2023年08月25日

50代・内部監査の転職を成功させるには?市場動向・成功事例など

管理部門・士業の転職

50代での転職は、若い世代に比べると難易度が高いですが、実務経験やスキル次第で壁を乗り越えることができます。
内部監査職への転職に関しても同様で、他職種と比較すると求人数は少ないものの、一定のニーズは存在しています。

転職を成功させるためには、どんな人材が必要とされているのか、正しく知ることが大切です。
この記事では、50代の内部監査職への転職にフォーカスして、市場動向や成功事例などをご紹介します。


管理部門・士業の転職

内部監査の転職市場は?

まずは、内部監査職の転職市場における動向についてお伝えします。
ニッチな職種であるため、経理・人事などの職種と同等に考えないことが、転職活動を進めるためのポイントになるでしょう。

直近3年の求人数は増加傾向

2020~2022年における内部監査職の求人数は、増加傾向となっています。
2022年は、コロナ過の影響を受ける前の2019年よりも求人数が増加しており、企業における内部監査の重要性が高まっているのがわかります。

繁忙期・閑散期を問わず、常に新規求人が出ている状態

内部監査職は、1年を通して新規求人が発生している状況で、特に求人が多くなる時期を想定するのが難しい傾向にあります。
逆に言えば、業務の繁忙と求人数について検討する必要がないため、求職者は思い立ったらすぐ求人をリサーチすることができます。

求人数はさほど多くない

内部監査を目指して転職活動を行う場合の注意点は、他職種と比較して、そもそもの労働人口が少ない点です。
労働人口が少ないということは、求人数も少なくなる傾向にあるため、内部監査への転職は狭き門と言えるでしょう。

そのため、転職活動が長引くこともあり、中には半年から1年という期間がかかる人もいます。特に、実務未経験での転職を検討している人は、早めに情報収集を行い、働きながら転職活動をスタートさせるのがよいでしょう。


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内部監査の年齢層は30~50代

内部監査を任される人材の年齢層は、概ね30~50代と言われています。
20代が含まれていないのは、以下のような「内部監査独特の事情」があるためです。

社内の事情に精通している必要がある

内部監査のポジションに学歴・資格の必須要件を設けている企業は多くありません。
大卒だけでなく、高卒・高専卒から現場経験を積み、内部監査を担当する人材もいます。

そもそも、内部監査の職務とは、企業など組織における内部統制の整備・運用状況を調査することです。
その後、検討・評価というプロセスを経て、結果を社長・取締役会などに報告し、改善を提言します。

監査を行うにあたり、担当者が社内の事情を十分に理解していないと、何らかの問題が生じる可能性があります。
少なくとも、社内ルールを把握していて、各部署の責任者と対等な立場でやり取りできるような人材でなければ務まらず、勤続年数が短く、社会人経験も少ない20代には荷が重い職務と言えるでしょう。

横断的な実務経験が求められる

内部監査は他部署からの社内異動で任命されるケースも多く、その場合の出身部門は実に様々です。
経理・財務や人事・労務などのバックオフィス部門だけでなく、営業・販売などの部門や、情報システムなどの部門からも人材が集まります。

内部監査は、内の横断的な実務経験が求められます。言わば「ゼネラリスト」としてキャリアを積んでいる人材が、内部監査には適任とされます。

人間力が評価される

内部監査職になるルートは、企業の方針により異なり、一般的なキャリアパスというものがありません。

様々な部門で経験を積んだ後に異動となり、のちに内部監査として配属されるケースが多いですが、中途採用の場合は、秘密保持や倫理観、社会人として求められるトランスファラブルスキルなど、幅広い側面から人間力が評価基準となります。

多面的な思考能力に加えて、部下教育や部署の改善に関する実績も、評価の対象となるでしょう。


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50代で内部監査として転職することは可能か

経験者は転職可能

先述した通り、内部監査を担当する人材の年齢層は、30~50代です。
そのため、内部監査の実務経験者、またはそれに類する経験がある人材は、50代であっても十分採用される可能性があります。

内部監査の転職市場では、以前は30~40代の経験者を対象とする求人が多い傾向にありましたが、売り手市場が長引く中でストライクゾーンを広げる企業も増えてきています。
ただ、関係部署との調整など、内部監査特有の業務内容を考慮すると、20代をポテンシャル採用する企業は少ないでしょう。

経験豊富な50代以上を対象とした、スペシャリスト向け採用も盛んに行われていることから、50代で内部監査職に転職することは可能と考えてよいでしょう。

50代×未経験者は比較的難しい

内部監査には、社内の実態を客観的にとらえ、自社の問題に応じて最適な改善策を講じることが求められます。
その分、求められる知識・経験の分野も多方面にわたり、責任も重大なため、まったくの未経験者に内部監査を任せるケースは稀と考えてよいでしょう。

それでも50代が未経験で内部監査職を目指すのであれば、応募先に対して説得力のあるキャリア・実績が必要です。
例えば、公認内部監査人(CIA)や公認会計士資格の取得など、内部監査に対応可能な「根拠」をアピールできるよう準備しましょう。

なお、公認内部監査人・公認会計士試験について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【関連記事】
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50代で内部監査への転職を成功させるには

50代という年齢を前向きに受け入れてもらい、内部監査への転職を成功させるには、どのような条件を満たす必要があるのでしょうか。

以下、詳細を解説します。

求められているスキル・能力

内部監査職として勤務するにあたり、年齢を問わず求められるのは、内部監査に関する知識です。
知識を体系化して把握している人材は、企業にとって評価の対象となります。

その上で、監査対象となる広範な業務への理解も求められます。
財務会計の分野だけでなく、研究開発や営業など、基本的には社内すべての部署が対象になるものと考えてよいでしょう。

その他、問題を正確に把握し原因究明につなげる分析力や、部署や役職を問わず円滑にコミュニケーションをとれる能力も必要です。
これだけのスキル・能力をバランスよく備えるためには、やはり相応の年月が必要であることは疑いなく、その点では50代人材にも十分チャンスがあります。

面接官が見ているポイント

内部監査職での内定を勝ち取るためには、小手先のテクニックは通用しないと考えた方が賢明です。
面接においては、ほとんど確実に、「なぜ内部監査に携わりたいのか」を直接的に問われるでしょう。未経験から内部監査職を目指す場合は、面接官が納得できる志望動機が必要です。

また、経営者や面接官は、応募者が客観的な判断ができる人材かどうか、各部署の責任者に意見できるレベルの内部監査知識を備えているか、面接の中で確認したいと考えています。
その点を踏まえ、過去の経験をもとに、具体的かつ一貫性のあるアピールを心がけましょう。


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50歳を機に新たな環境での転職&年収アップをかなえた内部監査の事例!

50歳を機に 新たな環境での転職 &年収アップをかなえた 内部監査の事例!

50代での転職は、業種・職種を問わず厳しいものですが、絶対にできないことではありません。
弊社MS-Japanは士業・管理部門に特化した転職エージェント「MS Agent」を提供しています。

以下で、「MS Agent」を使用して転職に成功した50代の転職事例をご紹介します。

【転職者プロフィール】
Cさん
50歳・男性
転職前:スタンダード上場企業(人数:~1000名)(年収:600万円)
転職後:プライム上場企業(人数:~300名)(年収:680万円)

Cさんは、1,000名規模の上場企業で内部監査として働かれていたところ、管理部門の人数縮小があったことと50歳になったことを契機に、より安定した企業で定年まで活躍の機会がある企業への転職を決意されました。

MS Agentで複数の求人を紹介し、代表との相性や事業の安定性など、面接を通して判断いただいた上で、定年まで働くことのできる安定性を持ったプライム上場企業へ、年収アップの転職を実現しました。


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50代8社経験・IPO準備中企業に転職された方の成功事例

続いて、Tさんの転職事例をご紹介します。
過去の転職回数が多い場合、社風によってはそれだけで不採用とする企業も少なくありません。
しかし、50代で8社での勤務経験があるTさんは、逆にその点を前向きにアピールして転職に成功されています。

【転職者プロフィール】
Tさん
50代前半
取得資格:簿記3級

Tさんは、過去の勤務経験を活かして長期的に就業できる環境を希望されていましたが、社内体制への不安・担当業務内容の相違から、前職に入社半年のタイミングでMS Agentに登録し、転職活動をスタートされました。

50代で転職回数が8回と多いですが、その分様々なフェーズの会社で勤務してきたからこそ得た豊富な経験・知識が選考時のアピールに繋がりました。
内部監査の経験が豊富なこと、これまでの転職活動において一貫した軸を持ち転職されていたことが評価につながり、現年収をスライドしてベンチャー企業への転職に成功されました。


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内部監査の求人情報

内部監査の求人情報

内部監査のスペシャリストとして働ける上場企業や語彙力を活かして高収入も狙える外資系企業など、幅広い内部監査の求人を掲載しています。
サイト上に公開されている求人はごく一部であり、会員登録することでより多くの求人をご確認することが可能です。


内部監査への転職はMS-Japanへご相談ください

転職活動中は、検討中の企業と自分の経歴とのマッチングが気になるところです。
応募したい企業が決まっても、自分の強みを文章化できず、アピールにつながらないケースもあります。

もし、内部監査への転職を検討しているものの、思うように転職活動を進められていないと感じた方は、転職エージェントの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

MS-Japanは、内部監査だけでなく、管理部門・士業にも特化型した転職エージェントです。
過去の業務経験の洗い出し、キャリア形成のビジョン構築を、経験豊富なキャリアアドバイザーがサポートいたします。

無料の会員登録をしていただくことで、応募書類の添削・面接対策・求人紹介・カウンセリングなど、多方面でのサポートが可能です。
内部監査職として、新しい環境でスタートを切りたいとお考えの方は、MS-Japanにご相談ください。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

圓鍔 忍

大学卒業後、旅行代理店にて法人営業を約3年。20代でMS‐Japanへ入社。
企業の採用支援(リクルーティングアドバイザー)を約8年、求職者の転職支援(キャリアアドバイザー)を約5年経験。
両ポジションでチームマネジメントを経験し、キャリアアドバイザーとしては複数回にわたり支援実績数NO1を獲得。リクルーティングアドバイザーにおいても入社1年半後にチームマネジメントを経験させていただきました。現在は子育てと両立しながら、常に社内でトップ10以内の採用支援実績を維持。

経理・財務 ・ 法務 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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