2023年10月20日

IPO準備中企業に転職するメリットは?市場価値への影響・企業が求める人物像など

管理部門・士業の転職

IPO株は、日本語で「新規公開株」を指し、投資家にとっては注目される株の1つです。
購入者を募った時点での公募価格と、実際に上場した際についた初値の差が損益になりますが、多くの場合は初値が上がり、利益が発生します。
そのため、会社にとってもその会社で働く従業員にとっても数多くのメリットが存在し、十分な実績を積んだビジネスパーソンの転職先としても人気を集めています。
今回は、IPO準備中企業・上場達成企業に転職するメリットについてご紹介します。

IPO準備中企業に転職するメリット

少数精鋭のため、大きな収入を得るチャンスがある

新規上場企業のうち、その多くがベンチャー企業です。
また、そのような会社で働く社員の中には、創業者・役員以外で数千万単位の資産を持っている方も少なくありません。
つまり、少数精鋭の人員で業務に携わっていることから、一般社員でも大きな収入を得られるチャンスもあります。

ベンチャー企業は、経営陣の優秀さもさることながら、新しく入ってきたメンバーにも一定の実力が要求されます。
それなりに厳しい環境ではありますが、仕事にしっかり取り組んでいる分重宝され、自身のスキルアップに繋げることが期待できます。

また、利益を還元する人数(社員)が少ないことから、利益が出ればその分一般社員にも多く分配されることになります。
権限委譲の機会も多く、委譲される部分が増えれば増えるほど、その分自分の将来にリターンとして返ってきます。

会社が成長していくのを体感できる

IPO準備を控えた会社には、これから上場するという状況を控えた独特の活気があります。
会社自体のレベルが今までに比べて一段上がり、社員一人ひとりの間にも興奮が広がり、業界に新風を巻き起こせるかもしれないという期待も高まります。
経営者も、大きな達成感を味わうだけでなく、今後どのような会社にすべきか方針を立てやすくなります。

自分たちが新しい基準を作るというのは、聞こえはいいですが実際は非常に煩雑です。
大手企業であればアルバイトに任せるような雑用であっても、時には自分たちでこなさなければなりません。
しかし、そのようなシチュエーションがあるからこそ、一人ひとりが自分のやるべきこと・やりたいことを「会社」を通して見られるようになり、目的意識がはっきりしていきます。それは、大企業では味わえないIPO準備中企業ならではの魅力と言えます。

キャリアアップ・スキルアップに繋がる

IPO準備中の企業に転職して経験する様々な業務は、証券会社で上場引受審査や監査法人でIPO準備中企業の監査を行うなどの特殊な例外を除いては、IPO準備中企業でしか経験できないものがほとんどです。
また、IPO準備中企業での経験は、汎用性がきわめて高いことも特徴です。
たとえば、開示資料の作成、あるいは内部統制の体制整備などは、IPO準備中企業であれば同じことが必ず必要になるからです。

したがって、IPO準備中企業での経験は、自身のキャリアアップやスキルアップに直接繋がってくるといえます。

ストックオプションによるメリットを得られる

IPO準備中企業の中には、福利厚生に社員へのストックオプションを設けている会社もあります。
ストックオプションは、会社が従業員に対して、一定期間定められた価格で自社株を購入できる権利です。
インセンティブの1つであり、働いている企業の株価が上昇することで自分自身の利益にもつながるため、形を変えた実力主義のボーナスと言ってもよいでしょう。
企業の成長に比例して利益が上昇するため、上場を控えた成長局面では大きな利益につながることが想定されます。仕事へのモチベーションアップにもつながり、業務改善にも力が入ります。

ここで注意したいのは、ストックオプションの制度が採用時に整っている会社に転職する場合、企業の株価上昇が見込めない限り従業員にとって利益にならないということです。
あくまでも、採用後に自分の実績が会社の利益に貢献し、株価が上場した際にメリットを享受できるという仕組みを忘れないでください。


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将来転職する場合にも、IPO経験は高い評価につながる

上場を経験した会社で働いた場合、その経験は大きな実績となります。
特に、上場における具体的な手続きに関与したスタッフは、将来的に上場を考えている会社の経営陣には魅力的な人材として感じられます。なぜなら、自分たちがこれから行おうとしていることの「先人」だからです。

特に、経理・財務部門でIPOの手続きを既に経験していれば、変化の早いIT企業などの業種で引っ張りだこになる可能性もあります。
進化している業界で流れる情報というものは非常に狭く、成功者たちは他の成功者がどのような位置を占めているのかを知っています。
転職市場においても同様で、過去にIPO準備中企業で実務経験があり、優秀であるという噂が立てば、ヘッドハンティングで声がかかることも少なくありませんし、先ほど述べたような、IPO準備中企業にとっては大変ニーズの高い人材とみなされます。IPO準備中企業・新規上場企業での経験が、自らの市場価値を高める要素になるのです。

日々刻刻と変化する時代の流れの中では、必ずしもすべての会社が繁栄できるとは限りません。
しかし、そんな中でIPO・新規上場の準備ができるほどの成長を続ける会社で働くことは、非常に意義のあることでもあります。

やるべきことは大企業よりも圧倒的に多く、時には「なぜこのような仕事を自分がしなければならないのか」と考えさせられる場面に遭遇する可能性もあります。
しかし、その分会社というフィルターを通して成長することに、やりがいを見つけやすいメリットもあります。

IPOに特化した知識が無ければ、IPO準備中企業への転職が難しいというわけではありません。
ある程度会社全体の構造を見たことがある、例えば経理・財務面における横断的なスキルが身についていれば、IPO準備中企業への転職を実現できる可能性は十分あります。
上場手続きを経験したことが無いからと諦めずに、自分のスキルを見直してみると、思わぬ武器が見つかるかもしれません。

IPO準備中企業に転職するためには?

IPO準備中企業へ転職するためには、IPO準備中企業がどのような人材ニーズを持っているかをしっかりと把握し、自分のスキルや経験とすり合わせていくことが重要です。
IPO準備中企業の人材ニーズには、以下のようなものがあります。

管理部門を整備できる人材

IPO準備には、管理部門を整備することが欠かせません。 したがって、経理・財務や人事、総務などのバックオフィス業務に携わってきた人材が求められます。

その場合、管理職としてのマネジメント経験はかならずしも重視されません。
管理部門の仕組みを作り、整備することについての実務を、自分が手を動かして実際に経験してきた人が高く評価されるでしょう。

CxO

IPO準備中企業では、様々な専門部門のトップである「CxO」を求めるニーズが強くあります。 特に、最高人事責任者である「CHRO」のニーズは高いです。

CHROは、組織戦略の策定から携わり、採用や人事制度の企画立案、社員の育成方針の策定などを幅広く担当します。
人事部門での専門的な経験が求められるのとともに、様々な業務を幅広く行わなければならないIPO準備中企業では、専門にとらわれない柔軟性も要求されてくるでしょう。

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IPO準備中企業に転職して、自身のキャリアを高めよう!

IPO準備中企業の多くは、管理部門が整備されていないまたはこれから体制を整えようとしています。その一員として働くことはとてもやりがいを感じられると思います。
また複数の業務を担当することもあるため、スキルアップが見込め、キャリアアップやキャリアチェンジを考えた際に優位に進めることができるかもしれません。

その他にも様々なメリットがあるため、IPO準備中企業に転職を考えている方や興味がある方などいれば、ぜひ弊社が扱っている求人をご確認ください。
管理部門に特化しているため、経理や人事、法務などのIPO準備中企業求人を多数取り扱っています。お気軽にご確認ください。

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