2023年08月17日

管理職の転職は難しい?30代・40代・50代別で成功のポイントを解説

管理部門・士業の転職
管理職の転職は難しい?

人生100年時代を見据えた戦略本『LIFE SHIFT』が評判を呼んでいるように、平均寿命の延長とともに、働き方のパラダイムは大きくシフトしています。
70歳を超えても現役で仕事を続ける人が増えている現代、30代や40代、さらには50代で転職を考える方も多いでしょう。

これまでの経験を活かして管理職として転職を考える際、年齢を重ねると転職の失敗が許されないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
また、現職と比較してしまい、結果的に過度に慎重になってしまう方もいるでしょう。

そこで、今回は30代、40代、50代で管理職としての転職を成功させるためのコツを解説します。
これからのキャリアをより有意義で充実したものにするためにも、ぜひ参考にしてください。

管理部門・士業の転職

「管理職の転職は難しい」って本当?その理由は?

管理職の転職が難しい理由はいくつかあります。たとえば「転職サイトに求人が少ない」「現職より好条件の勤務先を探すのが難しい」ことです。
管理職のポジションは数が限られており、一般的に高度なスキルと経験が必要となります。適切な転職先が見つかるまでには、時間と労力がかかるでしょう。

「選考での判断が難しい」「実績+αの能力が求められがち」なのも、管理職の転職が難しい理由です。管理職は通常、特定の業界や企業、その企業の文化に深く根ざしたスキルと経験を必要とします。
特に一つの業界で長く勤めているような場合、新しい業界や異なる企業文化に適応するのが難しいケースもあるでしょう。

「会社ごとで格差が大きい」点も見逃せません。条件、文化、待遇などは企業によって大きく異なり、管理職だと特に顕著になるケースがあります。
「報酬」「予算」「人材マネジメントの自由度」など、自分が納得できる転職先を探すのには、時間と労力が必要になるでしょう。

転職市場を見ると、管理職を求めている企業は少なくありません。具体的には、中小企業やベンチャーです。
しかし、大手は社内異動や昇格で賄うことが多いため、一般的にはそれほど多くの求人が出回っているわけではありません。

エグゼクティブ求人、ハイクラス求人という言葉もよく見聞きするように、転職市場ではしっかりとしたマネジメント能力をもつ管理職が求められています。
かつて、50代は入社してもすぐに定年を迎えるだろうと採用を敬遠されていました。
しかし60代も現役でいるのが一般的となった現在、慢性的な人手不足も相まって「管理職のポストに50代の人材を採用するケース」は多くなっています。
30代、40代も同様で、高い専門性をもっていれば、「管理職の転職」としての道が開かれる可能性もあるでしょう。


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管理職の経験がなくても管理職として転職できる?

役員や部長といった高位の職務の経験がなくても、必ずしも管理職への道が閉ざされているわけではありません。
過去のプロジェクトでリーダーシップを発揮したというだけでも、それは管理職経験として十分に価値があり、自己PRの有力な要素となり得ます。

一般に「管理職」という言葉は課長以上の役職を指すとされていますが、この定義はすべての会社に当てはまるわけではありません。
より広義な視点で考えれば、決裁権を有し業務を主導する存在こそが「管理職」といえるでしょう。
その裁量の範囲は企業ごとに異なり、必ずしも部長級以上の肩書きをもつことが管理職の要件とは限りません。

具体的な例として、営業管理職を志望する場合、係長として数人の部下を指導しながら、チーム全体の営業成績向上に努めたという実績があれば、十分に管理職としての能力を証明する一例となり得ます。
とはいえ、年齢が上がれば上がるほど転職の難易度は上がってくるため、なるべく早めに動き出すのがよいでしょう。


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管理職として転職するメリット・デメリットは?

管理職としての転職には、多くのメリットとデメリットがあります。

管理職としての転職するメリット

まずは「年収/キャリアアップが見込める」ことです。管理職としての転職は、多くの場合、年収の増加やキャリアのステップアップを意味します。高度な役職であれば、より大きな責任を負うことになるため、それに伴って、年収増加・キャリアアップが期待できるでしょう。

「現状の環境や不安から抜け出せる」ことも大きなメリットです。転職は、現在の職場の問題から逃れるチャンスでもあります。
キャリアアップといったポジティブな理由で転職する人がいる一方で、人間関係や会社の業績など、ネガティブな要素から逃れるために転職をする人も少なくありません。

「ヘッドハンティングで有利&好条件で転職できる場合がある」といったメリットも見逃せません。管理職としての経験とスキルは、ヘッドハンターにとって魅力的であり、より良い条件で転職ができる可能性があります。

管理職としての転職するデメリット

「転職後のプレッシャーが大きい」ことが、管理職としての転職の大きなデメリットです。新しい役職は新しい責任を伴うため、当然、転職後の期待値やプレッシャーは増大します。
新しい組織とその文化にスムーズに適応しつつ、業務をこなさなければなりません。

「スキルや実績を活かせない場合がある」のも、デメリットの1つです。たとえば業界や企業が大きく異なる場合、以前の経験やスキルが新しい環境で同じように有効とは限らず、新たなスキルの習得が必要になるケースも珍しくありません。


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管理職の転職で求められているものは?

管理職は若手社員のように育成する時間がないため、必然的に即戦力として稼働できるかどうかが問われます。

上でも触れていますが、即戦力として稼働できるかどうかは、自分のスキルと会社側の求める人材像を擦り合わせつつ、期待されている役割を担えるかどうか考える必要があります。
このマッチングを図る際には、多角的に考察するようにしましょう。
業務内容だけに捉われるのではなく、応募先の社風にフィットできるかどうかをイメージするだけでも、転職後のミスマッチを回避しやすくなります。

また、企業側は管理職に対して、これまで積んできたマネジメント経験も求めています。
管理職としてさまざまなプロジェクトの進捗管理を担当してきた経験があれば、その経験をもとに自社のプロジェクト進捗管理にスムーズにフィットできるだろうと期待できるためです。


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管理職で転職を成功させるためのポイントは?

管理職で転職を 成功させるための ポイントは?

30代の場合

30代の場合は、まず「余裕をもって転職活動を行う」のが大切です。管理職の転職では、選考回数が増え、内定までに時間がかかる可能性もあります。
40代・50代に比べれば、時間的な余裕もあるため、焦らずに転職活動を行いましょう。

「企業分析・自己分析を徹底する」のも重要です。各種分析では、応募先企業のミッションやビジョンを深く理解し、自身の経験や能力がそれに合致しているか確認します。
自分が何を得意とし、どのようなキャリアを希望しているのかを明確化することで、自ずと志望理由なども思い浮かびやすくなるでしょう。

40代の場合

40代の場合は、まず「年上の部下との関係を想定する」ことです。40代になると、年上の部下との関係を築く可能性も高くなります。
このような状況にどう対応するか、なるべく具体的な戦略を立てておくことが重要です。

30代と同様、「企業分析・自己分析」も欠かせません。特に40代の場合は、30代よりも即戦力としての能力が強く求められる傾向にあるため、「自身のスキルと経験をどのようにアピールするか」はとても重要です。

50代の場合

50代で管理職への転職を成功させるためには、「中長期目線で活動すること」が重要です。
年齢的に企業が抱く理想の人材像に当てはまらないことが多いため、書類選考を通過できない可能性がどうしても高まります。
会社都合による離職や早期退職制度の利用などでない限りは、余裕をもって転職活動をするためにも、就業したまま転職活動を行うほうがいいでしょう。

「未経験の業界や職種を避けること」も重要です。企業側が50代の人材に求めているのは即戦力であることと、これまで積んできたキャリアから得た豊富な経験になります。
客観的に双方をもっていると判断するには、基本的に同業界や同職種である必要があります。


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管理職の求人例

安定した事業内容/老舗財団法人/週休3日制可能でワークライフバランス◎/経理管理職候補

年収670万円~780万円

【業務内容】
・決算業務(月次・年次)
・金融機関対応
・子会社(海外含む)管理 ※経理面でのサポート/チェック業務
・管理会計
・マネジメントなど(※経験、業務内容を考慮して総務部のマネジメント含む)

再生可能エネルギー発電関連企業から法務課長代理候補の募集です。

年収500万円~800万円

【業務内容】
・契約書審査および起草(和文8:英文2)
※定型的な契約書の審査だけでなく、取引内容、取引スキームにあわせて一から契約書を作成いたします。
※契約書種類:取引基本契約、秘密保持契約、譲渡(売買)契約、工事請負契約、リース契約、信託契約、匿名組合出資に関する契約など幅広く法律を活用いたします。
・行政機関への手続き書面の審査(申請書、上申書、覚書、協定書、委任状など)
・法令調査 ※新規事業立ち上げ時、遂行時における規制、法令等の調査
・社内法務相談
・顧問弁護士への依頼、連携
・訴訟対応


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まとめ

管理職の転職は非常に難しいといわれています。その難しさの理由は、求人の少なさ、好条件の勤務先の見つけにくさ、そして選考の困難さなど多岐にわたります。

管理職を求めている企業が存在する一方で、その求人数は一般職と比べて少なく、それぞれの企業が求めるスキルや経験が異なります。
自分に合った転職先を見つけるのには、時間と労力がかかることを理解しておくのが大切です。

管理職の転職を成功させるためには、「自分自身のスキルや経験を正確に把握し、それをどのように新たな職場で活かすかを具体的にイメージすること」「常に新たな知識やスキルを学び続ける姿勢」が求められます。

転職に悩んでいる場合は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。
転職エージェントは数多くの人々の転職をサポートしているため、管理職の転職についても豊富な知識をもっています。
客観的に自分を評価してもらえるだけでなく、実例を交えながらのアドバイスも期待できるでしょう。ぜひ、MS-Japanにご相談ください。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

佐藤 颯馬

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。
法律事務所・会計事務所・監査法人・FAS系コンサルティングファーム等の士業領域において事務所側担当として採用支援に従事。その後、事務所側担当兼キャリアアドバイザーとして一気通貫で担当。

会計事務所・監査法人 ・ 法律・特許事務所 ・ コンサルティング ・ 金融 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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