2024年05月24日

USCPAを取得するメリットは?USCPAを取得したほうがいい人はどんな人?

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USCPA(米国公認会計士)の資格は、国際的に認められた権威ある資格です。
ハイレベルな会計・財務の専門知識を習得していると評価され、グローバルなキャリアを築くための扉も開くため、国際的なビジネスの舞台で活躍したい方や、会計業界でのスキルアップを目指す方にとってUSCPA取得は重要なステップとなり得ます。

この記事では、USCPAを取得するメリットと、資格取得が特に推奨される人物像について詳しく掘り下げていきます。

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そもそもUSCPAとは?

USCPA(米国公認会計士)は、全米州政府会計委員会(NASBA)が実施する試験により認定される米国の公認会計士資格です。
世界中で最も広く認知されているビジネス資格のひとつであり、日本を含む多数の国々で試験が実施されており、資格保有者は監査法人、会計事務所、官公庁、企業など様々な分野で活躍できます。

USCPAの試験は、3つの必須科目1つの選択科目から構成されています。
必須科目は、FAR(財務会計と報告)、AUD(監査及び証明業務)、REG(税法及び商法)で、会計の基礎知識から監査、税法に至るまでの幅広い知識が必要です。
特に、FARは企業会計を中心に、政府会計や非営利組織会計もカバーしており、AUDは監査業務や職業倫理が、REGは連邦税法が主な出題範囲となります。

選択科目は、BAR(ビジネス分析及び報告)、ISC(情報システム及び統制)、TCP(税法遵守及び税務計画)の中からひとつ選択します。
BARは財務諸表の分析能力や会計報告要件に関する知識、ISCは情報システムのセキュリティやデータ管理に関する知識、TCPは米国連邦税のコンプライアンスや税務計画に関する複雑な知識を試される科目です。

USCPAの資格取得は、会計、監査、税務の専門性を高めるだけでなく、国際ビジネスにおいても幅広く活躍するための基盤となります。
そのため、グローバルなキャリアを目指す方、会計業界でのさらなるキャリアアップを志望する方にとって、非常に価値の高い資格です。

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USCPAを取得するメリット

では、USCPAを取得することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
ここでは、USCPAを取得する4つのメリットを解説します。

国際的なキャリア形成が可能

USCPAはグローバルなビジネスシーンで高く評価される資格なので、国際的なキャリアを築く強力なツールとなります。
国際会計基準をはじめ、幅広いビジネス知識を有することで、海外事業部門や外資系企業でキャリアを築くためのチャンスを広げることができます。

活躍できるフィールドが幅広い

USCPAの保有者は、高度な会計知識と英語力、ビジネススキルを兼ね備えていると評価され、監査法人、会計事務所、官公庁、企業など、様々な業界で需要があります。
また、監査、経理、経営企画など多岐にわたる分野で活躍することが可能であるため、幅広いフィールドで活躍することができます。

IT知識を身に着けることができる

USCPAの出題範囲は、情報技術(IT)に関する科目も含まれているため、最新のIT知識データ管理能力が身につきます。
会計業界におけるAI化やデジタル変革の進展に伴い、IT知識を有する専門家の需要は今後ますます高まっていくでしょう。USCPAは、昨今のニーズに応える資格としても魅力的です。

キャリアアップ・キャリアチェンジで有利

USCPAは、キャリアアップキャリアチェンジにおいても武器になります。
特に監査法人やコンサルティングファームへの転職や、会計業務未経験からの業界参入において、USCPA取得は大きなアドバンテージとなるでしょう。

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USCPA取得における注意点

グローバルなキャリアに役立つUSCPAですが、取得にあたって注意すべき点もあります。

国内での知名度は高くない

日本国内におけるUSCPAの知名度は、日本の公認会計士に比べて低く、転職市場でのアピール力が限定的になる可能性があります。
しかし、外資系企業やグローバルに展開する日系企業など特定の業界では高く評価されるため、目指すキャリアパスによっては大きなアドバンテージになり得ます。

日本国内では独占業務がない

日本の公認会計士は監査を独占業務としていますが、USCPAは日本国内で監査を行うことはできません。
USCPAの独占業務は、ライセンスを取得した州でのみ適用されます。
そのため、国内で働く場合は独占業務である監査に従事できず、USCPAを活かしきれない可能性があるでしょう。

受験資格が州ごとで異なる

USCPAの受験資格は州によって異なり、特定の教育水準や単位数が必要な場合があります。
受験を検討する際は、自分の学歴や経歴が各州の要件に合致しているかどうかを注意深く確認する必要があります。

ライセンスは別途取得が必要

試験合格後、実際にUSCPAとして活動するためにはライセンスの取得が必要です。
ライセンス取得の要件も州によって異なり、居住要件や実務経験など、複数の条件を満たす必要があるため、事前の計画と準備が重要です。

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USCPAはこんな人におすすめ

USCPAはこんな人におすすめ

USCPAは、会計の知識と英語力を活用してキャリアを築きたい方におすすめです。
特に、大手監査法人や外資クライアントをメインとする会計事務所、もしくは外資系企業の会計職への転職を考えている方は取得メリットが大きいと言えるでしょう。
国際基準の会計知識を有することで、外資系企業やグローバルに展開する日系企業、海外での勤務を目指す転職活動で高く評価されます。

また、USCPAの受験者は社会人が多く、資格取得に向けた学習プランは、仕事との両立を考慮した形で構成されている傾向があります。そのため、働きながら資格取得を目指し、国際的な業務においてスキルアップ・キャリアアップを目指したい人に向いている資格だと言えるでしょう。

USCPAは、キャリアビジョンにおいて「会計の知識×英語力」が重要な要素となる人や、海外での勤務やグローバルな活躍を望む人、そして現在の職務にプラスアルファの価値を持たせたいと考えている人におすすめの資格です。
ただし、日本で公認会計士として活動したい場合は、USCPAだけでは不十分であり、日本の公認会計士資格を取得する必要があります。

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USCPA取得で有利になる転職先は?

ここでは、USCPAが評価される転職先をご紹介します。

監査法人

USCPA取得者は、米国会計基準に精通しており、特に日本に進出するアメリカ系企業の財務諸表監査で重宝されます。
国際的な視点で経営アドバイザリーなどの業務に従事できるため、中堅監査法人を含む多くの法人で積極的に採用されています。

会計事務所

国際税務や国際事業をサポートする会計事務所では、USCPAを取得していれば、大きなアドバンテージとなります。
グローバルに展開する企業への税務アドバイスや、国際会計基準に基づいたサービス提供において活躍できるでしょう。

グローバル展開する事業会社

USCPA取得者は、グローバルに展開する事業会社でも高く評価されます。主に経理・財務部門に配属され、国際会計基準に準拠した業務が求められるでしょう。
また、英語での会計業務能力が評価され、経理部門でのキャリアアップにも有利に働きます。

コンサルティングファーム

財務会計に関する専門的知識を持つUSCPAは、コンサルティングファームでも高い需要があります。
特に国際的なM&Aや事業再生業務など、専門性が求められるプロジェクトで活躍できる人材として評価されるでしょう。

外資系企業

外資系企業では、国際会計基準に準拠した会計業務が日常的に求められます。企業によっては公用語が英語であることもあるでしょう。
USCPA取得者が持つ知識とスキルは、外資系企業で即戦力としての活躍に役立ちます。

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まとめ

USCPAを取得することには、グローバルなビジネスシーンで活躍するための幅広い知識とスキルを身につける大きなメリットがあります。
国際的なキャリア形成を目指す方、多様なフィールドでの活躍を望む方、IT技術を会計業務に応用したい方、そしてキャリアアップやキャリアチェンジを考えている方にとって、USCPAは強力な資格となるでしょう。

しかし、資格取得には一定の労力と時間が必要であり、受験資格やライセンス取得の過程で注意すべき点もあります。
専門性を高め、国際舞台での新たな挑戦を希望する方は、今回ご紹介した注意点を踏まえた上でUSCPA取得を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

齊藤 仁美

大学卒業後、幸せに働く人を増やしたいという想いから新卒でMS-Japanに入社。
上場企業を中心とした求人開拓から管理部門全般のマッチングを行い、2021年1月より専門性の高いJ事業部に異動。
主に会計事務所、監査法人、社労士事務所の担当を持ちながら士業領域での転職を検討している方のカウンセリングから案件紹介を両面で行う。

会計事務所・監査法人 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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