2024年03月22日

税理士はBig4で経験を積むべき?大手税理士法人の仕事内容と求められる人材とは

管理部門・士業の転職

税理士事務所の中にBIG4と呼ばれている存在がいることをご存知でしょうか。
今回の記事では、Big4税理士法人の紹介や、中小規模の会計事務所との違い、求められる人材などについてお伝えしています。
税理士はBig4で経験を積むべきなのかについても考察していますので、Big4税理士法人に少しでも興味がある方は参考にしてみてください。

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会計事務所(会計・税務)の求人情報

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Big4税理士法人とは

市場で大きくシェアを獲得している存在をまとめて、独特の呼び名で表すことがあります。税理士法人のBig4とは、デロイトトーマツ税理士法人、KPMG税理士法人、PwC税理士法人、EY税理士法人をまとめた呼び名です
これらの税理士法人は、4大国際会計事務所が国内の監査事務所と提携して設立されたものにあたります。4大国際会計事務所は世界的に活躍している会計事務所であり、Big4税理士法人はその一環の事業です。
ちなみに、デロイトトーマツ税理士法人はDeloitte Touche Tohmatsu、KPMG税理士法人はKPMG、PwC税理士法人はPricewaterhouseCoopers、EY税理士法人はErnst & Youngが設立しています。

Big4税理士法人は、世界的にみても最大手なので、国内外の影響力は大きいです。給与水準は一般的な税理士法人と比べて高いと言われています。
ただし、業務内容が高度で国際的に人気が高いので、入社が簡単とは言えません。また、入社してからも、優秀な人材たちと切磋琢磨していくことが必要となります。

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Big4などの大手税理士法人と中小規模の会計事務所の違いとは

大手税理士法人と中小規模の会計事務所の主な違いを見ていきましょう。

クライアント層の違い

大手税理士法人のクライアントは大手上場企業がメインとなります。対して中小会計事務所のクライアント事務所によりさまざまであり、ベンチャー企業や中小零細企業のみを対象としていたり地域密着型であったりすることもあれば、中小零細~上場企業まで幅広いクライアントを対象としている場合もあります。
また、クライアントの業界に特化している事務所もあれば、資産税のみ行っているなど業務に特化している事務所もございます。

大手税理士法人の場合、クライアントが大手であることから、経営者と直接関わる機会はほとんどありません。
一方で中小会計事務所の場合は、経営者と直接やりとりすることが多いため、将来独立を考えているなら、中小会計事務所で経営者と関わる経験を積んでおくことは効果的です。

業務への携わり方の違い・身につけることが出来るスキル

Big4税理士法人では、主に法人向け税務サービスを提供しており「大企業向け税務」「特殊税務(M&Aや事業承継、金融)」「国際税務」といった通常の会計事務所ではあまり提供していない点に特徴があります。
その中でも国際税務においては、国際ネットワークを活かしてサービスを提供しており、移転価格においては一つの部門としてサービスが独立されていますが、その他の国際税務のサービスにおいては、各部門内で携われる可能性もあります。

大手税理士法人の場合、クライアントに提供しているメニューの幅が広いことが多いですが、部門ごとに業務が細分化されているため、特定の業務のみを行うことが多いです。
クライアントごとにプロジェクトチームを結成するので、協調性を身につけることができます。一人が複数のプロジェクトに入ることが多い為業務を円滑に進めるコミュニケーション能力が磨かれます。

中小の会計事務所は、決算業務・税務申告や経営相談対応などがメインの業務であり、スタッフであっても中小企業の経営者と関わる機会も多い為、より経営に対して深く考えることや、経営者と対話するスキルなどが高められます。
もしその地域で独立したいと考えているなら、ツテが広がることもメリットの一つです。信頼を積み重ねておくことで、いずれ独立したときに仕事に繋がる場合もあります。

就労環境の違い

一概には言えませんが、大手税理士法人の場合は、社員数が多いため一般企業に近い雰囲気であり、業務上関わりがなければ面識のない社員がいることは珍しくありません。
一方で、中小の会計事務所は数名~数十名といった規模感であることが多い為、前社員とコミュニケーションを図る機会が多く、また代表のお人柄が事務所の雰囲気に表われることが多いです。
税理士法人の雰囲気は各々違いますので、自分に合ったところを探したい方は、入社前から積極的に情報収集をすることが肝心です。

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税理士はBig4で経験を積むべきなのか

税理士はBig4で経験を積むべきかどうかについては一概には言えません。なぜなら、個人が目指すキャリアの方向性によるからです。
幅広い案件を扱うBig4を始めとした大手税理士法人で実務経験を積むことは有効な選択と言えます。
また、将来独立を目指しているなら、Big4での勤務経験があると経歴に箔が付きクライアントから信頼を得やすいというメリットがあることも事実です。

一方で、地元企業に貢献したいという気持ちが強い人や、実家が会計事務所を営んでおり継ぐ予定があるという人は、中小会計事務所の方が合っていると考えられます。継ぐ予定の場合は、将来の顧客層に近い層の業務が経験できるというメリットがあり、中小事務所は選択肢として有効です。

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Big4税理士法人で求められる人材とは

Big4税理士法人では、高度な税務知識を必要とする業務が多いため、基本的に実務経験がある人材が求められます。
税務業務未経験者の方においても、事業会社での経理経験を持ち、かつ税理士科目3科目以上に合格されている場合は、ポテンシャルの高さが評価され、ご入社できる可能性もあります。
しかし法人によっては英語力を求められることがあり、また世の中の情勢により選考基準が変わるため、上記経験・資格があれば必ず入社が出来るというわけでも、無ければご縁がないというわけでもございません。

国際税務を担当する場合などは、高い英語力が必要と言えます。専門的な用語も英語で理解できるだけの力が必要です。TOEICであれば700点以上はとっておいた方が良いでしょう。
傾向として、国際情勢に敏感な人は向いています。また、就職しても希望の業務担当になるとは限らないので臨機応変に対応できる力も必要です。

繁忙期のBig4税理士法人は多忙のため、体力のある人材が重宝されます。Big4税理士法人の繁忙期は長い傾向があるので、忙しいながらも正確に仕事をやりきれる力が必要です。

【参考URL】
Deloitte採用情報

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「MS Agent」のBig4求人例

ここでは、弊社MS-Japanが提供する士業・管理部門特化型転職エージェント「MSAgent」で取り扱っているBigの求人例をご紹介します。

Big4税理士法人の移転価格チームにてスタッフ~シニア募集

仕事内容
・移転価格税制への対応を中心としたアドバイザリーサービス
・グローバルタックスマネジメントに関わるアドバイザリーサービス
・国際税務マネジメント・タックスプランニングに関わるアドバイザリー
必要な経験・能力
<必須>
・社会人歴2年以上
・税務・会計・ファイナンスのいずれかの知識(簿記2級以上など)
・ビジネスレベルの英語力(目安:TOEIC 750以上)
※母国語が日本語でない場合、ビジネスレベルの日本語能力(目安:日本語能力試験1級) <歓迎>
・経理・財務部門・国際事業管理部門等の経験
・下記いずれかの資格
公認会計士/税理士(科目合格者含む)/USCPA/証券アナリスト/CFA/MBA ・業務で英語使用経験がある方
想定年収
600万円 ~ 800万円

Big4税理士法人にて税務人材募集

仕事内容
・日系上場企業・外資系企業の法人税を中心とした税務申告書作成又はレビュー業務
・上記法人クライアントに対する各種税務アドバイザリー業務(国内税務及び国際税務)
・M&A 関連サービス(M&A/MBO/LBOに関するスキーム策定・税務アドバイスなど)
・組織再編/企業再生(企業グループ内の国内・海外の組織再編に関する税務アドバイスなど)
必要な経験・能力
<必須>
税理士、税理士試験科目合格者、公認会計士など
(税務経験者は優遇いたしますが、必須ではございません。)
想定年収
450万円 ~ 1,000万円

Big4税理士法人にてM&Aや組織再編等のポジション募集

仕事内容
・M&A対象会社の税務ポジション・税務リスク把握のためのタックス・デューデリジェンス
・税務ストラクチャリングアドバイス
・M&A後の統合等に関する税務アドバイス
必要な経験・能力
【スタッフ】
・M&Aに関する税務業務に興味がある方
・英語習得に対する意欲があること
【シニア】
・M&Aに関する税務業務に興味がある方
・税理士法人・事業会社等で3年以上の法人税実務経験またはM&A業務経験
・英語習得に対する意欲があること
【シニアマネージャー・マネージャー】
・大手税理士法人のマネージャーまたは事業会社の税務マネジメント、プロジェクトマネジメントなどの経験g ・英語習得に対する意欲があることg ・プロジェクトマネージャーとしてチームを牽引するリーダーシップ
想定年収
450万円 ~ 1,200万円

まとめ

キャリアの選択肢が多様化している現代においては、大事なのは、自分がどのようなキャリアを歩みたいのか考えることです。もし今、キャリアに迷っているなら、過去の振り返りや、エージェントなどを活用した第三者の意見を聞くことも良いでしょう。
自分の進みたいキャリアによって、どの程度の規模の税理士法人が適しているかは変わってきます。Big4税理士法人に入りたい場合は、求められるスキル等がありますので、計画的に準備をすることがおすすめです。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

林 良樹

大学卒業後、カーディーラ・小売業を経験し、2008年からMS-Japanでリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーを兼務しております。

会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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