2023年05月01日

税理士の忙しい時期は?年間スケジュールをチェック!

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税理士事務所は繁忙期と閑散期がはっきりと分かれており、繁忙期は大量の業務に対応しなければならないため残業が続くこともよくあります。この記事では、税理士事務所の忙しい時期、また年間スケジュールをまとめています。

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税理士の忙しい時期は12月~5月

税理士の繁忙期は毎年ほぼ決まっていて、12月から翌年5月までの、税理士独占業務に関わるシーズンがその時期にあたります。具体的な業務内容ごとに、税理士の繁忙期を以下にまとめてみます。

年末調整の時期

税理士事務所は毎年12月頃から、年末調整に関する依頼と同時に繁忙期に入ります。クライアントの申告書や源泉徴収票を作成し、税務に関わる経理業務を代行しなければなりません。

確定申告の時期

年末調整が完了すると、地元の市区町村に対して各従業員が納めるべき住民税の基準になる給与支払い報告書を提出します。 期限は毎年1月31日です。
さらに1月に入ると、個人事業主から確定申告の依頼が集中します。医師や弁護士、フリーランスの事業者などもそれぞれ1年分の帳簿や伝票を持ちこんでくるため、税理士の業務量は一気に増大します。
事務所のスタッフも含めて、残業や休日出勤をするほど忙しい時期が確定申告期限の3月15日頃まで続きます。

企業の決算時期

決算月の末日の翌日から2ヵ月以内に法人税や消費税などの確定申告書を作成して、税務署へ提出します。日本では企業の決算が3月に集中していることから、企業のクライアントが多い税理士事務所では、3~5月が最も忙しい時期になります。
5月までに決算処理を済ませて納税を行う必要があるため、このシーズンは一般的に激務になるといわれています。
ただし3月決算以外の企業もあり、その場合は企業の決算時期に合わせて繁忙期がずれるか、忙しい時期が長期化することになるでしょう。
3月の次に多いのが9月決算であり、担当クライアントによっては上記同様に9月~11月が忙しくなることもあります。


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税理士の閑散期は6月~11月

繁忙期をすぎると税理士事務所の業務も落ち着きを見せ、6月から11月にかけては、閑散期とよばれるシーズンです。税理士は余裕をもって仕事ができるようになり、繁忙期のような残業や休日出勤も必要なくなります。以下にこの時期の業務内容をまとめます。

巡回監査

巡回監査とは、税理士がクライアントである企業を訪問し、経理業務を正しく行っているかどうかを確認する業務です。誤った経理をそのままにしておくと繁忙期の作業量が増えてしまうため、定期的なチェックが重要です。
とくに中小企業や自営業者では経理専門の担当者がいないことも多く、経営者が誤った方法で会計処理をすることがあるのでチェックすると同時に税務のアドバイスも行います。
巡回の頻度については、月に1度が多く、クライアント先によっては一度ではなく数回訪問を行います。

月次決算処理

月次決算は、クライアントへの業績報告と最終的な決算の準備として月単位で決算を行う業務です。税務署への報告や申告は不要であり、作業量も多くないので全体的な業務への負担は少ないといえるでしょう。
この月次決算を丁寧に進めておくことが、年度末の決算処理をスムーズにするポイントでもあります。

スキルアップ

閑散期には仕事が落ち着くため、税理士は自らの能力・スキルを高めるための勉強期間を確保できます。公認会計士を目指したり、社労士などほかの資格取得を目指したりする場合、この時期に集中して勉強に取り組めるでしょう。

新人育成

税理士事務所の求人は、8月の税理士試験と11月末の合格発表の時期に多くなります。この時期に新しく入ってきたスタッフを育成するのも税理士の仕事です。また求人が多いことから、このタイミングで転職する税理士も増加します。


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繁忙期の残業時間は?

繁忙期以外の税理士事務所は定時に出退勤が可能で、ワークライフバランスを整えやすい職場だといえるでしょう。 しかし、いったん繁忙期に入ってしまうと業務量が大幅に増加して、残業や休日出勤をすることもあります。
繁忙期の時間外労働は月に数十時間程度が一般的で、1日あたり約2~5時間の残業が続くようになります。クライアントの数が多いと、さらに時間外労働が増える可能性もあるでしょう。

ただし税理士事務所でも、従業員側と経営者側がいわゆる「36(サブロク)協定」を締結して、労働時間に関する合意に至らなければ、弁護士やスタッフに時間外労働をさせることはできません。
36協定とは「労働基準法36条」のことです。この36協定があっても、時間外労働時間は原則として1週間に15時間以内、1ヶ月に45時間以内と決められています。

しかし、繁忙期のように時間外労働を増やさなければならない特別な事情がある時は、1ヶ月45時間を超えた分の給与を30%増しにすることを条件に、月間の上限を60時間に増やせます。税理士事務所の繁忙期は、その「特別な事情」にあたるといえるでしょう。
残業時間は事務所の規模によっても異なります。全般的に業務量が安定していて、スタッフの数も十分な中堅税理士事務所の場合、繁忙期の残業が極端に増えることはありません。

その一方で、小口のクライアントを多数抱える小規模な事務所や、大手企業をクライアントにもつ大規模な事務所の場合、繁忙期に業務が集中する傾向が高まるため、いわゆる激務になるほど残業が増える可能性があります。


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年間スケジュール

税理士の年間スケジュールをまとめると、12~1月の年末調整業務を行う時期、1月~3月の確定申告業務を行う時期、3~5月の決算業務・税務申告業務を行う時期は、仕事量が多い忙しい時期といえるでしょう。

一方、6月~11月までは期限のある緊急業務に取り組む必要のない閑散期です。この時期は主に巡回監査や月次決算、年次決算などの業務を行いますが、繁忙期に比べると仕事量は減少します。いわば6~11月はルーティン業務だけを行う時期です。 繁忙期が半年以上もあるため、税理士はかなり忙しい士業であるといえます。
ただ、忙しくなる時期が毎年同じであり、事前にある程度予測できるので、年間を通した計画を立てやすいのも事実です。メリハリをもった働き方をして閑散期に自己啓発に時間を取る、家族と余暇を楽しむといった1年を通してのプランを考えることもできます。 繁忙期と閑散期があることを踏まえた上で主体的に年間計画を考えれば、自らのキャリアアップやライフワークバランスを考えた働き方もできるでしょう。


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会計事務所(規模別)の働き方の特徴

税理士事務所は規模によって忙しさに違いがあり、働き方もそれぞれに異なります。ここでは大きく四つに分けて、規模別の働き方についてまとめてみます。

小規模事務所

クライアントに中小零細企業や、個人事業主が多いのが特徴です。基本的に事務所の代表者を、数人のスタッフがサポートする形で業務を進めます。
税務以外に経理業務まで引き受けることもあり、幅広い業務内容を少ないスタッフで協力しながらこなさなければなりません。繁忙期には忙しくなることもあります。

中規模事務所

クライアントも中堅企業が多く、比較的高度な税務処理が求められます。1人の税理士が一つのクライアントを担当するケースと、業務ごとにチームを組んで対処するケースがあり、事業を拡大するために積極的に仕事を増やす傾向が強く、やはり繁忙期には長時間労働が一般的です。

大規模事務所

大規模事務所になると業務が高度になるため、多くの場合は分業制になることが一般的です。当然税理士にも高いレベルの知識、能力、スキルが必要で、業務以外でも常に自己研鑽が求められます。
規模が大きい企業を担当することになるため、決算時期には忙しくなるといわれています。

専門特化型事務所

特定の業種や特定の税目に分化した事務所では、税務関連業務以外にクライアントに対するコンサルティングを担当するケースが多くなります。そのため業界の専門知識や、高度な税務知識などが必要です。
同じ業種のクライアントが多い事務所では、忙しい時期が偏ってしまうという問題があります。


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閑散期には税理士求人が増加する?

例年6月から11月の閑散期に、税理士の求人は多くなります。理由の一つは、繁忙期を前に必要な人材を補充するためであり、もう一つは忙しくない時期に新規の人材を育成するためです。
まず繁忙期を乗り越えた6月には転職や退職などで人の動きが活発になり、税理士事務所でも人材のニーズが高まります。転職者にとっては、このタイミングが狙い目でしょう。
この時期に確保した人材はその後閑散期の間に業務経験を積んでもらい、将来にわたって事務所を支える戦力として期待されます。
8月になると税理士試験があるため、そこから9月前半にかけて新規人材に対する求人が増加します。同時に12月からの繁忙期に備えて、即戦力になる人材への求人も増加する傾向にあります。転職者にとってもチャンスです。
9月の半ば以降はしばらく求人数が少なくなり、再び11月末の税理士試験合格発表をすぎてから、主に合格者を対象にした求人が増加します。また、すぐに繁忙期が始まる時期でもあるため、即戦力になる転職者にとって新しい職場を見つけるチャンスです。

このように、税理士求人が増加するシーズンは、閑散期の6月~、8月~、12月~と、大きく三つに分かれています。転職を検討する場合には、このタイミングに合わせて計画を立てる必要があるでしょう。
繁忙期には、新規人材を育成する余裕がありません。それだけ税理士事務所の繁忙期が忙しいということでしょう。


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税理士がうまく時間を確保するためには

税理士がうまく時間を確保するためには

基本的に税理士事務所は、繁忙期を除いてカレンダー通りに休みを取れます。ただし、クライアントの営業日にも左右されるため、場合によっては土日に対応する事務所もあります。
税理士は繁忙期になかなか休みが取れません。では、自分で上手に時間を確保することはできないのでしょうか。そのカギを握るのは、普段からの業務効率化にあるようです。
閑散期には定時で出退勤できるものの、繁忙期には残業が当たり前になってしまいます。しかし、クライアントからの資料を回収したり、それを整理したりする作業は、繁忙期に入る前にスケジュールを決めておけば、時間に余裕が生まれるかもしれません。
確定申告や決算などの場合でも、事前にクライアントと打ち合わせておき、スケジュールを立てておくことが重要です。ある程度先が見越せる業務なら、閑散期の間に準備を始めてしまうという方法もあります。

もう一つのポイントとしては、普段から業務フローを整備して事務所内での作業効率を高めておくことも重要でしょう。同じ手順で進められる業務は、基準を作成してマニュアル化してみましょう。
さらに効率化を図るなら、電子システムの導入を少しずつでも進めることが必要になるでしょう。手作業で進める業務を少なくして、可能な限りソフトやアプリケーションに任せてしまうのです。

もしも繁忙期をそのまま受け入れて公私の区切りがない毎日になってしまうと、税理士という仕事にやりがいを感じられなくなってしまうかもしれません。それを防ぐためには、自分で工夫して時間的な余裕を作り出すことが重要なのです。


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まとめ

税理士の繁忙期は激務といわれており、税理士事務所の忙しい時期は自分の時間を確保することができないほどに忙しく、事務所によっては家でゆっくり休む時間がほとんどないこともあります。
事務所の規模や得意分野によっても異なりますが、毎年12月の年末調整の時期から繁忙期が始まり、翌年の確定申告から決算処理が完了するまで税理士の忙しい時期は続きます。
これを当然と受け入れるかどうかはそれぞれの個人の問題です。しかし、閑散期の間に繁忙期の準備と業務の効率化を進めておくなど、普段から激務を避ける工夫をしておけば、繁忙期の業務を減らせるかもしれません。
業務に追われるあまり自分の生活が犠牲になってしまうと、税理士という仕事に魅力を感じなくなる可能性もあります。自分の生活と仕事のバランスをとることで、より充実した税理士としてのキャリアを築いていくことができます。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

齊藤 仁美

大学卒業後、幸せに働く人を増やしたいという想いから新卒でMS-Japanに入社。
上場企業を中心とした求人開拓から管理部門全般のマッチングを行い、2021年1月より専門性の高いJ事業部に異動。
主に会計事務所、監査法人、社労士事務所の担当を持ちながら士業領域での転職を検討している方のカウンセリングから案件紹介を両面で行う。

会計事務所・監査法人 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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