弁護士になって後悔する人は意外と多い⁉後悔を感じる理由や対策を紹介!

弁護士資格を取得し、憧れの法律事務所で働き始めたものの、「弁護士になって後悔している」と感じている人もいるかもしれません。
弁護士としてキャリアをスタートしたばかりの1〜2年目は、慣れない環境での仕事や責任の重さに押しつぶされそうになることもあります。
本記事では、そうした悩みを抱える弁護士の方々に向けて、「弁護士になって後悔」と感じる原因やその解決策について解説します。
また、法律事務所以外にも広がる弁護士としての活躍の場をご紹介します。キャリアの新たな可能性を模索していただければ幸いです。
「弁護士になって後悔」と感じる理由
「弁護士になって後悔」と感じる理由は、主に以下のとおりです。
- ・仕事が忙しく、息抜きの時間が作れない
- ・仕事の責任が重く、常にストレスがかかる
- ・クライアントワークに疲れた
それぞれの理由を解説します。
仕事が忙しく、息抜きの時間が作れない
弁護士として働き始めたばかりの頃、多くの方が直面するのが「とにかく忙しい」という現実です。
依頼者との打ち合わせや裁判準備、膨大な書類作成、さらには同僚や上司との調整など、1日のスケジュールが分刻みで埋まることも珍しくありません。
グローバル企業を顧客に抱えている場合は、海外の時間に合わせて業務を進める必要があります。
こうした案件を同時に抱えて進行するのが一般的であり、ワークライフバランスの観点で後悔する場合があるようです。
仕事の責任が重く、常にストレスがかかる
弁護士の仕事には大きな責任が伴います。
たとえ小さなミスであっても、依頼者の人生や経済状況などに大きな影響を及ぼす場合があるからです。
たとえば、答弁書や証拠書類の提出が期限を過ぎてしまうと、依頼者が不利な立場に追い込まれる可能性があります。
最悪の場合、依頼者が訴訟に敗訴し、弁護士に対して損害賠償を請求するかもしれません。
こうした「失敗が許されない」という緊張感を抱えながら働く日々に、疲れを感じる原因となることもあります。
クライアントワークに疲れた
弁護士として働く上で、クライアントとのコミュニケーションは基本中の基本です。
しかし、このクライアントワークが原因でストレスを感じることもあります。
クライアントはそれぞれ異なるバックグラウンドや価値観をもち、それに応じたサポートを求めてきます。
弁護士はそのような人々の話を聞き、気持ちに寄り添いながら対応する必要がありますが、こうした感情的なやり取りに疲弊してしまう場合も多いようです。
クライアントには「今すぐ解決してほしい」など無理な要求をする人もおり、こうした期待に応えようとするたびに、プレッシャーがのしかかります。
クライアントワークを通して、誹謗中傷や脅迫など、危険にさらされる可能性もあります。
仕事が辛いと感じたときの対処法
現在の職場環境がつらく、改善の見込みがないと感じたとき、「転職」を選択肢に入れるとよいでしょう。
職場を変えることで得られるメリットとしては、「働き方の改善」です。
弁護士であっても、職場によってはワークライフバランスを重視した働き方ができるところがあります。
後に詳しく紹介しますが、企業法務(インハウスローヤー)はワークライフバランスを重視した転職先としておすすめです。
現在の職場での人間関係がストレスの原因になっている場合は、転職によって新しい環境で再スタートができます。
いずれにせよ、「今の職場の何が辛いのか」「どのような環境なら働きやすいのか」を明確にすることが大切です。
転職は、現在の職場の問題を解決するだけでなく、キャリアの新しい可能性を開くチャンスでもあります。
「弁護士だからこの道しかない」と思い込まず、自分の可能性を信じて、柔軟に選択肢を広げていきましょう。
弁護士が活躍できる法律事務所以外の職場
弁護士が活躍できる法律事務所以外の職場としては、「企業法務(インハウスローヤー)」と「独立」の2つがあります。
それぞれの職場・働き方を詳しく解説します。
企業法務(インハウスローヤー)
法律事務所での忙しさや働き方に不満を感じている方にとって、組織内弁護士(インハウスローヤー)はおすすめの選択肢です。
インハウスローヤーは、法律事務所のように複数のクライアントを抱えるのではなく、所属企業の内部で法律業務を行います。
裁判所や外部クライアントに縛られることが少ないため、スケジュールを調整しやすく、法律事務所のような深夜残業や休日出勤が減る傾向があります。
成果報酬型の働き方ではないため、ワークライフバランスの向上につながるでしょう。
インハウスローヤーの仕事は、法律相談や契約書の作成・チェック、コンプライアンス対応、知的財産関連対応などさまざまです。
企業の日常的な意思決定に直接関与するため、幅広いスキルが求められます。
「法律事務所での過酷な労働環境から解放されたい」「業務内容を広げ、法律を活かしてビジネスの現場に関わりたい」「安定した収入と働き方を実現したい」という方は、企業法務(インハウスローヤー)への転職を検討しましょう。
独立
弁護士に転職だけでなく、独立という選択肢もあります。
独立すると、働く時間や案件について自由に決められるため、仕事量を調整して、プライベートを優先することも可能です。
独立は、収益面でのメリットも大きいとされています。
成功すれば、自分の努力や成果が直接収益に反映されるため、大きな達成感を得られるでしょう。
自分で報酬基準を設定できる点も、独立ならではの特権です。
ただし独立する際は、いくつかの注意点があります。
まず、独立すると、案件を自分で獲得しなければなりません。
これまでの人脈や信用、マーケティング・営業のスキルが求められます。また、独立後は軌道に乗るまで収入が不安定になる点にも注意が必要です。
「働き方に縛られず、自由にキャリアを築きたい」「人脈や顧客基盤を活用して新しい挑戦をしたい」「収入や働き方を自分の努力でコントロールしたい」という人は、独立が向いているかもしれません。
キャリア相談で悩みを解消
「弁護士になって後悔している」と感じたら、キャリアを見直す良いタイミングかもしれません。
弁護士として働く辛さを感じる理由は人それぞれですが、キャリアに関する悩みを解決するなら、その道のプロに相談するのがおすすめです。
とくに弁護士に特化した転職エージェントは、弁護士の働き方や仕事について理解しているため、最適な解決策を提案してくれる可能性があります。
現在の職場での悩みを丁寧にヒアリングし、その人のスキル・経験や価値観などを活かせる職場を提案してくれます。
一般には出回らない法律系の非公開求人情報を紹介してもらえる可能性があるのも、転職エージェントに相談する利点です。
とくにインハウスローヤーの求人を探している人にとっては、恩恵が大きいでしょう。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、転職活動全般をサポートしてもらえるのも転職エージェントを活用するメリットです。
自分の力だけで進めるよりも、効率的に転職活動ができます。
まとめ
弁護士という職業に憧れ、資格取得のために多くの努力を重ねてきたものの、いざ働き始めてみると「後悔」を感じることもあります。
後悔の理由は、仕事の忙しさや責任の重さ、クライアントワークのストレスなど、人によってさまざまです。
しかしそうした「後悔」は、キャリアの終わりを意味するのではなく、むしろ新しい可能性を模索するためのチャンスでもあります。
仕事が辛いと感じる理由を具体的に整理し、自分に合った働き方を探すのがおすすめです。
弁護士としての転職やキャリア形成に特化した転職エージェントに相談することで、自分では気付かなかった選択肢が見えてきます。
転職を考えている場合は、ぜひその道のプロのアドバイスを受けてみましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー

大学卒業後、カーディーラ・小売業を経験し、2008年からMS-Japanでリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーを兼務しております。
会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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