2024年01月10日

【管理部門の志望動機】部門別例文と注意点、転職活動の進め方など

管理部門・士業の転職

転職に成功するには、採用担当者に響く志望動機を作成できるかどうかが大きなポイントとなります。
しかし、いざ志望動機作成に取り組んでみると、“具体的な志望動機が浮かばない…”となってしまうことも少なくありません。

本記事では、管理部門の志望動機作成のコツ部門別例文(経験者・未経験者)をはじめ、転職活動の進め方を詳しく解説していきます。
読み進めていただくことで、これからの転職活動をもっとスムーズに進めていきやすくなりますので、是非参考にされてみてください。

そもそも管理部門とは

志望動機を作成するためには、まず志望部門の役割・業務内容について理解する必要があります。
しかし、管理部門は企業活動を支える重要な部門であるものの、「バックオフィス」とも呼ばれるように裏方の立ち位置であるため、外から見ているだけでは具体的にどのような仕事を担っているのかイメージしづらいこともあります。
以下に管理部門それぞれの役割・業務内容について簡単に解説します。

経理・財務

経理・財務はともにお金を管理する部門ですが、役割はやや異なります。
経理は個々の取引を記録決算書財務諸表の作成などを担います。
財務は予算の作成・管理資金調達などに関連する業務を担当しています。

人事

人材の採用教育評価制度構築など、ヒトのマネジメントを担い、企業が目指す方向に沿って、社員のパフォーマンスの最大化を図ります。

労務

労務管理社会保険手続きなどを行い、社員それぞれが安心して働くことのできる環境づくりを担当します。

総務

企業活動がスムーズに進むよう、受付対応備品管理など幅広い業務に従事し、縁の下の力持ちとして企業を支えます。

法務

法知識を活かし、企業活動のリスク管理やコンプライアンス対応のサポートを行います。
具体的な業務として、契約書のチェック・作成法律相談訴訟対応などが挙げられます。

経営企画

企業のビジョン・目的を達成するために、戦略の立案・実行を担当します。
経営者とほぼ同じ仕事を担うため、「経営者代理人業務」と呼ばれることもあります。


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【部門別】志望動機の例文と注意点

経理・財務の志望動機

経理・財務の仕事内容を具体的に把握するとともに、業務に活かせる経験やスキル、これまでのキャリアを棚卸し、それらをどのように経理・財務の仕事に活かせるのかを具体的に示します。

経理・財務未経験者の志望動機例文

現職では金融機関の営業職として中小企業への融資に関する業務を主に担当していました。企業財務に触れる機会が多く、もっと専門性を身に付けられるよう簿記資格を取得したことをきっかけに、これまでの業務経験も活かせる経理に興味を持ちました。より一層の知識の習得に努めながら、金融機関で培った財務分析の知識も活かしつつ、貴社に貢献していきたいと考えております。

経理・財務経験者の志望動機例文

上場企業で3年間、日次業務・月次業務を担当していました。今後は年次決算業務にも関わり、もっと業務の幅を広げていきたいと考えています。貴社であれば、年次決算や税務申告にも携わることができ、経理担当者として成長することができると思い志望しました。貴社が重視する主体性を発揮しながら、部門のマネジメントも任せていただけるような人物へと成長していきたいと思います。


人事の志望動機

自身の経験を活かし、人材の確保、育成、キャリアパス形成にどのように貢献できるのかを伝えるとともに、応募先での業務に対する理解や熱意を伝えることが大切です。

人事未経験者の志望動機例文

現職では総務を担当しており、部署に関係なく多くの方とコミュニケーションを交わしながら働いてきたなかで、“ヒトにもっと関わることのできる仕事がしたい”との想いが強まり、人事を志望しました。総務で培ったコミュニケーション能力、事務スキルを活かし、貴社の組織づくりに貢献していきたいと考えています。

人事経験者の志望動機例文

上場企業で採用や教育研修、人事制度の構築など人事業務を一通り担当してきました。成熟しきった組織ではなく、これから成長していく組織づくりに携わっていきたいと思い、貴社を志望しました。これまで培ってきた人事のノウハウを活かし、今後の事業成長を支えられる組織を作り上げていきたいと考えています。


労務の志望動機

労務の仕事は部署の垣根を超えて多数の人々とコミュニケーションを交わすことが多く、社会保険の手続きなどの知識も要されるため、これらに触れながら志望動機を作成します。

労務未経験者の志望動機例文

現職では経理を担当していましたが、“もっとヒトのためになれる仕事を”と思い、労務に興味を持つようになり、働きやすい環境づくりを強く意識している貴社を志望しました。仕事もプライベートも充実できる環境づくりに取り組み、従業員の皆さまが安心して、モチベーション高く働くことのできる会社づくりに貢献したいと思います。

労務経験者の志望動機例文

現職では各種手続きのノウハウを身に付けながら、社会保険労務士試験に向けての学習も並行して行っています。今後、より一層成長していくだろう貴社にて、もっと広範な労務の実務経験を重ねたいと思い応募させていただきました。資格取得に向けて知識を深めつつ、安心して働ける環境づくりに取り組み、貴社に貢献していきたいと考えています。


総務の志望動機

総務は多くの会社で設けられている部署であり、業務内容の独自性も乏しいため、なぜその企業で働きたいのか、を強くアピールするのが志望動機作成のコツです。未経験者の場合には、なぜ総務を志望しているのかを明確にします。

総務未経験者の志望動機例文

現職ではコールセンタースタッフとして、外部の電話対応やデータ入力などを担当してきました。より広範な仕事に携わり、会社を支えられる存在になりたいと思い、総務を志望しています。コールセンターで培ってきたコミュニケーション能力を活かし、貴社の縁の下の力持ちとして貢献していきたいと考えています。

総務経験者の志望動機例文

前職の総務部では契約書の管理を担当し、必要時に契約書が取り出しやすいよう工夫するなど細かな配慮を大切にしてきました。総務として新しいフィールドにチャレンジしたいと考えるようになった折、スピード感のある業務拡大を実現している貴社の求人を知り、応募させていただきました。


法務の志望動機

法務は専門知識や実務経験が問われがちですが、企業法務が未経験だったとしても、企業法務についての理解や学ぼうとする意欲をアピールしながら作成します。

法務未経験者の志望動機例文

現職では総務として幅広い業務を担当していますが、法学部で学んだ知識を活かせる仕事に従事したいと思い、法務を志望しています。積極的に学ぼうとする姿勢を大切にしながら、貴社の法務担当者として少しでも早く貢献できるよう、知識やスキルを身に付けていきたいと考えております。

法務経験者の志望動機例文

法務部で契約書のチェック・作成、法律相談を主に担当してきました。 貴社は上場を目指しており、内部統制の構築に取り組んでいかれるとのことで、より専門性を高めていきたいと考えている私にとって理想的な環境であると映っております。 より一層の知識の習得に努め、貴社に貢献していきたいと考えています。


経営企画の志望動機

経営企画の業務が企業成長のための戦略を立案・実行するものであるという特性に触れながら志望動機を作成します。

経営企画未経験者の志望動機例文

企業戦略がその後の成長を左右することの重要性を理解するほど、経営に直接携わることのできる経営企画という職種に強く興味を持つようになりました。 未経験ですが、これまで企業分析やビジネス戦略を学び、身に付けた知識も活かしながら貴社に貢献していきたいと思います。

経営企画経験者の志望動機例文

これまでのキャリアを通じ、経営企画という仕事の魅力、責任の大きさなどを実感しています。 今回、貴社のビジョンに強く共感したことをきっかけに応募させていただきました。 現職で得てきた知見を活かしながら、貴社のビジョンの達成および成長の実現に尽力してまいりたいと考えております。


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管理部門に必要な4つの能力・スキル

管理部門では以下に解説する4つの能力・スキルが求められます。

対人コミュニケーション力

管理部門は他の部署の従業員だけでなく、場合によっては社外の人物ともコミュニケーションを交わす必要があるため、対人コミュニケーション力は必須のスキルです。

マルチタスクスキル

管理部門の業務はそれぞれ期限が設けられていることがほとんどなので、複数の業務を同時にこなさなくてはならない場面も少なくありません。
優先順位を意識しながら、スケジュールに沿って、ときには臨機応変に対応しながら、計画的に業務を進めていくマルチタスクスキルが求められます。

パソコンスキル

資料の作成、データの分析と管理などは基本的にパソコンで行います。
ただパソコンを使えるだけでなく、新しく導入するシステムやソフトへの柔軟な対応力も必要です。

業務の正確性

管理部門が作成した資料やデータは、経営者をはじめ、他の部署の従業員、金融機関や役所などの社外の人々にも用いられます。
管理する業務である以上、正確に業務をこなすことが当然に求められます。


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管理部門の転職市場を解説

管理部門への転職を成功させるのは決して簡単ではありません。
汎用性の高いスキルを身に付けることができ、デスクワーク中心であるため体力的にも続けやすい管理部門への転職は人気が高く、多くの応募が集まりやすいためです。

長く勤めやすい職種の性質上、求人は欠員補充がメインとなるため、採用枠そのものが狭く、倍率も高くなってしまいます。
欠員補充は即戦力を求めがちとなるので、どうしても経験者が優位になってしまうのも、管理部門への転職を難しくさせている一因といえます。


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管理部門を目指す転職活動の進め方

管理部門を目指す転職活動の進め方

転職サイトと転職エージェントを併用する

転職活動を進める際、転職サイトのみや転職エージェントのみに頼るのではなく、両方を併用することが効果的です。
これは、どちらか一方だけに掲載されている求人が存在するためであり、併用することでより多くの求人情報をキャッチすることが可能となります。

ハローワークを利用する

ハローワークは求人掲載料が無料であるため、費用をかけずに管理部門の人材を採用したいと考える企業が掲載しています。
特に地元の中小企業などの求人が多く、転職サイトや転職エージェントがカバーしていない求人情報を得ることができます。

転職エージェントは管理部門特化型を選ぶ

転職エージェントにもいろいろ種類があり、管理部門を目指す場合には管理部門特化型の転職エージェントを選ぶべきです。
管理部門特化型の転職エージェントは、その名の通り管理部門に特化しているため、豊富な求人情報の提供はもちろん、実践的なアドバイスや面接対策などのサポートが受けられます。


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管理部門の転職なら「MS Agent」

MS Agent(以下、弊社)は30年以上の実績を持つ、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。
弊社で取り扱う求人の約90%は非公開求人であり、一般的な転職サイトやエージェントでは見ることができません。

弊社をご利用いただくことで、管理部門への転職を難しくさせている“求人の少なさ”という点をカバーすることにつながっていきます。
管理部門の転職に精通したキャリアアドバイザーによるアドバイス面接対策などもご利用いただけますので、是非この機会に弊社のご利用をご検討ください。

まとめ

管理部門への転職を成功させるには、まず応募しようとする職種についてしっかり知り、応募先企業の情報収集と分析を行い、採用担当者に響く志望動機を作成しなければなりません。
そして、管理部門への転職を難しくさせている求人の少なさをカバーするために、より多くの求人情報を得ることが大切です。

これらひとつひとつをすべて自分だけで行うとすると、想像している以上の時間や労力がかかってしまうかもしれません。
しかし、転職エージェントを活用すれば、これらの問題の多くをクリアすることができます。
管理部門に特化した転職エージェント「MS Agent」をご利用いただければ、もっとスムーズに転職活動を進められるようになりますので、是非とも弊社ウェブサイトをチェックしてみてください。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

鈴木 雅也

大学卒業後、飲料メーカー営業、学習塾の教室運営を経て19年MS-Japanに入社。キャリアアドバイザーとして企業管理部門、会計事務所などの士業界の幅広い年齢層の転職支援を担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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