2024年03月28日

会計事務所転職の失敗事例と対策。後悔しない転職をしよう!

管理部門・士業の転職

世の中にある会計事務所のほとんどは中小零細企業です。中小零細企業とは中小企業のなかでも特に規模が小さい企業のことをいいます。明確な基準はありませんが、わずかな施設や資本で運営される小さな企業という意味合いがあります。法的には「小規模企業」という区分になります。

中小零細企業は一般企業とは違い、外部からの情報収集が難しいといわれています。情報不足や確認不足から、入所してから、「思っていた職場の雰囲気とは違った」というように後悔をしてしまう人も少なくありません。

この記事では、会計事務所転職の際の失敗例と対策を説明しつつ、後悔しない転職をするポイントをお伝えしていきます

管理部門・士業の転職

会計事務所転職の失敗事例と対策。後悔しない転職をしよう!

「大手企業や有名企業で働きたい」という考えを持つ方は多いと思いますが、世の中に存在する会計事務所の大半は中小零細企業であるといわれています。約3万3000件の会計事務所が存在していますが、そのうち95%以上が中小零細企業である個人会計事務所です。

中小零細企業とはわずかな設備や資本金で運営されているごく小さな規模の企業のことを意味し、法的には「小規模企業」という区分になります。個人の会計事務所の従業員数は合計で10名以下である場合も多いです。

中小零細企業は一般的な企業とは違い、転職サイトに口コミが少ないことが圧倒的に多いです。そのため外からの情報収集が難しいと言われています。結果的に、情報不足や確認不足の状態で入所することになってしまうかもしれません。

情報不足のまま転職活動を続けることで、教育制度や研修制度、有休制度や福利厚生が整っていないことに入所してから気づく場合もあります。「思っていた職場と違った!」とショックを受け、後悔してしまう人もいます。

そういう意味では、転職に失敗してしまう人も一定数いるということになります。転職は人生の大きな転機にもなりうる節目の出来事ですので、できるだけ失敗を避けたいものです。次章では、失敗事例を紹介しますので、転職活動に活かしてもらえると幸いです

【関連ページURL】
Manegy『零細企業とは|大企業・中小企業との違いって何?』
MS-Agent『税理士のキャリアパス ~7つのキャリアフィールド~』

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会計事務所への転職の失敗事例

残業が多く、資格勉強との両立ができない

会計事務所への転職を希望する人の中には、税理士試験の受験を目指している人も多くいます。働きながら受験をするためには、終業後に学校に通うことも考えられ、自宅で学習することも含め、勉強時間の確保と、試験期間中に休みを取ることが必要になります。

「面接では勉強をしている旨を伝えていたが、実際に入所すると人員不足で慢性的に残業過多な状態が続いており、受験勉強時間の確保ができなかった…」というケースは少なくありません。

仕事内容が想定と違った

求人票に記載されている職務内容と、実際に入所した後に任された仕事内容が一致しないケースがあります。「スキルアップを希望して転職したのに、ルーティン業務がメインで、今後も仕事の幅が広がる見込みがない…」ということもあります。

未経験で入所したのに、全く仕事を教えてもらえない

慢性的な人手不足や繁忙期での転職、または事務所の方針に起因することは多いです。大手企業に比べると教育制度や研修制度は劣ってしまうかもしれません。未経験で入所したのに、ほとんど仕事を丸投げされてしまう状態で、何をすべきなのか、困ってしまうケースもあります。

事務所の雰囲気になじめない

小規模な会計事務所は、所長の人柄によってその事務所の雰囲気が決まるといっても過言ではありません。「思ったよりも閉塞的であった」「ワンマンで自分の意見を言いづらい雰囲気がある」など、入所前のイメージと違うケースは少なくありません。

身内だけでやっている企業では家族色が濃いこともあります。少人数規模の事務所において、人間関係が悪くなってしまうと居場所がなくなり、長く勤務することが難しくなります。小規模な会計事務所では所長が面接を行うところがほとんどですので、面接時に所長との相性を見極める必要があります

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後悔しないためにするべき対策

第2章の失敗事例にあげた4例は、事前の情報不足や確認不足が原因であることが多いです。後悔しないための対策として、以下の方法を参考にしてください。

求人票上の情報だけを信じるのではなく、自分の目で確かめる

採用が目的なので、求人票にはその事務所の良いところが書いてあることがほとんどです。「資産税の案件に関われます」と記載があった場合でも、実際は9割が法人業務で資産税は1割程度、そして資産税の対応はベテラン社員が担当している等、入社後も法人業務しか関わることができなかったというケースもあります。

このように求人票を鵜呑みにせず実態を面接で直接確認することが大切になってきます。

転職エージェントを活用する

エージェントは事務所側の状況や、過去にその事務所の選考を受けたことがある人の感想など、信頼性の高い、非公開情報を持っていることが多いです。会計事務所業界に詳しいエージェントを活用するのは、外部に出ている情報が少ない会計事務所に転職する際には有意義な方法といえるでしょう。

MS-Japanは会計事務所で働く方の転職支援を30年以上を行ってきた実績があるため、豊富な会計事務所の情報を保有しています。

【参考ページURL】
MS-Japan:管理部門・士業におすすめしたい転職サービス No.1

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会計事務所への転職時にチェックしたいポイント

事務所の雰囲気

「面接時に訪問したら所内で働いている人の様子をよく観察する」、「所長だけでなく他のスタッフとコミュニケーションをとってみる」ということは非常に大事になってきます。「疲れた顔をしている人が多い」「挨拶がない」など働いている方の表情を見ることによって、なんとなくその企業の雰囲気が良い・悪いというのが伝わると思います。

高齢所長がワンマンであり、ベテラン層が多く退職してしまったため、最近入所した人しか残ってないケースや、出産後に復帰しにくい雰囲気があるケース、過去に事務所内で分裂があった背景があるケースもあります。教育制度や研修制度が整っていないことなど、ネガティブな内部事情はなかなか面接では聞きにくいことですので、気になる場合はエージェントなどを活用するのが良いでしょう。

税理士試験受験生の有無、勉強応援体制

面接官に「勉強との両立を応援しています」と言われた場合であっても、実際に所内には勉強と両立している人がいないということもあります。両立している人がいないということは、勉強の応援体制が整っていない可能性もあります。受験をする人が他にもいれば、安心感を持てるでしょう。定期的な勉強会、試験受験前の休暇制度と活用状況などは入所前にチェックしておきたいところです。

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MS-Japanで決定した会計事務所の転職事例

ここで、MS-Japanを利用した転職の事例を5つ紹介します。自身の転職の参考にしてください。


経験者の転職事例

『会計事務所に所属し、勉強しつつ実務経験も積んでいきたいと思い転職!』

  • ・20代後半女性(税理士2科目合格)
  • ・年収385万円→年収480万円
  • ・派遣社員→Big4税理士法人 税務コンサルタント

税理士試験にめどが立ったため、転職活動に本腰を入れることを検討。勉強時間を確保できる会計事務所に転職して、実務経験も積んでいきたいと考え、自分に合った転職先を探すため今回転職活動を開始。


『国際税務にチャレンジするべくBig4税理士法人へ転職!』

  • ・30代後半女性(税理士3科目合格者)
  • ・年収550万円→年収530万円
  • ・中小税理士法人→Big4税理士法人 税務コンサルタント

日本国内企業で税務申告業務を数年経験した後、国際税務にもチャレンジしたいと考え、Big4税理士法人を目指して転職活動を開始。


『自分が持つ3つの軸を妥協することなく税理士としてさらなるキャリアアップが叶う環境へ!』

  • ・40代前半男性(税理士)
  • ・年収1,100万円→年収1,100万円
  • ・Big4税理士法人→中小税理士法人

腰を落ち着けて長期就業すること、クライアントと直接やり取りできる環境を作ること、税務をメインに今までの経験を効率よく活かすこと、自身の経験を後輩に継承することなどを実現するため転職活動を開始。


未経験者の転職事例

『簿記2級と会計士の勉強をしてきた知識を活かし会計事務所の正社員へ!』

  • ・20代前半女性
  • ・就業経験なし→年収350万円
  • ・ブティック系会計事務所

簿記2級と公認会計士試験の勉強をしてきた知識を活かし、今後は正社員として会計事務所でキャリアを築いていきたいと考え転職活動をスタート。


『大手金融業界の営業職から会計事務所スタッフにキャリアチェンジ!』

  • ・30代前半男性
  • ・年収450万円→年収400万円
  • ・東証プライム上場企業 金融業界 営業職→中小会計事務所 税務会計スタッフ

仕事をする中で、保険の営業では提案できる内容が限られてしまうため、クライアントの悩みに対して、よりよい解決策を提案できる仕事へのキャリアチェンジを検討。すぐに税理士の勉強を始め、受験が一段落したため転職活動をスタート。

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会計事務所への転職を目指すには転職エージェントの活用がおすすめ!

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会計事務所への転職で後悔しないためには、転職エージェントを活用することをおすすめします。転職エージェントなら、希望条件に合った転職先を見つけ出し、転職を成功させるためのさまざまなサポートが受けられます

転職エージェントとは?

一般の転職サイトは情報を提供するだけですが、転職エージェントとは転職を希望する人に対して、必要なサポートを提供するサービスを指します。

専門のキャリアアドバイザーによるカウンセリングから転職情報の提供、さらに転職が成功するまでのあらゆるステップで転職希望者を支援します。

会計事務所への転職ならMS-Japan

MS-Japanは士業に特化した転職エージェントであり、30年以上の歴史の中で会計事務所への転職を数多く成功させてきました。会計事務所に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍し、転職希望者に対して最適なアドバイスとサポートを行います。

また転職サイトのように、公開された求人情報以外にも、豊富な非公開求人情報を提供しているため、転職の成功率が大きくアップします。
他にも提出書類の添削や面接の練習などのサービスも実施しており、不安を感じることなく転職の準備を進めることができます。場合によっては給与や労働条件について、転職先との交渉を任せることも可能です。

MS-Japanでは無料会員登録をすれば、すべての会員が充実したサポートを受けられます。しかもサービスに対する費用はかかりません。ぜひ会員登録して、自分の希望に合った転職先を探してください。

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まとめ

以上、会計事務所転職の際の失敗例と対策に触れつつ、後悔しない転職をするポイントをお伝えしてきました。世の中に存在する会計事務所のほとんどが中小零細企業ですが、中小零細企業にはデメリットや転職活動をする際に気を付けなければいけないことがあります。

中小零細企業は外からの情報収集が難しいことから、「勉強の両立ができない」「教育制度が整っていない」「仕事内容が違った」「雰囲気になじめない」など入所してから思っていた職場と違ったと後悔する人が少なくありません。

人生の中でも転機になり得る転職活動ですので、失敗しないためにも「事務所の雰囲気」「事務所の人員構成」「勉強の応援体制」を自分の目で事前にチェックしておくことは非常に大切になってきます。繁忙期を避け、会計事務所に強いエージェントを利用することで転職の成功に繋がると言えるでしょう。

この記事の内容が会計事務所に転職をお考えの方の参考になれば幸いです。

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