2023年10月23日

社労士に英語力は必要?転職時に有利?活かせる業務も合わせて解説!

管理部門・士業の転職

経済活動のグローバル化に伴い、さまざまな職業でビジネス上で通用する英語力が求められています
この傾向は、外国人労働者と接する可能性がある社会保険労務士(以下、社労士)の業務においても例外ではないのでしょうか。
本記事では、社労士に英語力が必要かどうかに焦点を当て、転職での有利さや英語が活かせる業務も含めて解説します
社労士の仕事で英語スキルを磨くとキャリアアップにつながるのかが気になる方は、ぜひご参考ください。

管理部門・士業の転職

社労士の仕事で英語は使う?

労働者をサポートする社労士は、仕事で英語を使うことがあるのでしょうか。
実状は以下のとおりです。

社労士の通常業務で英語を使用することはほぼない

社労士の主な業務は、労働法や社会保険に関するアドバイス、手続きのサポート、労働紛争の解決などです。
これらの業務は、基本的に日本国内の法律や制度に基づいて行われるため、英語を使用する必要はほとんどありません
また、基本業務である書類作成や事務代行、帳簿の作成においても、英語での記入は求められていません。
書類の提出先は通常、日本の行政機関や外郭団体であり、そこで英語が必要となることも想定しにくいです。
仮に、一時的に英語を使用する場面があったとしても、ネットや翻訳アプリを活用して対応することができます。
実際、英語ができる社労士の数は限られており、英語の苦手な社労士が通常業務で支障をきたすようなことはないでしょう。

そもそも社労士は日本独自の国家資格

社労士は、労働法や社会保険法などの日本の法律体系に関する専門知識を持った国家資格です。
この資格は、日本国内での労働環境や社会保険制度を理解し、適切な労働関連サポートを行うために必要とされるものです。
そのため、社労士の業務は日本の国情に密接に関連しており、英語が必要とされる海外の法律や制度と直接的に関わることも少ないです。

社労士の通常業務は、日本国内の法体系や社会保険制度に関する知識が中心となり、英語の使用頻度は限られています。
日本独自の国家資格である社労士は、主に国内の労働関連法や制度に関する専門家としての役割を果たしているのです。


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英語が出来る社労士は転職で有利?

通常業務で英語の使用を求められないのであれば、社労士は英語力を身につける必要はないのでしょうか。
実は、そうとも言い切れないのです。
英語ができなくても社労士の仕事は行えますが、グローバル化する社会情勢に伴い、英語力のある社労士が活躍できる場面は増えつつあります

近年、日本企業のグローバル化が進む中で、外国とのビジネス展開や国際的な労働法の知識が求められるケースは増加傾向です。
特に外資系の企業は、英語をビジネスコミュニケーションの主要なツールとして使用しており、労働法や社会保険制度に関するアドバイスも英語で求められることが少なくありません。
そのため、外資系企業を主な対象とする社労士事務所では、英語の得意な社労士が重宝される存在となっています。

また、外国人労働者を積極的に受け入れる企業が増えていることも、社労士の英語力が活かせる背景の一つです。
これらの企業では、外国人労働者の雇用契約や労働条件、社会保険の手続きなどを円滑に進めるために、英語のできる社労士が求められています。
外国人労働者の多様なニーズに対応するため、専門的なアドバイスを提供できるバイリンガルな社労士は、企業の採用活動で高く評価されるでしょう。

一方、英語ができる社労士はまだ少数派です。
社労士の養成では主に国内の労働法や社会保険制度に焦点が当てられており、英語教育は十分とは言えません。
そのため、英語ができる社労士は人材市場でレアな存在とされており、転職の際には有利な立場に立てるでしょう。
国際的視野を持つ企業や社労士事務所では、英語力を備えた社労士のニーズが高まっているため、競争力のあるポジションを得るチャンスは広がっています。


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社労士で英語力を活かせる業務は?

”社労士で英語力を活かせる業務は?“社労士が英語力を活かして活躍できる場面について、以下に具体的な業務として見ていきましょう。

顧客に外資系企業が多い社労士事務所での業務

外資系企業を主な顧客対象とする社労士事務所は、英語力を最大限に活かせる環境です。
外国人の経営者や管理者と直接コミュニケーションをとるためには、ビジネスレベルの英語が求められます。
社労士は英語力を活かして、労働法や社会保険制度に関するアドバイス、契約書の作成、雇用条件の調整などを行います。
特に3号業務のコンサルティングにおいては意思疎通を行う上で高度な英語力が欠かせません
メールで送られてきた英語の文書を、行政機関に「提出代行」する際、日本語の文書に作成し直すことも重要な業務です。

社内に外国人が多い企業での業務

基本的に、社内の外国人従業員とコミュニケーションをとるためには英語力が必要です。
雇用に関する手続きや労働条件の調整、ビザの取得支援など、法的な側面も含めて英語を通じて求められます。
特に外国人が社内に多く、アジアや南米など多国籍な従業員を抱えている場合、なおさら対話の手段は世界共通言語の英語がメインになるでしょう。
一方、社内の従業員は日本人や外国人にかかわらず、同じ職場で働く仲間という意識が大切です。
社労士が英語力を活かすことで、働く仲間の雇用環境を整備し、円滑な人間関係の構築に寄与する役割も果たせるのです。

外国人起業家の支援業務

起業するのが外国人であっても、その従業員が日本国内で働く以上、日本の労働法を順守しなければなりません。
時間外労働の規制や働き方改革など、日本特有のルールを外国人起業家が理解・運用するには、「英語が通じる労務の専門家」によるサポートが必要です。
外国人が日本でビジネスを始める際に必要なビザの取得や設立手続き、雇用のしくみなどを指導し、スムーズな起業を支援することも社労士の役割です。
起業後も順調に事業を進められるように、適切な労務管理や労使トラブルのリスクを踏まえたアドバイスも求められます。
英語を駆使して、起業から事業運営まで一貫した支援を行う社労士は、外国人起業家にとって頼りになる存在と言えるでしょう。

日本企業の海外進出を支援する業務

グローバル化の波は、日本企業が海外へ進出する機会も活発化させています。
外資系企業が日本国内の労働法に従う必要があるように、海外に進出する日本企業もまた相手国の雇用ルールを遵守しなければなりません。
堪能な英語力を持つ社労士であれば、現地での人材確保や法的手続きをコーディネートできる専門家と連携し、円滑な海外進出を支援することが可能です。
海外でのリスク対応として、労働紛争や法的トラブルの予防策を提案したり、適切な労働契約や規則作成を支援したりすることも期待できます。

日本企業での外国人労働者の雇用管理

労働者の雇用にあたっては、採用から、雇用契約の結び方、労働時間、給与計算、労働条件の変更、解雇等、雇用に関するさまざまな問題が生じることが考えられます。
特に外国人労働者の場合、ビザの種類や在留資格、労働許可などの手続きが絡むため、難解な場面も多いです。
社労士は、外国人労働者の雇用に関する法的手続きをサポートするだけでなく、給与計算や社会保険の手続き、トラブルの予防や解決のためのアドバイスなど、さまざまなサポートが可能です。
また、労働者の国籍や文化、宗教などを理解し、それに基づく対応も必要となるため、国際的な視野を持つ社労士が求められるでしょう。


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MS-Japanでご紹介できる「社労士資格×英語力」を活かせる求人例

士業に特化したMS-Japanでは、社労士向けの求人を多数取り扱っています。
その中から英語力が活きる求人例を以下にご紹介します。

【京王線沿い/フレックス制度有】福利厚生充実!中堅優良事務所より人事労務担当を増員募集します。

仕事内容
外資系クライアントをメインにした人事労務アウトソース業務に従事頂きます。
・給与計算・社会保険手続き関係
・入退者手続き等その他付随する人事労務業務全般
※書類等は日本語表記のものが殆どですので、業務を覚えながら英語を少しずつ磨きたい方等でもご対応可能です。
※7~8割が外資系クライアント
必要な経験・能力
【必須条件】
・英語力
・事務所でのご経験がある方
※事業会社での給与計算、社会保険手続きのご経験者の場合、英語力がある方でしたら歓迎です。

【歓迎条件】
・社労士資格のある方
・社労士受験経験のある方

アウトソーシング会社より給与・社会保険スタッフを募集いたします。

仕事内容
・給与・賞与計算・年末調整など
・社会保険の事務手続き全般
・クライアント企業へのアドバイス・お問い合わせ対応
必要な経験・能力
【経験者】
・Excelスキル(Vlookup/sum if/ピボットテーブル等)
・社労士事務所にて業務経験3年以上、または企業人事での5年以上の業務経験
※給与、社会保険どちらか未経験でも可

【業務未経験者】
・社労士資格を勉強中、または資格保有をしている業務未経験者

【尚可】
・英語(スキルに合わせて外資系クライアントとのコミュニケーションもお任せします)
・社会保険労務士資格

外資系企業のクライアントを中心に社会保険手続等の各種労務事務業務に携わって頂きます

仕事内容
外資系企業のクライアントを中心に社会保険手続・給与計算等、各種労務事務業務に従事頂きます。
・社会保険手続
・給与計算
・年末調整
・海外へのレポーティング 等
※英語については、メールでのやり取り程度。
必要な経験・能力
【必須条件】
・給与計算について3〜5年程度の実務経験者
・社会保険実務経験者
・英語を使って仕事をすることに意欲のある方

【歓迎条件】
・英語力は読み書き中心ですが、会話力があれば尚可
・英文見積書作成・英文契約書作成・売上などの管理業務を得意とする方
・労務コンサルティング経験者
・Expats赴任パッケージから給与処理プロセスへ移行処理ができる方
・グロスアップ給与処理ができる方
・海外赴任税務/給与経験者


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まとめ

社労士の通常業務において英語力は必須ではありませんが、グローバル化が進む現代社会では英語スキルが活躍の場を広げることも事実です。
特に、外資系企業の経営層や外国人労働者とのコミュニケーションでは非常に役立ちます。
しかも、外国人に対応できる社労士は今のところ少数派であることから、転職の際には求人市場での競争力を高める武器になるでしょう。
ただし、社労士本来の専門知識やコンサルティング能力も同様に重要です。
英語力を含めたスキルを総合的に磨き、ダイバーシティ(多様性)を踏まえながら、労働者の国籍にとらわれないサポートを目指しましょう。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

柴 優太朗

大学卒業後、現職へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、スタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
社内では珍しい異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、人事総務領域専任担当として転職支援に従事。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 役員・その他 ・ 社会保険労務士事務所 ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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