2024年02月09日

経理にコミュニケーション能力が必要な理由は?必要な場面などを解説!

管理部門・士業の転職

経理業務「お金やPCを扱うスキルがあればいい」と捉えている方も多いでしょう。
しかし、その業務内容を詳しくみると、意外にもコミュニケーション能力が重要であると分かります。

この記事では、経理業務にコミュニケーション能力が必要な理由その場面コミュニケーション能力を磨く方法などをわかりやすく解説します。

管理部門・士業の転職

経理にコミュニケーション能力が必要な理由は?

経理担当者としてキャリアを築いていくためには、コミュニケーション能力が必須です。
その主な理由について、以下で詳しく説明します。

社内で様々な部署と接点を持つため

経理業務には、部署の内外を問わず様々な人との連携が不可欠です。
たとえば、予算編成や経費精算などをする際は、他部門との情報共有や調整を伴います。経理業務をスムーズに進めるためには、経理の立場から一方的に意見を押し付けるだけでなく、相手の立場や状況も理解しながら話し合えるコミュニケーション能力が重要です。

経理の複雑な知識を説明する必要があるため

経理担当者は、経理に関する専門知識を持つだけでなく、その知識を非専門家にもわかりやすく伝える能力が必要です。
たとえば、経営陣へ財務報告や予算案の提示をする際には、複雑な財務情報を明瞭簡潔に説明するスキルが求められます。
また、予算削減のように相手へ負担を強いる提案をする際には、なぜ削減が必要なのか相手を納得させる説得力のある説明が必要です。

締めるときには締めるなど、柔軟に対応する必要があるため

経理担当者には、相手の立場に寄り添うコミュニケーション能力が求められる一方、会社の金庫番として職務に忠実であることも求められます。
たとえば経費申請の処理では、そこに無駄や不正がないか厳しく見極め、ときには断固とした態度で相手に接しなければいけません。
ただし、周囲に煙たがられてしまうほど厳しく接してしまうと、普段の業務に支障が出ることもあります。そのため、経理担当者には必要に応じてメリハリをきかせた対応ができるバランス感覚や柔軟性が求められます。

キャリアアップするため

経理担当者としてのキャリアアップにも、周囲と良好な人間関係を築くコミュニケーション能力が重要です。
また、転職をする場合にも、自分の能力や実績、熱意を効果的に伝えるプレゼン力や、「一緒に仕事をしたい」と採用担当者に思わせる人柄の良さなどが成功の鍵を握ります。


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経理でコミュニケーション能力が必要な場面は?

上記の通り、経理業務は数字の管理だけではなく、多方面でのコミュニケーションが必要です。
ここでは、経理でコミュニケーション能力が求められる具体的な場面を紹介します。

請求書や領収書などの確認

主な経理業務である請求書や領収書の発行・確認業務では、購入した部門や支払いを行う部門との綿密なやり取りが必要です。
特に、請求内容が不明瞭な場合や、経費精算手続きに不備がある場合は、関連する社員に対して迅速かつ明確に質問し、必要な情報を確実に収集する能力が求められます。

チーム内での情報共有

経理業務では綿密な情報共有が重要です。ここには、財務状況の更新、新しい規制や会計基準の変更、業務改善に向けたアイデアの共有などが含まれます。効果的なコミュニケーションは、チーム全体の効率を高め、誤解や見落としを防ぐために不可欠です。

経営側に対する問題点や改善策の提案

経理部門は、経営陣に対して財務状況や業績の報告などを行います。この際、単に数字を提示するだけでなく、問題点や潜在的なリスク、改善策などを効果的に伝えることも必要です。
そのためには、経営陣の視点を理解するとともに、その関心にあわせて情報を整理、提示する高いコミュニケーション能力が求められます。

外部の会計士・税理士や金融機関との折衝

経理部門は、外部の会計士や税理士、金融機関ともやり取りを行う機会があります。
これには、会社の財務状況や税務に関する詳細な情報の提供、財務報告のための資料作成、融資の交渉などが含まれます。これらの業務をこなすには、専門的な知識とともに、相手の要求を正確に理解して対応するコミュニケーション能力が欠かせません。


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コミュニケーション能力を磨くポイントは?

コミュニケーション能力を磨くポイントは?

「コミュニケーション能力が大事」と言われても、どう磨けばいいのか困ってしまう方も多いかもしれません。まず以下のような点を意識してみるのがおすすめです。

自分の普段のコミュニケーションを振り返る

まずは自分が普段からどのように周囲と接しているか振り返ってみましょう。
たとえば、何か要望してきた相手に対して「規則だから」の一点張りで対応していないでしょうか。
また、逆に自分から相手へ何か依頼や提案をするとき、それらが必要な事情の説明もしないで、雑な伝え方をしていないでしょうか。
こうした高圧的な接し方や説明不足は、信頼関係を築く上で大きな障害になるので見直しましょう。

一方で、甘い顔を見せすぎていないか振り返ることも重要です。
たとえば、以前よりも領収書の提出の仕方が雑になったり、遅れがちになったりしている人がいれば、もう少し厳しく接する必要があるかもしれません。いずれにせよ、現状でのコミュニケーションの仕方や人間関係などを改めて見直して、課題を浮き彫りにするプロセスは非常に重要です。

コミュニケーションがうまく取れている人を探して真似る

実際にコミュニケーション能力を磨く段階では、コミュニケーション能力が高い人を周囲から探し出し、その人の言動を参考にすることが役立ちます。同じ部署内でなくても構いませんし、後輩でも問題ありません。

その人が普段からどのような態度で相手と接しているか、特に相手を説得したり注意したりするときにはどのような言葉を選んでいるか、よく観察して見習ってみましょう。可能なら、その人から実際にアドバイスや経験談を聞いてみることもおすすめします。

相手が伝えたい内容を汲み取る意識する

適切にコミュニケーションを図るためには、自分の意見を伝えるだけでなく、相手の伝えたい内容を適切に汲み取ることも重要です。相手の話を深く理解するためには、相手の立場に立って考え、言葉の裏にある事情や背景について思案することが求められます。不明な点などがあればそれを明確にし、相手から円満に聞き出す努力も必要です。

相手の事情を深く知ろうとすることに、面倒臭さや無意味さを感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここまで解説してきたように、他者と上手にコミュニケーションを取ることは日々の業務をこなしたり、キャリアアップしたりするために役立ちます。最終的には自分の役に立つとポジティブに考えて、心に余裕を持って取り組みましょう。


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コミュニケーション能力以外で経理に必要なスキルは?

経理担当者には、コミュニケーション能力の他にもいくつかの重要なスキルが求められます。

資料作成スキル

経理では、単に日常の帳簿を付けるだけでなく、経営判断に必要なデータを財務諸表から抽出し、わかりやすい資料にまとめるスキルなども求められます。
わかりやすい資料は、経営陣や財務に通じていない人にとっては非常にありがたいものであり、評価につながり昇進の判断材料にもなりえます。

PCスキル・ITスキル

現代の経理業務はデジタル化が進んでいるため、PCスキル・ITスキルが不可欠です。たとえばExcelや会計ソフトなどを使いこなせるスキルは、経理業務の効率化に大きく貢献します。
また、資料作成においても、WordやPowerPointも含めたOfficeツールを活用できるスキルは非常に重要です。

数値理解力・分析力

経理業務をこなすには、財務データなどの数値を正しく理解し、取り扱う必要があります。財務報告書の作成においては正確な計算能力が欠かせません。
また、予算計画の策定をするには、多種多様なデータを分析し、何にどれくらいの出費を要するかなどを特定することが必要です。もちろん、こうしたデータ分析に際しても、ITスキルがあれば大いに役立ちます。


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まとめ

経理は、「お金やPCを扱うスキルがあればいい」と思われやすいですが、コミュニケーション能力は欠かせません。むしろ、お金という重要な経営資源を取り扱う仕事だからこそ、ミスや法令違反などが生じないように周囲の人としっかりコミュニケーションを取る努力と能力が求められます。

通常業務はもちろん、経理担当者としてキャリアアップや転職を目指す際にも、しっかり自分の意見を発したり、周囲との信頼関係を築いたりする人間力は重要な評価事項です。そのため、経理の仕事に就きたい方やさらなるキャリアアップを実現したい方は、実務的なスキルとともに、コミュニケーション能力を磨くことをおすすめします。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

楢本 裕也

大学卒業後、リクルート広告代理店に新卒入社し、中小企業、飲食・小売店などに向け、求人広告営業に従事。
その中で、実際に転職をされていく方などの生の声や気持ちの変化・実情などを知りたいと考え、MS-Japanに入社。
その後はキャリアアドバイザーとして、主に20代~30代の経理財務・会計事務所スタッフを中心に担当する。

会計事務所・監査法人・公認会計士・税理士・税理士科目合格・USCPAを専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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