管理会計と財務会計の違いは?経理担当者向けに解説します

経理・財務
2019/10/31

管理会計と財務会計の違いは?経理担当者向けに解説します

管理会計ができる経理になってキャリアアップ!財務会計との違いは?

企業の会計処理には、大きく分けて2つの種類があります。
【財務会計】と、今回のテーマとなる【管理会計】です。
会計の分野において、一般的によく知られているのは【財務会計】の分野かもしれません。
会計の仕事について詳しく知らない人でもイメージしやすく、株主・経営者にとって重要な分野であるため、投資家も含めて大手企業の財務諸表に関するニュースをチェックしている人は多いはずです。
しかし、その財務会計と同様に重要なのが、会社の未来を見通すための【管理会計】です。
この記事では、管理会計と財務会計の違いについて、それぞれの特徴に触れながら解説します。

この記事のまとめ

・管理会計は、社内の将来を管理する目的で行う。財務会計は、社外に過去の実績を報告する目的で行う

・管理会計は、業績が管理しやすく、経営戦略が打ちやすいといったメリットがある

・管理会計を任されると経営陣からの信頼も得られ、キャリアアップにつながる

管理会計とは

管理会計について、その概要を人間の身体で例えると「会社の血液検査」です。
会社の健康状態は今どのような状況なのか、これからどうしていくべきなのかを検討する、言わば「会社内部の管理」を行うための会計と考えると分かりやすいでしょう。
社内の各部署から上がってくるデータを基に、経理部が会計資料の形に落とし込んでいきます。
直接費(売上原価など)・間接費(水道光熱費など)といった原価分析、何で儲けているのかの収益分析を踏まえ、現状の把握や今後の経営判断に役立てるための会計です。

共通のルールに基づいて情報を公開しなければならない財務会計とは違い、管理会計の場合は書式も会社によって自由です。
各社の事情に応じて、資料分析・レポートに関する軸を決めていき、最終的に経営陣がかじ取りをする際の参考資料とします。

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財務会計とは

財務会計では、利害関係者に向けて報告する資料を作成します。
人間で言えば、就職活動時に提出する「健康診断書」のような役割を担います。
貸借対照表・損益計算書といった、その年の成績をまとめた資料を作成し、株主などに経営に関する情報を伝えることが役割です。
その中身を見て、投資家・株主は、今後もこの会社に出資するか・株を保有し続けるか検討することになります。

資料の提出に関しては、各社共通のフォーマットを用います。
これは、管理会計と違い、会社それぞれで計算方法が異なると、利益の配分方法・割合・税金計算などが不公平になってしまうおそれがあるからです。
会社の経営状況に問題がないものと認められれば、会社の収益から恩恵を受けられるものと判断し、今後も投資活動が続けられるものと見込まれます。
対外的に成績を報告することが、財務会計に求められている役割と言えるでしょう。

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管理会計と財務会計の違い

管理会計と財務会計の違いについて簡単にまとめると、社内の将来を管理する目的で行うのか、社外に過去の実績を報告する目的で行うのかという違いがあります。
財務会計において必要とする財務諸表は、さながら辞書・写真のように一つの時代を反映したものであり、その時間は各年度で止まっています。
成績を過去として作成しなければ、税金の金額・配当金などがいつまでたっても計算できず、企業経営に支障をきたします。
よって、その年に会社に出資してくれた人に対し貢献度に応じた配当金を支払うため、稼いだ分を税金として納めるために、財務会計が存在します。

一方、管理会計は会社の将来を管理するために行われます。
原価計算・月次決算などの概念があるのは、毎月の成績から今後の企業活動をどう進めていくのかを判別するためです。
広告宣伝費が例年に比べて膨大になっていたとしたら、それは経営者の想定したことなのか。
消耗品費が昨年・昨月より不自然な上昇をしていた場合、誰が何を購入したのかを担当者は把握しているのか。
原価率が年々高くなっている部門があるなら、原価を下げる努力はしているのか。
こういったことを逐一確認し、会社をあるべき姿に押し上げていくのが、管理会計に求められています。

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管理会計を導入するメリット

管理会計を「制度」として、明確に経理の現場に導入する場合、業績が管理しやすい・コスト削減の提案ができる・経営戦略がうちやすい、などのメリットが挙げられます。
決算の時期だけで判断すると、比較的期間が長いため、各月で何があったのかを把握するのは難しい傾向にあります。
しかし、月次決算の仕組みを取り入れるだけで、毎月ごとの成績が判明し、今後に向けた課題も立てやすくなるでしょう。
経営者としては、例えば長期売掛金などを月ごとに追いかけて進捗を把握できるため、業績の管理に対して細かい指示を出しやすくなります。
原価が上がっている部門があれば、現地を視察して現状を確認するという方法も取れるはずです。
将来に向けた取り組みを素早く行えるのが、管理会計のメリットなのです。

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管理会計がキャリアアップに繋がる理由とは

では、なぜ管理会計がキャリアアップに繋がるのか。
管理会計とは会社独自のルールを駆使し、事業分析を行うことが出来ます。
会社にとってメインとなる事業の業績分析が可能となれば、あなた自身も経営状況を把握することが出来るようになり、また役員などに正確な情報・資料を提出する立場となり、信用を得られるきっかけとなります。
重要な内容をサポートすることも出てくるでしょう。
責任は大きくなりますが、周囲との連携及びコミュニケーションをしっかりと取ることで、信頼も得られるようになり、あなた自身のやりがいや達成感に繋がる部分もあることでしょう。

管理会計で会社の業績を管理することは、経理部門及び会社にとって大事な業務であり、花形部署やエリートと呼ばれることもあります。
管理会計の重要性について少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか?

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まとめ

管理会計ができる経理になってキャリアアップ!財務会計との違いは?のまとめ

管理会計は、会社の今と将来を運営するためのツールです。
これに対して、財務会計は会社の過去を切り取るためのツールです。
どちらも、健全に会社を運営していくためには必要なことですが、会社を「経営する」視点から見て必要性が高いのは、会社の細部を見通す管理会計です。
家計においても、家計簿をつけるとムダ・ムラが見えてくるように、管理会計においても詳細を確認することで将来に向けた対策を練ることができます。

管理会計は、会社にとって不可欠なツールであることから、何らかの問題・改善策の提案ができる人材は重宝されます。
日商簿記1級レベルの知識があるなら、管理会計を視点に入れた提案を行うことで、思わぬキャリアアップが待っているかもしれません。

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