USCPA登録者・全科目合格者の雇用実態レポート2024
この記事では、2021年4月1日~2024年3月31日の「MS Agent」登録者データを元に、「USCPA登録者・全科目合格者」の雇用実態を調査しました。
USCPA登録者・全科目合格者の年代や勤務先、平均年収などを紹介しているので、USCPAの知識を活かしたキャリアをお考えの方は是非参考にしてみてください。
なお、本調査ではUSCPAのライセンスを取得している方を「USCPA登録者」、全科目合格後にライセンスを取得していない方を「USCPA全科目合格者」としています。
USCPA登録者・全科目合格者の年代
始めに、USCPA登録者・全科目合格者はどの年代に多いのかを調査しました。
USCPA登録者の多い年代は「30代」で全体の33.3%を占めていました。
「40代」が25.0%、「50代以上」が31.3%と近い割合ですが、「20代以下」は10.4%と他の年代の半分以下となりました。
USCPA全科目合格者においても、最多は「30代」で37.7%でした。一方で、登録者では最も割合が少なかった「20代以下」は、全科目合格者では30.9%と2番目に多い結果になりました。
USCPAと正式に名乗るためには、試験に合格するだけではなくライセンスを取得しなければいけません。ライセンス取得には出願した州によって定められている実務経験などが必要なため、20代はその要件をこれから満たしていく人が多いと考えられます。
また、国内のみで働く予定でライセンスを取得しない選択をしている方も一定数いるでしょう。
USCPA登録者・全科目合格者の勤務先業種
次に、USCPA登録者・全科目合格者の勤務先の業種を調査しました。
USCPA登録者の勤務先で多いのは「製造」の20.0%で、次点で「監査法人」が17.2%、「金融」が14.8%と続きました。
また、一般企業に勤めているUSCPA登録者は全体の67.9%を占める結果となりました。
USCPA全科目合格者は多い順に「製造」が20.5%、「金融」が15.4%、「IT・通信」が8.8%でした。
また、一般企業に勤めている方の割合は全体の78.0%と、USCPA登録者と比較して10.1%多いことが分かりました。
営業など会計関連ではない職種からUSCPAを取得して監査法人へのキャリアを目指す方も多くいるため、このような結果になったと考えられます。
USCPA登録者・全科目合格者の職種・仕事内容
次に、USCPA登録者・全科目合格者がどのような業務を行っているかを見てみましょう。
USCPA登録者は38.2%が「経理・財務」として働いていました。また、次点で「監査法人」で監査業務やアドバイザリーを行っている方も全体の16.2%を占めています。
USCPA全科目合格者においては、「経理・財務」の方が34.0%、次点で株式債権、為替の取引などを行う「金融関連」の方が11.3%でした。
また、「その他」の割合が29.5%と登録者と16.4%の差がある背景としては、前述の通り会計関連ではない職種からのキャリアチェンジ層が多いことが考えられます。
USCPA登録者・全科目合格者の平均年収
続いて、USCPA登録者・全科目合格者の現年収を年代別にまとめました。
全体の現年収平均は、USCPA登録者が928万円、USCPA全科目合格者が710万円と210万円の差がありました。これは、前述の通りUSCPA登録者よりもUSCPA全科目合格者の方が比較的年収の低い20代の割合が多いことが理由の一つとして言えるでしょう。
また、各年代別で見ても、USCPA登録者の方がUSCPA全科目合格者よりも高いことが分かります。
USCPA登録者・全科目合格者の年収分布
さらに、USCPA登録者・全科目合格者の年収分布を見てみましょう。
USCPA登録者は「1,000万円以上」が最多で37.7%とUSCPA全科目合格者と比較して19.8%の差がありました。
対してUSCPA全科目合格者の最多は「400万~599万円」の32.1%という結果でした。
USCPA登録者・全科目合格者の職種別平均年収
続いて、職種別での現年収の違いを調査しました。
USCPA登録者・全科目合格者共に割合が多かった「経理・財務」では、USCPA登録者が917万円、USCPA全科目合格者が751万円と166万円の差がありました。
また、USCPA登録者・全科目合格者それぞれの最も現年収の平均が高い職種を見てみると、USCPA登録者は「コンサルタント」の1,211万円、USCPA全科目合格者は「経営企画」の868万円でした。
どちらの職種も年収の高い50代以上の割合が最多で、それぞれ3分の1以上を占めていたことから、現年収の平均も高くなったと考えられます。
USCPA登録者・全科目合格者が他に保有している資格
最後に、USCPA以外に保有している資格を調べてみました。
USCPA登録者においては、多い順に「日商簿記2級」が32.1%、「日商簿記1級」が13.4%、「公認内部監査人(CIA)」が11.0%という結果になりました。
USCPA全科目合格者は、「日商簿記2級」を保有している方が51.1%と全体の半数以上を占める結果となりました。
また、「日商簿記2級」と大きく差はありますが、次点で「日商簿記3級」が10.5%、「日商簿記1級」が7.7%と、TOP3が全て日商簿記でした。
調査概要
2021年4月1日~2024年3月31日に人材紹介サービス「MS Agent」に登録のあったUSCPA登録者・全科目合格者
(USCPAのライセンスを取得している方を「USCPA登録者」、全科目合格後にライセンスを取得していない方を「USCPA全科目合格者」として集計)
調査主体:株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がございます。
■■本リリースの転載・利用に関するお願い■■
本調査結果を掲載・利用される場合は、
出典「MS-Japan調べ(https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12507.html)」
と明記をお願いいたします。
USCPAの転職はMS Agentにお任せください!
今回は、USCPA登録者・全科目合格者の雇用実態について調査しました。
調査結果からも分かる通り、USCPAは様々なキャリアで活躍することが可能です。
一方で、「自分に合うキャリアが分からない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。その際はMS Agentにご相談ください。
弊社は管理部門と士業に特化した転職エージェントです。USCPA登録者・全科目合格者の支援実績も豊富なため、より具体的なキャリアプランの提案やマッチ度の高い求人紹介などを行うことが可能です。
USCPAのキャリアに詳しいアドバイザーによるキャリア相談を無料で受け付けておりますので、是非お気軽にご相談ください!
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