管理部門・士業に聞いた!「仕事のモチベーションと満足度」に関する実態調査【2024年】
11月23日の「勤労感謝の日」は、「勤労を尊び、生産を祝い、互いに感謝し合う日」として、昭和23年に制定された祝日です。
今回は、「勤労感謝の日」にちなみ、管理部門・士業の「仕事のモチベーションと満足度」に関する実態調査を行いました。
普段の仕事のモチベーションは平均5.9点
まず、普段の仕事に対するモチベーションを点数化すると、全体平均は10点満点中5.9点となりました。
「5点」の19.3%が最多で、「6点」18.0%、「7点」17.5%と続きます。
次に、様々な角度から分類し、仕事に対するモチベーションの傾向を分析していきましょう。
職種別に見ると、「人事」と「総務」が6.1%で比較的高く、「経理」が5.7%で平均値を下回りました。
年代別では、最低点は「20・30代」の5.0点、最高点は「60代以上」の6.5点で、年代が上がるに伴ってモチベーションが上がっていることが分かります。
男女別では、「男性」が6.1点、「女性」が5.6点と、男性の方が0.5点高い結果となりました。
定期的にモチベーション低下を感じる人は93.4%
「仕事のモチベーションが下がることはありますか?」という質問に対し、「ない」と回答した割合はわずか6.6%で、9割以上の人が定期的なモチベーション低下を感じていることが分かります。
モチベーション低下の頻度は、「週に1~2回」が最多の27.5%で、次点は「ほぼ毎日」の19.7%でした。
年代別に見ると、モチベーション低下が「ある」と回答した割合は「20・30代」が最も高く、「60代以降」が最も低い結果となりました。
モチベーション低下の原因は「人間関係」と「業務量」
モチベーションが低下する原因について質問すると、最多は「職場の人間関係がうまくいかない時」の30.9%、次いで「業務量が多すぎる時」の29.5%、「単調な業務が続いた時」の27.6%と続きました。
次に、モチベーション低下の原因を、年代別にランキング形式でまとめました。
20・30代では、「単調な業務が続いた時」が半数近くを占めているのに対し、40代と60代では「職場の人間関係がうまくいかない時」、50代では「業務量が多すぎる時」が1位にランクインしています。
モチベーション低下の原因は、年代によって異なると言えるでしょう。
続いて、男女別でまとめると、男性では「業務量が多すぎる時」が32.9%、女性では「職場の人間関係がうまくいかない時」が41.8%でそれぞれ1位となりました。
モチベーション低下時の対策は
「仕事のモチベーションが下がった時に、ご自身で何かしていますか?」という質問に対し、83.3%が「している」と回答しました。
モチベーション低下時の対策は、「仕事の進め方の見直し」が29.4%、「仕事の目標やタスクの見直し」が28.3%で、仕事に対する見直しによって根本的な解決を図る人が過半数に達しています。
一方、「自分へのご褒美を設定する」の25.6%や「運動をする」の25.0%のように、仕事以外の観点から気分転換を図る人も半数に上りました。
今の仕事をしていて良かったと思う人は
「今の仕事をしていて良かったと思いますか?」という質問に対し、「非常に良かったと思う」は15.4%、「どちらかというと良かったと思う」が60.1%で、「良かったと思う」と回答した割合は合計75.4%を占めています。
職種別に見ると、「良かったと思う」と回答した割合が最も高い職種は「人事」の82.1%でした。反対に、最も低い職種は「士業・士業事務所スタッフ」の65.0%です。
年代別・男女別に細かく見ていきましょう。
まず年代別では、「良かったと思う」と回答した割合が最も高い年代は、「60代以上」の86.9%、低いん年代は「20・30代」の58.1%で、仕事のモチベーション点数と連動していることが分かります。
男女別では、男性が76.2%、女性が75.0%と、男性が若干高いものの、大きな差は見受けられませんでした。
今の仕事をしていて良かったと思う理由は
今の仕事をしていて「良かったと思う」と回答した人に対し、良かったと思う理由について質問しました。
上位は「達成感を味わえるから」の35.3%、「ワークライフバランスの両立が実現できるから」の34.1%で、仕事に対するやりがいと働き方についての回答となりました。
「今年仕事で一番印象に残っているエピソード」の質問について、「良かったと思う」と回答した人の回答を抜粋してご紹介します。
・難しい課題をやり遂げた時に、仕事仲間が喜んでくれたこと
・部署の誰もが見逃していた無駄経費を削減できたこと
・内定辞退をされた方に丁寧に対応したことで、入社に導いたこと
今の仕事をしていて良かったと思わない理由は
対して、今の仕事をしていて「良かったと思わない」と回答した人に対し、良かったと思わない理由について質問しました。
最多の回答は「年収に不満があるから」で約半数を占めています。次いで、「職場の人間関係が良くないから」の43.4%、「適切に評価されていないと感じるから」の41.5%と続きました。
「今年仕事で一番印象に残っているエピソード」の質問について、「良かったと思わない」と回答した人の回答を抜粋してご紹介します。
・上司による人格否定や上司によるプライバシーの侵害など
・顧客から理不尽な要求をされた上、断ると契約を解除されたこと
・社長からのハラスメントや無茶ぶり、差別、ミスの多い経費精算など
調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象:現在働いている管理部門・士業の方
調査テーマ:「仕事のモチベーションと満足度」に関する調査
有効回答数:228名
調査実施日:2024年10月19日~10月27日
調査主体:株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がございます。
■■本リリースの転載・利用に関するお願い■■
本調査結果を掲載・利用される場合は、
出典「MS-Japan調べ(https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12580.html)」
と明記をお願いいたします。
まとめ
今回は、勤労感謝の日に合わせて、「仕事のモチベーションと満足度」に関する実態調査を行いました。
仕事に対し、やりがいを持って長く働くためには、モチベーションと満足度が重要ですが、20・30代の若手層は他の年代に比較して低い傾向です。
年収アップや人間関係の改善などの見込みがなく、職場環境の問題でモチベーションが低下している場合は、転職を検討してみても良いでしょう。
転職先でも同じ原因でモチベーションを低下させないためには、転職活動中の情報収集が重要です。応募先企業について人間関係や評価制度、上司の人柄など、内部情報を細かく把握しましょう。
自力での情報収集が難しい場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは、転職希望者だけでなく、求人を募集する企業側にも入念なヒアリングを行っているため、企業の内部情報を把握しています。
また、人間関係や残業など、選考中に直接聞きにくい質問を代行してもらうことも可能です。
管理部門・士業の転職を検討している方は、弊社MS-Japanが運営する「MS Agent」にご相談ください。「MS Agent」は、管理部門・士業特化型転職エージェントとして30年以上の実績があります。
各業界に精通したキャリアアドバイザーとのカウンセリングを通して、モチベーションと満足度を改善できる転職先を見つけましょう。
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