四大法律事務所への就職 ~サマークラークの重要性~

更新日:2023/04/01
弁護士

四大法律事務所への就職 ~サマークラークの重要性~

管理部門・士業の転職

梅雨の季節がやってまいりました。
気持ち良い気候ではありませんが、梅雨の時期がジメジメしていればいるほど、カラッと晴れた夏がやってきたときの喜びも大きくなるのではないでしょうか。
夏よ来い!ということで、今回のコラムでは西村あさひ、森・濱田松本、長島・大野・常松、アンダーソン・毛利・友常の四大法律事務所に就職するにあたって非常に重要な「サマークラーク」についての情報を提供させていただきます。

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四大法律事務所とは?

四大法律事務所とは、日本国内にある法律事務所のうち、所属弁護士が多い4つの法律事務所の総称であり、具体的には以下の法律事務所を指します。

・西村あさひ法律事務所(http://www.jurists.co.jp/ja/
・森・濱田松本法律事務所(http://www.mhmjapan.com/
・長島・大野・常松法律事務所(http://www.noandt.com/
・アンダーソン・毛利・友常法律事務所(http://www.amt-law.com/

これらの法律事務所は、いずれも所属弁護士数が300名を超え(2014年5月時点)、業務内容としても大企業を主なクライアントとし、総合的なリーガルサービスを提供する点に特色を有しています。また、その給与水準も高く、若手弁護士の初任給は1000万円を超えるほどです。そのため、入所希望者も多く、入所するためには他の希望者との熾烈な戦いに勝ち抜く必要があります。

サマークラークの重要性

サマークラーク(法律事務所によっては、サマーアソシエイト、サマーインターンとも呼ばれます)とは、ロー・スクール在学中の学生のために設けられた夏期休暇中の短期間(1週間程度)の研修制度のことです。
研修期間中は、弁護士が行う法律事務の補助を行い、1万円程度の日給も支給されます。
具体的な補助業務の内容としては、判例や法令の調査、簡単な契約書や法律意見書の作成等が挙げられます。

四大事務所への就職にあたっては、このサマークラークへの参加が最も重要な活動となってきます。

形式的には、サマークラークは短期間の就業体験を通じて法律事務所の雰囲気や業務内容に触れる機会を学生に与えるためのものとされていますが、実質的には、事務所側の採用活動の一環としての側面を有するものです。サマークラーク期間中に事務所に優秀さを認められることが出来れば、司法試験終了直後に個別訪問に呼ばれ、場合によってはその場で内定が出ることもあります。
サマークラークに参加せずとも個別訪問に参加することは可能ですが、事務所への入所を希望する者の多くがサマークラークに参加しているため、一歩出遅れた状態となってしまいます。

四大事務所へ入所するための就職活動は、ロースクール在学中から始まっているのです。

サマークラークでは何が見られているか?

サマークラークで法律事務所側が見ているポイントとしては、法的知識・思考力といった業務を行う上で必要となる基礎的法務スキルはもちろんのこと、基本的なビジネスマナーの有無や、人間性も見られているので注意しましょう。

いくら法務スキルが高くても、挨拶ができない、目を見て話せない、お礼が言えない、指示を待ってしか動けない等、基本的なことが出来ていない場合、採用されることはほぼないと言っていいと思います。
要するに、法律事務所側に「この人と一緒に働きたい!」「この人ならうちの事務所でもしっかりやっていけそうだ!」と思ってもらえることが重要です。

そう思ってもらえるためには、自分がどのように思考し行動すべきか、サマークラークに参加する前にしっかり考え準備しておきましょう。

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(文/キャリアアドバイザー)

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