税理士試験と簿記1級どちらを受けるべきか?

資格
経理・財務
税理士
2020/06/15

税理士試験と簿記1級どちらを受けるべきか?

簿記1級 税理士試験

税理士試験と簿記1級のどちらを受けるべきか悩む方も多いのではないでしょうか? 税理士試験の「簿記論」と簿記1級は、難易度は簿記論の方が高いといわれるものの、出題範囲は重なるところも多いです。 この記事では、税理士試験と簿記1級の違いを詳しく解説します。どちらを受けるべきか悩まれている方はご参考ください。


税理士試験と簿記1級どちらを受けるべきか?

税理士試験と簿記1級のどちらを受けるべきか、歩んでいきたいキャリアによって決まるでしょう。
将来、税理士を目指すのであれば、税理士として登録する資格が得られる税理士試験を受けるべきといえます。
会計事務所や税理士法人に就職・転職する際には、税理士試験の「簿記論」1科目だけの合格でも大きく有利になるでしょう。

それに対して経理職としてのキャリアアップを図りたいなら、簿記1級を受けるのがおすすめです。
簿記1級は商業簿記と工業簿記の両方を学べるため、経理職として必要とされる高度な知識をバランスよく身につけることができます。
また、簿記1級の合格者は「会計のプロフェッショナル」と評価されることになるため、企業の経理職へ就職・転職する場合には大きく有利になり、選択肢が広がります。

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税理士の簿記論と簿記1級の違い

税理士試験の簿記論と簿記1級の違いについて見てみましょう。

難易度

税理士試験の簿記論と日商簿記1級の難易度はどちらが高いのでしょうか?
ためしに、過去5年間の合格率の推移を調べると、以下のグラフのようになります。


出典:国税庁『税理士試験』

出典:商工会議所『簿記1級受験者データ』

上のグラフを見ると、簿記論の合格率は15%程度であるのに対し、簿記1級は10%程度と、簿記1級の方が、合格率が低くなっています。 しかし、このことからすぐに「簿記1級の方が、難易度が高い」ということにはできません。 なぜならば、税理士試験と簿記1級では「受験資格」が異なるからです。

税理士試験には、
「大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者」
「法人又は事業行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者」
を始めとし、多数の受験資格があります。
「日商簿記検定1級合格者」も受験資格の一つとなっています。

それに対して、簿記1級は受験資格がありません。 極端にいえば小学生でも、また簿記を全く勉強したことがない人でも受験できます。 税理士試験は簿記1級より受験者のレベルが高くなるため、合格率が高いことをもって「難易度が低い」とはいえないことになります。

簿記1級は問題用紙が数枚程度であるのに対し、税理士試験の簿記論は問題用紙が20枚以上あることもあります。 限られた時間の中で膨大な数の出題を処理しなければならないことから、一般に「簿記論の方が難易度は高い」といわれています。

試験内容

試験の内容については、簿記論と簿記1級では重なるところが多いです。 出題範囲は「約9割が重なる」ともいわれます。

ただし、大きな違いといえるのは、簿記1級では工業簿記や原価計算についても出題がされることです。 簿記1級は「工業簿記・原価計算」で合否が決まるといわれることもあります。

また、簿記1級は出題傾向が毎年似通っているために、過去問にしっかりと解いておくことが学習方法として効果的です。 それに対して簿記論は、問題を作成する学者や実務家の入れ替えがあるために、出題傾向が毎年変化します。 過去問の学習が通用しないことがあるのが簿記論の難しさだといわれます。

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簿記1級を取得するメリット

簿記1級を取得するメリットとして第一にあげられるのは、上述した通り企業の経理職としてキャリアアップしていくために必要な知識と評価を得られることです。 簿記1級は工業簿記・原価計算の出題がありますので、メーカーの経理職として就職・転職するという選択肢も生まれるでしょう。 また「将来は独立して自分で事業を切り盛りしたい」という場合にも、簿記1級の資格を取得するのは有効です。 事業を切り盛りしていくためには、会計の知識を欠かすことはできないからです。

簿記1級の取得は、税理士試験の受験資格を得るためのものとして考えることもできます。 税理士試験の受験資格がない場合「会計に関する事務に2年以上従事」するなどが必要となります。 簿記1級の試験は年に2回あります。 しっかりと勉強すれば、2年を待たずに合格でき、受験資格を得るための期間の短縮も可能でしょう。

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まとめ

出題範囲としては重なるところも多い税理士試験 簿記論と簿記1級。 将来、税理士を目指すなら簿記論を、企業の経理職としてのキャリアアップや独立を目指すのなら簿記1級を取得するのがおすすめです。 税理士試験の科目合格も簿記1級も、転職市場ではしっかり評価の対象となり将来のキャリアに対して強い味方になるでしょう。

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<参考>
国税庁『税理士試験』
商工会議所『簿記1級受験者データ』

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