IFRS(国際財務報告基準)を経験していると大手企業の経理に転職しやすいのか?
グローバル化という言葉も一昔前のものであるかのように、多くの企業が当たり前のようにビジネスのフィールドを世界基準へと拡大させています。
そういった流れを受け、経営情報を世界的に共通のものとする必要もあり、その一環として大手企業は積極的に国際会計基準の導入を推し進めています。
このような状況下、国際会計基準に対応できる人物にとっては、まさにキャリアアップのチャンスが到来しているといえます。
以下では、IFRSへの対応力と大手企業への転職成功の関連性についてご紹介していきます。
IFRSを導入している大手企業が増えている背景
IFRSは世界100カ国以上で導入されているグローバルスタンダードな会計基準であり、世界中に拠点やグループ会社がある企業にとっては、国際会計基準を導入することで、グループ全体で適切な経営管理ができるようになります。
海外子会社が複数ある場合、それらを国際会計基準で統一した物差しで比較すれば、業績の適切な評価をしやすくなります。
また、海外の投資家への説明が容易となるため、海外からの資金調達が円滑となるのも、IFRSを導入している大手企業が増えている理由といえます。
グローバル化に伴い、言語では英語、コンピューターではプログラミングが共通言語とされているよう、会計ではIFRSがスタンダードなものになりつつあり、IFRSを導入する企業が増えるのは、自然な流れともいえるでしょう。
海外での事業展開をよりスムーズなものとしてくれるのが、IFRS導入のメリットに他なりません。
IFRSを経験している人材が足りないから転職しやすい
IFRSに対応できる人材はまだまだ少なく、大手企業も喉から手が出るほど、IFRSに対応できる人材を求めています。
日本では2010年にIFRSを使用した連結財務諸表の作成が可能となり、2019年11月現在、200社以上の企業がIFRSを適用しています。
IFRSの導入はグローバル基準での経営メリットを享受できるものの、経理処理の負担増大に加え、前例を参考とできるほどのノウハウが集まっていません。
このため、IFRSに対応できる人材は転職市場で重宝される存在となりつつあります。
IFRSを導入している代表的な大手企業
IFRSを導入している代表的な企業を紹介します。
医薬品 | 武田薬品工業、アステラス製薬、中外製薬、エーザイ |
商社 | 三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅 |
電気機器 | 日本電産、富士通、日立製作所 |
輸送用機器 | 本田技研、デンソー、アイシン精機 |
サービス業 | 楽天、電通、ディーエヌエー |
小売業 | ユニクロ、すかいらーく、トリドール |
これらの企業名は国際会計基準を導入しているほんの一部に過ぎません。
最近では、トヨタ自動車やソニーが導入を本格検討するなど、IFRSにする動きが加速しています。
IFRSを導入している企業に転職するためには
上でリストアップしたIFRS導入企業はいずれも大手企業ばかりです。
求人をかければ応募者が殺到しそうな、これらの大手企業でさえ喉から手が出るほど、IFRSに対応できる人材を求めています。
まだ対応できる人材の絶対数が少ない現在こそ、キャリアアップのチャンスが訪れているといえるでしょう。
なぜ、ここまでIFRSに対応できる人材が不足しているかといえば、経験を得る機会が少なかったということに加え、まだまだ日本の経理担当者の勉強が追い付いていないというのも事実です。
つまり、先んじてIFRSに対応するための勉強を積んでいけば、必然的に大手企業への転職が有利になるといえるでしょう。
そのためにお勧めなのが、IFRS検定とBATICです。
この2つの検定はどちらもIFRSを会計基準としており、IFRS検定は日本語でも受験できますが、BATICは英語のみです。
IFRSの導入が進む中で、IFRS検定とBATICは、転職における重要度が増してきています。
・ BATICってどんな資格?転職市場ではどのように評価されるの?
IFRSに携わるために上場企業に転職した会計士の成功事例
Cさん(39歳・男性)
資格:公認会計士
Big4監査法人(年収1100万円)⇒上場企業(年収800万円)
⇒詳細はコチラ
まとめ
IFRSを導入する企業が増える中、それに対応できる人材がより一層求められるのは間違いありません。
しかし、自分で手探りに勉強を重ねているだけでは、効率的なキャリアアップも難しいかと思います。
弊社は管理部門に特化した転職エージェントで、IFRSの求人も多く取り扱っています。
・IFRSに対応できる人材になるためのキャリアプランをお考えの方
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