2024年01月31日

未経験者可の経理求人が増加中!求められる人材や資格、年収など

管理部門・士業の転職

経理への転職は、専門性の高さから未経験者には狭き門だと言われていました。
しかし、近年の転職市場では「未経験可の経理求人」がよく見受けられます。

この記事では、「未経験から経理への転職」をテーマに、企業が求めるスキルや資格などについて解説します。
年収書類選考のポイントも解説するので、経理への転職を考えている未経験の方は、ぜひ参考にしてください。

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経理の仕事とは?未経験者にも分かりやすく解説

一般的に経理は、コツコツと同じ仕事を毎日こなす「縁の下の力持ち」と認識されています。
しかし、経営者にとって経理の役割はとても重要であり、営業などと同様に企業が利益を残すために不可欠な存在です。
以下で経理の仕事内容について簡単にご紹介します。

経理の役割は「お金の管理」

企業内における経理の役割を一言で表現すると「お金の管理」です。
お金の流れの把握は、経営においてとても重要であり、例えば利益を出すためには「収益>費用」であることが最低条件です。もし、収益・費用の金額が分からないまま経営を進めていくと、預貯金などの資産が枯渇してしまいます。
経理は、収益が増えているか、費用の無駄遣いはないか、毎日の仕事の中で集計を行い、経営者に報告する役割を担っています。

具体的な業務内容

経理は業務内容の幅が広く、大企業では業務内容によって担当者・担当チームが分かれていることもあります。
具体的には、以下のような業務です。

  • ・現金出納
  • ・会計ソフトへの仕訳入力
  • ・伝票起票
  • ・売掛金管理
  • ・買掛金管理(仕入)
  • ・給与計算/支払
  • ・決算(月次/年次等)
  • ・税務(確定申告)

企業規模が大きくなるにつれて、業務が細分化され、本社と支社で処理が必要になります。

会計・財務との違いとは

経理と似たようなセクションとして理解されるものに、会計・財務などがあげられます。 このうち、会計とは企業・組織の「カネ・モノ」を管理・報告する業務全般が該当するため、経理も会計の一部ととらえてよいでしょう。
財務も会計が管理する部分ですが、職務としてはよりアグレッシブで、企業経営のために必要な資金の調達を行います。資金調達には、経理が用意した決算書などの資料が必要です。
そのため、経理と財務との連携も、企業経営を円滑に進めるためには重要です。


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未経験でも経理に採用されるチャンスはあるの?

経理の仕事は、専門性が高く、実務未経験では採用されないのではないかと考える方が多くいらっしゃいます。
実際に経理の転職市場では、即戦力になる経験者の方が有利な傾向ですが、未経験者でも採用される可能性は十分にあります。
一般的な経理部門は複数人のチームで構成されているため、高度な上流工程を経験者、下流行程の簡単な業務を未経験者と、業務を振り分けることが可能です。
特に事務作業を行う経理事務であれば、未経験可の求人を募集している企業が多いため、未経験で採用されやすいと言えるでしょう。


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未経験から経理に転職した場合の年収は?

まったくの未経験から経理に転職した場合、心配なのが年収です。
相場よりも安いことは覚悟していたとしても、生活に支障が出るような給与であれば、転職を見送ることも視野に入るでしょう。
そこで、以下に未経験から経理に転職した場合の年収についてご紹介します。

未経験者から経理に転職した場合の年収

未経験から経理に転職した場合の年収相場は、概ね300~400万円前後です。
ただ、これは入り口の年収相場であり、経験年数に伴って昇給して行くことが可能です。
数年経験のあるスタッフクラスで400万円台、リーダークラスで500万円台、管理職クラスで600万円台以上が相場と言われています。
ただし、都道府県別に見ていくと、北海道・九州・沖縄地方と比較して関東・関西・東海地方の給与額が高いなど、地域差はあります。

役職者になれば年収アップが期待できる

経理として年収アップを目指すのであれば、役職者を目指すのがメジャーです。
大まかな階級別の年収としては、以下のように捉えておくとよいでしょう。

一般スタッフ 400万円前後
係長 500万円前後
課長 600万円前後
部長 800万円前後

年功序列の企業では、経験年数の長さが給与に反映されていることもあります。
未経験から経理に転職する場合、前職よりも年収は下がる可能性が高いですが、その後の昇給フローについてよく確認することが重要です。

実務に役立つ資格取得で年収アップにつながる

代表的な経理関連資格は、日本商工会議所が認定する日商簿記です。2級以上の保有で、資格手当がつく企業もあります。
ただし、資格に対するスタンスは企業によって異なり、必ずしも資格取得が義務付けられているわけでもありません。
経理にとって簿記の知識は必須ですが、それ以上に社内の運用方法を知ることが重要です。マイナス仕訳・摘要の文章表現など、企業独自の経理ルールが多数存在します。簿記検定と異なる使われ方をするケースもあり、資格取得で得て知識がそのまま活かせないことも多いようです。

経理未経験なのに採用される人材とは

では、どのような人材であれば経理未経験であっても採用されるのでしょうか。
未経験者でも、意欲の高さを認められれば、採用のチャンスは十分あります。以下に、未経験なのに採用される人材の特徴をご紹介します。

コミュニケーション能力がある

部署内外でコミュニケーションの機会が多い経理は、コミュニケーション能力が求められます。時には、経営陣や役職者に対しても、言うべきことを言わなければならないのです。
単純に強気な姿勢が良いわけではなく、相手を立てながら意見を言える柔軟性が求められます。
経理部門内では、他スタッフに仕事を催促したり、逆に催促されたりすることもあるため、全体のスケジュール感を共有するスキルも求められます。
物流管理や工程管理など、業務全体のスケジュールを把握する仕事に携わった経験があれば、コミュニケーションについてアドバンテージがあると言えるでしょう。
また、経理以外の管理部門職種を経験している場合は、部内外のコミュニケーションに重きを置いて自己PRしても良いでしょう。

パソコンスキルがある

現代はほとんどの企業で、パソコンを使って経理業務を行っています。
経理業務で利用するExcelWord会計ソフトだけでなく、社内のやり取りで利用するチャットツールメールなどを使う機会も多いでしょう。
業務上必須とも言えるスキルなので、必ず応募書類にはパソコンスキルを記載しましょう。

経理に間接的に関わった実務経験がある

経理業務では、営業担当者に領収書提出を依頼したり、労務担当者に給与支払い用データを確認したり、社長から決算資料のチェックを要求されたりなど、他部門の社員・経営陣とのやり取りが発生します。
未経験から経理へ転職する場合、経理と関わりのある部署や、業務上連携を取っていた部署で働いた経験があれば、その経験を起点にして志望動機や自己PRを組み立てることができます。
現職で経理とやり取りする機会が多いなら、ぜひアピールポイントに含めましょう。


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経理未経験者におすすめの資格

未経験から経理を目指す場合、まず経理関連資格の取得がおすすめです。資格を保有することで、経理の基礎知識や転職への熱意を客観的に証明することができます。
ここでは、経理未経験者におすすめの資格を5つ紹介します。

簿記2級

簿記には日商簿記、全経簿記、全商簿記の3種類ありますが、中でも最も認知度の高い日商簿記の2級以上がおすすめです。
応募条件を「経理経験、または日商簿記2級以上」としている求人も多く見受けられます。日商簿記2級以上の取得で、応募できる求人の母数を増やすことができるでしょう。

MOS

MOSは「Microsoft Office Specialist」の略で、経理業務でよく利用されるExcelやWordなどの製品を使いこなせるかを証明する資格となっています。
未経験で経理に採用された場合や、経理事務として採用された場合、初めは事務作業が多くなりますが、MOSを取得しておくことによって、事務作業への適性が証明されますのでMOSを取得することで未経験でも採用される可能性が高くなります。

給与計算検定

給与計算実務能力検定は、給与計算業務についての実務能力を測るための試験です。
給与計算に関しては企業によって、経理が担当するか人事が担当するか異なりますので、希望する企業によって取得のメリットが異なります。

FP

FPはファイナンシャルプランナーの略は税金や投資などお金に関する様々な知識を有することを証明する資格です。
資格を取得することで経理の採用に直接影響することはあまりないですが、お金に関する資格ではありますので、採用された後も経理の仕事の考え方の基盤を作ることが出来ます。

ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は、財務諸表の構造理解・資料の分析手法についての知識を証明する資格です。
採用された後すぐに活かせる内容は少ないですが、1級を取得すると企業価値評価に関する知識も学ぶことが出来る為、将来的に幹部などを目指している方にはお勧めの資格です。

資格の取得は未経験で経理に採用されるためには重要な評価ですが、企業が求めているスキルや知識は求人によって異なります。
一度、未経験可の経理の求人情報を見て、求められる条件やスキルを確認しましょう。


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未経験者の書類選考が通らない2つの理由とは

未経験可の経理に求人であっても、必ず書類選考が通るわけではありません。
書類選考が通らない2つの理由をご紹介します。

応募した求人の競争倍率が高い

未経験可の求人は、経理へのキャリアチェンジを目指す人からの応募が殺到するケースが多々あります。また、知名度の高い企業や条件などが魅力的な場合は、未経験者だけでなく経験者からの応募もあるでしょう。
その場合、資格などを保有していたとしても経験が重視され、未経験者の書類選考が通りにくくなる可能性が高くなります。

未経験から経理を目指す志望動機が弱い

未経験者は、「なぜ未経験から経理を目指すのか」が最も重要です。
経験者は、応募書類の志望動機欄に「応募先企業を志望する理由」だけを記載しますが、未経験者は「経理を目指す理由」と「応募先企業を志望する理由」を記載する必要があります。
そのため、限られたスペースの中で書くべき内容が多く、全体の印象が薄くなってしまっている可能性があるでしょう。

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書類選考が上手くいかず、転職活動が進んでいない場合は、転職支援のプロである転職エージェントに相談しましょう。
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まとめ

未経験者が経理職を目指すハードルは、決して低いとは言えないものの、アピールポイントを間違えなければ十分可能性はあると考えてよいでしょう。
ただ、淡々と仕事をこなすイメージで経理の仕事をとらえていると、後々ミスマッチが発生するおそれがあります。

企業の潤滑油となるお金を管理する仕事ですから、当然ながら周囲と協調性を保って業務を進めなければなりません。
また、実務経験を重視する点から、未経験者が転職する際は「経理に関係する業務上のエピソード」を用意して面接に臨みたいところです。

管理工程・バックオフィスでの実務を経験しているなら、採用の可能性も高まります。
自分のキャリアをどうアピールするかイメージしにくい人は、転職エージェントに相談するなど、第三者の視点から武器を見つけ出すことをおすすめします。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

椿 大樹

大学卒業後、外資系小売り業に就職、セールスマネジメントや採用、教育研修を経験。
人がいかに業績を左右するかについて認識し、現職のMS-Japanに転職する事を決断。
入社以来、東海エリアのキャリアアドバイザーとして、キャリアチェンジやスキルアップを目的とした若年層の支援を中心に担当しております。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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