経理経験者が転職して年収を上げるには!?おすすめ求人も公開!



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経理として働く方の中には、転職して年収を上げたいと考えている方も多いでしょう。
売り手市場な昨今では、現職よりも待遇が良い大手企業の経理や、ベンチャー企業のCFOなどのポジションに転職し、大幅に年収を上げることも不可能ではありません。
そこで本記事では、資格・スキルや年齢といった面から、経理経験者が転職して年収を上げるポイントをお伝えします。
経理経験者が転職で年収を上げるには
経理の転職市場では、資格取得が年収アップに直結すると考える方が多いですが、企業は経理に即戦力を求めているため、資格よりも実務経験が問われます。
一般的な目安としては、3年以上の経理実務経験が即戦力として評価されます。転職市場で経理経験者として評価されるためには、現職で3年以上勤めることが重要です。
また、経理経験者が年収を上げるには、実務経験に対する評価加え、管理職へのキャリアアップを狙うことが順当です。主任・係長・課長・部長といった管理職には、それぞれに役職手当が付きます。
積極的に他部署や先輩社員とコミュニケーションを取り、組織のルールの理解に努め、人間関係を構築できる人物は、重要な仕事を任されたり、幹部として部下の育成を任されたりするでしょう。
ただし、一般職と比べて、管理職への重圧は非常に大きいため、ストレス耐性も求められます。
年齢は年収に影響する?年代別平均年収比較
経理は、年齢に応じたスキルと経験が年収に反映されやすい傾向にあります。
弊社MS-Japanが運営する管理部門・士業に特化した転職エージェント「MS Agent」のデータを参考に、経理の転職前後における年収差を年代別に確認していきましょう。
「転職希望者の現年収」と「転職決定者のオファー年収」を比較すると、50代以上を除く全ての年代で、オファー年収が現年収を上回っています。
一般的に、「転職は35歳まで」と言われていますが、経理に限ってはその通説が当てはまらないと言えるでしょう。
現年収とオファー年収の差が40代で最も大きくなっていることから、経理の転職市場は若手よりも、経験者の方が有利である傾向が強いと考えられます。
また、オファー年収が現年収を下回っている50代以上に関しては、定年以降の転職を含めている点を考慮する必要があります。
定年以降の転職では、必ずしも年収アップが目的ではないケースも多いため、年収ダウンをマイナスと捉えない転職者も多いと考えられます。
【2024年最新版】経理・財務の転職市場動向を徹底解説!では、経理・財務の転職市場動向を詳しく解説しています。
大手企業へ転職すると年収はどう変わるのか
続いて、企業規模が経理の年収に与える影響を見ていきましょう。
「MS Agent」で取り扱っている経理求人について、大手企業(上場企業)・中小企業(非上場企業)に分けて、想定年収の平均値を算出しました。
企業規模 | 想定年収の平均値 |
---|---|
大手企業(上場企業) | 657万円 |
中小企業(非上場企業) | 609万円 |
大手企業の平均年収は中小企業と比較して平均48万円上回っていることが分かります。
歩合制やインセンティブのある営業職などの場合、年収は個人の業績によって決定されますが、経理の年収は「所属企業の給与水準」によって決定されることが一般的です。
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経理経験者が年収アップするために必要な資格・経験・スキルとは
経理経験者が転職で年収アップをするためには、具体的にどのような要素が必要なのでしょうか。
ここでは、一般的に経理が年収を上げるための資質として挙げられる資格・経験・スキルを紹介します。
会計知識を証明する資格
経理の転職で年収アップを目指すには、経理や会計に関する知識やスキルを身につけていることを証明する必要があります。
その上で資格は、それらの知識やスキルを客観的に示す手段となるため、年収アップを目指す転職活動では重要なアピールポイントになります。
日商簿記2級
経理関連の資格の中で最も一般的かつ評価されるのが、日商簿記2級です。
日商簿記2級は、企業の財務諸表作成や決算業務に必要な知識を証明するもので、経理の即戦力として評価される基準となります。
特に、経理としての業務経験が1~2年と浅い方や未経験から経理に転職をする方にとっては、経理の基礎知識をアピールすることができるので、年収アップにつながる可能性があります。
一方で、経理経験3年以上の方が転職で年収アップを目指す際には、日商簿記1級を取得することで、より専門的な知識やスキルを証明しやすくなり、選択肢が広がる可能性があります。
公認会計士・税理士
公認会計士や税理士といった国家資格は、単に経理に必要な知識やスキルを証明するだけでなく、それぞれ会計や税務に関する専門家として、経理の枠を超えた活躍を期待されるため、転職時には高く評価されます。
また転職後も、企業の中枢業務を担うポジションや経営陣をサポートするポジションへのキャリアパスが狙えるため、その分高い年収も期待できます。
経理の実務経験
転職で年収アップを実現するには、実務経験について具体的かつ適切にアピールすることも重要です。
特に、「年次決算」や「連結決算」、「開示資料の作成」などは、経理として十分な経験を積んでいると評価される基準となりますので、これらの業務経験について、何年の経験があるのか、どのような立場でこれらの業務に対応したのかを選考の際に伝えましょう。
年次決算の業務経験
経理職において基本かつ重要なスキルの一つが年次決算業務です。
年次決算では、企業の財政状況を正確に把握し、貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)の作成を行います。
上場企業では、さらにキャッシュ・フロー計算書の作成も義務付けられており、これらの業務経験があることで、企業の財務管理全般に精通していることを示すことができます。
MS Agentのデータによると、年収600万円以上の経理求人のうち、約92%が決算業務の経験を求めており、特に3年以上の年次決算経験が高く評価されています。
連結決算や開示資料作成の業務経験
連結決算とは、親会社とその子会社、関連会社を含めたグループ全体の財政状況や経営成績をまとめる決算手法です。
連結決算には複雑な会計処理が必要とされるため、高度な知識と実務スキルが求められます。
連結決算の経験があることで、大手企業や上場企業への転職が有利になり、年収アップに直結することが多いです。
一方、開示資料作成の業務経験も非常に重要です。
開示資料は、上場企業が投資家や株主に向けて提供する財務情報をまとめたもので、正確性と透明性が求められます。
この業務には、経理部門だけでなく他の部署との連携も不可欠であり、企業全体の経営状況を把握する力が養われます。
開示資料作成の経験を積むことで、経営層に近いポジションを目指す道も開け、高年収のチャンスが広がります。
マネジメントスキル
MS Agentのデータによると、年収600万円以上の経理求人のうち、マネジメント経験を求める求人の割合は約7割でした。
以上の結果から、年次決算やマネジメントといった経験など、入社後すぐに活かせる実践的なスキルを高く評価する求人が多い実態が読み取れます。
高年収の経理求人で求められるスキルについて、より詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。
ITスキル
現代の経理において、ITスキルも評価の要素となっています。
経理担当にITスキルがあると、業務の効率を向上させ、生産性を高めることができるため、経理としての市場価値が高まり年収にも影響します。
実際、経理担当自身が、経理業務の効率化・自動化のためのシステム開発をするほどのスキルは求められませんが、エンジニアと連携して具体的な要件を明確に伝える力やそのシステムを理解し活用する程度のITスキルは必要になります。
これらのITスキルを証明するには、経理システムの開発プロジェクトのマネジメント経験や、それらのシステムによる経理業務効率化の実績をアピールすると良いでしょう。
語学力
語学力、特に英語力は、グローバル化が進む現代のビジネス環境において、経理職の市場価値を高める重要な要素です。
特に平均年収の高い外資系企業への転職を目指す場合は、ビジネスレベルでの英語力やIFRS(国際財務報告基準)の理解が大きな強みとなります。
英語力を必要とする企業の求人には、TOEIC800点以上などの基準が記載されていることが多いので、そのスコアを基準に求人を選びましょう。
年収アップに成功した経理の転職事例
MS-Japanがご転職支援をさせていただいた方々の中から、年収アップで転職を叶えられた転職成功事例を一部ご紹介します。
上場企業のグループ会社に転職し年収アップ

Mさん(28歳・女性)資格:簿記3級
IT系ベンチャー企業
経理
年収:360万円


大手上場企業100%出資子会社
経理
年収:420万円
大手商社グループ企業の幹部候補にキャリアアップ

Hさん(31歳・男性)資格:簿記2級
大手グローバル企業
経理
年収:440万円


大手商社グループ企業
経理
年収:500万円
IPOを見据えた優良ベンチャー企業へ大幅年収アップ

Aさん(39歳・男性)資格:公認会計士
大手監査法人
年収:780万円


ベンチャー企業
経理マネージャー
年収:1,000万円
経理の年収水準が高い業界とは
一般的に経理の年収水準が高い業界は、電気・ガス・水道などのインフラ業界です。インフラ業界は市場規模そのものが大きく、安定した需要を見込めるため、年収水準が高い傾向にあります。
特に、海外に広く事業展開する国内企業や外資系企業のように、英語力が求められる経理であれば、より高年収を目指すことが可能です。
そのほか、金融業界や保険業界も年収水準が高い傾向にあります。
経理の年収は、市場規模や需要によっても影響されるため、収入面を重視して転職先を選ぶ際には、業界全体の動向も注目しましょう。
ただし、同じ業界でも企業によって年収に差があるので、転職先選びでは業界だけではなく、企業ごとの特徴を見極めることも大切です。
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経理の転職にベストな時期とは
経理の求人が集中する時期は、自分が採用担当者になったつもりで考えるとイメージできるでしょう。
採用担当者は、経理部門から人手不足解消を求められて求人掲載の手配をするため、経理部門の繁忙期の2カ月ほど前に求人を出すと考えられます。
1年間の経理業務の中で、人手が最も必要な時期は決算時期です。そのため、年度末決算の2・3カ月前に経理の求人が増える傾向があります。
また、株主総会が終わる6・7月頃も、半期決算に向けた求人が増える傾向です。
詳しくは 経理の求人が集中する時期は?未経験者・経験者別に転職成功のポイントも紹介をご確認ください。
年収アップの転職は「MS Agent」にご相談ください
経理の転職で年収アップを目指したい方や、業界・企業ごとの年収水準を詳しく知りたい方は、「MS Agent」にご相談ください。
管理部門・士業の転職に強みを持つMS Agentでは、限定非公開求人も含む経理の求人を多数取り扱っています。
【MS Agentの特徴】
- ・管理部門・士業特化型の転職エージェントとして30年以上の実績を誇る
- ・希望に合った求人紹介から、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉まで幅広くサポート
- ・経理経験者としての自分の市場価値を把握できる
- ・年収アップに必要なスキルや経験を明確化できる
- ・各職種に精通したキャリアアドバイザーが在籍
MS Agentは希望に合った求人の紹介以外に、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉など、転職活動に関する全てのフェーズをサポートしています。
転職活動中の方はもちろん、転職しようか迷っている段階の方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
経理の仕事に直接役立つ資格・経験・スキルがあると、年収アップを実現しやすくなります。
日商簿記のほか、年次決算の経験やマネジメント経験などがある方は、選考で積極的にアピールしてみましょう。
年収水準が高い業界の代表例として、インフラ業界や金融業界、保険業界などが挙げられますが、同じ業界でも企業によって年収に差があります。
「年収水準が高いからその業界を選ぶ」というスタンスではなく、各企業の特徴や待遇にきちんと目を向けることが大切です。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー

大学卒業後、航空会社に新卒で入社し国内外各地へのフライト業務に従事。
その後キャリアアドバイザーとしてMS-Japanへ入社。
現在は主に経理財務や会計事務所などの会計転職希望の方を中心に担当。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 税理士科目合格 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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