2025年01月15日

【40代内部監査の転職】求められるスキルや転職事例など

管理部門・士業の転職 管理部門・士業の転職

40代という節目を迎え、これまでのキャリアを活かして内部監査への転職を考える方が増えています。
内部監査の経験がある方はもちろん、これまで他分野で培った知識やスキルを活かし、内部監査で新たな価値を生み出すことも可能です。

本記事では、40代で内部監査職への転職を目指す方に向けて、求められるスキルや成功事例を詳しく解説します。
また、未経験から内部監査に転職するためのポイントもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

40代の内部監査転職におすすめの求人情報

監査部(経営監査・業務監査)

仕事内容
・年度内部監査計画策定業務
・個別監査の計画~フォローアップ
・海外への監査出張あり
必要な経験・能力
<必須>
・英語力(TOEIC800点以上、ビジネスレベルの英会話)
・内部監査または会計監査の業務経験3年以上
<歓迎>
・CIA有資格者
想定年収
689万円 ~ 1205万円

内部監査(マネージャー~室長候補)

仕事内容
・内部監査計画立案
・内部統制の整備
・監査法人対応業務
必要な経験・能力
・内部監査に関わる業務経験3年以上
・経理財務や法務のご経験
想定年収
650万円 ~ 1200万円

内部監査(室長候補)

仕事内容
・内部監査の計画立案
・各部門における関連法令の遵守マニュアルの確認
・内部統制整備/運用の評価
必要な経験・能力
・内部監査のご経験
想定年収
600万円 ~ 800万円

内部監査の転職市場

他職種と比較してニッチな印象を持たれがちな内部監査ですが、転職市場におけるニーズは確実に存在します。
ここでは、内部監査の転職市場における特徴を解説します。

内部監査の求人動向は増加傾向にある

内部監査の求人動向は、2019年から2022年にかけて増加傾向にあります。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で一時的に新規求人が減少し、採用意欲も低下しましたが、2021年には回復傾向に転じました。
さらに、2022年に関しては、コロナ禍以前の2019年よりも求人数が増加しました。

このことから、内部監査のニーズは今後も増加し、求職者に有利な状況(売り手市場)が続くと予想されます

経験者が少ないこともニーズの高さに影響している

上場企業や会社法上の大企業では内部監査が義務付けられており、多くの企業が内部監査部門を設置しています。一方、中小企業では内部監査部門を設置していないケースが少なくありません。
このことから、営業や経理などの他職種と比較すると、内部監査の経験者は少ないと考えられるでしょう。そのため、内部監査経験者は転職市場で高く評価されます。

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40代の内部監査は市場価値が高い!

内部監査は、企業の経営や業務全般において、不正行為やそれに伴うリスクを監査する仕事です。
問題点を指摘するだけでなく、改善策を経営層に助言する重要な役割を担っています
経営の健全化や企業価値の向上を目指す上で、幅広い経験を持つ人材が求められています。

40代の内部監査は、これまで培ってきた幅広い経験を活かし、より具体的なアドバイスや改善提案を行えることが期待されます
40代という年代であれば、業界での経験値が十分に蓄積されており、経営層と対等な立場で意見交換ができるでしょう。

他の管理部門の職種と比較して、内部監査の平均年齢は高めで、40代での転職も十分に現実的です。
しかし内部監査としての実務経験やリスク管理、コンプライアンスに関する専門的な知識が求められるため、注意が必要です。
経理や経営企画、あるいはコンサルティングの経験がある方にとっては、それらのキャリアが内部監査で強みとなる可能性があります。

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40代内部監査の転職では何が求められる?

40代で内部監査職に転職するためには、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。
以下、主なものをいくつかご紹介します。

内部監査や内部統制の知識・スキル

40代の内部監査に求められるスキルや経験で、とくに重要なのが「内部監査」および「内部統制」に関する知識・スキルです。
内部監査の役割は、企業の業務全般にわたります。
内部監査の一連の流れはもちろん、それぞれの部門の業務についても理解しなければなりません。

内部統制とは、企業が業務効率やコンプライアンスの遵守、財務報告の信頼性を確保するためのものです。
内部監査担当者には、財務報告のプロセス全体を熟知し、適切な統制手段が導入されているかどうかを評価する能力が求められます。

組織をマクロ・ミクロで洞察するスキル

内部監査には、組織を鷹の目で俯瞰しつつ、顕微鏡で原因の詳細を突き止めるという、マクロ・ミクロの視点が求められます。
具体的には、そのリスクが社内全体や社外に広範囲で影響を及ぼすものなのか、あるいは支社や部署など一部に限定されるものなのかを見極めるスキルが求められます
個々の事象についてメスを入れつつ、経営全体に非効率的な要素が見つかれば、全社一斉に改善を促す決断が必要になるでしょう。
なお、内部監査担当として評価されるスキルについて、より詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

コミュニケーションスキル

内部監査は、他部署への指摘が必要な場面も多く、どうしても損な役回りになりがちです。
かといって、監査対象に媚びるようなスタンスをとってしまうと、監査の本義を見失う恐れがあります。
監査を進める中で、改善のメリットを周囲に正しく理解してもらうには、円滑なコミュニケーションスキルが不可欠です。
自己アピールでは、過去の在籍部署や企業で、どのような指摘・指導を行ってきたのかにフォーカスしてまとめるとよいでしょう。

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40代未経験で内部監査に転職するには

40代未経験で内部監査に転職するには40代未経験で内部監査に転職するには、以下の3つのポイントを意識してください。

監査法人での監査経験を活かす
内部監査に関する資格を活かす
経理会計など内部監査関連の経験を活かす

それぞれのポイントを解説します。

監査法人での監査経験を活かす

まずは、監査法人での監査経験を活かすことです。
監査法人が担当するのは外部監査ですが、企業活動を評価する点では同じです。
企業の財務報告や内部統制の監査に携わってきた経験があれば、その知識を内部監査でも直接活用できます。
公認会計士資格は、会計・監査に関する専門知識の証明となります。
監査法人で培われたノウハウに期待する企業・経営者も少なくなく、内部監査への転職にも有利に働くでしょう。

内部監査に関する資格を活かす

40代未経験で内部監査に転職するには、内部監査に関する資格を活かすのも重要です。
資格は、内部監査の基礎的な知識やスキルを証明する手段であり、持っていれば転職で有利になる可能性があります。
内部監査分野で広く認知されている資格として、CIA(Certified Internal Auditor:公認内部監査人)が挙げられます。
内部監査の基本的な知識や国際基準に準じた監査スキルを証明できるため、アピールポイントの1つとして考えるとよいでしょう。

経理会計など内部監査関連の経験を活かす

経理や会計、財務、経営企画などの類似業務経験も、内部監査関連のスキルとして評価されることがあります。
特に、内部監査の経験者は転職市場で希少な存在です。
企業によっては、類似業務として会計事務所・金融機関(営業)での勤務経験がある人材を採用する場合もあります。
内部監査は人手不足の傾向にあり、上記の経験や資格を活かすことで未経験からの転職も十分に可能です。

ただし、未経験者を対象とした内部監査の求人は限られているため、効率的な転職活動が必要です。
そのため、未経験から内部監査に転職したい場合は、内部監査の求人を多数扱っており、かつ未経験者の転職を支援する転職エージェントの活用が推奨されます。

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40代×内部監査の転職成功事例

監査経験を活かして内部監査へ転職を成功させた公認会計士の事例

  • Mさん(40代・女性)
  • 転職前:監査法人
  • 転職後:大手上場子会社(年収130万円アップ)

大手監査法人で勤務していたMさんは、時短勤務にもかかわらず業務量過多で忙しい状況が続いていました。
そのため、フルタイムかつ残業が少ない環境で、公認会計士の経験を活かせる内部監査への転職を希望されました。
初めての転職でしたが、弊社のキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーとのカウンセリングを重ねる中で、転職の軸を「働き方改善」と明確化できたことで、ご自身も納得する進路を見つけることができました
その後、ほぼリモート勤務で残業の少ない職場に転職し、公認会計士としての経験を活かせる企業に入社しました。

金融経験とCIAを活かして未経験から内部監査に転職成功した事例

  • Tさん(40代・男性)
  • 転職前:金融、経理、総務など3社経験
  • 転職後:東証プライム上場企業の内部監査(年収50万円アップ)

金融業で20年以上働き、事業会社でも経理や総務などの業務経験を積まれたTさんは、内部監査への転職を希望し、CIAの資格を取得されました。
Tさんの経験は内部監査に活かせるものであり、かつCIAを取得されていたことで、Tさんが応募可能な求人は30件以上ありました。
内部監査経験の不足により選考通過率は低かったものの、Tさんのポテンシャルと関連業務の経験が評価され、上場企業の内部監査職に内定しました。

即戦力が求められる内部監査へ未経験から挑戦するには、選考通過率が高くなくても諦めずに転職活動を続けることが重要です。
また、40代での転職ということで、求められるスキルや経験のハードルが高くなるため、内部監査の経験以外でレベルの高いスキルをアピールすることが40代の転職では必要になります。

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まとめ

20代・30代とは異なり、40代の転職希望者は、アピールできるポイントが多くあります。
内部監査部門の平均年齢は比較的高いため、内部監査や内部統制の知識・スキル、コミュニケーションスキルを中心にアピールできれば、転職が成功する確率も上がるでしょう。

未経験から内部監査に転職する際は、監査法人での監査経験や内部監査に関する資格、内部監査関連の経験が大きなアピールポイントになります。

未経験者を対象とした内部監査の求人は限られているため、効率的な転職活動が求められます。
効率的に転職活動を進めるには、内部監査や管理部門に特化した転職エージェントを活用することが重要です。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

河本 俊範

大学卒業後、食品メーカー営業を経て2005年MS-Japan入社。企業側営業担当を1年半経験し、以降はカウンセラー業務を担当。若手中堅スタッフの方から、40~50代のマネージャー・シニア層の方まで、年齢層問わず年間500名以上をカウンセリングさせていただいています。
企業管理部門全般~会計事務所など士業界、会計士・税理士・弁護士資格者まで弊社の特化領域全般を担当しています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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