2021年09月15日

労務管理とは?人事管理との違いやスキルアップ法を紹介 

管理部門・士業の転職

従業員の働く環境を整備する労務管理は、企業が事業活動を続けていく上で欠かせない業務の一つです。しかし、実際に労務部門での実務経験がないビジネスマンにとっては、労務管理とは具体的にどのような業務を行うことなのか、わかりにくい部分もあります。

そこで、今回は労務管理とは何かという点に着目して、同じく従業員を管理対象とする人事管理との違いや、スキルアップの方法について詳しく解説しましょう。

労務管理と人事管理の違い

労務管理とは従業員が働きやすい環境を整備することを目的とした業務です。従業員一人ひとりを対象にするというよりは、企業組織全体を対象とした体制・制度づくりに力点が置かれているといえます。

一方、人事管理とは、人材の育成や人事評価、異動・配置管理、昇格・昇進など、個々の従業員を対象とした業務が多くなっています。各従業員の能力・経験を踏まえ、成果を出せるような人材の配置・管理が求められます。

ただ、労務管理の定義は企業ごとにさまざまであるため、労務管理と人事管理が混同されているケースも多くあります。

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労務管理の具体的な業務内容

労務管理の具体的な業務としては、以下が挙げられます。

・勤怠管理

・給与計算

・労働時間管理

・社会保険手続き

・福利厚生管理

・安全衛生管理

・就業規則管理

 

など

人事管理のように能力評価や人材配置に関わる業務ではなく、従業員が安定して働いていくための環境づくりを行うのが労務管理の役割です。

また、近年問題が顕在化している各種ハラスメントなど、組織内で発生する従業員間のトラブルについても、企業側の相談窓口としての業務を行う場合もあります。

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労務管理のスキルアップ法


勤務先で労務管理の仕事に携わっているならば、業務効率を上げるためにスキルアップを図りたいと考えている方も多いでしょう。労務管理のスキルを高める方法を紹介します。

労務関連の法改正はこまめにチェックする

労働基準法をはじめ、雇用対策法や職業安定法、男女雇用機会均等法など、労務関連の法律は複数あります。労務管理の現場ではこれら法律に則った業務を求められるため、法改正に対する情報のアンテナを張り、何か動きがあればすぐに内容をチェックすることが重要です。日常業務を行う中で、一から法改正について調べるよりも、あらかじめ改正内容を頭に入れておけば業務の生産性は格段に高まります。職場においても、労務管理のスキルが高いと評価されるでしょう。

自治体や特定の企業が実施している労務管理支援サービス

企業を対象とした労務管理に関するサービスを行っているので、その活用を通して労務管理について学ぶことができます。特定の業種、あるいは従業員の規模ごとに支援サービスを実施しており、労務管理を行う上での助言・アドバイスを受けることができます。

外部のセミナー

労務管理に関しては、外部のセミナー・講習会が全国各地で盛んに行われています。主催しているのは経営コンサルタント会社や雇用創造協議会のような行政関連の団体、日本能率協会など労務関連の公益法人などです。専門家の指導のもと、体系的な知識を学ぶことができるので、短期間でスキルアップを図りたい方に適しています。

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スキルアップ後のキャリアとは

企業の労務管理を扱う部署でキャリアアップを図る場合、入社後3~6年で主任、さらに課長となり、その後に部長へと昇進していくのが一般的なプロセスです。労務管理の実務経験を武器として転職し、キャリアを高めていくという方法も考えられます。

労務管理は、営業や研究開発のような目立つ部署ではないかもしれませんが、企業にとっては不可欠です。実務経験が豊富で、社会保険労務士の資格を持つ人材であれば、転職市場でも高く評価されるでしょう。

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すでにスキルがある場合、どのような求人に転職できるのか

労務管理は法知識など専門性を要する業務であるため、労務管理部門としての求人も多くあります。労務管理のスペシャリストとしてスキルを積み、さらなるキャリアアップを目指すのであれば、労務管理に特化した求人に応募、転職ができます。実務経験・スキルともに豊富な方であれば、労務管理を扱う部署のマネジャー職への転職も望めます。

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まとめ

労務管理は従業員の労働環境を整え、働きやすい職場を実現することを目的とする業務です。労務管理と混同されやすい人事管理は従業員の人材育成・評価、異動や昇進などを扱う業務ですので、両者には大きな違いがあるといえます。

労務管理のスキルを高め、転職によりキャリアアップを図ることも可能です。将来的にスペシャリストを目指すのであれば、実務経験を積むことに加え、セミナーの受講や資格取得などに積極的に取り組み、能力を着実に伸ばしていきましょう。

【参考URL】
ITトレンド

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SMBCコンサルティング-外部セミナーの例

日本能率協会-外部セミナーの例

市民セクターよこはま-外部セミナーの例

この記事を監修したキャリアアドバイザー

柴 優太朗

大学卒業後、現職へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、スタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
社内では珍しい異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、人事総務領域専任担当として転職支援に従事。

人事・総務 ・ 法務 ・ 社会保険労務士事務所 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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