【2023年】簿記資格保有者の雇用実態レポート

「日商簿記」は、経理関連資格として最も認知度の高く、資格保有者も多い資格です。
この記事では、「MS Agent」の登録データをもとに、簿記資格保有者の平均年収や属性を様々な角度から分析します。

簿記資格保有者の現年収分布

簿記資格保有者の現年収分布国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は443万円で、正社員が508万円、正社員以外が198万円です。

「MS Agent」に登録している簿記資格保有者の平均年収は、最も高い割合の年収層が「399万円以下」の40％ですが、「400～599万円」も37％と僅差の数値でした。
また、「600万円以上」の高年収層をまとめると23％を占めています。

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【年代別】簿記資格保有者の平均年収

【年代別】簿記資格保有者の平均年収次に、簿記資格保有者の平均年収を年代別に見ていきましょう。
平均年収が最も高い年代は「45～歳」の662万円で、反対に最も低い年代は「～29歳」の365万円でした。

全体の平均年収は477万円と、国税庁が算出した正社員の平均年収よりも少し低い結果となりました。これは簿記を学生時代に取得する人や、未経験から経理へキャリアチェンジするために取得する人が多く、比較的若い保有者が多いことが原因だと考えられるでしょう。

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【経験者・未経験者別】保有している簿記資格の級

【経験者・未経験者別】保有している簿記資格の級続いて、保有している簿記資格の「級」を、経験者・未経験者別に分類しました。
「経理経験者」では、1級が9％、2級が63％、3級が28％で、２級以上の保有者が72％でした。対して、「経理未経験者」は、１級が6％、２級が55％、3級が39％で２級以上の保有者は61％です。
経験者の方が上位級を保有している傾向があることが分かります。

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簿記資格保有者の所属業種は「一般企業」が84％

簿記資格保有者の所属業種は「一般企業」が84％ 簿記資格保有者が所属している業種で分類すると、「製造全般」や「サービス全般」を含む「一般企業」が84％を占めています。

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【業種・職種別】簿記資格保有者の平均年収

【業種・職種別】簿記資格保有者の平均年収次に、前章で分類した所属業種別に簿記資格保有者の平均年収をまとめました。
一般企業は、簿記保有者の主要職種である経理を抜粋した平均年収と全職種の平均年収を算出しています。

平均年収が最も高い業種は「監査法人」の584万円、続いて「一般企業・経理」が539万円、「一般企業（全職種）」が499万円となりました。

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簿記資格保有者の所属企業規模

簿記資格保有者の所属企業規模簿記資格保有者の所属企業を企業規模で分類すると、「1000名以上」が28％、「11名～99名」と「100名～499名」が27％と、企業規模を問わず、様々な企業に所属していることが分かります。

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【エリア別】簿記資格保有者の平均年収

【エリア別】簿記資格保有者の平均年収最後に、簿記資格保有者の平均年収をエリア別に分類すると、「首都圏」が518万円、「東海・関西圏」が421万円と100万円近い差が見受けられました。

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調査概要

2022年10月～2023年9月に人材紹介サービス「MS Agent」に登録のあった簿記資格保有者
調査主体：株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がございます。

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日商簿記は、未経験から経理への転職の足掛かりとなる資格であり、経理としてキャリアアップできる資格でもあります。
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