2025年01月22日

【パラリーガルの転職】未経験でもOK?志望動機の例文・求人例・転職成功事例など

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パラリーガルは法律事務所で弁護士をサポートする重要な役割を担います。弁護士のように資格取得が必須ではないものの、未経験からパラリーガルへの転職ができるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、パラリーガルの具体的な業務内容必要なスキルをご紹介するとともに、未経験からの転職を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
MS Agentを活用して、実際に転職を成功させた事例もご紹介しますので、是非参考にしてください。

パラリーガルの仕事内容とは

パラリーガルの仕事内容

パラリーガルは、法律事務所で弁護士をサポートする役割を担います。
一般事務員とは異なり、法律資料の収集や判例調査、法律文書の作成など、法的な専門知識を活かした業務を中心に担当します。
スケジュール管理や来客対応だけでなく、法的問題の解決に直接関わる業務を行うため、弁護士秘書とも異なります。

パラリーガルのやりがい・魅力

パラリーガルは、法律に関する専門性を日々の業務を通じて高めることができ、長期的にその知識を活かせる職種です。
また、弁護士と協力して案件に取り組むことで、法律問題の解決に貢献し、人の役に立っている実感を得やすい点も大きな魅力といえるでしょう。

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未経験でパラリーガルに転職できるのか

未経験でパラリーガルに転職することは可能ですが、法律知識を活かした専門職であるため、未経験者を採用するケースは少ないのが実情です。
未経験可の求人であっても、法律に関する基礎知識があることや、関連資格の勉強中であることが事実上の要件になりがちです。

法律知識が全くない場合は、法律事務所の一般事務秘書として経験を積む方法も考えられます。
この場合、派遣やアルバイトで法律事務所に入り、徐々にパラリーガルの業務に挑戦するのが現実的な道となります。

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パラリーガル未経験者の転職で評価される資格・スキル

未経験でパラリーガルに転職しようとする場合に、有利になりやすい資格・スキルについて簡単にご紹介します。

パラリーガル認定資格

パラリーガル認定資格を取得すると、パラリーガルに必要な基本スキルを証明できるため、採用率が高まります。
一般社団法人「日本リーガルアシスタント協会」が主催するこの資格は、初級・中級・上級の3ランクで構成されており、法律用語や事務手続きなど、パラリーガルの実務に必要な知識を学びます。

コミュニケーション能力

パラリーガルの業務では、法的な専門知識を持たないクライアントにもわかりやすく説明する能力や、弁護士の指示を的確に理解することが重要です。
弁護士やクライアントとのやり取りが頻繁に発生するため、十分なコミュニケーション能力が求められます。

タスク管理能力

パラリーガルには、弁護士の負担を軽減し、スムーズな業務進行を実現するためのタスク管理能力も不可欠です。
弁護士のスケジュール調整やクライアントとの予定調整では、複数の案件を同時に進行させることが多く、効率よく業務をこなせるようサポートする力が求められます。

PCスキル

パラリーガルの仕事では、書類作成、データ入力、法務関連の調査のためにワードやエクセルなどのソフトウェアを使いこなす必要があるので、PCスキルが必須です。
また、法律関連の情報をインターネットでリサーチしたり、専用のシステムを操作したりする機会も多いため、基本的なITスキルを習得しておくことが求められます。

法律の基本知識

パラリーガルは、日常業務において法的な専門知識を活用するため、基本的な法律知識が不可欠です。
法学部出身であればスムーズですが、未経験者は法律に関する書籍や講座を活用して学ぶことが求められます。

英語力

英語力があると、外資系企業や国際案件を扱う法律事務所で働くことも視野に入れられます。
法律文書の英訳や国際取引に関するリサーチ業務など、英語力を活かす場面が多く、パラリーガルとしての価値を高めることができるため、キャリアの選択肢はより広がります。

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未経験からパラリーガルに転職する際のポイント

未経験からパラリーガルへ転職したいと考えているのなら、知っておきたい転職成功率を高めるためのポイントについてご紹介します。

応募書類の誤字脱字・文法の誤りに要注意

転職を希望する法律事務所へ履歴書や職務経歴書を送るときは、日本語のミスに注意しましょう。
パラリーガルは、業務においてさまざまな書類作成に携わります。
法律関連の書類ゆえに決して誤りは許されず、細心の注意を払いながら作成しなくてはなりません。
提出した書類に誤字や脱字が多い、あるいは正しい日本語が使われていないといった状態では、ネガティブな印象を与えてしまいますので、提出前には入念にチェックしましょう。
友人や知人など第三者にチェックしてもらうのもひとつの方法です。

事前に事務所の特徴について情報収集する

転職を希望する法律事務所の公式Webサイトやブログ、SNSなどに目を通し、情報収集を念入りに行うことも大切です。
法律事務所や弁護士によって、掲げる理念や得意とする分野などは大きく異なります。
事前に入念な情報収集をしておくとミスマッチの回避につながるため、十分な時間をかけて行う必要があります。

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未経験でも評価されるパラリーガルの志望動機例文

パラリーガル未経験者の志望動機作成のポイント

パラリーガル未経験者が志望動機を作成する際には、まず「なぜパラリーガルとして働きたいのか」を明確にします。
法律知識を活かしてサポート業務に従事したい、弁護士を支えることで人々の助けになりたいといった具体的な理由を挙げましょう。
次に、「なぜ応募先の事務所を選んだのか」も説明する必要があります。
事務所の専門分野や理念に共感したこと、自分のスキルや経験がどう貢献できるか、を伝えると説得力が増します。
最後に、「入所後に目指すこと」も示しましょう。
具体的なキャリア目標や取得したい資格を明確にし、成長意欲をアピールします。

パラリーガル未経験者の志望動機例文

私は、人々が法的問題を解決するためのサポートをしたいという思いから、パラリーガル職を志望いたしました。
サポート業務にやりがいを感じるとともに、法律に興味があり、弁護士の業務を支えることで社会に貢献できると考えています。
貴所が専門としている企業法務は、私の前職の経験も活かせる分野です。
前職では、企業の契約書作成やスケジュール調整に携わり、コミュニケーション能力とタスク管理能力を磨いてきました。
入所後は、貴所の案件を通じてパラリーガルとしての専門性を高め、将来的にはパラリーガル認定資格を取得し、より高いレベルで弁護士をサポートしたいと考えております。

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パラリーガル未経験者の転職成功事例

  • Dさん(30代・男性)
  • 転職前:上場企業の法務部
  • 転職後:ブティック系法律事務所

Dさんは上場企業に就職して法務部に配属され、当時は安定して働きたいとの意向を強く持っていました。しかし、就職してから5年後、「法律事務を通して社会に貢献したい」との思いを持つようになり、法律事務所への転職を決意しました。

当初、勤務未経験ということで選考が思うように進まなかったものの、自分の経験を活かせる「訴訟案件に強いブティック系法律事務所」に的を絞って転職活動を行った結果、パラリーガルの内定を獲得しました。

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パラリーガル経験者のキャリア

パラリーガル経験者の一般的なキャリアについてご紹介します。

現在の事務所で事務局長・部門長を目指す

パラリーガルとして経験を積んだ後、事務所内で事務局長部門長のポジションを目指すキャリアパスがあります。
特に大規模な法律事務所では、事務スタッフ全体を統括する役職が設けられており、スタッフの指導や業務管理、人事評価に携わる機会も増えます。
管理職としてのスキルを磨きつつ、より大きな責任を持つポジションに就くことができ、事務所運営に深く関与することができます。

他の事務所へ転職する

パラリーガルとしての知識とスキルを活かして、他の法律事務所に転職するのも一般的なキャリアパスです。
より専門的な分野を扱う事務所や、大規模な法律事務所への転職は、自分のスキルを高め、キャリアをステップアップさせるチャンスとなります。

一般企業の法務に転職する

パラリーガルのスキルは、一般企業の法務部門でも活かすことができます。
特に企業法務に携わった経験がある場合、契約書作成やコンプライアンス対応、M&Aなど幅広い業務を担当できるため、法務部への転職は魅力的な選択肢です。

資格取得を目指す

パラリーガルとしてのキャリアをさらに広げたい場合、行政書士司法書士などの資格取得を目指すことが効果的です。
資格取得により、もっと高度な業務に関わることができるほか、独立開業も考えられるなど、キャリアの選択肢が一層広がります。

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パラリーガル経験者が「他の事務所」に転職する際の志望動機&自己PR例文

志望動機・自己PRのポイント

パラリーガル経験者が他の法律事務所に転職する際の志望動機や自己PRでは、「なぜその事務所を選んだのか」を明確にすることが重要です。
さらに、自身の経験がどのように役立つかを明確にすることで、即戦力としての強みをアピールします。
これまでの実績やスキルを具体的に説明し、応募先の事務所でどのように貢献できるかを強調することがポイントです。

志望動機・自己PR例文

私は前職で5年間、民事訴訟を専門とする法律事務所でパラリーガルとして勤務し、主に訴訟関連の書類作成やクライアント対応を担当していました。
クライアントの法的課題を解決する過程に関わり、サポート業務の重要性を強く実感しています。
貴所が手掛ける家事事件や相続案件に強い関心を持ち、地域に根差した法律サポートに貢献したいと考え、応募いたしました。
これまで培ってきたスキルを活かし、スムーズな業務運営をサポートし、貴所の発展に貢献したいと考えております。

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パラリーガル経験者が「企業法務」に転職する際の志望動機&自己PR例文

パラリーガル経験者が「企業法務」に転職する際の志望動機&自己PR例文

志望動機作成のポイント

企業法務への転職を目指すパラリーガル経験者は、志望動機でこれまでの経験を具体的に示し、「企業法務でどう活かせるか」を強調することが重要です。
法律事務所での経験は企業の契約書作成、法務リスク管理などに直結するため、それらのスキルがどのように企業に貢献できるかを説明しましょう。

志望動機・自己PR例文

私は法律事務所で5年間、契約書の作成やコンプライアンス対応を中心にパラリーガル業務を担当してきました。
企業法務部門への転職を志望する理由は、クライアントの視点からだけでなく、企業内の視点で法的リスクを管理し、より主体的に法務に携わりたいと考えたからです。
これまでの法律事務所で培ったスキルと実務経験を活かし、契約管理や法的アドバイスを通じて、貴社の事業発展に寄与したいと考えております。

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パラリーガル経験者の転職成功事例

  • Tさん(25歳)
  • 転職前:法律事務所 パラリーガル
  • 転職後:日系メーカー企業 法務知的財産部

Tさんは、大学卒業後、一般企業で営業などの経験を積んだ後、法律の専門性を持って仕事をしたいと考え、法科大学院に進学しました。
しかし、受験者数を絞り合格率を高める方針の法科大学院であったため、卒業することが難しく、経済的な面で留年も難しかったことから司法試験を断念してパラリーガルとして就職されました。
パラリーガルとして2年勤めた後、キャリアアップのためメーカー企業の法務知的財産部に転職。
契約法務、コンプライアンス関連業務、キャンペーンの規約作成、模倣品対応等に従事しています。

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パラリーガルの求人例

企業法務に強い法律事務所でのパラリーガルの求人

仕事内容
・各種資料の収集・リサーチ
・各種書面の作成補助・チェック・提出
・来客・電話・メール等への対応
・内部管理の補助
・その他一般事務全般
・英文を使った書類の作成
必要な経験・能力
・社会人経験1年以上
想定年収
400万円 ~ 600万円

国内外の案件を取り扱う弁護士法人でのパラリーガルの募集

仕事内容
・弁護士の補助業務
・必要書類のドラフト及び翻訳(日英)
・法令、事実調査
<国内外の案件比率>国内:国外=8:2
必要な経験・能力
・パラリーガル及び法律事務の実務経験者
想定年収
400万円 ~ 500万円

【リモート勤務可能】パラリーガル(マネージャー)募集!

仕事内容
<マネジメント>
・パラリーガルグループのメンバーおよび業務のマネジメント
<業務改善PJ>
・実務組織全体の業務効率化を推進
<パラリーガル業務>※業務割合は相談
・電話/来客対応
・郵便物の受け取り、配布・開封
・契約締結補助
・各種書類の作成・送付
・請求書発行・入金依頼
・弁護士のスケジュール管理 など
必要な経験・能力
・法律事務所でのパラリーガル経験
※当事務所取扱の個人案件のいずれかのご経験必須
・マネジメントのご経験
・業務改善のご経験
・大卒以上
想定年収
600万円 ~ 800万円

まとめ

未経験でもパラリーガルの転職に挑戦できる可能性はありますが、事前の準備が重要です。
パラリーガル認定資格の取得や、基本的な法律知識を学ぶことで、転職の成功確率を上げることができます。

また、パラリーガルには、コミュニケーション能力やタスク管理能力、PCスキルが求められるほか、英語力があればさらに選択肢が広がります。
ポイントを押さえながら志望動機を作成し、転職の意欲や取り組んでいる準備をしっかり伝えることができれば、採用されるチャンスは十分にあります。
自力での転職活動が難しいと思ったときには、転職エージェントの利用がおすすめです。
MS Agentはパラリーガルへの転職支援実績も豊富なので、お気軽にご相談ください。

  • #パラリーガル
  • #パラリーガル転職
  • #パラリーガル未経験

この記事を監修したキャリアアドバイザー

柴 優太朗

大学卒業後、現職(MS-Japan)へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、業界問わずスタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、管理部門及び士業領域幅広い方の転職支援に従事しています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 役員・その他 ・ 社会保険労務士事務所 ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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