2023年11月14日

経理の管理職に求められる役割とは?役職別の年収目安もご紹介

管理部門・士業の転職

経理実務の経験を積み、スキルに自信がついてきた方の中には、今よりも責任ある仕事、メンバーの育成やマネジメントに興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
経理部門では、スペシャリストを目指す方の一方で、管理職を目指す方も多くいます。では、管理職に対して、企業側が求める能力や経験、役割は一体なんでしょうか。
今回は経理の管理職を目指す方のために、企業から求められること、職位ごとの年収の目安について解説します。

経理の管理職の役割

経理の管理職の最も重要な役割は、組織のマネジメントです。
経営戦略や事業戦略を理解した上で、部署として実現すべき目標やそこに至る方針などを定めて、業務がミスなく円滑に完遂することです。その中で、部署のメンバーへの業務分担や進捗管理などをしっかりとコントロールすることが求められます。
経理という仕事は個々のメンバーが黙々と作業する時間が多いため、管理職は各メンバーの作業進捗はもちろん、各業務の関係性や優先順位を把握して、マネジメントしなければなりません。
また、報告・連絡・相談が適切になされるように、メンバーへの教育や関係性の構築も必要です。一方で、万が一、ミスやエラーが発生した際に直ぐに発見、対応できるような仕組み作りも求められます。

経理の業務は正確性を求められるため、失敗に対するプレッシャーも大きい職種です。
経理管理職はメンバーのメンタル面にも気を配り、時には失敗をしてしまったメンバーのフォローをするなど、リスク対応も柔軟にこなさなければなりません。
関係部署や外部企業などとの調整も重要な役割です。
「経理は会社の心臓」という人もいるくらい、会社を中心から支える部署です。
会社の事業を円滑に進めていくためには、社内の各関係部署との密な情報共有や調整作業が求められます。

このように、経理部門のチーム内外で関係するスタッフたちとの信頼関係を築き、業務を的確に進めていくマネジメントを担うのが経理管理職といえます。


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経理管理職に必要なスキル

経理管理職の役割は一言でいうと組織のマネジメントです。
そのために必要となるスキルには主に次の4つがあります。

・コミュニケーションスキル
・高い情報収集能力と柔軟な対応力
・経理業務への深い知識や経験
・事業や他部門業務への理解

一つずつ見ていきましょう。

①コミュニケーションスキル

なんといっても経理管理職に必須なのがコミュニケーションスキルです。
部署のパフォーマンスを高い状態で維持するためには、メンバー一人ひとりの業務を管理することは当然として、モチベーションの維持や健康状態にも気を配らなければなりません。
そのためには日頃からの声がけなどでメンバーのコンディションをチェックしたり、業務内での疑問や不安要素などのネガティブ要因にいち早く気づいて対処したりする必要があります。

部署内だけではなく他部署や外部企業などとの情報共有や意思伝達も重要です。
情報共有が遅れたり意思疎通がしっかりできていないと、業務が止まってしまったり無駄な作業が増えたりして、モチベーションの低下につながります。
スムーズに業務が進められるようにきめ細かな配慮をして先回りし、関係各所との調整を行うコミュニケーションスキルが重要です。

②高い情報収集能力と柔軟な対応力

多くの情報を収集し、それに柔軟に対応できる能力も必要です。
チームの業務が会社の事業全体の中で、あるいは社会の中でどういった位置づけにあるのかといった大局的な見方をすることで業務完了までの道のりを最短距離で進むことができます。
日々の業務を局所的に見ていると、細かなところで方向性のズレた作業をしてしまい、後から大きく修正する羽目になります。

また日々変化する社会の動向にも目を光らせなければなりません。
近年、AIやRPAなど技術の急速な発展によって、経理業務は大きな変化を迫られております。
また2019年から始まった働き方改革によっても経理の業務内容や職場環境の修正・変更を求められています。
こういった社会の変化は職場におけるメンバーの意識も左右させるため、常に情報を集めてそれに対応できなくてなりません。

③経理業務への深い知識や経験

部署の業務をマネジメントするためには、メンバー以上の経理に関わる深く広い知識や経験が必要不可欠です。
業務の特性上、知識と経験が無い方が管理職を務めることが、極めて難しい職種と言えます。
そのため、管理職に就いたあとでも、初心を忘れずに経理の勉強を続けていかなければなりません。

④事業や他部門業務への理解

経理の仕事は、会社経営や事業と切り離すことできないお金を扱う仕事です。
自社がどのようにして、売上を立てているのか、それに対してどのようなコストが発生しているのか、取引先へお金流れはどのようになっているのかを全て把握している必要があります。
その上で、適切なお金の使い方が成されているのか、もっと効率よく利益を上げる方法があるのではないか、資金が不足しているので調達が必要なのではないかなど、経営陣に提案することも求められます。
そのため、意外と忘れがちではありますが、自社の事業への理解はもちろん、同業他社や近接業界のビジネスモデルにも精通していることが望ましい状態です。
また、自社の他部門がどのような業務を行っており、そこにどのようなコストが発生しているのかも十分に理解していることが求められます。


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経理管理職の年収目安

 

経理管理職の年収目安は、年代と役職によって次のように変化します。

経理の部長候補、課長、リーダー職:年収600~800万円

30代後半~40代前半が多い役職。簿記2級以上の資格や、それに相当する知識を持っていて、経理財務やIRなどの実務が3年以上ある管理職。

マネージャー、リーダー、経理・IR責任者:年収800~1000万円

30代後半~50代が多い役職。簿記2級以上の資格を持ち、経理の実務が5年以上ある管理職。 上場企業の経理、決算、IR、管理職などの経験、英語力などを有している層。

財務責任者、部長級以上:年収1000万円~

40代後半~60代以上が多い役職。経理の経験が10年以上あり、公認会計士資格、上場支援などの高度な財務業務、上場企業での決算や管理職などの経験、監査法人・会計コンサル企業での業務経験をしている層。


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経理の管理職に転職するためには?

経理の管理職ポジションに転職する際に、採用企業側が評価するのはマネジメント能力です。
経理業務の熟達度だけではなく、何らかの重要な経験や実績によってマネジメント能力を査定されます。
管理職クラスとなると経理チーム内だけでの経験より、部署全体や会社を挙げて取り組んだ実績が大きな評価につながります。

どういった実績が評価されるかは、採用側の社風や求める人材によって異なるため、転職エージェントなどを利用すると、自分のスキルや実績にあった会社を効率よく探すことができるでしょう。

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まとめ

経理管理職には組織をまとめあげてメンバー一人ひとりのパフォーマンスを向上させるマネジメント能力が必要です。

具体的には、
 ①コミュニケーションスキル
 ②高い情報収集能力と柔軟な対応力
 ③経理業務への深い知識や経験
 ④事業や他部門業務への理解
などが挙げられます。

これらのスキルを兼ね備えた上で、転職する際には前職での実績が求められます。
これから転職を考えている方は積極的に他の部署と関わり、業務改善やコストダウンの課題解決など、会社の重要なイベントに積極的に関わるように心がけましょう。

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