キャリアコンサルタントとは?難易度や合格率・勉強時間・他資格との比較など

キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行う専門家として位置づけられた国家資格です。
ハローワークや人材紹介・人材派遣会社、大学のキャリアセンターなどで活躍できるイメージが強い一方、近年では企業内におけるキャリア形成支援の重要性が高まり、人事領域でも評価される場面が増えています。
本記事では、最新の試験結果や合格率の推移をもとに、キャリアコンサルタント試験の難易度を整理し、資格取得によって得られるメリットや活かし方を解説します。
記事の要約
●キャリアコンサルタント試験の合格率はおおむね60~70%前後と、比較的難易度は高くないものの、学科・実技試験や講習費用がかかるため計画的な準備が必要。
●独占業務はないものの、人材業界や人事での転職・キャリアアップ、年収アップにもつながる国家資格。
●人事への転職やキャリアアップを目指すなら、今すぐ【転職相談はこちら】へ。
キャリアコンサルタントとは?
キャリアコンサルタントとは、就職・転職やキャリア形成に悩む人に対し、専門的な知識とスキルをもとにキャリア相談や助言を行うための資格です。
相談者の経験や価値観、将来の希望を整理しながら、主体的なキャリア選択を支援する役割を担います。
キャリアコンサルタント資格は、平成28年4月に国家資格として位置づけられました。
これにより、有資格者でなければ「キャリアコンサルタント」という名称を名乗ることができない名称独占資格となっています。
キャリアコンサルタントの主な活躍の場としては、ハローワークや人材紹介・人材派遣会社、大学のキャリアセンターなどが挙げられます。
一方で近年では、企業内におけるキャリア形成支援の重要性が高まっており、人事部門において従業員のキャリア相談を担当したり、キャリア形成支援制度の企画・運用に関わったりするケースも増えています。
このように、キャリアコンサルタントは個人の転職支援にとどまらず、組織内人材の定着や成長支援といった分野でも期待される資格といえるでしょう。
では、国家資格であるキャリアコンサルタント資格を取得するための試験は、どのような内容なのでしょうか。
キャリアコンサルタントの試験概要
キャリアコンサルタント試験の前に、受験資格として以下のいずれかを満たす必要があります。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
受験資格の詳細は、日本キャリア開発協会の公式サイトをご確認ください。
キャリアコンサルタント試験は「学科試験」と「実技試験」の2つで構成されています。
学科試験は全50問のマークシート方式の試験で100点満点中、合格点は70点となっています。
実技試験はさらに設問に対して解答を論ずる「論述試験」とロールプレイング形式の「面接試験」の2つに分かれており、「面接試験」はさらに「ロールプレイ」と「口頭試問」の2つに分けられます。
実技試験に関しては、論述試験が50点満点、面接試験が100点満点の計150点満点で、合格点は90点となっています。
【最新版】第30回キャリアコンサルタント試験の結果
まずは、2025年12月17日に発表された第30回キャリアコンサルタント試験の結果を紹介します。
キャリアコンサルタント試験は、厚生労働省が登録した2つの機関によって実施されているため、各機関の試験結果を紹介しています。
キャリアコンサルティング協議会実施試験の結果
試験種別結果
| 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 学科 | 4,212人 | 3,916人 | 3,038人 | 77.6% |
| 実技 | 4,309人 | 4,095人 | 2,580人 | 63.0% |
年代別結果
| 年齢 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 学科 | 30歳未満 | 407人 | 292人 | 71.7% |
| 30~39歳 | 945人 | 706人 | 74.7% | |
| 40~49歳 | 1,144人 | 736人 | 64.3% | |
| 50~59歳 | 1,221人 | 735人 | 60.2% | |
| 60~69歳 | 388人 | 212人 | 54.6% | |
| 70歳以上 | 12人 | 3人 | 25.0% | |
| 実技 | 30歳未満 | 413人 | 270人 | 65.4% |
| 30~39歳 | 907人 | 647人 | 71.3% | |
| 40~49歳 | 1,105人 | 775人 | 70.1% | |
| 50~59歳 | 1,172人 | 786人 | 67.1% | |
| 60~69歳 | 394人 | 233人 | 59.1% | |
| 70歳以上 | 12人 | 5人 | 41.7% |
平均点
| 学科 (100点満点) |
実技 (150点満点) |
論述 (50点満点) |
面接 (100点満点) |
|---|---|---|---|
| 75.6点 | 91.5点 | 31.9点 | 60.3点 |
参考:第30回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
日本キャリア開発協会実施試験の結果
試験種別結果
| 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 学科 | 1,202人 | 1,097人 | 853人 | 77.8% |
| 実技 | 1,146人 | 1,087人 | 741人 | 68.2% |
年代別結果
| 年齢 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|
| 学科 | 30歳未満 | 116人 | 103人 | 88.8% |
| 30~39歳 | 252人 | 204人 | 81.0% | |
| 40~49歳 | 291人 | 230人 | 79.0% | |
| 50~59歳 | 327人 | 244人 | 74.6% | |
| 60~69歳 | 109人 | 71人 | 65.1% | |
| 70歳以上 | 2人 | 1人 | 50.0% | |
| 実技 | 30歳未満 | 115人 | 83人 | 72.2% |
| 30~39歳 | 259人 | 181人 | 69.9% | |
| 40~49歳 | 275人 | 200人 | 72.7% | |
| 50~59歳 | 329人 | 221人 | 67.2% | |
| 60~69歳 | 106人 | 54人 | 50.9% | |
| 70歳以上 | 3人 | 2人 | 66.7% |
平均点
| 学科 (100点満点) |
実技 (150点満点) |
論述 (50点満点) |
面接 (100点満点) |
|---|---|---|---|
| 75.9点 | 92.9点 | 32.8点 | 61.0点 |
参考:第30回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
キャリアコンサルタント試験の合格率推移
資格試験を検討するうえで、合格率は試験の難易度を判断する重要な指標のひとつです。
ここでは、キャリアコンサルタント試験の合格率推移を確認していきましょう。
| 学科試験 | 第26回 | 第27回 | 第28回 | 第29回 | 第30回 |
|---|---|---|---|---|---|
| キャリアコンサルティング協議会 | 67.4% | 61.0% | 69.3% | 72.4% | 77.6% |
| 日本キャリア開発協会 | 60.8% | 56.2% | 65.8% | 73.6% | 77.8% |
| 実技試験 | 第26回 | 第27回 | 第28回 | 第29回 | 第30回 |
|---|---|---|---|---|---|
| キャリアコンサルティング協議会 | 58.6% | 65.5% | 67.2% | 64.2% | 63.0% |
| 日本キャリア開発協会 | 71.6% | 73.7% | 69.4% | 64.5% | 68.2% |
キャリアコンサルタント試験の合格率は、学科試験・実技試験ともにおおむね60~70%前後で推移しています。
これは、他の国家資格と比較しても比較的高い水準といえます。
このことから、キャリアコンサルタント試験は、国家資格でありながらも、十分な対策を行えば合格を目指しやすい試験であることが分かります。
また、学科試験または実技試験のいずれか一方に合格した場合、合格科目は次回以降の試験に持ち越すことが可能です。
1回の受験ですべてに合格する必要がなく、段階的に合格を目指せる点も、難易度が過度に高くなりにくい理由のひとつと考えられます。
キャリアコンサルタントと他資格の難易度を比較
キャリアコンサルタント資格を検討する際、「他の関連資格と比べて難易度はどの程度なのか」を気にする方も多いでしょう。
ここでは、キャリア形成支援や人事領域でよく比較される以下の資格と、難易度や特徴を比較します。
・社会保険労務士(社労士)
・産業カウンセラー
・キャリアコンサルティング技能士
それぞれの資格の特性を理解することで、自身の目的やキャリアプランに合った資格を選びやすくなります。
社会保険労務士とキャリアコンサルタントの難易度を比較
社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険分野の専門家として高い専門性を持つ国家資格です。
合格率は例年6~7%前後と非常に低く、長期間の学習が前提となる難関資格として知られています。
出題範囲も広く、労働基準法や社会保険関連法令など、専門的な法知識の理解と暗記が求められます。
そのため、仕事と両立しながら短期間で取得することは容易ではありません。
一方、キャリアコンサルタント試験は合格率が比較的高く、実務や社会経験を活かしながら学習を進めやすい点が特徴です。
法令の専門家を目指す社労士と、人のキャリア形成支援に特化するキャリアコンサルタントでは、求められる知識や難易度の方向性が大きく異なるといえるでしょう。
産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの難易度を比較
産業カウンセラーは、働く人のメンタルヘルス支援や職場環境改善を目的とした民間資格です。
心理学やカウンセリング理論を中心に学ぶ点が特徴で、比較的取得しやすい資格として認識されています。
合格率は比較的高く、筆記試験や実技試験の難易度も国家資格ほど厳格ではありません。
ただし、資格の法的位置づけは国家資格ではなく、活動領域や社会的評価には一定の違いがあります。
キャリアコンサルタントは国家資格として制度化されており、就職支援・キャリア形成支援の専門資格としての信頼性や汎用性が高い点が大きな違いです。
心理支援を中心に学びたい場合は産業カウンセラー、キャリア形成支援全般に携わりたい場合はキャリアコンサルタントという選び方が一般的といえるでしょう。
キャリアコンサルティング技能士とキャリアコンサルタントの難易度を比較
キャリアコンサルティング技能士は、キャリアコンサルタントと同じ分野を扱う国家資格で、1級・2級・3級に区分されています。
中でも2級・1級は実務経験が受験要件となり、実践力や指導力が重視される上位資格です。
そのため、キャリアコンサルタント資格よりも難易度は高く、経験者向けの資格と位置づけられます。
キャリアコンサルタント資格を取得した後、実務経験を積みながらキャリアコンサルティング技能士へステップアップする流れが一般的です。
将来的に専門性をさらに高めたい場合には有効ですが、初めてキャリア形成支援分野に挑戦する場合は、まずキャリアコンサルタント資格の取得を目指すケースが多いといえるでしょう。
キャリアコンサルタントの勉強時間・スケジュール
キャリアコンサルタント試験を目指すにあたり、どれくらいの勉強時間が必要なのか、またどのようなスケジュールで学習を進めればよいのかは、多くの方が気になるポイントでしょう。
ここでは、一般的な勉強時間の目安と、社会人でも取り組みやすい学習スケジュールについて解説します。
キャリアコンサルタント試験合格のための勉強時間は?
キャリアコンサルタント試験に合格するための勉強時間は、およそ200時間程度が目安とされています。
1日の学習時間ごとの目安は、以下のとおりです。
・1日2時間の場合:約100日(約3か月)
・1日3時間の場合:約66日(約2か月)
ただし、実際の受験者の多くは仕事を続けながら勉強に取り組んでいます。
そのため、短期間で詰め込むよりも、無理のないペースで継続的に学習することが重要といえるでしょう。
特に学科試験は知識量が多く、実技試験はロールプレイング対策が必要となるため、計画的な学習が合否を左右します。
キャリアコンサルタント試験合格のための勉強スケジュール
キャリアコンサルタント試験は、例年3月・7月・11月の年3回実施されています。
受験申請の受付期間は、試験実施月のおよそ3か月前から開始されます。
受験申請受付前から学習を開始し、約3か月間しっかりと勉強時間を確保できれば、合格を目指すことは十分可能です。
ただし、キャリアコンサルタント試験を受験するためには、厚生労働大臣が認定する講習の修了が受験資格として必要となります。
そのため、講習の受講期間も考慮すると、試験実施日のおよそ半年前から準備を始めるスケジュールが理想的といえるでしょう。
キャリアコンサルタントは独学でも合格できる?
キャリアコンサルタント試験は、独学での合格がまったく不可能というわけではありません。
学科試験については、市販のテキストや過去問題集を活用することで、独学でも一定の対策は可能です。
一方で、実技試験ではロールプレイングや面接対応など、実践的なスキルが重視されます。
相談者との対話を想定した対応力や質問の組み立て方などが評価対象となるため、知識をインプットするだけの学習では十分な対策が難しい側面があります。
独学の場合、試験で求められる評価基準を正確に把握しにくく、自身の対応が適切かどうかを客観的に判断しづらい点も課題となります。
その結果、実技試験に不安を感じる受験者も少なくありません。
このような理由から、実際には養成講座や試験対策講座を活用しながら学習を進める方が多い傾向にあります。
講座を通じて試験の評価ポイントを理解し、実践的な練習を重ねることで、合格に必要なスキルを効率よく身につけやすくなるでしょう。
独学で基礎知識を身につけつつ、実技対策は講習や演習を取り入れるなど、自身の学習スタイルや確保できる時間に応じて、無理のない方法を選択することが重要です。
キャリアコンサルタントを取得するメリットは?
ここからは、キャリアコンサルタント資格に合格することで、どのようなメリットが得られるのかを見ていきましょう。
就職や転職に有利
キャリアコンサルタント資格を取得する最大のメリットのひとつが、就職や転職において専門性を明確にアピールできる点です。
キャリアコンサルタントは、人材紹介会社やハローワーク、大学のキャリアセンターなどに加え、近年では企業内におけるキャリア形成支援担当としてのニーズも高まっています。
従業員のキャリア相談や人材育成、配置検討などに関わる場面で、資格を活かす機会が増えています。
特に人事職は、経理や法務のように必須資格が少ない職種であるため、国家資格であるキャリアコンサルタントを保有していることは、人事領域への適性や専門性を示す有効な材料となります。
実務経験に加えて資格による裏付けがあることで、キャリア形成支援に携わりたい意思を具体的に伝えやすくなるでしょう。
年収アップやキャリアアップにつながる
キャリアコンサルタント資格を取得することで、正式に「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。
人材紹介会社や支援機関などで専門職として就業することで、年収アップを目指せる可能性があります。
また、企業人事として勤務している場合でも、国家資格であるキャリアコンサルタントを取得することで、資格手当の支給対象となるケースや人事評価につながるケースがあります。
さらに、キャリアコンサルタント資格は、実務経験と組み合わせることで価値が高まる点も大きな特徴です。
人事・採用・労務・教育などの実務経験がある場合、資格取得によってそれらの経験をキャリア形成支援の専門性として体系化することができます。
これまで培ってきた業務経験に、国家資格としての裏付けが加わることで、担当業務の幅が広がったり、キャリア形成支援を担うポジションを任されたりするなど、キャリアアップにつながる可能性も高まるでしょう。
キャリアコンサルタント資格取得に向いている人は?
キャリアコンサルタント資格は、誰にとっても必要な資格というわけではありません。
一方で、これまでの経験や志向によっては、資格の価値を十分に活かせる人もいます。
ここでは、キャリアコンサルタント資格の取得に向いている人の特徴を紹介します。
人のキャリアや働き方に関心がある人
キャリアコンサルタントは、相談者の仕事や将来設計に寄り添いながら、主体的なキャリア選択を支援する専門職です。
そのため、人の価値観や考え方に興味を持ち、働き方やキャリア形成に関心を持てる人は、この資格との相性が良いといえます。
日常業務の中で、同僚や部下からキャリアの相談を受けることが多い方や、人の成長を支えることにやりがいを感じる方にとっては、学んだ知識やスキルを実践に活かしやすいでしょう。
傾聴力やコミュニケーション力を活かしたい人
キャリアコンサルタントに求められる重要なスキルのひとつが「傾聴力」です。
相手の話を否定せずに受け止め、考えや気持ちを整理する支援が求められます。
相手の話を丁寧に聞くことや、状況に応じた質問を通じて対話を深めることにやりがいを感じる人は、キャリアコンサルタントとしての適性が高いといえるでしょう。
専門知識だけでなく、これまでの社会人経験で培ってきた対人スキルを活かせる点も、この資格の特徴です。
人材育成や組織支援に関わりたい人
近年では、個人の転職支援だけでなく、企業内におけるキャリア形成支援の重要性が高まっています。
従業員のキャリア自律を支援する取り組みや、人材定着・育成施策の一環として、キャリアコンサルタントの知見が求められる場面も増えています。
人材育成や組織づくりに関心があり、長期的な視点で人と組織の成長を支えたいと考える人にとって、キャリアコンサルタント資格は有効な学習機会となります。
これまでの実務経験を専門性として整理したい人
キャリアコンサルタント資格は、実務経験と組み合わせることで価値が高まる資格です。
採用、労務、教育、マネジメントなど、これまでに培ってきた経験を、キャリア形成支援の専門性として体系的に整理することができます。
単なる知識の習得にとどまらず、自身の強みや経験を言語化し、今後のキャリアに活かしたいと考える人にとっても、資格取得は大きな意味を持つでしょう。
働きながら中長期的なキャリア形成を考えたい人
キャリアコンサルタント資格は、短期間で劇的な変化を求めるものではなく、中長期的なキャリア形成を見据えて取得されることの多い資格です。
現在の仕事を続けながら将来の選択肢を広げたい人や、今後のキャリアに専門性を加えたいと考えている人にとって、無理のないペースで取り組みやすい点も特徴といえます。
キャリアコンサルタントに関するFAQ
ここでは、キャリアコンサルタント資格についてよく寄せられる疑問をQ&A形式で解説します。
資格取得を検討するうえで不安に感じやすいポイントを整理していきましょう。
Q.キャリアコンサルタントは役に立たないというのは本当ですか?
キャリアコンサルタント資格について調べると、「役に立たない」という意見を目にすることがあります。
こうした声が出る背景には、主に以下のような理由が挙げられます。
まず、キャリアコンサルタントは独占業務を持たない資格である点が理由のひとつです。
キャリアコンサルタントは、資格を保有していなければ名乗ることができない「名称独占資格」に分類されますが、資格がなければ違法となる業務は定められていません。
そのため、資格を持たなくても類似した業務に携わること自体は可能です。
しかし、資格を取得することで、相談者や企業から「一定の専門知識を有している人物」と認識されやすくなり、安心して相談できる存在であることを示す材料になります。
キャリア形成支援を行ううえで、信頼性を担保できる点は大きなメリットといえるでしょう。
また、取得までにかかる費用が高額である点も、「役に立たない」と言われる理由のひとつです。
キャリアコンサルタントの受験資格である厚生労働大臣認定講習の受講には、おおよそ30万~50万円程度の費用がかかり、さらに試験費用も別途必要となります。
そのため、費用と得られる効果のバランスに疑問を感じる人がいるのも事実です。
ただし、資格の価値は取得した時点で自動的に発揮されるものではありません。
どのように活用し、自身のキャリアや年収向上につなげていくかによって評価は大きく変わります。
人材支援やキャリア形成に関わる専門性を明確にしたい人にとっては、キャリアコンサルタント資格は十分に活用可能な国家資格といえるでしょう。
Q.キャリアコンサルタント試験は社会人でも受験できますか?
はい、キャリアコンサルタント試験は社会人でも受験可能です。
実際の受験者の多くは、仕事を続けながら資格取得を目指しています。勉強時間の目安は約200時間とされており、計画的に学習を進めれば、働きながらでも十分に合格を目指すことができます。
また、試験は年3回(3月・7月・11月)実施されているため、自身のスケジュールに合わせて受験時期を選びやすい点も特徴です。
Q.キャリアコンサルタント資格は更新や登録が必要ですか?
キャリアコンサルタント資格は、取得後に名簿への登録および定期的な更新が必要となります。
資格取得後は、キャリアコンサルタント名簿への登録を行い、5年ごとに更新講習を受講することで資格を継続できます。
更新にあたっては、所定の講習受講や手続きが求められるため、取得後も継続的な学習が必要です。
この仕組みにより、キャリアコンサルタントは知識やスキルの維持・向上が制度的に担保されている国家資格といえるでしょう。
まとめ
キャリアコンサルタント試験は、学科・実技ともに合格率が比較的高い水準で推移しており、適切な対策を行えば社会人でも十分に合格を目指せる国家資格です。
一方で、学科の知識対策に加えて実技(ロールプレイング)の練習が必要になるため、勉強時間の確保と計画的な準備が合否を左右します。
また、キャリアコンサルタントは独占業務がないものの、キャリア形成支援の専門性を客観的に示せる点が強みであり、転職・キャリアアップの選択肢を広げるうえでも有効です。
とくに実務経験と組み合わせることで価値が高まりやすく、これまでの経験を体系化して次のキャリアにつなげたい方にも向いています。
資格取得やキャリアの方向性に迷う場合は、現状の経験・志向に照らして、資格をどのように活かすかまで含めて整理すると判断しやすくなるでしょう。
MS-Japanでは、キャリアコンサルタント資格を取得した方や、人事の方向けの転職支援を行っています。
現在の市場価値やキャリアプランを相談したい場合は、ぜひご相談ください。
- #キャリアコンサルタント
- #キャリアコンサルタント 難易度
- #キャリアコンサルタント 試験
参考URL
第26回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
第26回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
第27回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
第27回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
第28回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
第28回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
第29回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
第29回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
第30回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
第30回キャリアコンサルタント試験 試験結果|特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
この記事を監修したキャリアアドバイザー

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。
法律事務所・会計事務所・監査法人・FAS系コンサルティングファーム等の士業領域において事務所側担当として採用支援に従事。その後、事務所側担当兼キャリアアドバイザーとして一気通貫で担当。
会計事務所・監査法人 ・ 法律・特許事務所 ・ コンサルティング ・ 金融 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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