2025年04月23日

経理の転職に「最適な時期」は?未経験者・経験者別に詳しく解説

経理の転職を検討する上で、転職活動の時期を見定めることは重要です。 適切なタイミングで動き出すことで、求人の選択肢が広がり、希望に合った条件の内定を得やすくなります。

この記事では、経理の転職に「最適な時期」について、未経験者と経験者に分けて詳しく解説します。
理想のキャリアを実現するための一歩をここから踏み出しましょう。

経理の求人が増える時期は12〜1月と6〜7月

転職に最適な時期を考慮する際、経理業務の流れと採用担当者の事情を理解するとイメージしやすくなります。
増員募集の場合、採用担当者は経理部門から人手不足の解消を求められて採用活動を始めます。経理部門としては、繁忙期が始まる前に新人の受け入れを済ませておきたいと考えるため、繁忙期の3~4カ月ほど前に求人を出すことが一般的です。

1年間の経理業務の中で、最も業務が多く人手が必要な繁忙期は「決算時期」です。
国内企業は3月末を本決算とする企業が多く、4~5月末までが経理部門にとって最も忙しい時期となります。そのため、本決算に向けた増員募集は、12~1月に行われ、2~3月に入社となるスケジュールが一般的です。
また、株主総会が終わる6〜7月頃も、半期決算を控えている時期であり、経理業務自体は比較的落ち着いているため、経理の求人が増加する傾向にあります。

また、外資系企業や一部の国内企業では、9月もしくは12月に決算月を設定しているケースもあります。
決算月が9月や12月の企業の場合も、その3〜4ヶ月前に採用活動が活発化します。
具体的には、9月決算の企業は6〜7月に、12月決算の企業は9〜10月に経理求人が増加する傾向があります。
決算月によって求人の掲載時期が異なるため、応募先企業の決算月を確認することが重要です。 企業の決算月は、企業のホームページやSNS、IR情報などに記載されています。

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未経験者は10~11月がチャンス

多くの企業では、未経験者の採用活動は研修期間を含めたスケジュールで行われます。 特に未経験者向けの経理求人は、決算直前の繁忙期から逆算して、研修期間を考慮した時期に増加する傾向があります。
3月決算を基本とした場合、12〜1月入社を目的に3〜4ヶ月の研修期間を見越して、10〜11月に未経験者向けの求人が増えることが一般的です。
つまり、経理未経験者が転職活動を行う場合、10〜11月の募集に焦点を合わせた動きが得策 と言えるでしょう。

また、計画的な増員募集の場合、3月決算の企業は4月に採用計画が決定され、本決算の落ち着く5月半ば~6月にかけても、未経験者を対象とした募集を行うケースも多い傾向です。

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経験者は経理実務3年目以降の転職がおすすめ

経験者は経理実務3年目以降の転職がおすすめ<

経理経験者として評価されるためには、どれだけ実務経験を積んできたかが重要です。 多くの企業が評価の対象とする経験年数は、「3年以上」が一般的です。
3年以上の経理経験者であれば、年次決算を3回以上経験していることになり、経理業務も一通りこなせるスキルがあると判断されます。
経理担当者にとって、年次決算は一年の中で最も重要な業務といっても過言ではありません。
応募資格でも「経理実務経験3年以上」としている求人が多いため、なるべく3年目以降に転職を検討することが賢明だと言えるでしょう。

ただし、3年を通じて年次決算の一部のみを担当していたり、補佐的な役割に就いていたりした場合は、実質的な評価は期待できません。
年次決算に関連する勘定の整理や決算書の作成、税金の計算、申告・納税など、携わっていた範囲が重要です。
経理経験者は実務3年目以降の転職がおすすめですが、自らのキャリアを再確認した上で、転職活動に臨みましょう。

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キャリアアドバイザー
出口 翔真

自身の経理経験が転職市場でどのように評価されるのか、詳しく把握したい方は、MS Agentにご相談ください。
経理領域に精通したキャリアアドバイザーが、経験年数だけでなく、担当業務の範囲・深さ、在籍企業の規模や業界、使用していた会計ソフトや決算経験の有無など、複数の切り口から市場価値を算出致します。
また、これまでのキャリアからどのような選択肢があるかもあわせてご提案可能です。
「まだ本格的に転職を考えているわけではないが、自分の現在地を知りたい」という段階の方でも、お気軽にご相談ください。

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転職活動の準備は「経理求人が増える前」に済ませよう

転職活動を成功させるためには、事前の準備が不可欠です。
経理の求人が増える前に準備を整えておくことで、気持ちに余裕を持った状態で面接に臨むことができます。

転職活動に必要な3つの準備とは

転職活動を開始する際に必要な準備として、以下の3つが挙げられます。

自己分析

転職活動にあたって、まず最優先すべき準備が自己分析です。
応募書類や面接で尋ねられる質問も含め、下記の要素について、深く掘り下げておきましょう。

  • ・転職理由
  • ・自分の強みや弱み
  • ・アピールポイント
  • ・転職先に求める条件
  • ・将来的なキャリアプラン

アピールポイントは、実績や貢献度、経験年数など、具体的な数字用いて根拠立てることが重要です。応募先企業によって評されるポイントが異なるため、複数準備しておくことをおすすめします。
自己分析を行うことで、自分に合った転職先が見つかりやすくなり、応募する求人を迷いなく選べるようになるでしょう。

応募書類のブラッシュアップ

自分の経験やスキルを効果的にアピールするためには、履歴書と職務経歴書をブラッシュアップする必要があります。
応募書類は企業からの第一印象を左右する重要なポイントです。正確性が求められる経理の転職活動において、応募書類の誤字脱字は厳禁です。
簿記資格などを記載する際は、「日本商工会議所簿記検定試験〇級」または「日商簿記検定試験〇級」など、正式名称を正しく記載しましょう。

また、記入欄に詰め込むのではなく、適切な文字数で改行を入れるなど、読みやすさにも注意して作成することが重要です。

職務経歴書サンプル
経理・財務 職務経歴書サンプル

希望業界の転職市場調査

自分が希望する業界の転職市場を調査することは、情報収集の基本です。
経理はどのような業界でも必要とされる職種ですが、業界によって求められるスキルや経験、働き方などが異なります。自身の希望する業界ではどのようなスキル・経験が求められるのか、どのような働き方ができるのか詳しく把握しましょう。
また、上場・非上場・IPO準備中など、企業規模・成長ステージによっても経理業務の特徴が異なります。 各特徴を押さえることで、応募する求人をスムーズに選ぶことができるでしょう。
詳しい違いは下記記事でご紹介しています。

入社日から逆算して準備を始めよう

転職活動をスムーズに進めるためには、入社日から逆算して準備を始めることが重要です。 転職活動にかかる期間は、約2〜3ヶ月が目安と言われています。
例えば、に行われ、本決算前の2~3月の入社を目指す場合、逆算して12~1月頃には応募を開始しなければなりません。
そのためには、さらに前の段階で自己分析や応募書類の作成、資格取得を進めておく必要があります。
まずはいつまでに入社したいか、入社希望日を明確にし、早めの準備を心がけましょう

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キャリアアドバイザー
出口 翔真

転職エージェントの登録者は、「転職を決める前の段階」にご相談いただく方が多い傾向です。
「今すぐ転職するつもりはないが、将来的に動くかもしれない」「どんな求人があるか知りたい」という相談がきっかけになることも少なくありません。
早い段階で相談いただくことで、希望やキャリアプランに合った“動きやすい時期”や“最適なタイミング”をご提案できます。
結果として、焦りのない転職活動が実現し、納得感のある選択がしやすくなるというメリットもあります。
「転職するか迷っている段階だから、まだ登録するのは早いかも…」と遠慮せず、気軽にキャリアの棚卸しからお手伝いさせてください。

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最適な求人を見逃さないために転職エージェントを利用しよう

経理求人が増える時期は、経理への転職希望者も活発に転職活動に動き始める時期です。 そのため、より良い条件の求人は競争率が高くなり、急募の求人であれば早い者勝ちとなってしまうでしょう。
さらに、 急な欠員や経営環境の変化などによる経理求人は、時期を問わずに発生します。確かに、12〜 1月・6〜7月は経理求人が増え、選択肢を増やすことが可能です。しかし、希望条件に合う求人は、必ずしも求人数が多い時期に発生するとは限りません。

こうした背景から、経理への転職を希望する場合は、日頃から経理の転職市場動向を意識し、情報収集に努め、いち早くアクションを起こせるように準備しておくことが大切です。

転職市場動向をタイムリーに把握し、迅速に情報収集を行うためには、経理に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは、求人側の企業と転職希望者のマッチングを行うサービスで、希望条件に合った求人や転職市場動向などの情報提供を受けることができます。

転職エージェントが取り扱う「非公開求人」は、企業側が求める条件と転職希望者が求める条件を双方満たした場合にのみ紹介される求人で、一般的な転職サイトなどでは募集されていない求人です。不特定多数の人が応募できる求人ではないため、競争率が低い傾向にあります。

転職活動を始める際には、まず転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーによるカウンセリングを通じて、転職活動のスケジュールを決めましょう。
転職エージェントでは、求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策などの転職サポートを受けることができます。ベストなタイミングを逃さないためにも、積極的に転職サポートを利用して、希望の求人が出た時にすぐに応募できる準備を整えておきましょう。

経理の転職を目指す場合は、管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」にご相談ください。
「MS Agent」は、30年以上の転職サポート実績で培ったノウハウと独自のネットワークを活かし、経理の転職を目指す方を全力でサポートします。

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キャリアアドバイザー
出口 翔真

決算期などの業務が集中する時期は、転職活動に時間を割くのが難しい方も多いでしょう。
そのような方こそ、転職エージェントを利用することで効率的に活動を進められます。
希望条件に合う求人探しから書類の添削、面接調整、企業への確認事項などはすべて転職エージェントでサポートでき、本当に必要な判断や準備に集中していただくことが可能です。
キャリアカウンセリングや面接はオンラインでも実施できます。
「転職したいが転職活動する時間がない」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。

まとめ

経理の転職を成功させるためには、常に情報収集を心がけることが重要です。
今回ご紹介した転職時期を踏まえつつ、いつでも応募できるように、転職活動の準備を完了させましょう。

転職エージェントに登録することで、転職市場の情報収集や求人検索、応募書類の作成などをスムーズに進めることができます。
経理の転職は、管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」にご相談ください。経理の転職市場に詳しいキャリアアドバイザーが、転職活動をトータルサポート致します。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

出口 翔真

横浜国立大学卒業後、電気系の総合商社に新卒で入社し法人営業に従事。
その後、キャリアアドバイザーとしてMS-Japanへ入社。現在は人事総務・経理領域担当として転職支援に従事しております。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 社会保険労務士事務所 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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