事職の研修・教育領域で活かせると感じたからです。
取引先との交渉術やビジネスパーソンとして心がけるべきことなど、長年営業畑で培ってきた知識やスキルを貴社の人事職で存分に発揮できると考え、今回志望いたしました。


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人事転職の際の自己PRはどう書く?

人事転職の際の自己PRはどう書く?

人事職への転職活動の中で自己PRをする場合、ポイントとして以下の点が挙げられます。

これまでの業務経験・実績・数値を示しながらアピール

すでに人事採用担当としての経験をもつのであれば、これまで新卒、中途採用を含めて何人の採用経験があるのか、立案した採用計画の達成度はどのくらいなのか、などの数値データを示せれば説得力が増します。

また採用担当以外にも、労務管理や育成・研修業務などにも携わった経験があるなら、その点もアピール可能です。
数値データを示せないときは、具体的な業務経験、エピソードなど、自分にしか話せない内容を強調しましょう。

この点が「他の人でも同じようなことが言える」といった作り話のような抽象的・一般的な内容だと説得力がなく、好印象にはつながりません。

「貴社の経営理念、人事戦略に共感する」との姿勢をアピール

人事採用担当としての経験やスキルを強調しても、「現在働いている会社で実現できないのですか」などと反問される可能性が高いです。

そのため、「御社のもとで働きたい」ことを強調するために、転職志望先と現在働いている会社の経営理念や人事戦略の違いに触れ、貴社で働くことが自分にとって理想的であるとの思いを伝えましょう。
特に人事部門から人事部門へと転職する場合は、「人事職として成長したい」といったことだけでは、「なぜうちで働きたいのか」という採用担当者の疑問を払拭できません。
転職志望先の会社で働きたい理由を明確に示す方法の一つが、経営理念や人事戦略のあり方の違いに言及することです。

貢献度をアピールする

転職志望先の会社にとって、自分がどのような役割を果たせるのか、具体的な貢献内容についてアピールすると、高評価につながりやすいです。

特に、入社してから取り組みたいことや挑戦したいこと、あるいは将来的に自分が描く人事職としてのキャリアアップの道筋が、転職志望先の求人内容と合致する点を強調できれば、入社後にどのような貢献ができるのかを伝えることにもなります。

自己PRというと、自分がもつ経験や実績、あるいは熱意などが重視される傾向にありますが、転職活動は雇用する側がどのようなニーズをもっているのかを読み取ることも重要です。
会社が求める人材ニーズを自分であれば十分に満たせる、という意識をもって自己PRをすることが大切です。


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人事の自己PR例文

未経験者の場合

私はこれまで取り組んできた営業職において、人との関係性を築く方法を学びました。法人を対象とする営業では、ターゲットとする顧客と面識をもってから、すぐにモノやサービスを売ろうとは考えません。
先方が必要とする業界内の情報提供を行うなどして時間をかけて信頼関係を築いていき、「お付き合いしてもいいかな」と思ってもらえるように努力を重ねていきます。
そして信頼を醸成できたと感じられたときに、機会を見つけて商談の方向にもっていくわけです。
私自身、この手法で営業活動を続けることで、営業成績は部署内でも常にトップ3をキープしてきました。こうした人とのつながり・信頼を大切にする考え方は、人事部門で社内の人間と関わる際にも活かせると信じています。

経験者の場合

私はこれまで新卒採用の業務に取り組み、企業説明会の企画・運営、筆記試験の作成、一次面接の面接官などの担当経験があります。これまで会社・人事部の目標として設定していた「新卒入社の目標人数20名」を5年連続で達成し、さらに5年以内離職率も1%未満に抑えました。この成果は、現在の勤務先企業では過去10年の間で数人しか達成できていない実績です。就職志望者の能力・適性を見極め、会社が必要とする人材かどうかを判断するためのスキルや知識を身につけられ、御社入社後もその経験は存分に発揮できると考えています。


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まとめ

どの企業にも存在する職種である人事職の転職においては、志望動機が非常に重要です。
また、求職者の立場としてもどのような環境であればより自分の求める環境と呼べるのか、という問いに答えるのは簡単ではありません。
内定獲得のためだけではなく、自分自身が満足のいく転職活動にするためにも、ある程度の時間をかけて自己分析/企業分析をすることをおすすめいたします。

一方、自分自身を見つめることに加えて、転職志望先の企業がどのような人材を求めているのかを見極め、自分がそのニーズにマッチしている人材であることを自己PRすることも不可欠です。
自分がこれまで培ってきた実績を示すときは、成果・事実を具体的な業務内容および数値で示せると、より説得力が増します。抽象的・一般論的な言い回しだと、好印象にはつながりにくいです。

今回ご紹介した基本ステップと重点事項3項目は、企業に好印象を与えるのはもちろん、自分の頭を整理して納得のいく転職にするためのエッセンスも含んでいます。
企業・自分と向き合う中で本記事が皆様の転職活動の一助となることを願っております。ぜひ、ご参考いただき心から満足のいく転職活動にしてください。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

柴 優太朗

大学卒業後、現職へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、スタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
社内では珍しい異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、人事総務領域専任担当として転職支援に従事。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 役員・その他 ・ 社会保険労務士事務所 ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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