2023年12月07日

経営企画に転職するための自己PR書き方ガイド!【例文付】通過率アップ!

管理部門・士業の転職

企業の中長期にわたる経営計画の策定・新規事業の創出等に関わる経営企画は、キャリアアップを目指す層に人気の職種です。 企業の新たな「花形職種」として注目され始めており、将来的に経営企画への転職を目指している人も多いのではないでしょうか。

未経験者からの転職では、経営企画で求められるスキル・経験について把握した上で、関連する自身のスキル・経験を抜粋して自己PRすることが重要です。
この記事では、経営企画に転職する際に知っておきたい「自己PRの書き方」について解説します。

経営企画に求められるスキルや経験

経営企画は、バックオフィス部門の中でも特に求人が少ない職種であり、転職難易度は高めだと言えるでしょう。
また、実務で求められるスキル・経験の水準も高い傾向です。ここでは、経営企画に求められる具体的なスキルと経験をご紹介します。

経営企画に求められるスキル

経営企画に求められるスキルは、以下の3つが挙げられます。

戦略を組み立てる思考スキル

経営企画は、企業の経営戦略・経営方針に深く関わる部門のため、戦術ベースではなく戦略ベースでの思考力が求められます。
例えば、店舗の売上増を目指す具体策は戦術的思考が求められるのに対し、前段階で中長期的に企業全体の売上増を目指す計画は、戦略的思考が必要です。
過去の成功事例・各種指標を参考情報として、自社が成長する方向性を定める上で、戦略的思考スキルは基礎となるスキルだと言えるでしょう。

市場調査・データ分析スキル

競合他社や市場動向を調査し、データを分析するスキルも経営企画の必須スキルです。
戦略的思考には、市場のトレンドや競合他社の動向などを調査し、データを分析する必要があります。 経営企画未経験者は、まずは自社の財務諸表を読み解くなど、企業全体を見渡す経験を積むことが大切です。

説得力のあるプレゼンテーションスキル

企業は、経営者だけでなく、従業員が一丸となって職務に取り組まなければ成長しません。 経営企画においても同様で、単独で完結するケースは稀であり、他部門の従業員・経営陣などを巻き込んで業務を進めます。
自分の提案・意見が受け入れられるためには、説得力のあるプレゼンテーションスキルが必要です。

経営企画に求められる経験

経営企画で、実務経験が求められるかは、求人によって異なります。
しかし、次にご紹介するような経験があれば、転職市場で高く評価されるでしょう。

マネジメント経験

経営企画は経営陣と直接やり取りする機会が多いため、マネジメント経験があれば評価されます。
経営企画部門のマネジメント経験でなくとも、バックオフィス部門の管理職やプロジェクトリーダー、支店長などの経験をアピールできると良いでしょう。
マネジメントポジションとして、経営陣の意思をかみ砕いて現場へ伝えることで、経営視点と現場視点を身に着けることができます。

数値分析の経験

経営企画の業務では、客観的指標として数値分析が必要です。数値分析の結果は、現状の業務フローを見直したり、新しいツールを導入したりする際に、経営陣を説得する材料になります。
経営企画未経験者は、実績管理や資料作成の経験があれば、数値分析の経験としてアピールできるでしょう。

戦略立案の経験

経営企画実務経験者は、戦略立案の経験が求められます。
具体的には、利益改善・事業単位での成長率・業務改善に関連する実績などをアピールできるのが理想です。

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経営企画への転職で評価される自己PRとは?

経営企画への転職において、採用担当者は「経営企画部門に課せられたミッションを正しく理解しているか」を重要視しています。
そのため、以下の点に着目して自己PRを行いましょう。

具体的な数値をもとに実績をアピールする

経営企画は、売上・経費削減など、企業全体における目に見える改善を要求される立場のため、応募書類等に記載する内容にも「具体的な成果」が求められます。

自己PRでは、これまでのキャリアの中で具体的にどんな課題があり、それをどのように改善したのかを説明することで、経営企画への適性が評価されます。
注意点として、具体的な数値は企業機密にあたるケースも多いため、端的に「問題は何で、何をした結果どうなったのか」だけを伝えましょう。

求められているスキル・知識レベルに合わせる

経営企画として採用されるためには、一般的に必要と考えられるスキル・知識にフォーカスするのではなく、応募先の企業が求めるスキル・知識にフォーカスしましょう。
経営企画に求めるスキル・知識のレベルは、企業規模や業種、企業フェーズによってため、応募先企業に合わせたスキル・知識レベルをアピールする必要があります。

自分の能力を分かりやすくアピールする上では、実務に役立つ資格取得を目指すのも有効です。
具体的には、「MBA」「中小企業診断士」などの資格を取得していると、転職活動を有利に進められるでしょう。

経営企画に関連する経験をアピールする

経営企画で関わる職域は、人事・管理・購買・営業・マーケティングなど多岐にわたります。
それらすべての経験を網羅するのは困難ですが、逆に考えれば、未経験でも関連職種を複数経験している場合は、評価される可能性があると言えるでしょう。

各職種における担当領域や担当年数、具体的な成果と、経営企画の業務で活かせるスキル・知識・素養にフォーカスして伝えることが重要です。

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【経験者・未経験者別】経営企画の自己PR例文集

【経験者・未経験者別】経営企画の自己PR例文集

自己PRで重要なポイントが分かったところで、次は具体的な文章作成の方向性について考えましょう。
実績をアピールするか、スキル・知識レベルをアピールするかによって、文章のまとめ方が変わってきます。

実績をアピールする自己PR

まずは、実績をアピールする自己PRの例文をご紹介します。

経験者の自己PR

大手食品メーカーの経営企画部に約5年間従事し、経営陣と同じ目線で企業経営に関わってきました。
中でも、同規模競合と比較して利益率が低いという課題に対して、必要以上に高スペックな設備費用など各部署で削減可能なコストをカットすることにより、利益率を約2%回復させることができました。

未経験者の自己PR

SaaS系ベンチャー企業で営業部に6年間従事していました。2年前からは、新規プロジェクトのプロジェクトマネージャーとして上流工程に携わっています。プロジェクト全体のコスト管理・品質管理・進捗管理だけでなく、プロジェクトメンバー・開発部との連携に尽力し、新サービスの売上を1.5倍にすることができました。

上記例文では、実務経験と課題解決だけでなく、具体的に利益率や売上をどれだけ増加できたのかについても触れています。
また、回復した利益率・売上のパーセンテージは説明しつつも、機密に配慮し具体的な数値には触れていないのもポイントです。

スキル・知識レベルをアピールする自己PR

次に、スキル・知識レベルをアピールする自己PRの例文をご紹介します。

経験者の自己PR

私は保険会社の経営企画部に約2年間従事し、マーケットの分析から経営戦略の立案などを行ってきました。
その中で、以前より学習していたMBAの資格を取得することができ、各領域の深い知識を身につけることができたため、課題解決のための案の引き出しを増やすことができました。

未経験者の自己PR

前職では上場会社の経理部に約5年間従事し、年次決算や連結決算業務を含む一連の経理業務に従事していました。スキルアップの目的で、経理1年目に日商簿記2級、4年目に1級を取得し、PL・BS・CFの知識を深めることができました。今後は経営企画として業務に活用していきたいと思います。

上記例文では、MBAと日商簿記の取得について、取得したことによる自身の変化も含め説明しています。
自分を採用するメリットが、資格の存在によって具体化されている点がポイントです。

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書類選考・面接通過率アップの秘訣!

書類選考・面接通過率を上げるためには、自己PRだけでなく、職務経歴書全体を通して「採用担当者に伝わる」構成を意識うることが重要です。
以下、通過率アップにつながる職務経歴書の書き方について解説します。

採用担当者が「気になる」構成を意識する

同じ実績を職務経歴書に記載するとしても、読み手を意識するかしないかで、印象は大きく変わります。
例えば、職務経歴書は必ずしも古い順にまとめる必要はなく、応募先企業にとって重要な新しい経歴から書くこともできます。

担当したプロジェクト等を説明する場合は、具体的な場面をイメージしやすいよう、ストーリーを整理してからまとめましょう。
採用担当者が、職務経歴書に目を通した際に「この人と話してみたい」と思うような構成を意識するだけでも、書類選考の通過率を高めることにつながります。

職務経歴書・面接でプレゼンテーションスキルをアピールする

経営陣に提案する機会が多い経営企画にとって、プレゼンテーションは必須の職務です。
経営企画への転職を目指す場合は、書類選考・面接からプレゼンテーションスキルが問われていると考えてよいでしょう。

職務経歴書においては、まず「応募先が求めているスキル・経験」を整理した上で、情報をまとめていきます。
面接では、自分が入社したらどのように課題解決に貢献できるのか、具体的で説得力のあるビジョンを伝えることが重要です。

経営企画に特化した転職エージェントに添削してもらう

自身の応募書類・プレゼンテーションスキルにどれほど自信があったとしても、合否の判断は企業側の評価に委ねられます。
そして、企業によって評価される応募書類や面接応対の特徴は異なるため、自力の対策だけでは思うような成果が得られないかもしれません。

応募書類・プレゼンテーションスキルに自信がない場合や、書類選考・面接で落とされてしまう場合は、経営企画に特化した転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントでは、希望条件に合う求人の紹介だけでなく、応募先企業の特徴に合わせた履歴書・職務経歴書の添削、面接対策などを無料で受けることができます。

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まとめ

経営企画への転職を成功させるためには、そもそも経営企画という職種で何が求められているのか、ニーズを正しく読み解く必要があります。
戦略思考やプレゼンテーションスキル、分析力など、具体的なスキル・経験はいくつかあげられますが、本当に必要な能力は応募先の求人情報に書かれています。

求人情報を正しく読み解き、応募先が欲しい情報をどうやってアピールすべきか考えることが、採用を勝ち取ることにつながります。
思ったような結果につながらない場合は、転職エージェントから添削・面接指導を受けることで、自分一人では得られなかった解決策が見つかることでしょう。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

窪塚 勝則

大学卒業後、大手出版系企業を経て現職へ入社。
主に大手・新興上場企業を対象とする法人営業職を4年、キャリアアドバイザーとして10年以上に及ぶ。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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