税理士事務所の1日のスケジュールと仕事内容

更新日:2023/04/01
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税理士事務所の1日のスケジュールと仕事内容

管理部門・士業の転職

税理士事務所の一日の仕事内容をみると、税理士は税務顧問をしているクライアント企業の訪問に時間を割くことが多いです。 また、税理士事務所のスタッフは、記帳代行や決算書類作成などの事務仕事を担当します。 この記事では、税理士事務所で働いてみたいと考えている方に向けて、仕事内容や一日のスケジュールをご紹介します。


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税理士の仕事内容

税理士の仕事内容は、税理士の独占業務である「税務代理」および「税務書類の作成」「税務相談」が中心となります。 また、それに付随して多くの税理士事務所では、記帳代行や帳簿や決算書類作成などの会計処理支援、およびM&Aの仲介や事業承継の支援、資金繰りのための金融機関との交渉など、経営・財務コンサルティング業務を行っています。

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税理士事務所の一日のスケジュール

それでは、税理士事務所に勤務するある税理士の、一日のスケジュールと仕事内容を見てみましょう。

■6時
起床して朝食を取りながら、日経新聞など数紙に紙版とWeb版で目を通します。 特に経済・産業面は熟読。 税理士の仕事は税制や経済の動向など社会の動きと密接に関連します。 最新の情報を常に入手しておくことは欠かせません。

■8時30分
出社したら、事務所のスタッフが揃うまでメールのチェック。 メールは税務顧問をしている企業、あるいは税理士事務所のスタッフから、相談や依頼などがきているので、対応していきます。

■9時
始業時間の9時になったら朝のミーティング。 今日のスケジュールやスタッフの役割分担を確認します。

■9時30分
1件目のクライアント訪問へ。 税務顧問をしているクライアント企業へは、原則として毎月1回訪問し、経営状況を詳しくヒアリングするとともに相談を受け付けます。 この日1件目の訪問先はベンチャー企業の若手社長。 イグジットに向けた戦略を確認します。

■12時
訪問先の社長とともに昼食。 食事の時間も、顧客との重要なコミュニケーションの機会です。

■13時
昼食が終わったら2件目のクライアント訪問。 今度は老舗中小企業です。 社長が高齢になりつつあるこの企業では事業承継が火急の課題。 事業承継に必要な施策や手続きを確認します。

■15時
2件のクライアント訪問を終えたら帰社し、事務所で仕事をします。 まずメールをチェックし、つづいて事務所スタッフからの質問や相談に答えます。 税理士が不在のあいだに、事務所スタッフには質問事項が山のように溜まっています。

事務所スタッフの質問に答えたら、自身の仕事である税務書類の作成に取り掛かります。 税務書類の作成は、多くの作業については事務所スタッフが行いますが、税理士でなければできない処理も様々あります。 自身の仕事をしている際にも、事務所スタッフから質問や相談を容赦なく持ちかけられますので、そのたびに丁寧に説明をします。 また、翌日のクライアント訪問のための資料を集め、確認します。

■18時30分
この日は、軽く夕食を済ませた後、異士業交流会へ出席。 税理士にとって、弁護士や公認会計士など他の士業との交流は欠かせません。 この日は「事業承継における課題とその解決」についてパネルディスカッションを聴いて詳しく学びます。 その後の懇親会では、旧知の弁護士や会計士などと情報を交換します。

■22時
一日のスケジュールが終わってようやく帰宅。 家族とともにテレビを見ながら会話して、疲れを癒やしてから就寝します。

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税理士事務所の年間スケジュール

次に、税理士事務所の年間スケジュールを見てみましょう。年間スケジュールはだいたい、下の表のようになります。

期間 内容
12月~翌年1月 年末調整
2月~3月 個人事業主の確定申告
4月~5月 3月決算法人の決算業務
6月~11月 その他の法人の決算業務

税理士事務所の仕事は月次決算を中心とした「月次業務」がルーティンとして存在します。 それにプラスして、上のような年間スケジュールが組まれていくことになります。 したがって、税理士の繁忙期は12月~5月となり、それ以外の時期は比較的余裕があります。

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税理士事務所に転職するには?

税理士事務所に転職するために必要となる資格、および適した年齢を見てみましょう。 資格について、税理士または公認会計士などの有資格者は採用されますが、必ずしも資格が必須ではありません。 近年では税理士事務所は人材不足となっており「資格なし」での求人も多く出されているからです。

ただし「日商簿記2級」を取得していれば、転職には有利になるでしょう。 さらに「税理士試験」で1科目でも合格していれば、税理士事務所への転職には大きく有利になってきます。

年齢については、20代であれば「未経験」での採用もあり得る状況です。 それに対して30代以上の場合は即戦力を期待されることになるため、税理士事務所での勤務、あるいは企業での経理の経験が求められるでしょう。

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まとめ

税理士事務所では、税理士は多くの時間をクライアント企業訪問のために割きます。 その一方で税理士以外のスタッフは、事務所での書類作成業務などに従事することが多いです。 税理士事務所への転職は近年では「資格なし」「未経験」でもできるようになっています。 税理士事務所で働きたいと思う場合は、積極的にチャレンジしていきましょう。

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