「30代」の管理部門・士業における転職成功者実態レポート2024



従来は、「転職は35歳まで」と言われていました。しかし、近年は30代後半でも転職をする方が増えてきています。
この記事では、弊社MS-Japanが提供する管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」を利用して、2023年に転職決定した30代の方のデータを元に、「30代の転職成功者の実態」について解説いたします。
転職による年収の増減や転職先の企業規模など、様々な視点から30代の転職を分析しました。
今年中の転職を目指している方や、30代のうちに転職したいと考えている方に役立つデータをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
30代が転職決定した職種の最多は「経理・財務」の37.1%
30代の転職決定者が最も多かった職種は、「経理・財務」の37.1%でした。次点で、「人事・総務」が22.3%、「法務」が15.3%と続きました。士業関連職種では、「会計事務所スタッフ」の13.3%最多です。
なお表内の「事務所勤務の士業」は、士業事務所の弁護士・公認会計士・税理士・社会保険労務士を、「会計事務所スタッフ・監査法人スタッフ・その他士業スタッフ」は、弁護士・公認会計士・税理士・社会保険労務士の資格を保有していない方を指しています。
30代の38.8%が未経験での転職
30代の転職成功者のうち、決定したポジションの経験がない方の割合は全体の38.8%です。同じ調査を20代で行うと68.4%であり、半数近く減少しています。
経理・財務、人事・総務、法務、会計事務所スタッフの職種別で比較すると、最も未経験者の割合が多い職種は「会計事務所スタッフ」の57.1%で、半数を超えています。
企業の経理・財務から会計事務所へのキャリアチェンジや、働きながら会計士・税理士資格取得を目指すケースも多いため、30代でも未経験で採用されることが多いと考えられます。
反対に、未経験者の割合が最も低い職種は、人事・総務の20.0%です。人事の転職市場では、経験者有利な状況であり、人事から他社の人事への転職を希望する人が多いと推測できます。
30代の31.4%は上場企業へ転職
次に、転職先の企業規模を見てみましょう。「上場企業」へ転職した方の割合は31.4%、「上場子会社」は14.5%、「未上場」は54.1%です。
続いて、社員数で分類すると、「99名以下」の34.9%が最多でした。総務省と経済産業省による「令和3年の経済センサス-活動調査」では、法人企業約178万社のうち、約173万社は99名以下と発表しています。そのため、本調査においても必然的に割合が高くなりやすいと考えられるでしょう。
30代の転職先の業界は「製造」の18.4%
転職先の業界を見てみると、最多は「製造」の18.4%という結果でした。次点は、会計事務所スタッフの転職決定が多いことにより、「会計事務所スタッフ」が15.6%と続きました。
なお、「その他」19.0%の内訳は、建築・不動産や金融(各4%)、メディカル・バイオ(3%)などが含まれます。
30代の転職先におけるリモートワークOK率は58.3%
転職先のリモートワーク可否率を調査したところ、30代の58.3%はリモートワーク可の求人で転職決定していました。新型コロナが5類に移行した現在でも6割近い企業がリモートワークを継続していることが分かります。
職種別で比較すると、最多は「法務」の72.6%で、7割以上がリモートワークということが分かりました。反対に、最も低い「会計事務所スタッフ」では45.9%と、フル出社の割合が高い結果となりました。
30代の決定年収の平均は512万円
2023年に転職決定した30代の平均決定年収は512万円です。年収帯別に割合を見てみると、「400万~599万」が最多で57.1%を占めています。
職種別に比較すると、平均決定年収が最も高い職種は「法務」の561万円で、最も低い「会計事務所スタッフ」の411万円と、50万円の差がありました。
また、未経験者と経験者の年収の差を見ると、「法務」は115万円と最も大きい差があることが分かります。母数が少ない法務の経験者は、他社の法務でも高く評価されると言えるでしょう。
30代の41.2%が転職で年収UP
転職によって前職よりも年収が上がった方の割合は、全体の41.2%でした。
未経験者と経験者で比較すると、未経験者が48.3%、経験者は37.0%と、転職により年収UPをしている割合は未経験者の方が多いことが分かりました。
なお、未経験で年収UPした方の半数は経理・法務への転職です。内訳を詳しく見てみると、経理の8割以上が簿記2級以上の保有者であり、法務の半数以上が弁護士資格保有者、または法科大学院生であること分かりました。
経験のない職種へのキャリアチェンジを目指す場合、資格や学歴などで知識レベルをアピールすることで、年収UPにつながるケースも多いようです。
初めての転職をした30代は23.8%
転職回数を見てみると、今回「初めて」転職した人の割合が23.8%で、30代で転職成功した人の8割近くが、過去に1回以上転職を経験していることが明らかになりました。
また最多回答は、過去に「1回」転職している人が30.3%です。
30代の転職決定日数は「31日~60日」が最多で41.3%
弊社「MS Agent」に登録し、キャリアアドバイザーとのカウンセリングを行った日から転職決定までの日数を算出すると、「31日~60日」が最多の41.3%でした。
以降は、「61日~90日」が21.4%、「30日以下」が12.4%と、合計75.1%が「90日(3ヶ月)以内」に転職決定していることが分かりました。
調査概要
2023年1月1日~2023年12月31日に人材紹介サービス「MS Agent」で転職決定した30代
調査主体:株式会社MS-Japan(https://www.jmsc.co.jp/)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がございます。
■■本リリースの転載・利用に関するお願い■■
本調査結果を掲載・利用される場合は、
出典「MS-Japan調べ(https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12441.html)」
と明記をお願いいたします。
30代の管理部門・士業の転職は、「MS Agent」にご相談ください!
この記事では、「30代の転職」をテーマに、転職成功者の実態を調査しました。
かつては「転職は35歳まで」と言われていたように、若手有利な傾向でしたが、近年は30代でも未経験職種への転職や、年収アップの転職も不可能ではありません。
しかし、20代のようにポテンシャルだけを評価されて採用されるケースは少ないでしょう。
20代よりも社会人経験が長い分、職務経歴や実績を丁寧に棚卸しする必要があります。
今後、管理部門・士業でキャリアを考えていく際には、弊社「MS Agent」にご相談下さい。
「MS Agent」は管理部門と士業に特化した転職エージェントとして30年以上の実績があります。今回取り上げた経理・人事・法務・経営企画・内部監査などの管理部門職に加え、弁護士・公認会計士・税理士などの資格者の方を専門に転職サポートをしてまいりました。
希望に合った求人の紹介だけでなく、各業界に特化したキャリアアドバイザーによるキャリアカウンセリングや応募書類の添削、面接対策など、全て無料で受け付けておりますので、是非お気軽にご相談ください!


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