2024年02月13日

不動産業界の経理に転職するには?仕事内容や身につけておきたいスキル

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不動産業界の経理への転職を検討する際、専門知識や資格がないために、応募を躊躇・断念した経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実は不動産業界の経理には、経理以外の難しい専門知識や特別な資格が求められることはありません
不動産業界特有の仕訳処理が必要になることはありますが、業務の中で少しずつ身についていきます。

この記事では、不動産業界特有の経理業務や、メリット・デメリットなどをご紹介します
求人例もご紹介するので、不動産業界の経理に興味のある方はぜひご覧ください。

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不動産経理の仕事内容とは?他業界との違いは?

不動産業界は、売買・仲介・賃貸の3つの業態があり、経理の仕事内容についもそれぞれ特徴があります。ここではまず、不動産経理の仕事内容を業態別に解説し、他の業界との違いについてもご紹介します

売買の経理処理の特徴

不動産売買の経理処理は、賃貸や仲介とは異なり、「売上」と「仕入れ」に加えて「在庫」の計上も必要な点が特徴です
在庫の経理処理は、在庫として物件を購入したときに発生する仲介などの取引関連コストは、費用ではなく資産として計上する必要があります

また、消費税の扱いにも注意が必要です。たとえば、土地の売買は非課税取引であり、消費税が発生しません。一方、建物の売買は課税取引となり、消費税が適用されます。このように、不動産売買の経理処理では細かな点にも留意する必要があります

仲介の経理処理の特徴

不動産仲介の経理処理は、売買・賃貸と異なり、不動産そのものを保有することがないため、土地や建物に関する資産計上や減価償却費の処理はほとんどありません

また、不動産仲介取引料には消費税が課されます。この点も不動産売買や不動産賃貸とは異なる部分です。さらに、不動産仲介業は営業社員の数が多いので、人件費が販売管理費の大部分を占めるのも特徴として挙げられます。

賃貸の経理処理の特徴

不動産賃貸は、自社保有の賃貸物件から得られる家賃収入が売上のメインです。家賃収入に加えて、礼金や権利金、更新料なども重要な収入源です。これらは一時的に大きな収入をもたらすため、賃貸経営のキャッシュフローにおいて重要な役割を担います

経費は、減価償却費が最も大きな割合を占めます。賃貸物件の建物部分は経年により価値が減少するため、この減価償却を適切に計算し、経理処理へ反映することが重要です。

また、支払い面では、修繕費や固定資産税などが発生します。不動産賃貸業界では多額の借入金を背負うことも多く、経理担当者は返済能力も含めて収支のバランスを適切に管理することが求められます

他の業界との違い

不動産業界の経理は、他業界とは異なる特徴があります。
たとえば、不動産業界では物件購入費用だけでなく、仲介手数料などの取引関連費用も在庫に計上します

また、土地や建物の取引は、同じ相手と同じ商品で繰り返し取引を行うことが少なく、与信掛売の割合も低いため、一般的な小売業の取引とは異なるサイクルで進むことも特徴です。規模の小さな企業では、契約書類のチェックや入出金の確認など、経理業務に加えて宅建主任者としての業務を兼務する場合もあります


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不動産経理として働くメリット

不動産経理として働くメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

仕事の予定が立てやすい

経理は営業のようにクライアントの予定に左右されることが少ない職種です。決算期など繁忙期を除けば比較的仕事の予定を立てやすく、定時で帰れることも珍しくありません。
これは結婚や出産などのライフイベントに左右されやすい女性にとっても、長く働き続ける上で魅力的なポイントです。

スキルが身につく

不動産経理の仕事を通じて、会計や財務に関する専門的なスキルを身につけられます。また、不動産業界特有の知識も習得できるため、将来的に幅広い分野で活躍できる可能性を得られることもメリットです。

一般事務と比較して給与が高い

経理全般に通じることとして、会計や財務に関する専門知識が必要なため、一般的な事務職よりも給与水準が高い傾向があります。また、経理の応募資格として代表的な日商簿記は認知度が高く、経理未経験でも挑戦しやすい資格です。


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不動産経理として働くデメリット

上記のようなメリットがある一方で、不動産経理には以下のようなデメリットもあります。

単調になりやすい

業界を問わず経理業務は単調になりやすく、仕事に変化を求める人は面白みがなく感じる可能性があります。特に不動産賃貸の経理は、顧客も売上(家賃)も基本的に固定されているため、ルーティン作業になりがちです。
そのため、単純作業が苦にならず、黙々と目の前の事務を確実にこなせる人の方が経理に向いています

年収が上がりにくい

不動産経理は、管理部門の中では比較的高年収が見込めますが、営業など他の職種と比べると年収が上がりにくい傾向があります。経理の給与体系は、成果に応じて給与が増える歩合制ではないため、基本的には毎月固定の金額を受け取る形です。そのため、キャリアや給与のアップをアグレッシブに目指したい方よりも、安定志向の方に向いています


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業界未経験でも不動産経理として転職できる?

不動産経理への転職を検討していても、業界経験が無く、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし結論から言えば、業界未経験者でも不動産経理としての転職は可能です

不動産経理の求人では、業界経験を必須とするケースはほとんどありません。
重視されるのは、「経理」としての実務経験であり、他業界出身であっても財務会計のスキルやキャリアがあれば大きなアドバンテージになります。大手不動産会社の求人を見ても、経理担当者として1~5年程度の実務経験を求められることはあっても、業界経験は必ずしも求められていません

用地仕入れや物件購入のための資金調達など、不動産経理特有の業務に関しても、中途入社したばかりの経理担当者に任せる会社は稀です。最初は一般的な財務会計業務を中心に任されることが多いので、徐々に仕事を覚えていけるでしょう。

以上の点から、業界未経験であっても、他業界の経理経験があれば、不動産経理への転職は十分に現実的な選択肢だと言えます


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不動産経理で働く上で求められるスキルとは

不動産経理で働く上で求められるスキルとは最後に、不動産経理として働く上で最低限身につけておきたいスキルをご紹介します。

PCスキル

経理の仕事はパソコンが使えなければ話にならないといっても、過言ではありません。
日々の書類作成で使うであろうワード・エクセルはもちろん、社内資料としてパワーポイントを使う場合もあるため、パソコンに関する一連の知識はしっかりと身に着けておく必要があります
オフィスソフトのスキルを証明するMOS(MicrosoftOfficeSpecialist)などの資格もおすすめです。

簿記に関する知識(日商簿記)

不動産経理に限った話ではありませんが、経理の転職では実務経験、または簿記資格は必須資格であると考えておきましょう。
簿記を取得することで実務に役立つ知識を得ることできます。
また、転職で有利になるのは日商簿記2級以上なので、まずは日商簿記2級の取得を目指しましょう

計画性および正確性

経理では計画的に仕事を進めることだけでなく、業務における正確性も重視されます。
不動産経理は、取引額が非常に高額となるケースも多く、経理処理の仕方によっては会社の損益を大きく左右する恐れがあります。
そのため、計画性をもって正確に仕事をこなせる資質が必要です。また、転職活動では計画性と正確性をアピールできる具体的なエピソードがあると良いでしょう

コミュニケーションスキル

経理はコミュニケーションが不要なイメージを持つ方も多いですが、経理の仕事は事務処理だけではありません
社内の他部門との連携や、税理士などの社外の専門家とのコミュニケーションを取りながら、日々の業務を行うこともあります。
また、役職によっては経営陣に対して経理状況を報告する機会もあるでしょう。そのため、経理には一定のコミュニケーションスキルが求められます


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不動産経理の求人例

弊社MS-Japanは士業・管理部門特化転職エージェント「MSAgent」を提供しています。ここでは、「MSAgent」で取り扱っている不動産業界の経理求人の一部をご紹介します。

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仕事内容
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必要な経験・能力
経理経験5年以上(事業会社もしくは税理士・会計事務所等)
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仕事内容
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・プロジェクトごとの事業確定書作成又はチェック
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必要な経験・能力
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・経理業務経験(目安5年以上)
・マネジメント経験
<歓迎>
・不動産業界での経理財務業務経験
・財務業務経験(資金調達・銀行折衝)
想定年収
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業績拡大中の上場不動産会社の経理求人

仕事内容
・各セグメントに係る月次や単体決算及び連結決算業務
・固定資産管理
・開示業務(短信、四半期及び有報)
・税務(法人税、消費税)
必要な経験・能力
<必須>
・社会人経験5年以上
・日商簿記検定2級以上の知識 ※資格をお持ちでなくても構いません
・Officeスキル中級以上
<歓迎>
・決算書が読める方
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まとめ

本記事では、不動産経理の仕事内容や必要なスキル、メリット・デメリットなどをご紹介しました。
不動産経理の仕事内容には業界特有の特徴があるものの、転職の際に業界経験は必須ではありません。経理の実務経験があれば十分に採用される可能性があります
不動産経理としてのキャリアに魅力を感じる方は、ぜひ転職エージェントなどを利用して積極的に転職活動を進めましょう

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

楢本 裕也

大学卒業後、リクルート広告代理店に新卒入社し、中小企業、飲食・小売店などに向け、求人広告営業に従事。
その中で、実際に転職をされていく方などの生の声や気持ちの変化・実情などを知りたいと考え、MS-Japanに入社。
その後はキャリアアドバイザーとして、主に20代~30代の経理財務・会計事務所スタッフを中心に担当する。

経理・財務 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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