【40代経理の転職】転職市場や求められるスキル、求人情報を紹介!

経理としての経験を築き上げた40代が転職する場合、企業からどのようなスキルや実績が求められるのでしょうか。
この記事では、「40代経理」に着目し、転職市場や求められるスキル・経験について詳しく解説します。
年収アップに成功した転職事例もご紹介するので、転職を検討している40代経理担当者の方はぜひ参考にしてください。
40代マネジメント層におすすめの経理求人事例
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仕事内容 |
・子会社決算のレビュー、取りまとめ(月次/四半期/年次) ・会計論点の検討、整理 ・業務改善主導(決算早期化対応、業務フロー改善) ・監査対応、J-SOX対応 |
必要な経験・能力 |
・5年以上の事業会社での経理経験 ・公認会計士資格 ・英語での実務経験2年以上 |
想定年収 |
600万円 ~ 1,300万円 |
【IPO準備中】マーケティングSaaS企業の経理財務マネージャー求人
仕事内容 |
・月次〜年次決算 ・年度予算・中期経営計画・資金計画の作成 ・管理会計の仕組みの構築 ・監査法人対応 |
必要な経験・能力 |
・上場基準での経理実務経験がある方(年次決算レベル) ・監査法人や会計事務所出身の方 |
想定年収 |
700万円 ~ 900万円 |
40代経理の転職市場
2024年の経理・財務の転職市場全体は、求人が豊富な状況が続いています。特に、経験者のニーズが高く、未経験者を対象とした求人は横ばいです。
業種別では、製造業の求人が最多で、次いでIT・通信業界やサービス業界の求人が多く見られます。
コロナ禍の影響でリモートワークの導入が進み、フレックス制度を採用する企業も増加しており、転職者にとっては働き方の選択肢が広がっています。
40代の経理職においても、転職市場は好調です。グローバル化やデジタル化が進む中、IFRS(国際会計基準)導入や会計システムの刷新など、専門的なスキルを持つ経理職への需要が高まっています。
また、IPOを目指すベンチャー企業では、経理部門の体制整備のために経験豊富な人材が求められており、40代でも積極的に採用されています。
これらの背景から、現在の転職市場は40代の経理職にとっても非常に有利な状況と言えるでしょう。
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40代経理のよくある転職理由
40代の転職ではマネジメント経験の有無を企業から求められるケースが多く見られますが、転職希望者にとっても、マネジメント経験を得られるかどうかが転職先選びのポイントとなります。
「現在の就業先でマネジメントポジションが順番待ち状態である」、「IPO準備中企業などで部下がいない」、といった理由で転職を決意する方も少なくありません。
40代は今後の人生設計を見直す時期でもあり、「業務内容ややりがいについて考え直した」、「将来を考えてUターンして職場を選びたい」といった理由もよく見られます。
特に後者については、ライフステージの変化が大きいといえるでしょう。
「高齢の親が心配になった」、「大学進学を機に上京してそのまま就職したものの、地元に生活の拠点を戻そうと思っている」、という理由で転職を希望する40代の方もいます。
40代経理が転職時に求められる経験・スキル
続いて、40代経理に企業が求めるスキル・経験について解説します。
経理業務経験
まず大前提として求められるのが、経理業務の経験です。
40代として年齢なりの経験があるかどうかが判断材料となります。日次・月次・年次の経理業務を一通り経験していることが望ましいでしょう。
また、経理システムの導入経験や、制度設計の構築経験があれば、有利に働く可能性があります。
マネジメント経験
40代の経理の転職で最も重視されるのが、マネジメント経験です。
マネジメント経験がある方は、具体的な業務内容や成果を明確に説明できるよう準備しましょう。
経験年数や部下の人数、プロジェクト管理や教育・研修の経験などを具体的に言語化しておくことが重要です。
マネジメント経験がない場合は、今後マネジメントスキルをどのように身につけていくつもりかをしっかり話せるようにしておく必要があります。
柔軟性
経理に限ったことではないですが、40代の転職では、転職先の会社の風土やルールに対応できる柔軟性も重要です。
基本的には、社会人経験の浅い20代より柔軟性が低いと判断されます。
そのため、選考では柔軟性をアピールポイントとして含めると良いでしょう。
部署異動の経験や、新しいことに積極的に挑戦した経験などがあればアピール材料になります。
転職活動で40代経理が押さえるべきポイント
ここでは、転職活動における基本的なポイントや40代の転職で注意すべき点をご紹介します。
転職の目的や条件を明確にする
どの職種・年代においても、転職活動をする際は目的を明確にすることが最も重要です。
まずは、現在の職場を辞めたいと思う理由や転職で実現したいことを全て洗い出しましょう。過去の経歴の棚卸しとあわせて行うと、整理しやすいかもしれません。
次に、転職先を選ぶにあたって譲れない条件を決めます。複数ある場合は優先順位をつけておくと良いでしょう。転職で実現したいことと条件に矛盾がないかどうかも改めて確認することをおすすめします。
はじめに目的や条件を明確にすることで、より説得力のある志望動機を作成することが可能です。また、転職後のミスマッチ防止にも繋がります。
応募先企業の情報収集は細部まで行う
転職を成功させるには、応募する企業の情報を詳細まで把握する必要があります。
スキルアップを目的に転職活動をする場合でも、休日・休暇や就業時間・残業などの条件は見ておきましょう。みなし残業代が給与に含まれている場合もあるため、給与欄の確認も重要です。
また、社風や職場環境などの求人票だけでは分からない情報は、企業のホームページや口コミサイト、転職エージェントなどを通じて確認することをおすすめします。
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転職活動期間を長めに設定する
40代の経理が転職活動をする際には、転職活動期間を長めに設定すると良いでしょう。
企業側が40代を視野に入れている求人は、管理職や即戦力を求めるポジションが中心です。より経営に関わる重要な立場の人を採用する分、面接官の判断は慎重になります。
そのため、ポテンシャル採用の多い20代や30代と比べて決まりにくく、結果として期間が長引く傾向があります。
選考が進むスピードが遅いと不安になるかもしれません。しかし短期で決めようとせず、長期的な視点で計画を立てることが重要です。
働きながら転職活動を進めることが一般的なので、現職とのバランスを考えながら活動を進めましょう。
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理想の働き方を実現したい40代経理職の方は「MS-Japan」にご相談を
40代の転職活動には、転職エージェントの利用が非常におすすめです。
転職情報サイトを使う場合、自分で希望の条件に合った企業を探し、応募から選考、内定までの全てを自分で管理する必要があります。
これを働きながら行うとなると、現在の仕事と転職活動の両立が難しく、ストレスや時間の負担が大きくなります。
一方で、転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーに希望の条件を伝えるだけで、自分に適した求人を効率的に提案してもらうことが可能です。
また、選考の日程調整や内定後の条件交渉なども代行してくれるため、効率的に転職活動を進めることができます。
「MS-Japan」は、管理部門・士業特化の転職エージェントであり、業界に精通したキャリアアドバイザーが効率的な転職をお手伝いします。
また、一般には公開されていない非公開求人も多数取り扱っているほか、応募書類の作成サポートや面接対策、キャリアプランの相談など、転職活動全般にわたるサポートをご提供しています。
転職を希望する方であれば、完全無料でご利用いただけますので、この機会に利用登録を済ませてみてはいかがでしょうか。
40代経理の転職成功事例
経験を活かして、上場企業へ転職
- Sさん(40代男性)
- 転職前:スタートアップ企業(年収:500万円)
- 転職後:上場企業(年収:610万円)
Sさんは年収水準とライフスタイルの見直しを叶えるために転職を決意し、経理財務経験を活かせる上場企業でのポジションを希望していました。
業界を絞らずに幅広く求人を探していった結果、希望条件に合致する企業から内定を獲得し、上場企業の経理担当としてキャリアを再スタートできました
子供の成長を機に、経理のセカンドキャリアへ
- Tさん(40代女性)
- 転職前:会計事務所(パート勤務)
- 転職後:メーカー 経理(正社員勤務)
Tさんは、子どもの進学を機に、正社員の経理職としてキャリアを再スタートさせることを目指しました。
長年のパート勤務での会計事務所の経験を強調し、今後のキャリアビジョンを具体的に伝えることで、メーカーの経理スタッフとして内定を獲得し、より安定した収入とキャリアを得ることを叶えました。
転職で人間関係の改善と年収の向上を叶えた事例
- Kさん(40代男性)
- 転職前:老舗非上場メーカー 管理部門責任者(年収:800万円)
- 転職後:独立系老舗広告企業 経理財務責任者(年収:850万円)
Kさんは、老舗非上場メーカーでの管理部門責任者としてのキャリアを活かしつつ、人間関係の改善と年収の向上を目指して転職を決意しました。
CFO候補の求人に応募する際、希望をエージェントに伝えたところ、ポジションも年収も希望以上の待遇で新たな環境へと迎え入れられました。
40代未経験でも経理に転職できる?
40代で未経験から経理職を目指すことも可能ですが、多くの企業が即戦力を求めているため、会計知識が全くない状態では採用は厳しいのが実情です。
また、未経験からの転職では年収が下がる可能性も高いため、生活設計やキャリアプランを踏まえて慎重な判断が必要です。
未経験の転職成功のカギは「資格+実務経験」
未経験から経理に転職するためには、資格の取得と実務経験の2つが鍵となります。
まず、未経験から経理を目指すにあたって、日商簿記2級以上の資格取得はほぼ必須条件です。
日商簿記2級は経理に必要な基礎知識を証明でき、多くの経理求人の募集要項に記載されています。
公認会計士や税理士などの国家資格があれば、経理実務は未経験でも経理や財務部門への転職可能性が高まります。
また、経理としての実務経験がない場合でも、会計事務所での実務経験など関連する経験があれば、転職できる可能性もあります。
自分が持っている資格や経験で未経験でも転職できるか心配な方は、転職エージェントに相談してみましょう。
40代経理の転職でよくある失敗と対策
40代の経理転職では、豊富な経験を持つからこその「落とし穴」が存在します。
多くの方が陥りがちな失敗パターンを理解し、適切な対策を講じることで、理想の転職を実現できるでしょう。
年収や役職にこだわりすぎて選択肢を狭める
40代の経理職が最も陥りやすい失敗が、現在の待遇を基準に転職先を限定してしまうことです。
家族を養う責任や住宅ローンなどから「年収を下げられない」「管理職以外は考えられない」という思考になりがちですが、これが有望な求人を見落とす原因となります。
実際の転職市場においては、40代経理職への企業ニーズは多様です。
IPO準備中の企業や成長企業では即戦力を重視し、役職より実務経験を評価する傾向があります。
中小企業では経理全般を担う裁量の大きいポジションで、数年で部門長やCFO候補への昇進も期待できます。
ベンチャー企業なら、現時点の年収は低くても、ストックオプションや幹部候補としての将来性が魅力的なケースもあります。
対策として重要なのは、転職の目的とキャリアビジョンを明確にし、「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理することです。
年収や役職だけでなく、ワークライフバランス、職場環境、成長機会など多角的な視点で優先順位を見直し、将来のキャリアプランという「線」で捉える柔軟性が成功の鍵となります。
準備不足によるアピール力の欠如
長年同じ企業に勤めてきた方は、自身の価値を過小評価しがちです。
「これくらいできて当たり前」という思い込みから、職務経歴書において具体的な成果や難易度を数字で示せていないケースが目立ちます。
面接でも、応募企業の事業内容や経営課題への理解が浅く、自分の経験をどう活かせるかを具体的に説明できないと、「即戦力」としての印象を与えられません。
求人票の表面的な理解に留まり、入社後のミスマッチを招くリスクも高まります。
効果的な対策は、まず徹底した自己分析です。
これまでの経理業務を具体的なエピソードや数値で整理し、簿記や税理士などの資格、会計ソフトのスキルレベルも明記しましょう。
「営業部門との連携で経理フローを改善した」「新システム導入でプロジェクトをリードした」など、横断的な業務経験も棚卸しすることで説得力が増します。
企業研究では、財務諸表や採用情報から企業の課題や方向性を理解し、面接で具体的な貢献策を提示できるよう準備することが重要です。
転職活動は自分を売り込む「営業活動」であり、適切な準備と戦略があれば、40代でも十分に成功可能です。
FAQ|40代経理の転職に関するよくある質問
40代で経理への転職をお考えの方から寄せられる代表的なご質問を紹介します。
経理への転職は何歳まで可能ですか?
「35歳限界説」という言葉もありますが、経理職への転職は年齢で一律に制限されることはありません。
企業が重視するのは年齢ではなく、経験・スキル・適応力です。40代であれば、社会人経験で培った判断力や調整能力が大きな武器となります。
上場企業や成長企業では、マネージャー候補として50代前半まで積極採用している企業も珍しくありません。
経理経験何年で転職できますか?
基本的な経理業務の経験が2~3年あれば、スタッフクラスでの転職は可能です。
5年以上になると決算業務や税務申告まで対応できると判断され、選択肢が大幅に広がります。
10年以上の豊富な経験を持つ40代なら、経理マネージャーや財務責任者のポジションも視野に入ります。
ただし、期間だけでなく「どのような課題に取り組み、どう業務改善を実現したか」という具体的な実績が重要です。
40代の転職では即戦力としての期待が高く、経験と企業ニーズのマッチングを明確に示すことが成功の鍵となります。
転職回数が多いと不利になりますか?
転職回数の多さよりも、その背景と獲得したスキルが重視されます。
40代で5回以上の転職歴があっても、一貫したスキルアップが図られていれば積極性として評価される場合もあります。
注意すべきは短期間での転職の繰り返しです。
1年未満の勤務を3回以上続けると定着性に不安を持たれがちですが、各職場での具体的な成果を示せればカバーできます。
近年は働き方の多様化により、転職に対する企業の見方も変化しており、特に成長企業では多様な経験を積極評価する傾向が強まっています。
まとめ
40代で経理職として転職を考える際、企業は実務経験だけでなく、マネジメント経験や業務改善への主体性、柔軟な対応力を重視する傾向があります。
特に、上場企業やIPO準備中の成長企業では、40代の即戦力人材への需要が高まっており、年収700万円以上の求人も珍しくありません。
一方で、転職理由が曖昧だったり、現職との比較だけで応募先を決めるとミスマッチを招いたりする可能性もあります。
希望条件の整理や、自己分析・企業研究の丁寧な準備が転職成功の鍵です。
経理職としてのこれまでの経験を最大限に活かした転職を目指す方は、MS-Japanにご相談ください。
- #40代経理の転職
- #40代経理の平均年収
- #40代経理の転職成功事例


この記事を監修したキャリアアドバイザー

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。
2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を担当し、現在は関東全域の士業、管理部門全職種を担当。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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