2024年02月09日

監査法人でついていけない人はどうしたらいい?3つの選択肢と解決事例

管理部門・士業の転職

監査法人での仕事は専門的で要求されるスキルが高く、慣れるまでには時間がかかるものです。
逆に、ある程度の年数を勤めた上で、個々の理由から「ついていけない」と感じることもあるでしょう。
そのような状況から抜け出すためにはどうすればいいのでしょうか。

この記事では、監査法人でついていけない人のために、実際の事例を交えながら、解決に導く選択肢をクローズアップしました。
下がっているモチベーションを上げていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

様々な理由で監査法人についていけなくなる

監査法人で働くことに「ついていけない」と感じる理由は、人によってさまざまですが、主に以下のような理由が挙げられます。

まずは、長時間労働とワークライフバランスの悪化です。
監査業務は繁忙期になると、非常に長時間の労働を必要とされることがあります。
繁忙期には毎日遅くまで働かなければならず、休日出勤も珍しくありません。
連続して長時間働くことで、ワークライフバランスが保てなくなる事態に陥ります。
体力やメンタル面にも大きな負担がかかり、ストレスと疲労感によって「もう、ついていけない」と感じる人も少なくないでしょう。

業務の単調さによる興味喪失も一因になります。
監査は同じような作業を繰り返し行うことが多く、日々の業務を単調と感じてしまう人もいるようです。
単調さから抜け出せないままだと仕事自体への興味を喪失し、やりがいや成長を自覚することが難しくなります。
単なるタスク執行者としての役割にこれ以上耐えられないという意識は、監査法人で働くことを見直す大きな一因です。

クライアントの対応も身にこたえます。
監査法人のスタッフは、クライアントに対して常にプロフェッショナルでなければなりません。
しかし、相手の要望と自社の監査基準との間に葛藤が生じることもあります。
意見の相違やトラブルが発生した場合、その対応に追われることでストレスを抱えてしまいがちです。
クライアントとの良好な関係がこじれると、プロジェクトを円滑に進めることが困難になり、さらに精神的に追い込まれてしまうでしょう。

成果が見えにくいとモチベーションが下がります。
監査は、企業の信頼性を向上させるための重要なプロセスですが、成果が直接的に見えないこともしばしばです。
財務報告書に結果が示されるものの、一連の監査作業の背後にかかる努力や成果が理解されないことは、モチベーションの低下につながります。
これにより、監査法人でついていけないと感じることがあるかもしれません。


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監査法人についていけない時の3つの選択肢

では、今勤務している監査法人で「ついていけない」と感じた時はどうすればいいのでしょうか。
解決方法としては、以下3つの選択肢があります。

新人の間は仕方がない

監査法人での新人期間は誰でも適応に苦労するものです。
新しい環境や業務に慣れるには時間がかかるため、最初の数ヶ月は戸惑うことがあっても自然なことです。
とは言え、ついていけない状況を少しでも改善したいという気持ちもわかります。
解決につなげるためには、周囲の先輩社員や上司と積極的にコミュニケーションを図り、質問や悩みを共有してみましょう
親身に相談に乗ってもらえるだけで気持ちがほぐれることもありますし、場合によっては改善に導くアドバイスが得られるかもしれません。
また、自己学習やトレーニングプログラムに参加して、知識とスキルを高めることも効果的です。
時間と努力をかけて克服すれば、徐々に業務に慣れていくでしょう。

理由によっては「他の監査法人」に転職して解決することも

ついていけないという悩みが長期的なものであり、監査法人の文化や働き方、業務内容との不一致が明確であれば、他の監査法人への転職も検討すべきです。
転職先での環境や文化が自分に合っていれば、やる気と能力が発揮され、悩みの解決にも期待できます。
転職を検討する際には、今の職場での課題と理想的な環境を整理し、他の監査法人の求人や口コミを調査しましょう。
転職してみたけれど「前職と同じような悩みを抱えてしまった」ということにならないように、面接や会社訪問を通じて、自分に合った職場を見つけることが大切です。

監査法人自体についていけないのなら「事業会社」への転職も

監査法人そのものの業務や文化が自分のキャリアと志向性に合わない場合、監査法人から事業会社への転職も選択肢となります。
会計知識や監査の経験は、事業会社でも重要なスキルとして活かされます。
事業会社では自社のビジネスに関わる機会が多くなるため、新たな視点で仕事へのやりがいを見出すことができるかもしれません。
また、ワークライフバランスの改善や福利厚生の充実に期待できることも、事業会社の魅力的な点です。


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他の監査法人に転職した事例

他の監査法人に転職した事例ここでは、他の監査法人への転職によって、前職での悩みを解決した事例をご紹介します。

自分の時間が欲しい!プライベートを充実させた30代・女性公認会計士の成功事例

【今回の成功者】
Bさん
30歳・女性
資格:公認会計士
転職前:Big4監査法人(年収800万円)
転職後:中堅監査法人(年収700万円)

Bさんは大手監査法人で公認会計士として働いていましたが、長時間の残業やハードな働き方に限界を感じ、プライベートを充実させるために転職を決意。経験を活かせる環境で働きながら、自分の時間を確保したいとの思いを明確にし、中堅監査法人の内定を獲得されます。面接で自らのスキルと貢献できる点を具体的にアピールし、効率的な働き方を伝えたことで、即戦力として長期的な活躍に期待できると評価され、入社を決定しました。スキルアップを意識し続けたことによって、プライベートの充実と自分のペースでの働き方を実現できたZ好事例と言えるでしょう。

▼詳しくは下記の記事をご覧ください
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中堅監査法人からBig4監査法人へ。監査スキルの更なる向上を目指して

【今回の成功者】
Yさん
31歳・男性
資格:公認会計士
転職前:中堅監査法人(年収750万円)
転職後:Big4監査法人(年収800万円)

Yさんは中堅監査法人での経験から、より大規模な企業の会計監査を行いたいという願望を抱えていました。「もっと完成形に近いクライアントの監査を行ってみたい」という思いのもとに、Big4監査法人への転職を決意します。特に興味を惹かれたのは、大手総合商社やグローバルメーカーなどを多く顧客に抱える監査法人でした。 面接では中堅監査法人出身で担当科目も広く、インチャージ経験もあったことから高く評価され、転職を成功させました。希望通りYさんはより質の高い監査業務に従事することができたのです。Big4監査法人は、中堅監査法人出身の公認会計士を積極的に採用しており、「一連の監査手続きを心得ている」という評価も得やすいため、転職市場は有利な状況です。

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事業会社に転職した事例

続いて、事業会社への転職によって、前職での悩みを解決した事例です。

ハードワークな日々を変えたい!上場企業へ転職を果たした30代・公認会計士

【今回の成功者】
Oさん
30歳・男性
資格:公認会計士
転職前:Big4監査法人(年収1,200万円)
転職後:上場企業(年収850万円)

Oさんは、前職での悩みである繁忙期のハードワークと長時間労働を解決するため、年収を落としてでもワークライフバランスが保てる転職を決意しました。転職活動では、幅広い職種に応募しながらも、会計士資格と今までの経験を活かしたいという思いが募り、キャリアアドバイザーと相談しながら内部監査業務の求人に的を絞りました。面接時に説得力をもって自身の経験をアピールした結果、複数社から内定を獲得されました。最終的には、想定範囲内の年収ダウンで、ワークライフバランスを確保した転職に成功しました。ワークライフバランス以外の条件も含めて優先順位をつけ、志望度の高い企業のみに集中したことで、スムーズに転職先を決めることができたのです。

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IFRSに携わるために上場企業に転職した会計士の成功事例

【今回の成功者】
Cさん
39歳・男性
資格:公認会計士
転職前:Big4監査法人(年収1,100万円)
転職後:上場企業(年収800万円)

Cさんは、Big4監査法人でIFRS導入業務に携わり、やりがいを感じていましたが、部署の移動によりIFRS業務を行えなくなり、転職を決意しました。就業環境や給与よりも、興味度合の高いIFRS業務に従事できる環境が第一優先でした。当初はコンサルや中堅監査法人に応募していましたが、IFRS導入予定の上場企業に応募し、面接を通じてその他の業務にも興味を持ちました。結果、その企業が第一志望となり、先方もCさんの実務経験や熱意を高く評価され、内定獲得となりました。転職成功のポイントは、優先する軸をぶれさせずに業務への視野を広げたことです。自身が求めるFRS業務を重視し、事業会社でもやりたい業務を見出せたことは、今後のキャリアに向けて大きな収穫です。

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まとめ

監査法人についていけない理由は人によって異なりますが、どのような悩みでも心身に限界が近づいている場合は切実な問題です。
すでに一定のキャリアがある人は、今いる場所だけがすべてではありません。
これまでに積み上げたスキルと経験を、ほかの場所で活かすことも賢明な手段です。

現状で無理はせずに、自身の希望に合ったフィールドや、改善が見込める環境に向かって新たな一歩を踏み出しましょう。
そのための選択肢と解決事例がお役に立てれば幸いです。

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