2024年05月23日

消費税法能力検定とは?各級の難易度や検定合格のメリットなどを徹底解説!

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消費税は日常生活で浸透している税金ですが、消費税のや、消費税法を理解している人はそう多くないでしょう。
それに伴い、消費税法能力検定という試験があることを知る人も少ないかもしれません。
しかし、この検定は経理・税務分野を目指す人にとって有益で、今後のキャリアに役立つとされています。

消費税法能力検定とは具体的にどのような検定試験なのか、その概要や難易度、取得のメリットなどを取り上げます。

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消費税法能力検定とは

消費税法能力検定は、消費税法に関する知識や理解度を測定するための検定です。
消費税の取り扱い方や計算方法など、消費税法に関する基礎的な知識から応用的な理解までを問われ、合格することでその能力を証明することができます。

消費税は、私たちの身近な生活に深くかかわっています。
日常的な買い物やサービスの利用において、消費税が課されないものはほとんどありません。
この検定を通じて、消費税が社会の中でどのように役立っているのかを認識し、そのを支援する役割を担うことが可能です。
結果的に、社会全体の税務意識の向上に貢献することも期待されます。

また、企業が経理業務や税務申告を行う上でも、影響がある消費税法を理解することは重要です。
消費税法能力検定は、経理・財務管理に携わる人や、税務関連の職業に従事する人に特におすすめです。
消費税に関する専門知識を持つことで、税務アドバイザーやコンサルタントとしての活動の幅が広がる可能性もあります。
合格者は、就職や転職、自身のキャリアアップにおいて有利な立場を得やすくなるでしょう。

消費税法能力検定の概要

項目 詳細
受験資格 年齢、学歴などを問わず、誰でも受験することができます。
科目・出題範囲 出題範囲は課税標準額の計算の基本的なもの、税額控除等の計算、地方消費税の簡単な計算、法令等、総則、課税標準及び税率、税額控除等、申告、納付、還付等、雑則、罰則、地方消費税、経理処理についての文章問題・仕訳問題・計算問題です。
出題形式 主に選択肢形式で、問題文から正しい答えを選ぶ方式です。
2級は空欄方式、3級は語群選択または◯✕方式で出題されます。
試験時間 1級が90分、2級と3級が60分です。
合格基準
(合格ライン)
各級とも1科目100点満点とし、全科目得点70点以上です。

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消費税法能力検定の難易度・合格率

消費税法能力検定の難易度は、1級〜3級によって異なります。
ここでは、各級の合格率から難易度を評価してみましょう。近年の合格率を整理すると、以下のようになります。

1級 2級 3級
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2024年 2月 - - 79.59% 779名 93.28% 402名
2024年 10月 62.09% 211名 73.44% 787名 87.78% 712名
2023年 5月 44.83% 203名 - - - -
2023年 2月 - - 71.65% 702名 90.74% 475名
2022年 10月 17.07% 205名 83.38% 752名 49.07% 756名
2022年 5月 24.04% 104名 - - - -

直近の合格率を見ると、3級が93.28%、2級が79.59%、1級が62.09%となっています。
1級の合格率は年度をさかのぼるとさらに低い傾向にあるため、難易度として2級・3級は比較的易しく、1級は難しいと見て取れるでしょう。
ちなみに、簿記能力検定の3級合格率が直近で63.49%となっており、直近に限って言えば消費税法能力検定の1級とほぼ同レベルです。

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消費税法能力検定のメリット

次に、消費税法能力検定を通じたメリットに着目してみましょう。

税務の専門知識が身につき、仕事に役立てられる

消費税法能力検定の最大のメリットは、税務に関する専門的な知識が身につき、それを仕事で役立てられることです。
消費税法や税制の基礎と応用を学ぶこの検定は、日常的な税務の問題に対処するための能力を高めます。
検定で習得した知識を実務に活かすことで、正確な税務申告や経理処理を行うことができます。

また、消費税法の変更や改正に迅速に対応するためには、最新の知識を持っていることが重要です。
消費税法能力検定を受験し、合格に至るプロセスを経験することで、随時更新される税法の動向を追いかける習慣も身につきます。
さらに、税務の専門知識を持つことは、企業の財務戦略を支援する際にも役立ちます
税金の最適化や節税対策の提案など、経済的な観点からも有益なアドバイスを提供することができるでしょう。

企業の経理職や会計事務所への転職でアピールできる

消費税法能力検定の合格は、転職活動の履歴書に自身の強みとして記載することが可能です。
言い換えれば、履歴書が消費税に関する専門知識を持っていることを証明するツールになるのです。
特に転職先が企業の経理職や会計事務所である場合、消費税法に精通した人材は評価されやすくなります
履歴書への記載で評価を得るためには、2級以上の合格を目指すことをおすすめします。

一方で、消費税法能力検定が求人の応募条件になっているケースはさほど多くなく、必ずしも検定合格が転職に大きく影響するとは限りません。
しかし、検定で身につけた知識を実務に役立てられることは面接時にアピールできます。
税務知識が求められる職場であれば、消費税法に明るいことが有力なアピール手段となるでしょう。

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消費税法能力検定と併せて取りたい資格

消費税法能力検定を取得することは、税務処理に関する基礎的な知識を身につけると同時に、他の税務会計関連の資格を取得することにも役立ちます。
以下に、消費税法能力検定と併せて取りたい4つの資格を紹介します。

日商簿記2級

経理や財務の分野に進む場合、消費税法能力検定と併せて簿記の資格を取得することがおすすめです。
特に日商簿記2級は、税金の申告や財務諸表の作成方法を習得し、消費税法に基づいた適切な会計処理が行えるようになります。
また、即戦力を求める経理の求人では、簿記2級が応募条件になっているケースが少なくありません。
日商簿記2級を持つ人材はさまざまな企業でニーズがあり、転職の際に有利な資格としても知られています

税理士

消費税法能力検定を取得した後、より専門的なキャリアを目指すのであれば、税理士資格がターゲットの一つになるでしょう。
税理士試験では、税法に関する高度な知識と実務能力を求められますが、消費税法能力検定で得た知識を役立てることができます。
消費税法への理解は、税務の地平を見通す上で欠かすことができない道程です。
税理士資格は、税の専門家としての地位を確立し、キャリアの選択肢を広げる貴重なパスポートになるでしょう。

所得税法能力検定

所得税法能力検定は、個人や法人の所得税についての知識を深めることができる試験です。
税務会計能力検定の一つとして実施されており、消費税法に所得税法を加えることで知識の相乗効果に期待できます。
所得税に関する法律や規定についての理解が求められ、実務に即した問題も出題されるため、税務の実践力が身につきます。
消費税法能力検定とのダブルライセンセンスで、税務分野における知識とスキルの幅を広げることができるでしょう。

法人税法能力検定

法人税法能力検定も税務会計能力検定の一環であり、消費税法の知識を深めることに役立つ試験です。
法人税の会計処理に必要な消費税の取り扱いや税務署への書類作成など、法人税にかかわる基礎から応用までを習得します。
消費税法や所得税法の能力検定と同様に、実務に活かすことができる資格なので、税務分野でのキャリアアップを目指す上で有用です。
また、税理士資格を受験する前に、基礎学力の確認としても活用できます。

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まとめ

消費税法能力検定は、消費税法に関する理解力を評価し、税務分野の専門知識を深められる試験です。
特に経理や財務管理、税務申告などの職種に従事する人にとって有用です。
消費税法能力検定に合格することで、税務のプロとしての能力を証明し、キャリアの幅を広げることができるでしょう。
難易度的にも取り組みやすいので、今後のキャリアに役立たせるステップとして挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

篠原 義樹

大学卒業後、不動産会社にて個人向けの営業を経験。その後MS-Japanへ入社。会計事務所・コンサルティングファーム・監査法人・法律事務所・社会保険労務士事務所等の法人側担当として採用支援に従事。現在はキャリアアドバイザーも兼務し一気通貫で担当しております。

会計事務所・監査法人 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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