経理の自己PRってどう書く?未経験でも転職につながる自己PRのポイントと例文を紹介!

更新日:2024/02/28
経理・財務
転職準備

経理の自己PRってどう書く?未経験でも転職につながる自己PRのポイントと例文を紹介!

管理部門・士業の転職

「経理の転職で自己PRをどうしたらよいのかわからない…」 そのように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
 経理の転職では、使えるソフトや業務改革の経験、あるいは未経験者の場合なら取得した資格がアピールのポイントです。 自己PRを作成する際には、経験を通して会社にどのような貢献をしたのかをしっかりと伝えましょう。

この記事では、経理の転職における自己PRの例文とポイントを、経験者・未経験者に分けてご紹介します。

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経理の自己PRを書く時のポイントは?

まずは、経理が転職する際の自己PRのポイントを見てみましょう。

具体的な経験をもとに貢献をアピールする

自己PRでまず重要なのは、具体的な経験をもとに貢献をアピールすることです。
経理の転職では「どのような実務経験をしてきたか」が評価されることになるからです。
たとえば、月次決算や年次決算などの経験、あるいは使用してきた会計ソフト、制度設計構築、IPO準備、海外会計基準、マネジメントの経験などは、いずれも評価の対象となります。
それらの経験を通して、企業にどのような貢献をしたのかをアピールすることが重要です。

経験期間を記載する

経験をアピールする際には、経験した期間を記載することも重要です。
たとえば会計ソフトの使用経験なら、1年間の使用なのか、10年間の使用なのかでは、ソフトに対する習熟度はまったく違ってくるからです。
また、マネジメント経験では、部下の人数を記載することもポイントといえるでしょう。

未経験であれば簿記などの資格をアピールする

未経験で経理への転職を希望するケースもあるでしょう。その場合には、簿記などの資格をアピールすることが重要です。

経理の転職は、基本的には実務経験が重視されます。 しかし、未経験でも資格の取得で、経理の基本知識と資格取得まで勉強を続ける粘り強さをアピールでき、評価を高めることができます。


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企業が求める経理のポイント

次に、経理の転職でアピールすべきポイントについて見ていきましょう。

使えるソフトやシステム

経理の転職でアピールすべき第一のポイントは、使えるソフトやシステムです。
経理では、ソフトやシステムを使いこなすことが仕事の効率アップに直接つながってくるからです。会計ソフトは、大手企業なら「SAP」、中小企業なら「勘定奉行」を使用していることが多いです。志望する企業と同じソフトの使用経験がある場合には、大きなアピールになるでしょう。

また、とくに中小企業では、Excelを活用して経理業務の効率化を図るケースも多くあります。
Excelの使用スキルもアピールポイントとしては大きいです。

生産性を上げた制度設計構築経験

業務の生産性を高めることができた制度設計の構築経験も、経理の転職で大きなアピールポイントになります。 働き方改革が推進されるなか、業務効率化は経理でも大きな課題となっているからです。
業務フローの改善や新規システムの導入など、生産性向上のための取り組みの経験があるのなら、その成果をしっかりとアピールしましょう。

IPO準備

IPO準備の経験は、IPOを視野に入れている企業からは高く評価されるでしょう。IPOを視野に入れている企業では、IPO経験のある経理職をCFO(最高財務責任者)などのポジションで迎えたいと考えているケースも多いからです。
具体的には、IPO準備企業でのルール整備や証券会社・監査法人とのやり取りの経験は、大きなアピールポイントになります。

IFRSなどの海外会計基準

IFRS(国際会計基準)やUS-GAAP(米国会計基準)など、海外の会計基準の知識も、経理の転職では大きなアピールポイントです。
近年では大企業はもちろんのこと、中小企業でも、海外進出する例が増えており、海外会計基準の経験がある経理職は高いニーズがあるからです。 IFRS検定などの資格を取得するのもよいでしょう。

マネジメント経験

40代で転職する場合には、マネジメント経験も求められるようになってきます。
40代の経理職を募集する企業では、管理職としての処遇を考えていることが多いからです。 主任などの役職経験やパート・アルバイトの勤怠評価経験、会計ソフトの導入担当者の経験などは、大きなアピールポイントになるでしょう。

自己PRを書く時の注意事項

経理の転職で、自己PRを書く時の注意事項は「自己PRに根拠をもたせる」「企業が求めるスキルや経験に合わせた自己PRにする」「実績やスキルを盛らない」の3点です。それぞれのポイントを詳しく解説します。

自己PRに根拠をもたせる

経理の自己PRを書く際に「根拠をもたせる」のは大変重要です。
自分が提示している能力や経験が単なる主張ではなく、具体的な事実や実績にもとづいていることを示します。さらに、さまざまな応募者が似たようなスキル・経験を主張するなかでは、具体的な根拠を示すことが他の応募者との差別化につながります。

根拠をもたせる方法としては、具体的な実績や成果の提示がおすすめです。
たとえば、「新しい税務戦略の導入により、年間の税負担を20%削減した」、「新しい会計ソフトウェアの導入を主導し、データ処理の自動化により、経理部門の作業効率を40%向上させた」、「財務報告プロセスの効率化により、月次クロージングを従来の10日間から5日間に短縮した」、など具体的な成果を提示します。

具体的な事例やエピソードを効果的に挿入するのも、自己PRで意識したい部分です。
自己PRを裏付けるエピソードや事例を用いることで、よりリアルで説得力のある自己PRになります。たとえば、「特定の困難をどのように乗り越えたか、具体的な状況や行動を説明する」などです。

企業が求めるスキルや経験に合わせた自己PRにする

企業が求めるスキルや経験に合わせた自己PRにするのも、注意しておきたいポイントです。
企業が直面している特定の課題や目標に対して、自分のスキルや経験がどのように貢献できるかを示します。

たとえば 「過去の職務で、経理プロセスの効率化に注力しました。具体的には、会計ソフトウェアの導入とデータ入力プロセスの自動化を実施し、月次決算の処理時間を30%短縮しました。貴社が経理部門の効率化を目指していることを知り、この経験が直接貢献できると考えています」などの表現です(具体的な例文はのちほど解説します)。

自己PR作成時には、応募先企業の求人情報を詳細に分析し、求められているスキルや資質を理解しましょう。その後、企業が求めるスキルや経験に関連する具体的な事例を自己PRに取り入れます。
たとえば、予算管理や財務分析、税務処理など経理職特有の経験を具体的に説明します。

実績やスキルを盛らない

「実績やスキルを盛らない」のも自己PRで注意したいポイントです。確かに自分をアピールするのは重要ですが、自分をよく見せようとするあまり、虚偽の情報を含むようなことがあってはなりません。

自己PRに不正確な情報や誇張を含めると、面接や職務の遂行の過程で信頼を失うリスクがあります。とくに経理職は、他の職種に比べて正確な情報処理と透明性が求められるため、多方面からの信頼を得られるかどうかは大変重要です。

もし採用時には隠し通せたとしても、実際のスキル・経験が求められるレベルに達していない場合、業務遂行の過程で嘘が明らかになるケースもあります。当然、業務上の問題や信頼失墜につながり、とくに経歴詐称などが認められた場合は解雇されるかもしれません。

実績やスキルを盛ることは確かに短期的な利益をもたらすかもしれませんが、長期的には自身の信頼性やキャリアに深刻なダメージを与えかねません。自己PRに限った話ではありませんが、転職では正直かつ誠実な態度を忘れないようにしましょう。

経理の自己PR例文

経理の実務経験をアピールする自己PR例文

私は前職で経理として4年間、幅広い業務を経験し、実務スキルや経理の知識を身につけました。とくに、月次や年次決算の作成、税務申告のサポートなど、重要な業務を通じて、正確かつ効率的な業務遂行スキルを磨いてきました。
また、日々アップデートされる経理業界のデジタル化や制度に対応できるように、自己学習も行ってきました。前職ではインボイス制度に伴う対応を任されておりましたが、制度開始前から十分に準備を行ったことで、問題なく対応することができました。
前職での経験や培ったスキルを活かして、貴社でも活躍し、さらに成長したいと考えています。

この自己PR文では、4年間の経理経験を通じて、幅広い業務に携わったことを強調しています。月次・年次決算の作成や税務申告のサポートなど、重要な業務を経験した情報を羅列し、実務能力の高さを示しています。
また、経理業界のデジタル化や新しい制度への対応能力を強調しており、変化する業務環境に対する柔軟性と自己学習への意欲を示しているのも注目したいポイントです。自己学習への意欲と、経理市場で必要とされている最近のトレンドを抑えており、全体的に完成度の高い自己PRになっています。

簿記2級をアピールする自己PR例文

私は前職で3年間経理として従事しながら、簿記2級の資格を取得しました。
簿記2級の資格取得は、経理としての専門性を高め、実務において会計処理の正確性と効率性を大幅に向上させる重要なステップでした。
具体的には、経費処理、売上管理、財務諸表の作成などの業務で、簿記知識を活かし、ミスのない正確な仕事を行いました。
貴社においても、資格と経験を活かし、経理部門の効率化と精度向上に貢献したいと考えています。

この自己PR文では、簿記2級の資格取得を強調し、経理としての専門知識と技能を高めたことを示しています。簿記2級は経理職においてある程度の専門性を証明するもので、実務能力の向上に直結します。
資格取得に留まらず、その知識を経費処理、売上管理、財務諸表の作成などの具体的な業務に活かした経験を述べているのも重要なポイントです。理論だけでなく、実務においても高い能力をもっていることを示しています。

専門知識をアピールする自己PR例文

前職でIFRSの実務経験を積み、IFRS検定を取得したことが私の強みです。
前職では子会社の海外進出を機にIFRSを採用し、私は3年前に経理担当としてその導入に携わりました。さらに、IFRSの理解を深めるため検定を取得し、それを実務に活かすことができました。
貴社の海外進出とIFRS採用に向けて、私の経験と知識を活かし貢献したいと考えています。

この自己PR文では、国際財務報告基準(IFRS)の実務経験をもっていることを強調しています。子会社の海外進出に伴うIFRSの導入に経理担当として携わった経験を挙げており、実務においてもIFRSを適用できる能力をもっているのがわかります。
IFRSに関心がある国内企業は増加しているため、IFRSの知識がある人材の需要は高めです。

経理管理職の自己PR例文

私は前職で経理部の課長を務め、マネジメントスキルを深めました。
具体的には、課員一人ひとりとのコミュニケーションを通じて、モチベーションを高め、個々のスキル向上を支援し、チーム全体の生産性を向上させました。
結果として月次決算の処理時間を月平均20%短縮し、課題としていた決算時期の残業時間を大幅に減らすことができました。
貴社においても、これまでの経験を活かして、経理部門のさらなる発展に寄与し、チームをリードしたいと考えています。

この自己PR文では、経理部の課長としての経験を通じて、マネジメントスキルを深めたことを強調しています。とくに40代以降の転職市場では、このようなリーダーシップとチーム管理の能力が高く評価されるため、自己PRに含められるかどうかは大変重要です。
月次決算の処理時間を20%短縮し、決算時期の残業時間を大幅に削減したという具体的な成果を示しています。効率的なチーム運営とプロセス改善の能力を示す、重要な根拠です。

経理未経験者の自己PR例文

前職の営業では、売上を上げるだけでなく、利益率を高めることを目標として取り組んでまいりました。原価や必要経費などを把握することにより問題点を発見でき、営業所の業務改善につなげることができました。
この経験から、会社の収支を把握する経理の重要性を知り、経理職を志望することとなり、簿記2級を取得しました。 貴社では一日も早く仕事を覚え、しっかり貢献できるよう頑張っていきたいと思っています。

この自己PR文では、前職での営業経験を通じて、売上だけでなく利益率の向上にも注力したことを強調しています。原価や経費の把握による問題点の発見と、業務改善への取り組みは、経理職においても重要なスキルです。
また、経理未経験であるにもかかわらず、簿記2級の資格を取得したことをアピールしています。簿記2級は、経理に関する基本的な知識とスキルをもっていることを示し、未経験者たちの間では差別化につながるポイントです。

経理の仕事内容

経理の仕事は、企業や組織における財務活動の核心を担うものです。具体的には、日々の売上管理や給与計算、税務申告、決算書類の作成など会社の取引や資金の流れを管理し、最終的には経営者や利害関係者に会社の会計状況を報告します。

会計状況を報告するのに重要なのが財務諸表です。経理の業務は、正確な財務諸表を作成するために行われます。複式簿記により日々の取引情報を記録し、日次、月次、年次単位で処理を行います。

 
日次業務 現金預金の管理や伝票処理、経費精算、雑務など
月次業務 買掛金・売掛金の管理、領収書・請求書の発行、給与計算、在庫管理、社会保険料納付など
年次業務 年末調整、償却資産調査、決算書・確定申告、税金の納付など

会計と経理を混同する人もいますが、会計はもう少しマクロな概念です。会計には内部向けの「管理会計」と外部向けの「財務会計」があり、経理は会計の一部として扱われています。そのため「会計部門の経験」と「経理部門の経験」はまったくの別物です。

また、財務とも異なります。財務は資金調達や予算管理、M&Aなどによる資金の運用が主な業務です。経理と財務は密接に関連しており、経理がまとめた帳簿データが財務活動において重要になります。
経理はどのような会社にも必要な職種であり、転職市場においても安定した需要があります。


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そのため、自分が用意した自己PRを、応募先企業の具体的なニーズに合わせて調整するのに役立ちます。自己PR文の内容を企業の求めるプロファイルに合わせて添削してもらえるため、第三者の視点を取り入れつつ、完成度の高い自己PRを作成可能です。

転職エージェントは、自己PR文の正確性を確保する点でも役立ちます。経理は、細部にわたる正確さが求められる職種です。自己PR文においても、誤字脱字や日本語のミスを厳しく評価される可能性があります。
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・税制改正に伴う経理制度の構築
必要な経験・能力
<必須>
・経理経験者
<歓迎>
・会計基準や税制改正などへの対応経験
・TOEIC500点以上程度の英語力

まとめ

経理の転職では、自己PRが大きなポイントになってきます。 自分の経験を通して会社にどのような貢献ができたかをしっかりと伝えましょう。 しかし、この記事を読んでもまだ、自己PRの方法について悩みが解決していない人もいるかもしれません。

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管理部門・士業の転職

この記事を監修した人

大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。企業側を支援するリクルーティングアドバイザーとして約6年間IPO準備企業~大手企業まで計1000社以上をご支援。
女性リクルーティングアドバイザーとして最年少ユニットリーダーを経験の後、2019年には【転職する際相談したいRAランキング】で全社2位獲得。
現在は法科大学院修了生~法務経験者、管理職経験者、弁護士の方までリーガル領域を中心に幅広く担当しております。
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