【人事・総務の転職市場】2019年度上半期の総括と下半期の予想

更新日:2019/12/12
人事・総務
レポート

【人事・総務の転職市場】2019年度上半期の総括と下半期の予想

管理部門・士業の転職

2019年度上半期の人事・総務部門は、求職者・求人の数ともに多く、転職市場は活発でした。 企業の人手不足が依然として続いているため、他の職種と同様、人事・総務も売り手市場が続いています。 この記事では、人事・総務経験者に絞り、転職を希望した人・転職を成功させた人のデータをまとめています。 人事・総務経験者は、今後の転職活動に役立てて頂けたらと思います。

管理部門・士業の転職

1.人事・総務経験者が転職活動を開始した時期

人事・総務経験者の転職活動を開始した時期で一番多かったのは6月でした。 4月~5月の時期は、新入社員の入社式・教育・配属、また異動・昇進によって辞令の発行が必要になるなど業務が立て込み、人事担当者はかなり忙しい時期となります。 忙しい時期がひと段落し、10月~年明けの転職に向けて活動を始める方が多いといえるでしょう。

採用側としても比較的余裕がある時期に中途採用したいという思いがあるため、未経験で人事・総務を目指すのであれば冬場から春にかけては避けた方がよいかもしれません。 とはいえ、すぐにでも人手が欲しいといった企業も多くあるため、即戦力人材の募集は常にありますし、企業によって業務状況・採用戦略は異なってきますので、求人状況を把握しておきましょう。

人事・労務担当の忙しい時期とは?残業は多いのか?

2.人事・総務経験者が希望した職種とは

人事・総務経験者が、転職先として希望している職種は圧倒的に「人事・総務」でした。 それ以外の職種をみると、「経理・財務」「法務」などがあり、また数は多くないですが、社労士の資格を活かして「社会保険労務士事務所」を希望する方もいました。

3.転職希望者の年収状況とは

転職を希望する人事・総務経験者の約半分が年収400万円~699万円の層でした。 また、年収が400万円未満の方には30代の方も目立ち、年収アップを図るために転職を希望される方も多くいます。
また、年収700万円以上の方は、経験を重ねた管理職が大半を占め、

  • 「新たなステージへチャレンジしたい」
  • 「Uターンして生まれ育った地元で働きたい」
といった転職理由がありました。

4.転職希望者の年齢について

転職活動を開始した人事・総務経験者の中で、最も多い年齢層は30代でした。 20代・30代で半分を占めており、2018年は40代が多かったことを考えると、転職者の年齢は若くなってきているといえるでしょう。
転職理由としては、
・20代
「長時間労働」「給料の伸びしろが頭打ち」
・30代
「子育てを両立しながら長期就業できる環境で働きたい」
「総務業務の比率が多くなっていたので、人事としてさらなるキャリアアップを働きたい」
などがありました。

5.転職希望者の経験年数とは

転職活動を始める人事・総務経験者の中で、10年以上経験している方が最も多かったです。 ただし2018年と比べると割合は減っているため、上の「4.転職希望者の年齢について」で述べたように、転職者の年齢や経験年数が下がってきているといえます。 経験年数が10年以上ある方は、40代以上が大半を占めていました。

6.転職を成功させた方の活動期間

ここからは転職を成功させた人のデータを見ていきたいと思います。 上記のデータは、求職者がカウンセリングしてから内定までにかかった日数を示したグラフです。

1番多かったのは「31日~60日」で、3ヶ月以内で決定した方の割合は77%でした。 売り手市場のため、経験者であれば比較的早期の決定も期待できますが、転職活動期間はあくまでも目安として捉えていただき、ミスマッチを避けるために納得いくまで転職活動を続けることをおすすめします。

7.転職を成功させた年齢

転職が決まった年齢は30代が38%、40代が35%でした。 転職希望者の割合は30代が33%、40代が30%と決定者の割合とあまり相違がないため、企業が求めている経験・年齢層と求職者が比較的近いといえるでしょう。

8.転職を成功させた方の決定年収

転職を決めた年収で最も多かったのは「400~699万円」の層でした。 2018年と比べると、「700~999万円」の層の割合が増えており、「~399万円」の層の割合が減っているため、年収をアップさせて転職を成功させた方が多いといえるでしょう。 決定年収の最高額は1,300万円、50代前半の男性で、大手飲食グループ会社の人事部長のポジションでした。

9.転職を成功させた方の保有資格・スキルについて

人事・総務職に転職を決めた人の保有資格をみると、社会保険労務士を取得者が全体の14%でした。 他の職種同様、人事・総務職は資格よりも実務経験が問われますが、社会保険労務士は難易度の高い国家資格であり取得しておくと有利なのは間違いありません。 企業としては社会保険労務士が自社にいることで、顧問報酬の削減といった観点からもメリットがありますし、昇格の可能性も高まるでしょう。 また、社会保険労務士事務所への転職や将来の独立開業を狙うことも可能になります。

こんなに助かる!企業に社労士がいることのメリットとは

10.人事・総務の転職成功事例

①20代後半・女性

前職 建築会社
内定先 東証一部上場グループのITサービス企業
年収 400万円(20万円up)
資格 秘書検定2級
転職に要した期間 約1ヶ月半
キャリア 社労士法人や事業会社にて、労務・経理を幅広く経験。前職では、コンプライアンスの点において長期就業に懸念を感じ転職。

②40代後半・男性

前職 設計・開発会社
内定先 広告会社
年収 910万円(110万円up)
資格 中小企業診断士
転職に要した期間 約4ヶ月
キャリア コンサルティングファームで業務改善や、事業会社の経営企画部門で経営戦略立案を経験。経験や人柄が買われ広告会社に人事部長として転職。

11.2019年度上半期の転職動向を踏まえた、今後の傾向は?

人事・総務経験者の転職希望者の年齢が若くなる傾向がある中で、転職によって年収を上げた方も目立ちました。 引き続き人事・総務の転職市場は活発でしょう。未経験からの転職も今がチャンスです。 弊社は管理部門に特化した転職エージェントです。 人事・総務を志望する方はもちろん、それ以外の管理部門としての経験を積んでキャリアアップしてきたい方にも、幅広くご提案させていただきます。

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