2024年03月15日

会計事務所未経験からBig4税理士法人へ入社する方法

管理部門・士業の転職

MS-Japanキャリアアドバイザー兼リクルーティングアドバイザーの竹内です。
私はMS-Japanに入社して以来、会計事務所や監査法人、法律事務所、社会保険労務士事務所、コンサルティングファームといった士業領域の採用・転職支援に従事してきました。
現在は各事務所へ採用に関するアドバイスを行うリクルーティングアドバイザーと、転職希望者へ転職に関するアドバイスを行うキャリアアドバイザーを兼務しています。

昨今、異業種から未経験で会計事務所への転職を希望する方が増えており、私自身多くの方のご転職支援に関わってきました。
その中で、将来的にはBig4などの大手会計事務所に入社したいというお声を多くいただきました。

本記事は、会計事務所未経験からどのようにしてBig4税理士法人へ入社するのかを当社の支援実績を基に記載をいたしましたので、これから会計事務所へ転職を希望される方はもちろん、将来大手税理士事務所で働いてみたいという方の参考になれば幸いです。

Big4に採用される人材とは

まず、Big4税理士法人である

  • ・デロイト トーマツ税理士法人
  • ・EY税理士法人
  • ・KPMG税理士法人
  • ・PwC税理士法人

の4つの税理士法人を指します。

それぞれ、二ューヨークに本部のあるDeloitte(デロイト)、ロンドンに本部のあるEY(Ernst & Young/アーンストアンドヤング)、オランダに本部のあるKPMG(ケーピーエムジー)、ロンドンに本部のあるPwC(プライスウォーターハウスクーパース)という、海外の四大会計事務所のメンバーファームです。

Big4には会計事務所で目安3年以上の実務経験を有しており、なおかつ税理士科目を最低でも2科目以上保有している方が一般的に採用をされやすいです。
数年前までは3科目以上(法人税が必須)が資格条件として一般的でしたが、近年は2科目でも採用をされるケースが徐々に増えてきました。
また、会計事務所での実務経験がなくても、大手企業で経理の実務経験がある科目合格者も採用の実績が出ています。

年齢については20~30代前半が最も採用をされやすい傾向にあるものの、資格取得状況や実務経験次第では30代後半~40代前半でも採用に至っています。

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どうすれば未経験からBig4に入社出来るのか

では、会計事務所での実務経験がない方が将来的にBig4へ入社するにはどのようなステップを踏めばいいのでしょうか。以下のステップが最短ルートであると考えます。

  1. ①日商簿記の2級を取得する
  2. ②会計事務所へ転職をする
  3. ③目安3年以上の実務経験を積み、税理士科目を取得する

①日商簿記の2級を取得する

これから会計事務所へ転職を考えている方がまず先に取り組むことは、日商簿記2級の取得です。
会計事務所未経験者の採用を行っている会計事務所が募集要件として挙げているのが、日商簿記2級の資格の保有者であることが多いからです。

日商簿記2級の合格率は過去10回の平均で19.2%ですが、2020年12月よりネットでの受験が可能になり受験可能な時期も大幅に増えたことから、以前よりも資格を取得する機会は多くなっています。

参考:簿記 商工会議所の検定試験

②会計事務所へ転職をする

日商簿記二級を取得しましたら会計事務所への転職活動を行いましょう。当社でも会計事務所未経験者を対象とした会計事務所求人を多数取り扱っています。
実際に転職活動をする際に、応募先の会計事務所を選定する上で注意をするべきことは、その会計事務所が税理士試験の勉強と両立が出来る環境かどうかです。

せっかく会計事務所に入社出来ても残業が非常に多かったり、試験勉強との両立に理解のない事務所だと、なかなか勉強時間の確保が難しいです。
業界柄、繁忙期の残業は避けることが難しいと思いますので、「繁忙期以外の残業時間はどのくらいなのか」、「資格学校に通っている所員がいるのか」、「試験前に休みが取得できるのか」といったことを確認した上で転職先を決めることが重要です。

また、業務内容についても事前に確認をしておく良いと思います。
所員が税理士の監督のもと、担当を持って税務申告書の作成まで行うことが出来るのか、それとも顧客担当はすべて税理士が行い、その他の所員は内勤として会計入力や決算書の作成補助業務を行うのかなど、会計事務所によって所員に任せる業務が異なるため、得られる経験やスキルにも差が出てきます。
後者の内勤業務は一般的に残業が少ないため試験勉強のための時間は多く確保出来るものの、転職の際に即戦力として評価されるのは顧客担当を行ってきた経験のある方であるため、そのような経験を積める会計事務所を選ぶことをおすすめします。

③目安3年以上の実務経験を積み、税理士科目を取得する

会計事務所へ転職が叶ったら実務経験を積みながら税理士科目の取得を目指しましょう。
令和5年度(第73回)の税理士試験からは、会計学に属する科目(簿記論・財務諸表論)についての受験資格の制限がなくなり誰でも受験が可能になったため、まずは簿記論と財務諸表論の勉強を進めましょう。実際にこの2科目をセットで受験する方が非常に多いです。
会計科目を取得したら税法科目の勉強を進めましょう。Big4を受験する上でどの税法科目を持っていなければいけないということはありませんが、やはり法人税を取得していると高い評価が受けられます。

会計事務所で働きながら税理士の勉強をすることは決して簡単なことではないと思いますが、未経験で入社してから2~3年でBig4へ転職を成功させた方も多数いるため、税理士を志している方は是非チャレンジしてみてください。

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まとめ

本記事では会計事務所での実務経験がない方がどのようにBig4税理士法人へ入社するのか具体的な例を交えながらご説明させていただきました。
もちろんBig4税理士法人へ入社しなくても自身の実現したいことを叶えている優秀な会計人の方は多くいますので、Big4へ入ることがすべてだとは思いません。
その中でもBig4へ入りたいという目標があるという方の参考に少しでもなれたら幸いです。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

竹内 進太朗

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。法律事務所や会計事務所、監査法人、社労士事務所、FAS系コンサルティングファームなどの士業領域の採用支援、及びその領域でのご転職を検討されている方の転職支援を行っています。

会計事務所・監査法人 ・ 法律・特許事務所 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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